『ハート オブ ジャスティス』(1992年)
この作品は、ブルーノ・バレット監督、エリック・ストルツ、ジェニファー・コネリー、ダーモット・マローニー主演のサスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1992年 ターナー・ピクチャーズ/アンブリン アメリカ作品でTVムービーです。
ランニング・タイム◆88分
原題◆The Heart of Justice
プロット◆謎の事件を取材する話しのようです。
音楽◆ジョナサン・エリアス、丸っきりそのまんまバーナード・ハーマン調のスコアでした。
スカイパーフェクTV728ミステリチャンネルにて。
画質はまあまあ。
キャスト
エリック・ストルツ→記者のデビッド・リーダー
ジェニファー・コネリー→姉のエマ・バージェス
ダーモット・マローニー→弟のエリオット・バージェス
ウィリアム・H・メイシー→記者のブース
ハリス・ユーリン→編集長のキニーリー
テニス・ホッパー→殺された作家ブレア
ブラッドフォード・ディルマン→バージェス姉弟の父
ジョアンナ・マイルズ→バージェス姉弟の母
ビンセント・プライス→金持ちの老人レジー・ショウ
キース・レッディン→記者デビッドの同僚サイモン
少し見たらアルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』(1958年)に感じが似ているので見ました。
ジェニファー・コネリーとエリック・ストルツが出ているのもあります。
ブルーノ・バレット監督の演出はよいと思います。
全体的に普通に出来てます。
始まってしばらくたってからN.Y.が舞台になっているとわかりました。
しみったれている雰囲気な画調なのでロンドンだと思っていたからビックリした。
始まってすぐに作家のテニス・ホッパーが射殺されて犯人のダーモット・マローニーも自殺してしまい。この事件は何故起こったのかとエリック・ストルツが取材して話しは進みます。
マローニーの告白が録音されたカセットテープが届いて取材の参考となっていましたが、これがどこから配達されるのかも謎になっていた。
『めまい』のようなシーン。アパートの入り口に寄るカメラ。木漏れ日のシーン。
このくらいしかなかったような。少なくともオリジナルをスポイルしていなかったのは評価出来ます。オマージュとかパロディと称してオリジナルをズタズタにするのが多いので珍しい。
ダーモット・マローニー扮するエリオット・バージェスは被害妄想のようで途中からホトンド主役のような出番の多さでマローニーの熱演に主演の2人が押され気味で作品としてのバランスを欠いていました。
主演2人のサスペンス・メロドラマと思っていたら3角関係でもない何だか焦点がぼけたような妙な話しになってしまったみたい。
ラストにヒロインが相手をする次の男がウィリアム・H・メイシーのようなシーンを付けたのもマイナスになっています。だからアンブリンはダメなんです。と八つ当たりをする。
キャストは豪華でした。これはいい。
ですが、殺されるだけのテニス・ホッパーに、いるだけのビンセント・プライス等、使い方が半端なのでもったいないお化けが出てきそうです。
ジェニファー・コネリーは正直言って物足りない感じでした。演技力ではなくて何か足りない。何だろう。ヌードはなかったけど、これは関係ない。
熱演のダーモット・マローニーは『コピーキャット』(1995年)でシガーニー・ウィーバーとホリー・ハンターの2人を相手にホトンド堂々たる演技が印象に残っています。もっと有名になると思ったがそれほどでもなかった。
実生活ではかみさんがキャサリン・キーナーだった。
編集長のキニーリーのハリス・ユーリンは『スカーフェイス』(1983年)でのアル・パチーノを脅迫する悪徳刑事役で見事な殺されっぷりが印象的でした。
このヒロインは身体を張って家族をスキャンダルから守っているようです。特にラストを見たらそう思ってしまいます。
そんなわけでかなり不満はありますがまあまあな作品でした。
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