『大誘拐 RAINBOW KIDS』(1991年)
この作品は岡本喜八監督、北林谷栄他主演のコメディと思ったら結構マジなドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1991年 大誘拐製作委員会/喜八プロ/ニチメン/フジエイト/東宝日本作品
原題◆だいゆうかい れいんぼう きっず
ランニング・タイム◆119分
プロット◆国に山林を取られることに反抗する話しのようです。
音楽◆佐藤勝
地上波CXにて。画質はイマイチでした。
キャスト
北林谷栄→紀州一の山林王 柳川とし子刀自
風間トオル→誘拐犯の戸並健次(雷)
内田勝康→誘拐犯の秋葉正義(風)
西川弘志→誘拐犯の三宅平太(雨)
緒形拳→和歌山県警本部長 井狩大五郎
神山繁→柳川国二郎
水野久美→柳川可奈子
岸部一徳→柳川大作
田村奈巳→柳川英子
松永麗子→吉村紀美
岡本真実→邦子
奥村公延→安西
天本英世→串田老人
本田博太郎→高野
竜雷太→佐久間
嶋田久作→「東京」
常田富士男→古参刑事
橋本功→鎌田
樹木希林→柳川家の元女中頭 中村くら
松澤一之→長沼チーフアナ
藤木悠→和歌山放送社長
上田耕一→WTV報道局長
中谷一郎→WTV社長
山本廉→警官
大木正司→警官
特別出演→山藤章二
特別出演→景山民夫
ナレーター→寺田農
岡本喜八監督の演出はよいと思います。
全体的に普通にまとめてありました。
主役を演じる北林谷栄は妙に博識なバアサンと言う設定です。
「メリット、デメリット」等々カタカナを自在に駆使しています。なかなか面白いキャラでした。
キャストで水野久美、田村奈巳が出ているのもお楽しみでした。
両者ともにあんまり変わっていませんでした。役柄はやっぱり姉妹になっていました。もうオバサンコンビですがまだまだきれいなのがいい。
水野久美は東宝特撮映画にたくさん出てますが田村奈巳は東宝特撮映画に1本も出てなかったようです。これは意外でした。
田村奈巳は円谷プロの特撮TVシリーズにはよく出ていました。
『ウルトラセブン』(1967年)『超兵器R1号』での女性博士が絶品でした。色々な映画やTVシリーズで私が見た女性博士の中で最高でした。
他にもキャスティングはよかった。
東宝系のキャストはいいもんだ。特撮系以外でもいいのです。ここでは岡本喜八監督組が大量に出てました。いい感じです。
誘拐犯の面々はまあまあ。よくもなければ悪くもない。
樹木希林は相変わらずのノリでした。何でこれがキャストに紛れ込んだの?。樹木希林が妙に評価され優遇されてるのがいまだに不思議です。謎だ。
そんな感じでこの人は何がよくて扱いがいいのかいまだにわからん。何かコネがあるんでしょう。
ディテールで・・
和歌山の山々の風景は秩父とあまり変わっていないように見えます。
TV和歌山、ラジオ和歌山の全面協力になっていました。アナウンサーもモノホンの人のようでした。
クルマは大昔のトヨタ・マーク2が出てました。一体いつのクルマだ?
バイクはヤマハのタウンメイトです。ホンダのスーパーカブでないのが珍しい。
そんなわけで岡本喜八監督の標準的な作品でした。悪くはない。
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