『黄金の七人』(1965年)
この作品は、マルコ・ヴィカリオ監督、ロッサナ・ポデスタ、フィリップ・ルロワ主演のアクション・コメディのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1965年 L'Atlantica Cinematografica (Italy) イタリア作品
ランニング・タイム◆91分
原題◆Sette Uomini d'Oro
プロット◆いつもの仕事を繰り返す話しのようです。
音楽◆アルマンド・トロヴァヨーリ
BS193 WOWOWにて。
画質は非常によいです。どうでもいいけど日本語字幕フォントがスムーズです。
スクイーズ収録録画のフル表示。
画面サイズはワイド。上下左右黒味なし。フルスクリーン。
音声はAAC 1.0ch
キャスト
ロッサナ・ポデスタ→ヒロイン
フィリップ・ルロワ→リーダーの教授
ホセ・スアレス→銀行の幹部
ガストーネ・モスキン→部下のアドルフ
モーリス・ポリ→部下のアルフレ
マヌエル・サルツォ→部下のアルフォンソ
ダリオ・デ・グラッシ→部下のアンソニー
ガブリエル・ティンティ→部下のアルド
ジャン・ピエロ・アルベルティーニ→部下のアウグスト
マルコ・ヴィカリオ監督の演出はよいと思います。
全体的に上手くまとまっています。
タイトル
L'Atlantica Cinematografica (Italy)
タイトルバックではクルマが走っています。黄色いクルマが4台。合計6人。
それとは別にロールスロイスも走っています。教授とヒロインが乗ってる。
回りのクルマが全部1960年代のクルマなのがいい。そりゃそうだけど。
タイトルではちゃんと画面と合わせて名前が出てています。誰が誰だかわからんけど。
黄色いクルマはが4台。
先頭がフォルクスワーゲン・ビートル
タンクローリー
ジープ
パネル荷台のトラック
肝心の車種はよくわからない。
道路工事を装って穴を開けています。
ロールスロイスの男女2人はホテルに入ります。
ホテルの部屋で報告を聞いてる教授。
ヒロインは出かけています。工事現場を通って銀行へ行く。
銀行にて。
巨大な金庫があります。巨大の扉。でもセットです。見た目の質感がなく微妙に張りぼてな感じがする。
金庫の中には金の延べ棒が積み上がっています。
この金庫は絶対に安全ですと説明を聞いてるヒロイン。
貸金庫を使うヒロイン。発信機を入れています。方位磁石を取り出して金庫の正確な位置を計っています。
銀行前の工事現場にて。
ここから穴を掘って銀行の下まで行くのかと思ったらそうではない。
機材を地下に運び入れて太いパイプに削岩機で穴を空けています。
ホテルにて。
ロッサナ・ポデスタは白い毛皮コートを脱ぐと全身メッシュに見えるタイツ姿になっています。
ブルネットのショートボブの髪形も素敵。
警察にて。
一応警戒しているらしい。怪しい一味がなにやらやってるのはわかってるようです。
容疑者達の写真もあります。
地下道にて。
アクアラング装備で開けた穴から太いパイプ内に4人が入っています。
水道管らしい。流れていないけど。
パイプ内を移動して上がった先は銀行下のようです。
銀行下にて。
荷物には色々な機材が詰め込んであります。
探索機を使って何やら調べています。壁に見当をつけて爆弾をセットします。
黄色いフォルクスワーゲンがマンホールに来る。
マンホールを開けてバルブを回しています。ガス菅のガスをとめています。
銀行地下にて。
爆弾をセットしたら水中に避難しています。
工事現場にて。
タンクローリーのとこにいる若い男はアルドです。
ホテル内にて。
教授がライフル銃でバスの後輪をパンクさせる。大騒ぎになっています。
このどさくさで爆弾を爆破させてます。
銀行地下にて。
水中から戻る4人。爆弾は壁をぶち抜いたようです。
そこに入る4人。奥に進みます。探索機を使っています。どうやら貸金庫の発信機を追ってるようです。
通路内には赤外線アラームがセットされています。腹ばいでよけて進みます。
資材を取り出しています。
円盤型の小型トンネル掘削機を組み立てています。これで通路の天井に穴を開けるらしい。通路内にはちゃんと電源のコンセントもあります。
沈黙作戦を始めろと指令する教授。そうなると・・・
ヒロインが銀行前に停めてるクルマのミラーを倒す。盗難アラームが鳴り響きます。このスキに穴を開けるようです。
クルマは青いルノー・ゴルディーニか?
ロッサナ・ポデスタですがまた衣装を変えています。
銀行下にて。
天井に穴を開けてるが難航しています。
工事現場にて。
アルドを地下に入り電話線を切っています。
ところでイタリア語で「もしもし」は「プロンプト」と言いいます。何故かこれだけは知ってる。
ホテルにて。
電話修理依頼を何故か教授が受けています。
銀行にて。
オッサンの手下が電話修理人になって入ってきます。
持ち込んだトランクにはカメラが仕掛けてあって向きを微調整したりする。
イタリア人は昼はちゃんと休みます。この隙に仕事をするようです。
大騒ぎのクルマをの盗難アラームはバッテリーからケーブルを外してとめています。
天井の穴開けは難航しています。
ようやく天井に穴が開きます。金の延べ棒が降ってきます。
金の延べ棒はガス管を通して落とし込み運ぶようです。ちゃんと傾斜がついてるんです。
タンクローリーにはバケットの上に運ぶコンベアがあり運び込むようです。
流れ作業は順調です。金の延べ棒がタンクローリー内に積み上がる。
アクアラングで1人戻っています。機材を受け取りまた運ぶ。
バイプのケース?
電話修理のアウグストが売店で買い物をしようとすると無線連絡が入る。
店主が不思議がっています。まだ携帯電話はない。
ホテル内にて。
ロッサナ・ポデスタはシーンが変わるたびに衣装が変わっています。
銀行内の置いたトランクカメラをチェックしてる教授。
警備員が金庫の側に行く。慌てて連絡してる教授。警備員は弁当を取りに行っただけでした。カメラの前で食事を始めるがそのうちいなくなります。
昼休み時間内に仕事をしてるのでこういう場合もある。
オタクな無線マニア宅にて。
ママと同居してる中年男です。イタリアにもオタクがいる。昔も今もどこの国でもいるんでしょう。
教授と現場の無線連絡を傍受して警察にTEL通報しています。匿名だけど。
こちらアマ無線ZEK9・・・
工事現場にて。
アウグストは市職員に尋問される。昼休みは工事を中止しろと・・
これは大変と固まってしまうアウグスト。無線装置が落ちる。しかし市職員は補聴器と勘違いしてくれて助かります。
そんなこんなで一時ベルトコンベアをとめるがまた動かしています。
地下からアルドが出てきて金塊と口走るが金属と言い直しています。
ホテルにて。
出るたびに衣装が違うロッサナ・ポデスタ。
そんなとこに来客です。これが警察だったりする。
隣りの修道院から通報があったとか。外から裸が見えるとか。
色仕掛けで警察を追っ払ってるヒロイン。
クロード・トルシェ巡査と名乗ってる警察。
銀行にパトカーが急行しています。
巨大金庫内をチェックします。扉が開きます。そうなるとちゃんと金の延べ棒が積み上がっています。
実はちゃんとしてるのは外側だけで内側では必死こいて支えています。
無事に金庫の扉が閉まります。
銀行下にて。
アドルフ、アルフレッド、無線連絡で名前を呼ばれています。
まだ金の延べ棒は残っていますが4人は引き上げます。
銀行内にて。
トランクカメラの前のヒロイン。無線で話してるとこを銀行幹部から話しかけられる。
今日で辞めるとか言ってる銀行幹部。
それから貸金庫の発信機を回収してるヒロイン。
電話修理人をトランクカメラを持って引き上げています。
マンホールにて。
本物の職員2人が来てバルブを元に戻そうしています。
アウグストが急行して無理やり実力でとめてる。
工事現場にて。
ガス管を元に戻しています。パイプに開けた大穴もコンクリートで塞いでいる。
後始末作業をドンドンやっています。道路の穴も塞いでいる。
ホテルから出る教授とヒロイン。ロールスロイスで引き上げています。
工事現場から引き上げるクルマ4台と6人。
警官に道路を空けてもらいクルマを出しています。
最後尾にロールスロイスも合流してクルマ5台で走っています。
いきなりパトカーが後ろから来て前をふさぐ。これはビックリ。
実はマンホールで襲われた職員2人の件でした。面が割れてるので捕まるのかと思ったが大丈夫でした。
これで大成功で終わるのかと思ったがまだ時間はある。それでどうなる?
アジトにて。
金の延べ棒は梱包して真鍮ということにしてトラックで送っています。
クルマの黄色いペイントも落としています。
これからの指示を与える教授。
仕事が終わったがこれからだ、借りたクルマは元に戻す。
明日1台のクルマで6人が国境を越える。本物の旅券を汚さないために新しい旅券を使う。
彼女と私は列車て出発する。明日ローマで金塊を受け取る。
列車にて。
ヒロインと教授。なんだかんだ話しています。
何だか教授は金塊を独り占めにするようなことを言っています。半分やるとヒロインに言ってる。
そんなとこに押し込みがあります。銀行幹部の男です。ヒロインとグルらしい。
アッサリと裏切ったヒロインです。
教授を注射で眠らせてズラかる銀行幹部の男とヒロイン。
国境にて。
クルマで移動の6人。顔写真が手配されててアッサリと捕まります。
モーゼルミリタリーを突きつけてる国境職員。
クルマで移動してる銀行幹部とヒロイン。
このグリーンの小さいクルマは何だ?。リアエンジンらしい。4ドア。おそらくフィアットのどれかだと思う。
→ FIAT 600 Multipla ムルティプラ
ローマにて。
荷物を受け取りに来ています。トラックも一緒です。
荷物はナポリに行ったらしい。マジでナポリの鋳造所にいったようです。これは大変。
あわててクルマでナポリへ移動しています。
警察にて。
6人が取り調べられています。ライトを当てられています。随分と古典的な取り調べになっています。
いたずらですで通すつもりの6人。
走行中の列車にて。
目を覚ます教授。車掌にここはどこだと聞いてます。ナポリです。
それはちょうどいいと教授。
警察にて。
6人は留置されています。裏切り者は誰だ?となる。
あと7時間で証拠不十分で釈放されると踏んでいます。慣れている。
裏切ったのは教授だとなっている6人。
ナポリにて。鋳造所です。
銀行幹部とヒロインはクルマで到着する。フィルムの早回しで急いでいます。
しかし金塊は真鍮として他の金属と混ぜられてしまった。ニッケル、鉄等。
これで出来た最高の合金で金庫が作られるとか。
金塊をフォークリフトで降ろしています。
教授が金塊を受けとりトラックで運び出す。
クルマ内にて。別れ話になってる銀行幹部とヒロイン。
この5年間とか言ってる男。そうなるとずっと裏切っていたのかヒロインは。
愚痴の言い合いになっています。
クルマを降りてホテルに入るヒロイン。男はクルマでいなくなる。
ホテルにて。
ヒロインは6人と鉢合わせする。話し合いになっています。
金塊は鋳造所で溶けたと言ってるヒロイン。教授は消えた・・・
教授と話したいと主張してる6人。また仕事がしたいとなっています。
この場を去るヒロイン。
ホテルの部屋にて。
ここに入るヒロイン。教授が待っていました。何故か神父のコスプレをしてる。
このホテルは一応待ち合わせの場所だったようです。
教授は元に戻りたいと言ってます。金塊はないととぼけてるけど。
2人でホテルからクルマで出ます。6人に見つかり尾行となります。
このホテルは何とかヒルトンのホテルでした。
ベンツを追うシボレーとなります。
尾行といってもベンツのすぐあとにシボレーが走っています。バレバレでどこが尾行なんだと思える。
ベンツをとめたらトランクから音がする。
中は本物の神父が入っていました。トランクから出して服を返してる教授。
シボレーはすぐそばにいる。ベンツを発進させています。また尾行です。
ベンツから降りてホテルか何かの建物に入る教授とヒロイン。
裏口に抜けて金塊を積んだトラックに乗り換えてる教授とヒロイン。また見つかって尾行されています。
トラックにて。
近くにコロシアムが見えます。イタリアには遺跡だけはある。
不測の事態だと言ってる教授。トラックをとめます。
6人と話し合う教授。名前を呼んでいます。
アドルフ
アルフレ
アルフォンソ
アンソニー
アルド
アウグスト
全員Aから始まってる名前のようです。
金塊は山分けにしようと言ってる教授。それだけで済むのか?
アウグストか誰かがトラックの運転席で何やらやっていたが、何かの弾みでサイドブレーキを解除したようです。
そうなると下り坂にとめてあったトラックがゆるゆると動き出す。
気がついたらもう結構なスピードで坂を下ってるトラック。
ようやく気がついた面々が走ってトラックを追います。
コロシアム前の売店に激突するトラック。金塊をばらまいています。
やじ馬が金塊を奪い合って大騒ぎになっています。
6人はやじ馬を排除しようとするが上手くいかない。これには為す術がない教授。
アルドがトラックをスタートさせようとするがダメです。
次はないと言ってる教授。
そんなこんなでシボレーに8人乗りしてズラかっています。
車幅が無駄に広くベンチシートのアメ車はこういう時には便利です。
エピローグ。
ロールスロイスで移動してる教授とヒロイン。道路工事をしてる6人。
違う街で同じ仕事をしてるようです。
後説字幕が出ています。
この映画の銀行は実在していない・・・
エンドとなります。
そんなわけでイタリアらしいよい作品でした。
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