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2013.07.07

『江戸川乱歩「暗黒星」より 黒水仙の美女』

この作品は井上梅次監督,天知茂主演のTV土曜ワイド劇場の江戸川乱歩シリーズ第5弾のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1978年 松竹/テレビ朝日 日本作品
ランニング・タイム◆72分
プロット◆謎の黒い悪魔に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆鏑木創

キングレコード発売のDVDにて。
画質は普通です。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。

キャスト
天知茂→明智小五郎探偵
五十嵐めぐみ→助手の文代
荒井注→波越警部
江波杏子→住み込みナースの三重野早苗
ジュディ・オング→長女の伊志田待子
泉じゅん→腹違いの妹 伊志田悦子
北公次→腹違いの妹 伊志田太郎
原いずみ→呪ってやるの伊志田たみ
岡田英次→傲慢な主人 伊志田鉄造
北町嘉郎→波越警部の部下刑事
空あけみ
石川えりこ
戸田春子
小田草之助
羽生昭彦
山崎純資
玉井ゆみ
篠原靖夫
沖秀一
伊藤哲哉
吉沢優子
みのわかよこ
佐藤野理子
車邦秀


井上梅次監督の演出はよいと思います。
72分に濃縮されたドラマになっています。無駄がとこが全くない。

この作品は明智小五郎探偵のモノローグと原泉の祈祷シーンが多用されています。
なるほど昔見た時は妙な感じがしたわけです。

ゲストのキャストで・・・
岡田英次もジュディ・オングも北公次も犯人でも殺され役でもなかった。
単なる被害者でした。これは珍しいケースなのか?


キングレコードのタイトル
タイトル

伊志田鉄造の美術展にて。
明智小五郎探偵と文代が来ています。
展示してある彫像の口から血が流れるとこから始まって親子が不仲な描写が入ります。
この辺から妙に明るい感じがいい。

で、伊志田家の長女 待子から依頼を受ける明智小五郎探偵。
自宅に黒い悪魔が出ると聞いて、妄想なのか?と早くも腰が引けてる明智小五郎探偵です。

伊志田家にて。
待子がいるところに笑い声が聞こえてきます。速攻で明智小五郎探偵に通報しています。
で、電話を受けて確かに笑い声を聞いてる明智小五郎探偵。
悪魔が窓から入ってきて飛んだり撥ねたりして散々待子を脅かしていなくなります。
トランポリンもあるけどバクテンをやったりしています。
と思ったら彫像の振りをしていきなり首を締めています。

真黄色なトヨタ・マークII 2ドアハードトップで駆けつける明智小五郎探偵。
江波杏子扮する住み込みナース早苗が出てきます。待子さんはいつもあのようなのですとあまり気にしていない。これも結構凄い。
で、倒れてる待子を発見する早苗と明智小五郎探偵。

庭に出て調べてる明智小五郎探偵。
笑い声が聞こえてきます。で、姿も現わしてる黒い悪魔。木の上にいました。また飛んだり撥ねたりバクテンして消えます。

離れには不気味な老婆が拝んでいます。
一応声をかけてる明智小五郎探偵ですが追っ払われています。

母屋に戻ると岡田英次の伊志田鉄造が傲慢なところを見せています。
待子の話は全然信じていない。
後妻の奥様がいるけど演じてるのは誰だ?全くわからん。松竹の大部屋女優でしょう。
明智小五郎探偵が庭で黒い悪魔を見たと証言するが伊志田鉄造は聞いていない。

明智小五郎探偵事務所にて。
波越警部と事件の話をしてる明智小五郎探偵。
文代に荷物を用意してもらい伊志田家に泊まり込みに行く明智小五郎探偵。

伊志田家にて。
明智小五郎探偵のモノローグが入ります。恐ろしい事件が起こると言ってます。
家族紹介の描写があった寝たきりの鞠子というのがいたのか。知らなかった。
この鞠子さんはやたらと死にたがってる人です。

昔話をしてる待子。
伊志田鉄造が昔から女を作っていたとか。
前妻の子は待子だけで、後妻の子が3人いるようです。

この作品は所々で明智小五郎探偵のモノローグが入っています。
フィルム・ノワールなのか?

明智小五郎探偵の部屋に北公次扮する伊志田太郎が黒い悪魔のコスプレで乱入してきます。
伊志田太郎は勝手なことを喋って部屋を出ます。北公次のセリフ回しはあまりよくない。そんな感じで普通は殺され役だと思ってしまいます。

ドアの下から手紙が差し込まれます。廊下に出るとドアが閉まっています。
この家から出ていけといった内容です。通り掛かりの住み込みナース早苗にあの部屋は誰の部屋と聞く明智小五郎探偵。
どうやら悦子のいたずららしい。住み込みナース早苗は黒い悪魔は見ていないと証言しています。

夜、庭に出てる明智小五郎探偵。
住み込みナース早苗に呼ばれます。高い窓から懐中電灯の合図をやっています。誰?
調べに接近する明智小五郎探偵。
で、降りてきた誰かを尾行すると待子の部屋に入っています。

この懐中電灯が黄色い。前作『江戸川乱歩「緑衣の鬼」より 白い人魚の美女』(1978年)に使われていた黄色い懐中電灯と同じようです。
このTVドラマはホントに低予算なんだなとわかります。

翌日。待子の部屋にて。
明智小五郎探偵が入るがいない。で、香水の匂いが同じだと気がつきます。
通り掛かりの住み込みナース早苗と話し込んでこれは『黒水仙』の香水の匂いだとなります。

庭にて。
離れから戻る待子と話す明智小五郎探偵。
懐中電灯の話しをします。まだ知らないと言ってる待子。

離れにて。
老婆と話してる明智小五郎探偵。呪いのことを聞いてます。
前妻の静子の霊が私を責めると言ってる老婆。
回想で後妻の子が生まれて悔しいと言って静子は死んだとなっています。

夜にて。明智小五郎探偵の部屋です。
悦子が入ってきます。酒を持参しています。
財産目当てに私と組まないとか好き勝手なことを言ってる悦子です。そんな感じで言いたいこと言っていなくなります。

夜中にて。明智小五郎探偵が目を覚まします。
また懐中電灯の合図をやっています。明智小五郎探偵が階段から接近すると屋内でも身が軽い動きで明智小五郎探偵を翻弄しています。
で、リボルバーの仕掛けに引っ掛かり腕を撃たれる明智小五郎探偵。

次のシーンで波越警部が現場検証をしています。
リボルバーの仕掛けを解説している。その流れで病院につながります。

病院にて。
波越警部は文代と推理しています。香水だから待子が怪しいと波越警部。
待子が見舞いに来ます。

伊志田家にて。離れです。
祈祷している老婆。そこに待子の案内で文代が来ます。
今宵は2人死ぬと言ってる老婆です。

伊志田家 母屋にて。
病人の鞠子に黒い悪魔が迫ります。鞠子の悲鳴が聞こえてきます。
他の人達が駆けつけると住み込みナース早苗がケガをしている。

クルマで帰宅した悦子がまた悲鳴を上げています。
外に出ると高い窓から鞠子が首吊り状態で吊るされています。結構凄い展開になっています。
これで鞠子がこうなりたいと思っていた絵の通りになったようです。首吊りは違うけど・・。

病院にて。
明智小五郎探偵に電話が入る。1人殺された・・。

伊志田家 母屋にて。
波越警部が事情聴取をしています。文代が老婆が今夜は2人死ぬと言ってたと証言しています。
また香水から待子を疑っている波越警部。

鞠子の部屋にて。
死んだ鞠子と母。笑い声が聞こえてきます。
母がドアを開け廊下に出ると仕掛け弓矢が発射され心臓を射ぬかれます。
また大騒ぎになります。

で、1人死ぬたびに老婆の祈祷シーンが入ります。
なるほどこれなら印象に残るわけです。

翌日の現場検証と事情聴取です。
待子が事情聴取されています。波越警部の部下の刑事が突っ込み担当で目立っています。

病院にて。
まだ明智小五郎探偵は入院中です。文代の報告を聞いています。
原因は恨みとカネだと明智小五郎探偵。まだ懐中電灯の合図が気になってるようです。

伊志田家にて。
懐中電灯の合図を庭で見張ってる文代。やっばり気になる黄色い懐中電灯。
外から懐中電灯で合図を返してる男がいます。塀を乗り越えて伊志田家の庭に侵入している。この時点でもう犯罪のような気がする。
入ってきた男は「待子さん」と声をかけた途端にハサミでブスリと刺されて「待子・・」言い残し絶命しています。
刺した黒い悪魔はとっととズラかります。
悦子と太郎が庭に出てきますがこの殺された男は知らないと言っています。

波越警部の現場検証です。
殺された男は黒水仙の香水を持っていた。殺された男の名は荒川庄太郎。近くのアパートに住んでる音楽学校の通ってる男だと報告が入る。

今度は待子が行方不明です。
部屋の荷物は慌てて出て言ったような感じ。報告ではタクシーに待子らしき人物を載せて東京駅まで行ったとか。
これで待子は高飛びしたと推測されます。

荒川庄太郎のアパートにて。
調べに入る文代。先客に悦子がいました。
アパートには待子とのラブレターが多量にあっただけです。
この手紙から病院にシーンがつながります。

病院にて。
ラブレターから推理してる明智小五郎探偵。

伊志田家にて。
文代と住み込みナース早苗と話してる。
待子と荒川庄太郎のことは知っていたらしい住み込みナース早苗。
文代は帰ります。住み込みナース早苗は呼ばれて離れに行きます。

待子の部屋にて。
悦子が何やら調べています。どうやら秘密の通路があるらしい。
出入り口を見つけて地下道に入る悦子。

地下道にて。
途中に鍵のかかったドアがあります。そのまま進みます。奥にハシゴがあります。

離れに出てきた悦子。
ビックリしている住み込みナース早苗。
で、住み込みナース早苗を追っ払う悦子。老婆を脅しています。
財産を狙って待子とグルになってると思ってる悦子。

浴室にて。
悦子の入浴シーンとなります。これで財産は私のものと口走る悦子ですが、例の笑い声が聞こえてきます。
黒い悪魔が窓ガラスを破って侵入してきます。ナイフが悦子をめった刺しにしています。これは凄い『サイコ』(1960年)並みのカット割りで描写しています。
で、浴槽を血の海になっています。悦子を演じる泉じゅんのおっぱいも凄いけど血の海も凄い。

病院にて。
見舞に来た住み込みナース早苗。とりとめのない話しになっています。
警察が来てるとか・・・
悦子を最後に見たのは離れだとか。
明日退院です。もう大丈夫と言ってる明智小五郎探偵。
文代が来て住み込みナース早苗は入れ替わりで帰ります。
文代の報告となります。実は前妻 静子には姉妹がいたとわかります。

伊志田家にて。
文代がやってきます。誰もいない。
住み込みナース早苗がいるが全員消えてしまったと言っています。

離れにて。
老婆に会う文代。静子の姉妹について質問する文代。
驚愕してダンマリの老婆。

母屋に戻り帰りの挨拶の文代ですが誰もいません。
黒い悪魔がいます。秘密の通路を通り離れに行きます。

離れにて。
老婆と話しをしてる黒い悪魔。霊なんているわけかないとスライド投射の種明かしをしています。
霊ではなく私が殺したと言っています。捨て子にされたのを恨んでいます。
で、老婆の首を絞めてるところに同じ黒い悪魔が現われます。
老婆は絶命したようです。

地下道の鍵のかかった部屋に入る本物の黒い悪魔。
ここに伊志田鉄造、待子、太郎の3人がいました。水道管を壊して水責めにしています。

母屋にて。
波越警部一行と文代がやってきます。
住み込みナース早苗がいてお暇を頂きますと挨拶となります。
そこに黒い悪魔が登場。大騒ぎとなるが正体が明智小五郎探偵だとわかる。

変装を取って待子の部屋で明智小五郎探偵の謎解きとなります。
もうここに伊志田鉄造、待子、太郎の3人が助け出されています。
北公次は死ぬ役ではなかったようです。まだ生きています。

犯人はわかってると明智小五郎探偵。
「暗黒星云々・・」のセリフがあります。ここだけは原作通りです。
静子には種違いの歳の離れた妹がいた。その妹が犯人だとなります。
ここに犯人がいるとなります。女性が犯人となるからもう1人しかない。

で、江波杏子の演技の見せ所になります。
それでも住み込みナースでここに来たのは偶然とのこと。
母の祖母にあたる老婆が死んだことを聞く待子と早苗。こちらは種違いの姉妹でした。互いに反応が違います。
とういことは待子は腹違いと種違いの姉妹がいることになります。これもこれで凄い設定です。

江波杏子を見せる演出も凝っていて、ここのシーンと回想のサーカスのシーンを細かくカットバックしています。
音楽と声をかけたりしてるのも普通のドラマを越えています。それで落下したと同時に音楽が途絶えたりとこれは凄い。原作を越えてる演出になっています。

後タイトルになっても明智小五郎探偵のモノローグが入ります。
おなじみの音楽が入りエンドとなります。おなじみといってもまだ軽快なメロディーの方ではない地味なメロディーの方です。これもこれで味わい深い。
これはもう原作なんてどこかに飛んでるラストになっています。凄いな。

そんなわけでラストになったら原作がどっかに飛んでしまってるよい作品でした。佳作です。

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