『ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験』(1968年)
この作品は、ロイ・ボールティング監督、ハイウェル・ベネット、ヘイリー・ミルズ主演の風変わりなサスペンスドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1968年 National General corporation/British Lion Film Corporation (1968) (UK) (theatrical) 英国作品
ランニング・タイム◆112分
原題◆Twisted Nerve
プロット◆殺人を計画して実行する話しのようです。
音楽◆バーナード・ハーマン
有限会社フォワード/WHDジャパン発売のDVDにて。
画質はまあまあ。少しVHSっぽい。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch
キャスト
ハイウェル・ベネット→自閉症のマーティン・ダーンリー/ジョージー
ヘイリー・ミルズ→先生志望のスーザン・ハーパー
ビリー・ホワイトロー→スーザンの母親ジョーン・ハーパー
フランク・フィンレイ→マーティンのステップファーザー ヘンリー・ダーンリー
フィリス・カルバート→マーティン母親 イニッド・ダーンリー
バリー・フォスター→下宿人のジェリー・ヘンダーソン 白人。
サルマーン・ピーア→下宿人のシャシー・カディール インド系
クリスチャン・ロバーツ→スーザンのボーイフレンド フィリップ・ハーベイ
グレッチェン・フランクリン→'Clarkie'
ソーリー・ウォルターズ→Sir John Forrester
ロイ・ボールティング監督の演出はよいと思います。
全体的に非常に上手く作られています。ヒッチコック監督作品のコピーを越えてる出来になっています。
音楽のバーナード・ハーマンはヒッチコック監督と別れてそんなに経っていない時期の仕事です。この別れ方が最悪だったそうです。
この作品の音楽はいつものように素晴らしい。
著作権のアラート
WHDジャパンのタイトル
フォワードのタイトル
SCのアラート。画面に小さくSCと入るが気にしないで下さいのアラート
レーティングでMと出ています。何だかわからん。
それに被さってこの作品と精神薄弱は関係ありませんといった感じのアラート
タイトル
British Lion Film Corporation (1968) (UK) (theatrical)
National General corporation
施設にて。
ポール投げの相手をしてる主人公のマーティン。相手はピート。
SCですがちゃんと入ってます。あまり気にならない。
マーティンは建物に入り先生から話を聞く。
少し話してすぐに帰るマーティン。先生から君は元気かねなんて言われてる。
National General pictures
The Boulting brothers production
タイトルバックは染色体の図です。
口笛の音楽が流れています。音楽はバーナード・ハーマンなんです。
おもちゃ屋にて。
マーティンはアヒルのおもちゃを万引する。私服警備員にすぐに捕まります。
隣にいた女の子も一緒に捕まってる。
おもちゃ屋の事務所にて。
取り調べのマーティンと女の子。メガネの男に調べられています。
女の子はスーザン。マーティンは彼氏だと思われてます。スーザンはこの人は知りませんと主張する。
マーティンはジョージィはアヒルが好きと言ってます。それでジョージィと名乗ってることになる。
マーティンの違うポケットには包帯を巻いた小さいクマのぬいぐるみがある。これで普通ではないと思われてます。
スーザン・ホッパーです。住所はリッチモンドグローブ17番地と言ってます。
そんなこんなでスーザンがおカネを払って無罪放免になっています。
マーティンの自宅にて。
父親と母親話し込んでいます。マーティンがアヒルのおもちゃを万引きした・・・
実の息子のようにと言ってる父親。それでは実の息子ではないことになる。
そんなとこに帰宅するマーティン。すぐに2階の部屋に入ってます。。
父親は怒っています。マーティンは仕事が長続きしない、今回ばかりは・・・
2階のマーティンは音楽を聞いてます。
ステレオセット、LPレコード。音楽はジャズっぽい。
パンダのぬいぐるみを抱いてロッキングチェアのマーティン。ロッキングチェアで父親の写真を踏んづけています。
母親に食事を持ってきてもらってマーティン。
あなたのために施設に入れたとかそんな話しになっています。誰を入れた?
マーティンは父親は嫌いだけど母親は嫌いではないようです。
街中にて。
タクシー内のマーティンはスーザンを見ている。
住所はおもちゃ屋で知っています。
タクシーから降りて男と一緒に出てきたスーザンを尾行するマーティン。
口笛を吹いてるマーティン。メインスコアです。口笛の音楽はこの当時は流行っていました。エンニオ・モリコーネが流行らせた。
図書館に入るスーザン。男は別れてる。
スーザンは司書をやっています。男のガキ2人が読みもしないを本を捜してもらいスーザンの脚を見てパンチラを期待してる。ルーティンな描写が入ります。
で、スーザンにコンタクトしてるマーティン。驚いてるけど歓迎してるスーザン。
アヒルのおカネを払ってチョコレートのプレゼントを渡してるマーティン。ここではもう名前がジョージィになっています。
一緒にいた男は下宿人のシャシだと言ってるスーザン。インド系の医者です。
そんな感じでジョージィのシャツのボタンを直してると図書館の上役のオッサンから注意されてるスーザン。
本を借りたいとジョージィ。図書カードがない。そうしたらスーザンの図書カードで貸してくれます。動物物がいいとなって『ジャングルブック』を借りてる。
自宅にて。
2階の自室で『ジャングルブック』を呼んでるマーティンは父親に呼ばれます。
話しがあるとなって、オーストラリア、農場、羊の牧場、そんな話しになっています。どうやら厄介払いされるようです。
マーティンは自分は成人だから行かないと主張するとそれなら50ポンドをやるから出てけとなる父親。
そんなわけでここから出ることになるマーティン。
2階の自室に戻るマーティン。鏡を見ています。
服を脱いでいます。カメラはボディビル雑誌を映し出す。どんな意味の描写なんだ?
父親と母親が話し込んでいます。
悲しんでる母親。マーティンを溺愛してるようです。
鏡をを割ってるマーティン。割れたとこがちょうど股間になって肝心なとこは見えない。
ホテルにて。
ここに入ってるマーティン。口笛を吹いてます。
母親に電話しています。空港にいる。これからパリに行く。2週間で戻る。
それから手紙をホテルのフロントに渡してパリから出してることにしてくれとチップを渡してるマーティン。
ホテルのフロントも慣れたものです。引き受けてる。
花束を贈る注文をしてるマーティン。
下宿にて。
花束が届いてます。
下宿人が2人います。インド系のシャシと白人のジェリー。
ジェリーはバリー・フォスターが演じてます。『フレンジー』(1972年)とあまり変わらない。
ジェリーにきついことを言ったスーザンをたしなめる母親。
下宿屋をやってるのはあなたの学費のためなのよと説教してます。
スーザンの母親を演じてるがビリー・ホワイトロー。やっぱり『フレンジー』(1972年)に出ています。
会話から父親とは離婚したらしい。死別ではない。
そんなとこに呼び鈴が鳴ります。
雨が降っていてずぶ濡れのマーティン、ここではジョージィがやって来ます。トランクを持っています。
父親ジェームズ・クリフォードの手紙を持参してるジョージィ。下宿させてくれと書いてあります。
ホテルに電話するとパリに発たれましたとなってます。打ち合わせ通りの対応。
そんなこんなで母親に1回断わられるが一晩だけだとここに泊まるジョージィ。
『ジャングルブック』を置いて帰るがスーザンに止められています。
マーティン=ジョージィは大した段取りぶりを見せています。精神薄弱ではないようです。
このへんの印象ですがこれはどういう話し?となります。
演出は非常によろしい。
翌日。朝食にて。
シャシとジェリーが朝食をとる。朝食は家政婦が用意しています。
そこにジョージィが来ます。
精神薄弱ということになってるジョージィ。そんな感じにしています。
映画の話題に振ってるジェリー。バットマンやターザンの話題になってます。笑ってるジョージィ。
下宿人2人は出かけます。笑うのはやめてるジョージィ。
上半身裸で庭で芝刈りをやってるジョージィ。そんな感じで当分いるようです。
これは母親の方がそうしています。
夜にて。
新聞のマンガを読んでるジョージィ。寝なさいと言われてる。
母親とジェリーはカードをやっています。
帰宅したスーザンはジョージィがいるのでビックリしてる。
自室で口笛を吹いてるジョージィ。
何やら本を読んでいます。サイコロジー関係の本です。
マーティンの自宅にて。
パリからの手紙を読んでる母親。喜んでいます。
父親へのヨイショも書いてあります。
図書館にて。
ジョージィはオッサンに閉館ですと追い出さそうになる。
仕事を終えたスーザンと帰るジョージィはオッサンを罵る。
で、外に出たとこでクルマのフィリップなる男が登場。スーザンのボーイフレンドでクルマにスーザンを乗せていなくなります。
ちょうど出てきたオッサンをまた罵ってるジョージィ。
この赤いクルマは何だ?→ 1953 MG TD
下宿屋にて。
スーザンからパリのことについて説明されてるジョージィ。
母親から寝なさいと言われてるジョージィ。
何か意味深な目つきでジョージィを見てる母親。意図は不明。
下宿人のシャシは医者らしい。まじめそのものといったキャラ。
ところが自室の上階がさわがしい。大人しくしています。インド系ならそうなる。
で、スーザンがジョージィの部屋に行くとジョージィは木馬に乗ってました。精神薄弱そのものになってるジョージィ。
スーザンの手首を掴むジョージィ。ここは落ち着いて手を離させてるスーザン。おやすみなさいといなくなるスーザン。
パジャマを脱ぐジョージィ。ジーンズを履いてます。で、靴を履きます。出かけるようです。
これでアリバイは完全ということになるらしい。それでどこへいく?
このへんの印象は英国の正調サスペンスといった感じ。
主人公が正調キャラではないけど。そうなるとニューロティックサスペンスともいえそうです。
まだ起きてる人達がいるので見つからないように台所に入るジョージィ。
ハサミと勝手口の鍵をゲットしています。誰か来ます。隠れるジョージィ。
そんなとこにスーザンが入ってきます。電気が点いてるのがおかしいと思ってる。隠れて見ているジョージィ。
危ないとこでフィリップから電話があってスーザンがいなくなります。
助かったジョージィは外に出ます。
走行中のクルマにて。
運転してる父親と知人が話しをしています。講演がよかったと言われてる父親。
クルマはロールスロイスです。しかも2ドアクーペ。ブルジョアです。
→ 1965 Rolls-Royce Silver Cloud III Drophead Coupe H.J.Mulliner Park Ward [CSC45B]
ガレージを開けてクルマを入れる父親。物陰にジョージィが待ち伏せしてます。
ガレージドアを閉めてるジョージィ。誰だと聞く父親。
いきなりハサミでブスリと刺してるジョージィのマーティン。何回も刺しています。
死に至る父親。
ビニールの黒いレインコートを着込んでるジョージィ。脱いでいます。
そのままズラかります。
下宿屋にて。
もう遅いので寝ています。母と娘、シャシ。
そっと勝手口から帰宅してるジョージィ。凶器のハサミを洗い戻します。鍵も戻す。手袋も捨てています。
そんなとこにクルマがやって来ます。ジェリーが酔っ払い運転で帰宅です。
→ 1957 Austin A55 Cambridge MkI [HS6]
ジョージィは自室に戻ってます。
それから母親の寝室に悪い夢を見たと泣きついて一緒に寝ています。これでアリバイは完全なのか?
見ててこれはビックリといった感じ。そこまでやるのか。
帰宅したジェリーは母親の寝室をそっとノックしています。
どうやらこれから1発やるつもりらしい。だんまりの母親。しょうがないので引き上げています。
どうやら前からそういう関係だったようです。
翌朝。
赤いクルマがスーザンを迎えに来てます。そのまま出かけるスーザン。
朝食にて。荒れているジェリー。寝取られたと思い込んでシャシに絡んでいます。受け流してるシャシ。
新聞デイリーエキスプレスの見出しは銀行家が惨殺される。ヘンリー・ダーンリーが刺殺死体で発見・・・
この頃の英国はすでに死刑制度がないようです。そんな会話になっています。
死刑にしろと主張してるジェリー。
心の病気なんだ。治療ではなく死刑で処理するだけなのかといった感じのシャシ。
殺された人間はどうなるんだとルーティンな主張をするジェリー。
ジョージィがやって来ます。そうなるとジェリーは寝取ったのはジョージィなのかと気がつく。こういうことに敏感なようです。
そんな感じで一人で盛り上がって出て行くジェリー。
台所の母親に直談判のジェリー。口論になって1週間以内に出てってと言われてる。
バリー・フォスターはこういうキャラ専門らしい。ハマってる。
ジョージィとシャシ。
縛り首と治療法の話しをしてるシャシ。治すより殺す方が簡単だ・・・
ガレージにて。
現場検証をやってる警察。頭のはげた警視が威張って仕切る。
部下を死体代わりに寝転がせています。それでも足跡はゴム底と調べています。
鑑識のメガネではげた男タフィが来ると思いきりバカにしています。それしかわからんのかはハッキリと言ってる。
それでも凶器はハサミですとあっさりと判明しています。それにビニール製のレインコート。
寝込んでる母親から事情聴取する警視。
レインコートに見覚えは?→ありません。
ガレージの鍵を持っているのは?→私、整備工のトンプソン、息子のマーティン。
その息子さんはどこ?→パリです。連絡は取れません。手紙を見せています。
何だかこの手紙から足がつきそうな感じ。
動機は?と聞いてる母親。金目当てではないと警視。そうなると・・・
他の部屋で部下が執事と雑談で警視の悪口を言ってると当の警視が来ています。
執事は言うに言えなくなってる。気がつかない部下は失態をさらしています。
執事から話を聞く警視。黄色い丸バッジを見ている警視。マーティン様のプレゼントですと言ってる執事。微妙な感じの執事。
暖炉にある息子の写真を黙って持っていく警視。
下宿屋にて。
フィリップともう一組のカップルがやって来てレコードかけてダンスパーティになってます。
やる気満々のフィリップ。スーザンに迫っています。ダンスにかこつけてヒップを掴む。それを見ているジョージィはお休みのあいさつのついでにレコードプレーヤーをひっくり返す。大騒ぎになります。
わざとやったと証言してる他のカップルの男マックがひどい。ご機嫌取りかい。
そんなこんなでスーザンにふられてるフィリップ。捨てゼリフを残していなくなります。この捨てゼリフも結構凄い。
川だか池にて。
泳いでるジョージィとスーザン。溺れてるふりをしてるジョージィ。
昔パパとよく来たと言ってるスーザン。兄貴のピートがいると言ってるジョージィ。
着替えています。素っ裸をスーザンに見せてるジョージィ。
君と結婚すると言ってるジョージィ。
スケッチをしてるスーザンに花をプレゼントするジョージィ。
キスをすると思いきり嫌がってるスーザン。あくまでも精神薄弱者だとしてるようです。気まずい雰囲気になっています。
そんなところに何故かボートの練習をしてる風景が入る。英国っぽい。
忘れましょうと言ってるスーザン。
下宿屋にて。
ジェリーの部屋にジョージィを移すと言ってる母親。
これにはあまり乗り気ではないスーザン。ジョージィには出ていってもらいましょうと言ってます。
ジョージィがここで寝ていたと言ってる母親。これでジェリーが出ていくことになった原因がわかったスーザン。
電話です。
家政婦が出てパリのジョージィの父親からだと伝える。電話に出る母親。
どんな段取りをしてるんだ?と思わせます。
実は公衆電話からジョージィ本人がかけていました。随分はシンプルな手法です。
声を変えて息子を頼みますと言ってる。
スーザンがジョージィのベッドを片づけています。
枯れた花がベッドにあります。タンスの引き出しを開けると服の下に本があります。
筆跡による性格分析。マーティン・ダーンリーの署名が多く書き込まれている。
精神障害者の性。そのような本がたくさんあります。
先生志望のスーザンは専門家なのてすぐにピンと来ています。これは怪しいとなる。
マーティン・ダーンリーとは?
母親にマーティン・ダーンリーって知ってる?と聞いてるスーザン。知らない。
家政婦がダーンリーは精神異常者に殺されて新聞ネタになってますと言う。
古新聞を調べるスーザン。銀行家ヘンリー・ダーンリー刺殺を知ります。遺族は夫人と22歳の息子・・・
これは気がつくでしょう。ロンドンに出かけるスーザン。
そうなるとこの下宿屋はどこにある?ロンドンだと思っていました。
ロンドンにて。
おもちゃ屋でジョージィの住所を調べています。
ジョージィ=マーティンの自宅にて。
母親から出て行けと言われつつ話し込んでいるスーザン。
ジョージィは誰?から始まって色々と聞いてます。
下宿屋にて。
ジョージィが戻ります。スーザンは?と聞いてます。
で、家政婦から薪を作ってくれと言われてるジョージィ。
ジョージィ=マーティンの自宅にて。
いよいよ話しが佳境に入っています。母親はスーザンが妊娠してると思っている。普通はそう思うでしょう。妊娠を否定してるスーザン。
息子さんに傷害は?と聞いてるスーザン。これは普通に怒ってる母親。マーティンは健常者だと主張してます。
それで息子の写真を見てビックリのスーザン。ジョージィだからです。
それから色々と話し込んでいる。
下宿屋にて。
家政婦は帰ります。ジョージィは納屋に入る。
母親はやる気満々です。窓から納屋を見ている。
シャシの勤め先の大学病院のようです。
講義をしてる教授。受講してるシャシ。
19世紀最大の発見は染色体だと始まって色々と言ってます。
人間は染色体の数で決まる。これが映画のレーティング的にまずいらしい。
異常な染色体はこれだとやっています。いいのか?
第2子の出産は諦めた方がいい。一見健常者でも違う・・
ダウン症の血縁者が異常のケースはダウン症とは限らない。異常は染色体のみではないとも言ってます。
ツイステッドナーブ=ねじれた神経と言ってます。
この辺は講義と控室がカットバックしてます。
シャシはメモが渡され呼び出されます。
呼び出したのはスーザン。大事な話しがある。控室に入って話し込む。
お兄さんのピートがダウン症、弟のマーティンは健常者・・。
下宿屋にて。
納屋で薪を作ってるジョージィ。そこに母親が来ます。
スーザンはロンドン。お父様から電話があったと話す母親。
で、スーザンは何かを調べていたと喋り過ぎてる母親。
ダーンリーの名前も出しています。こうなると反応が危なくなるジョージィ
ノコギリで手を切るジョージィ。ポケットに手を突っ込む母親。マーティン・ダーンリーって誰と聞いてます。
で、ジョージィは斧で母親を片づけたらしい。
大学病院にて。
控室のスーザンとシャシ。
ジョージィは精神異常者というより自閉症だろうと言ってるシャシ。
それでどうするとなります。とにかく一緒に帰ろうとなります。
しかしシャシは院長回診のお付きの仕事があります。
インド系なので院長からマハラジャと呼ばれてるシャシ。毎度のことであまり気にしていないシャシ。
電話を借りてるスーザン。ナースは黙って婦長の電話を使えばいいと言ってる。
で、下宿屋に電話するが誰も出ない。
下宿屋にて。
鳴ってる電話からカメラを廊下越しにドアの外の納屋を映し出します。
これは素晴らしいショット。多分『フレンジー』(1972年)の殺人現場から引いて引いて道路を横断するカメラに引用されてると思えます。
まだノコギリの音がしている。
電話してるとそんなとこに婦長が戻り4ペンスを請求される。
スーザンは相手は出ていないから払う必要はないとして払わない。これぞ英国といった感じのシーンです。感心した。
院長の回診にて。
シャシが仕事しています。診断を振られて無難に答えてます。
下宿屋にて。
スーザンが1人で帰宅しています。いいのか?、母親を呼んでるがいない。
スーザンは始終ミニスカート姿です。当時はツイッギーの時代でミニスカートが流行っていたんです。
電話です。シャシからです。母親が1人きりなので急いで帰っていたスーザン。
ジョージィに近づくなと言ってるシャシ。
そんなとこでドアに人影が見えます。これはジェリーでした。まだいたのか。
また酔っぱらってるジェリー。映画関係の仕事をクビになったとか。
ジェリーはソファに寝ころんでます。アスピリンを取りに行くスーザン。
自室に入るスーザン。
散らかっています。衣服が切り裂かれてる。
ドアの影にジョージィが隠れていました。これはビックリのスーザン。
ママが死ぬ前に手当てしてくれた言ってるジョージィ。
ジョージィではなくマーティン帰ってと言ってるスーザン。
白いドレスを着てくれと要求するジョージィ。結婚するからだと・・
マーティンの自宅にて。
警視が来ています。マーティンはどこだ?なっています。
下宿屋にて。
白いドレスに着替えてるスーザン。
ソファで寝ていたジェリーはようやく起きて暖炉を薪を入れようとする。
しかし薪がありません。納屋に取りに行きます。
ジョージィは何をする。
オーバーラップして母親の声が入ります。生まれたこの子はダウン症ではない、心底ホッとしたとか。
スーザンにベルトを渡そうとするジョージィ。断るスーザン。逆上するジョージィ。
窓の外から教会の鐘の音がします。結婚だと盛り上がってるジョージィ。
納屋に入るジェリー。これはビックリとなっています。
あわてて戻ってます。
ここから出るからスーザンに一緒に来いと言うジョージィ。
断るスーザン。また逆上しています。しまってあったハンドガン ワルサーP-38を持ち出してます。
シャシが戻ります。オッカナビックリで中からドアを開けてるジェリー。
電話で通報してるシャシ。
スーザンは捕まってもみ合いになっています。
で、スーザンに無理やりキスをしてるジョージィ。
何かに驚いてるジョージィ。
ようやくパトカーが到着する。警視がいます。
殺した顔が浮かんでるジョージィはハンドガンを撃ちまくる。
ジョージィは自分が映ってる鏡を撃っていました。
悪いマーティンは死んだと言ってるジョージィ。スーザンの脚に抱きついてます。
警察が部屋に入る。捕まってるジョージィ。スーザンは助かったようです。
エピローグ。
独房のマーティン=ジョージィ。
ナレーションが入る。ツイステッドナーブ・・・
エンドとなります。
そんなわけであまり期待せずに見たら、これはビックリのニューロティック・サスペンスのよい作品でした。佳作です。
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