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2013.06.16

『江戸川乱歩「悪魔の紋章」より 死刑台の美女』

この作品は井上梅次監督,天知茂主演のTV土曜ワイド劇場の江戸川乱歩シリーズ第3弾のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1978年 松竹/テレビ朝日 日本作品
ランニング・タイム◆72分
プロット◆謎の三重渦状紋を追う話しのようです。
音楽◆鏑木創

キングレコード発売のDVDにて。
画質は普通によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。

キャスト
天知茂→明智小五郎
五十嵐めぐみ→文代
荒井注→波越警部
伊吹吾郎→法医学者 宗像隆一郎博士
松原智恵子→宗方京子
稲垣美穂子→北園竜子
増田順司→川手庄太郎
かたせ梨乃→川手家の長女 民子
三崎奈美→川手家の次女 春子
結城マミ→川手家の三女 雪子
宮口二郎→波越警部の部下の刑事
加地健太郎
東村元行
小田草乃介
喜田晋平
村上記代
紺あき子
谷よしの
土屋靖雄
青沼三郎
山本幸栄
羽生昭彦
沖秀一
岡本忠幸
篠原靖夫
加藤真琴
山本伸二
山中明
中村正人
下坂泰男
小野塚千枝子
藤原美佐穂
新垣嘉啓


井上梅次監督の演出はよいと思います。
この作品は最初から松原智恵子のヒロインをフィーチャーして伏線を張ってラストの告白に持っていくように構成されてるようです。素晴らしい。

松原智恵子は可愛い。もう相当歳食ってると思うけど。可愛い。
だいたい松原智恵子の作品はこの作品くらいしか見ていない。私にとって松原智恵子といえばこの作品なのです。

稲垣美穂子と久保菜穂子をどうやら混同していたようです。ようやく気がついた。

著作権がしっちゃかめっちゃかになってる2大名物といえば『江戸川乱歩』と『円谷プロ』でしょう。両方ともしっちゃかめっちゃかでもうひどいものです。印税というか著作権料もロクに回収していないと思う。


キングレコードのタイトル
タイトル。さっそくおっぱいが見えています。TVなのに凄いな。

明智小五郎探偵のモノローグで始ります。
車イスの宗方博士夫人の宗方京子と面会中。
明智小五郎探偵はここで依頼され宗像博士の代わりに香港で行われる世界犯罪会議に出るらしい。
そんなとこに帰宅した宗像博士が登場。
見た感じ一応明智小五郎探偵と宗像博士は同格扱いになっているようです。

宗像博士自慢の研究室ということで本棚がずれて秘密の階段が降りています。
このセットで予算の大半を使い果たしたと思われます。
で、シーンが変わると普通の部屋を編集でつないで秘密の階段を登ってきたように見せています。上手いな。
低予算だけど開き直ってやっています。手を抜いてるわけではない。

ここは犯罪博物館だと言ってる宗像博士。
明智小五郎探偵の方は犯罪は芸術だという主義らしい。

川手庄太郎家にて。
いきなりラジカセが登場。ピンクレディの『UFO』が流れてる。
プッシュホンがあります。当時最先端の情報機器です。
で、電話です。どうやら前から脅迫電話があるらしくラジカセで録音しています。
やっぱり脅迫電話でした。

ラジカセは東芝製でした。機種はわからん。

次のシーンでこのラジカセがそのまま明智小五郎探偵事務所にあって依頼シーンになっています。上手いな。
依頼人の川手家の長女 民子と波越警部が登場。
明智小五郎探偵は香港に行くので宗像博士を紹介しています。

宗像博士の事務所にて。
依頼人の川手家の長女 民子と波越警部。腹違いの兄妹 北園竜子の話しが出ています。
宗像博士の助手の名前は木島。

明智小五郎探偵はボーイング747で香港へ行ってます。
モノローグで川手家のことは忘れて宗方博士夫人の宗方京子のことしかないと言っています。

プールにて。
川手家の三女 雪子が泳いでます。そんなとこに電話で呼び出しです。
刑事が迎えに行くとなり、川手家の三女 雪子は現われた帽子サングラスマスクの男と一緒に消えます。

パトカーがマネキンを積んだトラックの後を走る。
誘拐された川手家の娘を捜せと会話になっていて状況をわかりやすくしています。
マネキンが1体落ちます。急停止して確認してビックリのお巡り2人。
このマネキンは死体でした。本物の死体を見てお巡りの大ボケの演技になっています。ちゃんとおっぱいを触ってる。
トラック運転手も大ボケ演技で受けています。

警察にて。
波越警部と宗像博士。三重渦状紋の話しをする宗像博士。
部下の宮口二郎刑事から報告です。トラック運転手はプール近くの屋台でラーメンを食っていたらしい。その隙に死体を投げ込まれたらしい。
もう1人の部下刑事から報告もあります。

お寺にて。
川手家の葬式です。北園竜子が乗り込んできます。
娘2人は北園竜子を犯人扱いする。北園竜子は財産をよこせと修羅場になっています。
女中の岡本さんのがとりなしています。
川手庄太郎は北園竜子に財産はお前にやるくらいな女中さんにやると言って更に話しはこじれています。
北園竜子が帰ったあとにガラス戸に三重渦状紋が残されています。
これはビックリの波越警部。で、北園竜子が怪しいとなっています。
で、やたらと犯人を持ち上げる発言の宗像博士。

この辺で出来のよさがよくわかります。短い時間に詰め込んでる。
手慣れたベテランが仕上げていますといった感じ。
ヘタな映画よりよっぽどよく出来ています。無駄なシーンが1つもない。

北園竜子の自宅にて。
帰宅する北園竜子。黒猫がいます。女中さんもいる。
そんなとこに来客です。帽子、サングラス、ヒゲ、コートの男です。どうやら北園竜子の旦那らしい。北園竜子はこの旦那にぞっこんのようです。
須藤と名乗ってる男に愚痴を言ってる北園竜子です。

川手家の次女 春子が北園竜子の自宅に偵察に来ています。
旦那の須藤と名乗ってる男が出てきます。尾行する川手家の次女 春子ですが距離が思い切り近過ぎで速攻でバレると思うけど、それは土曜ワイド劇場だから。
ストリップ劇場の近くでアッサリと捕まる川手家の次女 春子。

次のシーンでストリップ劇場の看板にディスプレイされてる川手家の次女 春子の死体となります。
やじ馬のリアクションをていねいに入れています。
死体のおっぱいに三重渦状紋がついてます。

宗像博士自宅にて。
香港から電話してる明智小五郎探偵。

川手庄太郎家にて。
女中さんが荷物を箱に入れています。死んだ2人の娘の着物を燃やしてしまおうということらしい。
ピアノ店がピアノを配達してきます。
そんなとこに電話です。また脅迫電話です。電話に出た川手家の長女 民子に今度はあんたの番だと言ってる。

ところで川手庄太郎を演じる俳優が知らない。全くわかりません。
松竹の大部屋俳優なのか?

夜になって寝ずの番をしてる宗像博士、文代、波越警部と部下達。川手家の運転手もいるらしい。

夜中にて。
ピアノから小柄な男が出てきます。川手庄太郎を薬で眠らせる。

朝です。
異状なしらしい。女中さんが早起きの川手庄太郎がまだ寝てるということから調べます。
川手庄太郎は薬でぐっすりと眠ってる。川手家の長女 民子は行方不明。
昨日荷造りした荷物は運転手がクルマで運び出しています。

近所の空き地にて。
ついでに荷物を燃やそうとしてる運転手。
どうやら段ボール箱に小柄な男と川手家の長女 民子がいるらしい。
小柄な男は箱から出てとっととズラかってます。
一応空の段ボール箱を怪しんでる運転手です。
川手家の長女 民子入りの段ボール箱は燃やされそうになりますが、気がついた人達が駆けつけて止めています。
危ないとこを救出される川手家の長女 民子。

警察にて。
波越警部と宗像博士。北園竜子が三重渦状紋で怪しいと言ってる波越警部。
宗像博士は北園竜子のとこへ男が出入りしていると言ってる。

北園竜子の自宅にて。
波越警部と宮口二郎刑事文代が来ています。なにやら怪しい雰囲気で。それに留守なので勝手に上がっています。
で、怪しい男と乱闘になるが明智小五郎探偵だとわかる。
そんなとこに北園竜子が帰宅して旦那が来てると思ったら警察なので激怒しています。
水を飲ませてくれとコップの北園竜子の指紋を採る波越警部。これが空振りとなります。主人の名前は須藤と言ってる北園竜子。あとは不明とのこと。
そんなこんなで退散となります。

実は北園竜子は右手人さし指に仕掛けをして指紋検査をごまかしていました。
謎の旦那 須藤が来ます。
旦那のサングラスに北園竜子が映る描写があります。上手いじゃん、低予算なのにがんばっています。

宗像博士の自宅にて。
明智小五郎探偵は宗方博士夫人の宗方京子と面会中。
プレゼントのネックレスを渡しています。これも伏線になっています。
旦那の宗像博士の話しをしてる宗方京子。夫婦生活がないとも言ってる。こんなセリフがあったんだ。
私の命は長くないとも言ってる宗方京子。
ここのシーンは気合いが入ってて2人を細かく切り返すようになっています。セリフ無しのリアクションショットも入れて切り返してるのがいい演出なのです。

病院にて。
女中さんが退院する川手家の長女 民子の荷造りしています。
ここで宗像博士と対面する明智小五郎探偵。
宗像博士が川手庄太郎と長女 民子を秘密の場所に匿おうとなります。

宗像博士の案内で医者とナースに変装した川手庄太郎と長女 民子が明智小五郎探偵が運転手のクルマに乗り込みます。
このクルマはトヨタ・コロナ1800GLのようです。4ドアセダン。

途中でクルマを乗り換えて、次は電車、タクシーと乗り継いでお寺に入ります。
タクシーはトヨタ・クラウンのようです。

お寺にて。
川手庄太郎と長女 民子を預けて引き上げる宗像博士。
一応心細いと言ってる長女 民子。
で、怪しい小柄な男がもう見えています。

夜です。
和尚は呼ばれて不在です。もう寝ようと川手庄太郎と長女 民子。
そんなとこに笑い声が聞こえてきます。障子に三重渦状紋が映ります。
外に逃げる川手庄太郎と長女 民子。
何とか参りのコスチュームの女が2人を止める。舞台を見せられることになります。
30年前の世界の実況する芝居となります。川手庄太郎のオヤジは極悪人らしい。
赤ん坊の人形を背負った子役の男の子が母親から復讐してくれと言われます。
復讐を誓う子役の男の子。舞台を降りて直接見ている川手庄太郎に訴えるとこは原作通りです。ここは凄いシチュエーションだと思う。そのまま消える子役。

父の仇で30年準備をしたと言ってる大柄な男。
納骨堂に入り川手庄太郎を棺桶に閉じこめています。
フタをする前に素顔を見せる大柄な男。原作通りです。

警察にて。
波越警部に川手庄太郎と民子が行方不明の連絡が入ります。

現場のお寺にて。
波越警部、明智小五郎探偵、宗像博士が来ています。
怪しい大柄な男が準備した川手庄太郎の墓を掘ってる宮口二郎刑事。
明智小五郎探偵は周囲を調べます。
もう1人の波越警部の部下刑事が劇団員のことを聞き込んで報告しています。
焼き残った台本の切れ端も見つかっています。川手家の名前が出ています。

劇団員の事情聴取にて。
この劇団員は単に雇われただけとわかります。
小柄な男から香水の匂いがしたとの証言もあります。
波越警部は北園竜子が小柄な男だと断定しています。

今度は三重渦状紋の人さし指が発見されたと報告が入ります。
この前は水絆創膏で指紋を隠したのではと明智小五郎探偵。北園竜子の指だろうとしています。

北園竜子の自宅にて。
臥せってる北園竜子。そこに謎の旦那がやってきます。
背中にナイフを隠し持っています。いきなり北園竜子を刺し殺す。話しが早い。

波越警部が刑事2人連れて来ます。
女中さんが案内するがすでに北園竜子は死亡しています。
黒猫が鳴いてる描写になっていますが実際は鳴いてない。効果音です。低予算だから気にしない。

男が投身自殺するシーンになります。人形丸出しだけど低予算だから気にしない。
遺書を残しています。自分が犯人で妹が北園竜子だとなっています。

警察にて。
この証人は北園竜子の女中さんのようです。

宗像博士の自宅にて。
明智小五郎探偵は相変わらず宗方博士夫人の宗方京子と面会中。
魔法瓶のお湯を宗方京子の足にこぼしてしまう明智小五郎探偵。怪しい感じになっています。
お会い出来るのが最後かもと言ってる宗方京子。

警察にて。
これで事件は終わったと宗像博士。そんなとこに明智小五郎探偵がまだ終わってはないと乗り込んできます。
事件が終わっていない解説をする明智小五郎探偵。
川手庄太郎と民子はまだ生死不明の行方不明状態らしい。

現場のお寺にて。
ここの和尚は知らないとしか言ってない。何か怪しい。
納骨堂を調べます。棺桶の中味は空でした。驚愕してる宗像博士。
川手庄太郎が見つかったと報告する波越警部。

病院にて。
忍び込んだ怪しい男は寝ている川手庄太郎をめった刺しにしてズラかります。
明智小五郎探偵と波越警部は落ち着いています。実は人形でした。

文代はクルマのトランクに入り込んでいます。
クルマに乗る怪しい男。
途中でクルマを止めてトランクを開けて文代の首を絞めてる怪しい男。

アジトにて。もう宗像博士の秘密の部屋です。
恐怖の振り子に拘束されてる川手民代。文代は八つ裂きの死刑台に拘束されます。
スイッチオンでいいことまでいったとこで来客です。ここで見ている方はもう犯人がわかっていることになります。

宗像博士の自宅にて。
波越警部が来てます。何だかんだですぐに帰ります。

また宗像博士の秘密の部屋にて。
死刑の続きでスイッチオンとなります。真っ二つにバラバラになる死体が2つ。
そんなとこに笑い声が響き謎の男 須藤が登場。これが明智小五郎探偵です。
まだゴムマスクではなく帽子、サングラス、付け髭、コートぐらいの変装です。

宗方京子夫人は宗像博士の妹だった。
いよいよ自爆スイッチに手をかける宗像博士ですが妹に撃たれ崩れ落ちる。
で、明智小五郎探偵に告白をして自殺する妹の宗方京子。
ネックレスと花が散りエンドとなります。


そんなわけでよく出来ています。これは佳作な作品でした。

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