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2013.05.03

『ファントマ/ミサイル作戦』(1967年)

この作品は、アンドレ・ユヌベル監督、ジャン・マレー、ルイ・ド・フュネス、ミレーヌ・ドモンジョ主演のファントマシリーズ第3作のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1967年 Gaumont International フランス作品
ランニング・タイム◆102分
原題◆Fantômas contre Scotland Yard
プロット◆またファントマに逃げられる話しのようです。
音楽◆ミシェル・マーニュ

スカイパーフェクTV e2 CS228 ザ・シネマにて。
画質は普通です。
スクイーズ収録録画のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。下が少し多い。
音声はAAC 2.0ch

キャスト
ルイ・ド・フュネス→ジェーブ警視
ジャン・マレー→ファンドール記者 / ファントマ
ミレーヌ・ドモンジョ→エレーヌ
ジャック・ディナン →部下のベルトラン
ジャン・ロジェ・コーシモン→ラシュレー卿
フランソワーズ・クリストフ→ラシュレー卿夫人
アンリ・セール→ベルティエ秘書

アンドレ・ユヌベル監督の演出はよいと思います。
全体的に普通にまとまっています。


Gaumont International
タイトル

いきなりスコットランドです。
バグパイプを吹いてる行進があります。わかりやすい。
ロールスロイスが走っています。
→ 1964 Rolls-Royce Silver Cloud III
乗ってるのはジャン・マレーが変装してる貴族タイプのおっさんです。

お城にて。
ロールスロイスが到着する。
ベルティエ秘書がお迎えです。ウォルター・ブラウン卿に変装してるらしいファントマ。

ここの主人ラシュレー卿と面会してるウォルター・ブラウン卿。
優秀な秘書だと話してるそばから別室でエリザベート夫人を口説いてるベルティエ秘書。もうすぐラシュレー卿の遺産が入る予定らしい。

壁に掛けられてる古い武器を振り回してるウォルター・ブラウン卿。もう怪しくなっています。だいたい変装してる本人がファントマの名前を出しています。

アタッシュケースを開けてるウォルター・ブラウン卿。携帯の映像装置です。
ファントマシリーズ第1作、第2作のハイライトシーンを流用した映像を見せています。
そのうち地球を吹き飛ばして宇宙に脱出するとうそぶくファントマのウォルター・ブラウン卿。

金持ちの生存権に課税すると主張するファントマ。
命が惜しければカネを出せということらしい。ラシュレー卿に対しては600万ドル、期限は1ヶ月となっています。
規則に違反したら10パーセント増しになるらしい。

迎えのヘリコプターが来ています。
お城の屋上に無理やり着陸しています。いいのか?
ズラかるファントマ。代わりに本物のウォルター・ブラウン卿の死体を投げ落とす。

ボワン・デュ・ジュールにて。新聞社です。
またブラウン卿殺しはファントマだと飛ばし記事を書いたファンドール記者は編集長にスコットランドに行ってこいと言われます。

警察、ジューブ警視のオフィスにて。
ジューブ警視と太った部下ベルトラン。電話です。
ファントマに脅迫されてるラシュレー卿からです。
用件が終わったらすぐにファントマからも電話がかかってきます。スコットランドで会うのが楽しみだとうそぶいてるファントマ。

お城にて。
ラシュレー卿がファントマに脅迫されてる金持ちを集めて会議をやっています。
生存権への税金について話し合ってます。
マハラジャが意見を述べて通訳が伝えます。
リシャールという金持ちがファントマなんて大したことはないと主張してここから出ていきます。
ラシュレー卿はファントマを罠にかける場所はここだと言ってます。
そのためにジューブ警視、ファンドール記者、カメラマンのエレーヌを呼んで囮にするとか・・・

旅客機です。プロペラ4発の旅客機です。→ Vickers Viscount of BEA
4人がまとめて来ています。
ここでジューブ警視が歓迎の花束を受け取ろうとしたら別の有名人でしたという定番のギャグが入ります。
その有名人が誰だかわからん。ミニスカートのモデルなのか?

クルマで移動しています。→ 1959 Vanden Plas Princess 4-litre Limousine
ベルティエ秘書が運転しています。ネス湖の湖畔を走っているらしい。
霧が出たので近道を通りましょうとなります。
木が倒れて道が塞がれています。ジューブ警視は木が切られてることを発見する。
そんなとこに黄色いトラックが通りがかる。運転してるのはゴッドフリー。風変わりなアンちゃんです。
このトラックに乗り換えてお城に向かいます。
→ Ford Model T

お城にて。
トラックが到着する。それだけでした。特に必要なキャラではなかったようです。

パーティにて。
エリザベート夫人が本格的に登場。
ジューブ警視とベルトランはスコットランドの民族衣装キルトを着ています。これが浮いてるようです。

エリザベート夫人はファントマはこの世の者ではないと言ってます。
そうなると降霊術をやりましょうとなる。

ファンドールとエレーヌは話し込む。
初老の執事の名前はアルベール。

降霊術にて。
エリザベート夫人の案内でテーブルを囲んで手をつないでいます。
殺されたウォルター・ブラウン卿を呼び出すようです。
ロンドン警視庁の男が話しかけてきます。ジューブ警視はやりたくないが成り行きで参加するようです。
いきなり落雷で停電しています。これはビックリ。
テーブルが動いています。ポルターガイストか誰かが動かしてる。
そんなこんなでジューブ警視のせいで降霊術は失敗します。

ジューブ警視はアルベール執事の案内で寝室に向かう
その前に幽霊を目撃してビックリしてるジューブ警視。アルベール執事はあの幽霊の名前はマードックだと全く驚かない。

寝室にて。
ここに入るジューブ警視。首吊り死体がぶら下がっています。ビックリするジューブ警視。
死体には処刑前の最後の警告が貼ってあります。
戻って大騒ぎして人を集めてます。で、大勢が寝室に来たら死体は消えて定番描写になっています。
いつものことでジューブ警視の立場が悪くなっています。
それでも貼ってあった督促状の文を覚えています。

ラシュレー卿はその死体はリシャールだろうと推測しています。
リシャールは会議を途中で出ていった富豪です。

ロンドンにて。
クルマの後席には変装したファントマが乗ってるようです。
ボートに乗り換えて移動してます。

ヨットにて。
犯罪者達が次の仕事の相談しています。
そんなとこに犯罪者仲間のジュゼッペがやってきます。これが変装したファントマです。
犯罪者達は金持ちがファントマに脅迫されてるとこを知っててファントマを殺して代わりに儲けようと画策しています。
何故知ってるかというと友人のベルティエから聞いたらしい。とういうかベルティエがここに同席しています。別の方面で有能過ぎる大した秘書です。

ファントマはここにいるとジュゼッペが言ってます。
そんなわけで犯罪者達に例の生存権の書類を配るファントマ。
そのまま引き上げてます。置き土産は本物のジュゼッペの死体です。
金持ちも犯罪者も同じ扱いなのがいい。

ファントマのアジトにて。
今度はラシュレー卿に変装してるファントマ。
変装はオーバーラップで処理しています。これで十分です。CGにする必要はありません。

お城にて。
幽霊が2人います。これはジューブ警視とベルトランでした。

寝室に入るジューブ警視。
ベッドにラシュレー卿の死体があります。ビックリしたジューブ警視はまた人を呼ぶ。

食堂で大騒ぎになります。
そうしたら当のラシュレー卿まで出てきます。

寝室にて。
ベッドのラシュレー卿は起き上がり手下に片づけろと命じます。

食堂にて。
ラシュレー卿の変装を取ろうとしてるジューブ警視。取れません。
そんなこんなでまた寝室に人が集まります。

寝室にて。
集まったのはファンドール、エレーヌ、ロンドン警察の刑事。
また死体はありません。
少し休んだ方がいいと睡眠薬を飲まされてるジューブ警視。飲んだ方がいいと説得されています。
で、ジューブ警視は眠ります。エレーヌにカメラを置くから写真を撮ってねと言われます。

夜、何者かがカメラをすり替えています。

朝にて。
目を覚ますジューブ警視。また首吊り死体があります。ビックリしてます。
人を呼ぶ前にまず写真をとります。
それから人を呼びに行くジューブ警視。

朝食の席で大騒ぎしてるジューブ警視。
当のラシュレー卿は食事してる。

寝室にて。
やっぱり死体はありません。カメラの写真はどうすると思ったらこのカメラはポラロイドカメラでした。
写真を見るとやっぱり死体は写っていない。こまった状態のジューブ警視。

クルマが走っています。
ラシュレー卿が乗っていますがこれはファントマです。
無線で指令を出しています。ネス湖作戦だと。要するにネス湖に死体を沈めるらしい。

ヨットにて。
犯罪者達が打ち合わせです。ファントマからの督促状をどうするとやっています。
何故かまだベルティエ秘書が出席してます。大した秘書だ。
そんな感じでベルティエ秘書に対してラシュレー卿に会わせろと要求している犯罪者達。

お城にて。
マジでラシュレー卿に面会に来ている犯罪者達。
さっそくラシュレー卿と会いますがこれはファントマです。もちろん気がついてない。
調子いいことを言ってるラシュレー卿。
それでどうなる。

別室にて。
エリザベート夫人はトランプ占いやっています。災いの元凶はジューブ警視だと出ているようです。この占いはハズレてる。
あのベルティエ秘書もいます。エリザベート夫人が急かすのでいよいよラシュレー卿を片づけるつもりらしい。
キツネ狩りに紛れてやる予定です。

ファントマのアジトにて。
キツネ狩りの最中に何人か誘拐して見せしめの人質にする計画です。
殺すより人質の方が効果的だと言ってるファントマ。

お城にて。キツネ狩りです。
馬に乗って待機してる面々。猟犬を大勢放っています。
馬に乗ったのが並んでる。これは楽隊でした。
馬が並ぶのはいいショットです。『赤い河』(1948年)を思い出した。

キツネ狩りの最中です。
ラシュレー卿が見渡しのいいとこで無線で指令を出す。

ジューブ警視は馬を乗りこなせないといつものギャグになっています。
落馬して馬に逃げられています。

ラシュレー卿はアルタバン作戦を指令する。
ウィリアムを孤立させろ。このウィリアムって誰?、富豪の1人らしい。
そうなるとキツネの皮を被った犬が出動する。
この囮の犬を馬で追ってるウィリアム。罠にかかって落馬したらそのままトラックの荷台に乗っけられて捕まっています。

ジューブ警視とベルトランはまだ馬を相手に悪戦苦闘しています。

ラシュレー卿は次の作戦にかかる。
またアルタバンを出動させて次の富豪を捕まえるようです。

ジューブ警視とベルトランはまだ馬を相手に悪戦苦闘しています。
で、キツネを発見しています。キツネは初めて見たと言ってるジューブ警視。フランス人はキツネを見たことがないらしい。
捕まえようとしたらキツネの毛皮だけが残る。結果オーライでファントマの作戦を妨害しています。

ラシュレー卿は激怒しています。作戦中止を指令する。

エリザベート夫人とベルティエ秘書。
早くやれとなって出動するベルティエ秘書。

いきなりラシュレー卿にナイフを突きつけるベルティエ秘書。
格闘してるうちにラシュレー卿の変装マスク取れてファントマの正体を現わす。
これはビックリのベルティエ秘書はファントマに崖から落とされる。
ここを目撃したのがエレーヌでファントマの手下達に追われます。

馬で逃げるエレーヌを追うファントマの手下達。
ファンドールを呼んでるエレーヌ。聞こえて助けに向かうファンドール。
水たまりを馬で走ると泥が飛んで汚れてる。バイクで走るより汚れそう。
ジャン・マレーは馬にも乗れるようです。
手下達を落馬させてるファンドール。活躍しています。
馬の追っかけが延々と続きます。『花咲ける騎士道』(1952年)のようです。

エレーヌはついに追いつかれて捕まっています。
そのまま軽飛行機に乗せられる。この軽飛行機が古い。さすがに複葉機ではない。
→ Morane-Saulnier (under license Fiesler-Storch)

離陸する軽飛行機に馬から飛び移るファンドール
そのまま操縦士のハンドガンを奪ってハイジャックして着陸させています。

ジューブ警視とベルトランはまだうろちょろしています。
ようやく別の馬を見つけています。自分だけ乗ってるジューブ警視。
そうしたらこの馬がラシュレー卿の馬だったようです。ファントマの手下から無線が入る。そうなると馬が喋ってると勘違いするジューブ警視。
何しろジューブ警視の主観なので馬の口の動きが無線とシンクロしているんです。
驚愕してるジューブ警視。

狩り場の小屋にて。
手下を縛って監禁してるファンドールとエレーヌ。話しを聞く。
ラシュレー卿がファントマならお城の人達が全員人質のようなものだからどうしようとなってます。
手下に偽の返事をさせようとするファンドール。
お城に戻ったラシュレー卿からの無線に自分達2人をネス湖作戦で片づけたと報告させます。上手くいったようです。
手下に睡眠薬を飲ませて小屋を出るファンドールとエレーヌ。

お城にて。
寝ているジューブ警視。どうやら具合が悪いらしい。馬が喋ったとうなされてる。

会議にて。
金持ち達が集まっています。ラシュレー卿もいる。犯罪者達もいます。
午前零時を過ぎたら殺されるとせっぱ詰まっています。
ラシュレー卿はカネは払った方がいいと言ってる。そりゃ変装したファントマ本人なんだからそう言います。

寝ているジューブ警視。
ベルトランが来てハンドガンをベッドで無くしたりしています。
今度はジューブ警視の寝ているベッドが勝手に動く。
そのままエレベーターに入って地下に降りる。
降りたところはファントマのアジトでした。

アジトにて。
ジューブ警視に仕事を依頼するファントマ。

小屋にて。
ファンドールとエレーヌが戻ってます。必要な物をそろえたとか。
今夜のために時計を合わせています。
で、また手下に睡眠薬を飲ませています。

お城にて。
応接間にジューブ警視とベルトランか寝ていて大騒ぎになっています。
注射を打たれて記憶がないと主張してるジューブ警視。
そんなこんなで取引に表われたファントマを捕まえるために秘密のスイッチを用意してランプがついたら控えていたジューブ警視とベルトランが出動するとなります。

無線で指令を出すラシュレー卿。
黒装束の手下達にお城のまわりを警戒させています。
そんなとこに同じ黒装束のファンドールが忍び込む。それでも顔だけは出しています。これはジャン・マレー仕様なのでしょう。
次々と手下達を片づけるファンドール。強い。
ロープを発射するファンドール。ロープ発射銃を持参していました。これは水中銃の流用らしい。スプリングで発射してます。
ロープを登るファンドール。

ラシュレー卿に金持ち達から集めた宝石を渡してるジューブ警視。
ジューブ警視の袖に宝石が入っていますと軽くギャグが入っています。
これからいよいよファントマを表われたら捕まえるらしい。

ファンドールはようやくロープを登り終えています。お城にの上に達している。

ラシュレー卿の部屋にノックです。
エリザベート夫人がやって来ます。いきなりリボルバーを向ける。
これが変装してたエレーヌでした。変装を取ります。
さすがに驚愕するラシュレー卿のファントマ。
そんなとこにファンドールが上から飛び込んできます。
窮地ですが秘密のスイッチを押すラシュレー卿。
ランプがついて出動するジューブ警視とベルトラン。
そうしたらファンドールとエレーヌに銃を突きつけるジューブ警視とベルトラン。
この隙に脱出するラシュレー卿。
ビックリしてる4人。どうやらファンドールとエレーヌとは知らなかったらしい。
大騒ぎでもめています。

お城の塔の上から炎が上がってます。
どうやらファントマがロケットで脱出するらしい。
ここで英国刑事の名前がトム・スミスとわかります。電話して名乗ったのでわかった。

ジェット機の編隊で離陸しています。
これは航空ショーのアーカイブ・フッテージの流用らしい。どうみても戦闘機ではありません。

お城からロケットが発進しています。
そのロケットを追跡してるジェット機編隊。
ミサイル攻撃でロケットが爆発する。
これを目撃したお城の面々は歓喜しています。

ところがお城近くの道路で自転車に乗ってるラシュレー卿。宝石箱を乗せています。
クルマが迎えにきています。自転車から宝石箱をクルマに乗せ変えています。
クルマに乗り込むラシュレー卿のファントマ。
走り去るクルマ。
エンドとなります。


そんなわけで普通の緩いサスペンス・コメディのよい作品でした。


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