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2012.09.15

『南極大陸 最果ての地で生きる/世界の果ての出会い』

この作品は、ヴェルナー・ヘルツォーク監督の南極ドキュメンタリーのようです。
タイトルは『世界の果ての出会い』(2007年)となってる場合もあるようです。こちららは原題 Encounters at the End of the World の直訳でこっちの方が正式のタイトルだと思えます。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2007年 Creative Differences Productions/Discovery Films アメリカ作品
ランニング・タイム◆99分
原題◆Encounters at the End of the World
プロット◆南極へ行ってインタビューする話しのようです。
音楽◆Henry Kaiser、David Lindley

スカイパーフェクTV e2 CS340 ディスカバリーチャンネルにて。
画質はよいです。
スクイーズ収録録画のフル表示だと上下左右黒味あり黒枠。
画面サイズはワイド。HDスーパーライブにして上下に黒味あり。
音声はAACステレオ。
オリジナルの99分ではなく実質89分ぐらいでした。

キャスト
ヴェルナー・ヘルツォーク監督→インタビューとナレーション担当
他は本人の方々です。

ヴェルナー・ヘルツォーク監督の演出はよいと思います。
ディスカバリーチャンネルの紹介でヴェルナー・ヘルツォーク監督はドキュメンタリーの巨匠となっていて、ホントかよと思ってIMDbのヴェルナー・ヘルツォーク監督作品リストを見るとマジでドキュメンタリーが多い。
ドキュメンタリーの合間に映画を撮ってるような感じなんです。ビックリした。


Discovery Films (presents)
タイトル
音声はステレオです。少なくとも音楽はステレオてす。
フル表示だと黒枠で日本語字幕がはみ出していますがHDスーパーライブにしても字幕が何とか表示しています。

ナレーションはヴェルナー・ヘルツォーク監督が担当しています。
監督は画面に出てこない。

まずはアメリカ科学財団の招待で南極に行きますとなっています。
自然に対する独自な疑問があるヴェルナー・ヘルツォーク監督。
何故かモノクロB級ウエスタンのアーカイブ・フッテージが入る。「ハイヨー、シルバー」と言ってるから『ローンレンジャー』だと思う。いつの『ローンレンジャー』なのかはわからん。
何故人間は仮面や髪飾りで仮装して本性を隠すのか?
何故アリはアブラムシから蜜をもらう?
何故チンパンジーはヤギに乗らないのか?、このイラストがいい。

アメリカ空軍の輸送機LC-130ハーキュリーズで移動しています。
ちょうどこの飛行機のドキュメンタリーを見たばかりなのでわかった。
ロス海、冬は凍っていて滑走路になっています。テキサス州ほどの大きさがあります。

輸送機から降りると送迎バスが待っています。
これが巨大なバス。タイヤも幅広でデカイ。珍走団が見たら喜びそうなくらいなワイドタイヤなのです。

Scott Rowland→Himself - Transportation Dept.
巨大バスの運転手。インタビューになっています。
コロラドの銀行で働いていたとか色々と話しています。
巨大バスの運転席に何故か小型扇風機が設置してあります。暑い時期もあるようです。

巨大バスでアメリカのマクマード基地に向かいます。
南極最大の観測拠点。1902年のスコット隊の小屋が残っています。
夏は白夜が5ヶ月間続く。
ここは何でもそろい過ぎだとナレーションで文句を言ってるヴェルナー・ヘルツォーク監督。
どうやら監督が期待してたイメージとは随分と違うらしい。
まるで鉱山みたいだと言ってます。宿舎に重機が目立つ。

Stefan Pashov→Himself - Philosopher, Forklift Driver
重機オペレーターにインタビューです。
何故ここに来たのか?、タイトル通りの進行になっています。
この人は名前からしてロシア人?、そんなことはないか。
子供の頃におぱあさんに『オデュッセイア』『イリアス』等の物語を読んでもらったと話しています。羨ましい。
結構いいことを言ってます。人々は地図の線が集まるとこに来る。

Doug MacAyeal→Himself - Glaciologist (as Douglas MacAyeal)
氷山の話をしています。
コンピューターはiMacを使ってます。映画ではないけどMacを使ってます。
学者さん達はMacBookをよく使ってるのは事実です。ドキュメンタリー番組を見てても結構多い。

氷山B-15の画像を見せてくれます。
海面から45m、水面下は300mだと言ってます。とてつもなく巨大らしい。
この氷山の空撮の映像になっています。
ヘリコプターで着陸して観測機器を設置しています。風速計とかGPSとか。
大きさのたとえで日本語字幕ではシチリア島と出ていますがシシリーと発音しています。
氷は動かない怪物ではない、南極は常に変化をしてると主張しています。

ナレーションの方は初日からこのマクマード基地は嫌いだと言ってる。
空調の効いた居住区、ラジオ局、ボーリング場、私の嫌いなエアロビクスやヨガのスタジオまであると苦情を言ってます。ATMまであると言ってる。
早くここから出たいと主張しています。

しかしこの基地を出る前に訓練が義務づけられてる。
雪をブロックに切り出してイヌイットの家を造らされるらしい。
そこまでいかないけど臨時の雪洞のような物を造らされます。

このへんの音楽はライ・クーダーのような感じになっています。
監督が違います。それはヴィム・ベンダース監督だ。

Kevin Emery→Himself - Survival School Instructor
次の訓練はホワイトアウト時での移動訓練です。説明があります。
これが面白い。快晴のもとで視界ゼロのシミュレーションで頭にポリバケツを被ってやるんです。
白い四角いポリバケツにはマンガで顔が描いてあったりします。面白い。

ホワイトアウト時に屋外のトイレに行ったまま戻らない教官を探しに行くという設定。
そんな感じでロープを伝わって数人で移動となります。
真っすぐ歩いてるつもりですがすぐにそれています。そうなると他の人もそれていきます。
で、それていることに気がついて方向転換すると間違いが次の間違い呼んでますますそれていき泥沼にハマる状態になるそうです。と、教官が説明しいてます。

シーンが飛んで天候が悪化しています。
私はホッとしましたとナレーションが言ってます。
嵐が去ったあとで基地を出る監督。

スノーモービルで移動中です。監督が運転しているかは不明。
アザラシを研究してる科学者グループのキャンプに向かってるそうです。
ロス海に張った氷の上を移動中。2mの厚さの氷。

Olav T. Oftedal→Himself - Nutritional Ecologist
アザラシの研究キャンプにて。
アザラシがいます。何だかホトンド家畜みたい。
ウェッデルアザラシという種類とのことです。
アザラシの頭に袋を被せて視界をふさぎ動かなくしてミルクを採取しています。
このアザラシは結構扱いやすいと説明してくれます。何だかマジで家畜です。

Regina Eisert→Herself - Physiologist
採取したミルクを分析しています。ドロドロなミルクです。
南極について話しています。
静けさ。風が止んでる時は静か過ぎて目が覚める。
氷の上を歩くと自分の鼓動が聞こえる。
氷が割れる音が聞こえると後ろに誰かがいる気がする。いないけど。

氷がきしむ音がする。氷の下を泳ぐアザラシの鳴き声が聞こえる。
この鳴き声がピンク・フロイドの音楽みたいだそうです。
水中録音されたアザラシの鳴き声が流れます。電子音楽のような感じ。

寝ころんで氷に耳を押し付けて聞いてる科学者3人。
このシーンが長い。静止画像かと思えるほど動きがない。やらせのシーンです。
で、静止画像ではなくちゃんと動きがあったりします。

凍った海の上を85キロ移動しています。ヘリコプターでの移動です。
山脈を越えて南極大陸本土に向かうようです。
内陸部は厚さ2000メートルの氷で覆われてると説明が入ります。
海岸部のダイビングキャンプに向かってるそうです。

ダイビングキャンプにて。
監督の友人で水中カメラマン ヘンリー・カイザーの写真を見てここ南極に来る気になったと言ってました。
ダイビング用の穴の上に立てられた小屋にて。
Samuel S. Bowser→Himself - Cell Biologist
このキャンプのチーフ。今回が最後のダイビングになるそうです。
SFファンだと言ってます。ここの生物はSFっぽいとのことです。
人間よりは小さいので脅威はないらしい。
人間は完全装備で大きいので大丈夫とのことです。

海水の温度はマイナス2度。寒そう。
ダイビングします。待機してる人はストップウォッチを確認しています。
命綱はなし。動きがとれなくなるから。
コンパスは針が直立して使えない。それではどうやって方位を確認する?どうやって戻る?と思える。
奇妙な生物がたくさん出てきます。

屋内にて。
何故か1950年代B級SF映画を見ている科学者達。
『放射能X』(1954年)を見ています。普通のTVではなくCompaqのモニタで見ています。
ここのチーフが見せてるとナレーションが言ってます。

海底から採取したサンプルをしらべています。有孔虫を調べています。
有孔虫は仮足を出して特定の粒子を引きつけ殻を造ってるとのこと。

屋外で作業中。
エンジン駆動の長いドリルで氷に穴を空けています。
このドリルが長い。5mぐらいありそうです。
ドリルで穴を開けたらそこに爆薬をぶら下げて爆破させます。
大穴を開けてここからダイビングするようです。
ドキュメンタリー番組には爆破や銃撃はつき物だったりします。ドキュメンタリー番組てもやっぱりアクションシーンを入れないとダメなのでしょう。

ダイバーは喋りませんとナレーションが入る。
装備を着けるのに手間がかかっています。大変です。

水中は特殊な空間で大聖堂と同じと例えています。
そんな感じで音楽というか歌が入っています。それっぽい女性の歌です。
氷の裏面にダイバーが排出した空気がたまっています。空気の泡がつながっています。
こんなに冷たい海ですが結構生物がいます。クラゲ、二枚貝、サカナ。

Jan Pawlowski→Himself - Zoologist
水中から持ち帰ったサンプルの分析となります。
宇宙学者が宇宙の起源を解明するかのように、南極の科学者は進化の謎を解明しようとしてるそうです。
有孔虫のDNA配列を解析して新種を発見します。
お祝いに科学者2人でギターを弾いています。なんでそうなるんだ?と面白い。
南極では音は思い切り出せそうです。聞く人達が少ないけど。

ヘリコプターでマクマード基地に戻ります。
誰もいない。日時計は午前1時を指している。寝ているのか。

あたりをうろつく監督は温室に入ります。
William Jirsa→Himself - Linguist, Computer Expert
インタビューになっています。
この人は滅びゆく言語を研究して学界からは評価されなかった?、そんな感じ。
生態系と同じ言語が滅びたら文化が滅びるとか。

保護活動に偏りがある。
森林やクジラの保護には敏感なのに他がないがしろになってると主張する監督。

マクマード基地には色々な人がいる。廊下は安ホテルのようだが・・・
Karen Joyce→Herself - Traveler, Computer Expert
この人はゴミ収集車でアフリカ横断をやっていたとか。
基地内の催しで旅行バッグに納まって手だけだして移動する芸を見せています。これがホントの手荷物だと。受けています。

Libor Zicha→Himself - Utility Mechanic
機械全般の修理担当の人らしい。東欧出身らしい。
共産主義からの脱出行を話そうとするが上手く話せない。気を使って無理に話さなくていいですよと言ってる監督。
で、脱出のアレでいつも荷物をそろえていると見せてくれます。
テント調理器具等。合計20キロは越えないようにする。航空会社の手荷物の制限重量だからでそうです。
何故か折畳みのオールにゴムボートまで入ってます。

アーカイブ・フッテージが出ます。モノクロで氷の海を帆船が進む。
アムンゼン、スコット、シャクルトンの時代。
ナレーションで南極点到達至上主義に納得出来ないと噛みついてる監督。

古い小屋が保存されています。
シャクルトンの小屋。100年間保存されているとか。
監督は廃業したスーパーのようだと言ってます。棚に缶詰が並んでるからです。

南極点の風景。
看板、国旗、モニュメント等が配置されています。

地図から白紙の部分がなくなった。
なので珍妙な方法でエベレスト登頂や極点到達をやらかす人達が出現する。
そんな描写が入ります。
Ashrita Furman→Himself - Multiple World Record Holder
それはもう取得済みの方法ですとダメ出しされているが全く気にしていない。

南極は宇宙に移住した様子に最も近いらしい。

お待ちかねのペンギンです。ロイズ岬にて。
偏屈だと評判の科学者にインタビューとなります。
David Ainley→Himself - Marine Ecologist
監督は偏屈な人は大好きなのか全然大丈夫です。怪優クラウス・キンスキーに比べれば大したことはないのかもしれない。
『キンスキー、我が最愛の敵』(1999年)
ペンギンが錯乱するかと質問してる監督。
道に迷うペンギンの話をしてる科学者。いくら面倒をみても内陸へと向かうペンギン。
原因は不明だそうです。
営巣地から80キロ離れたところにいる迷いペンギン。そのまま内陸に向かう。その先は5000キロあり間違いなく死ぬ運命だそうです。

最後にエレバス山に行く監督。
エレバス山は活火山、標高3794メートル。
地球内部のマグマ活動を直接見れるところで地球上に3か所しかないそうです。
他の2か所はコンゴとエチオピア。アフリカは政治的に不安定で安全に観測出来るのは南極だけだそうです。

William McIntosh→Himself - Volcanologist, Geochronologist
溶岩湖は爆発する。その際の注意は飛んできた火山岩から決して目を離してはいけない。背を向けたりしゃがみ込んだりしてはいけないそうです。
これは野球場のファールボールに対しての注意と同じです。面白い。

観測カメラがあります。フッ素樹脂の特製カバーで保護されてるカメラだそうです。
そんなとこでちょうど溶岩湖で爆発があります。火山岩は飛んでこない。

30年前に撮影されて溶岩湖の風景。
無謀な試みで火口に降りることが行われた。溶岩湖の爆発で負傷者が出たそうです。
そんなわけで現在は観測カメラがモニタしているそうです。

Clive Oppenheimer→Himself - Volcanologist
英国の火山学者、ツイードのジャケットを着てるのは過去の探検者に敬意を表してるからだそうです。
エレバス山の過去の活動について説明しています。

脅威は噴火だけではない。
墜落か不時着して横倒しになってるヘリコプター。
人類の滅亡は避けられない。宇宙からやって来た考古学者は何を調べる?
南極点にあるトンネルです。マイナス70度。
トンネルを進むとその奥には凍ったチョウザメが置いてある。他にはポップコーンに囲まれたドライフラワーがあります。何だかわからん。

エレバス山のベースキャンプにて。
ギターを弾いてます。

荷物を担いで徒歩で移動しています。これは大変。
ようやく火口に到着してケーブルを引っ張っています。
アンテナを組み立ててケーブルを接続する。
ホンダのエンジン発電機を始動させようと悪戦苦闘しています。
なんでエネルギーに満ちた火口付近で発電機を回さなくてはいけないと愚痴が出ています。

エレバス山の斜面に穴が開いてて火山ガスが吹き出てその回りが凍り煙突のようになっているそうです。
マジでそうなってます。中にも入れるとマジで入ってます。有毒の火山ガスに注意と言ってます。
普通は火山ガスで死亡するのではと思えるが火山ガスがないところに入ってるようです。
この煙突の中を移動するシーンが延々と続きます。

Peter Gorham→Himself - Physicist
エレバス山のふもとの海岸にこの大陸で最も高い建物が2棟ある。
成層圏まで飛ばす観測気球の倉庫です。よくUFOと間違われる観測気球です。
観測気球はニュートリノ検出が目的とのことです。
40キロ上空の成層圏まで飛ばすとのこと。
気球は地上ではしぼんでいますが高度があがると目一杯膨らみ直径90メートルになるそうです。

監督はニュートリノとはいったい何です?と聞いてます。
これはまたストレートな質問です。そりゃ聞きます。
この質問にていねいに説明してる Peter Gorham。
世界の存在のようなもの。宇宙を存在させるために必要なもの。
ニュートリノは宇宙のエネルギー源なのか?
倉庫内には Peter Gorham の地元のハワイ語で書かれてるパネルがあります。フラガールのイラストも描かれています。

氷河が映されています。
Stefan Pashov→Himself - Philosopher, Forklift Driver
重機オペレーターがまた登場します。なにやら言ってます。
アメリカの哲学者アラン・ワッツの言葉を引用しています。
私たちの目を通じ宇宙は宇宙を知覚し、
私たちの耳を通じ宇宙は宇宙の調和を聞いている。
私たち人間が目撃するのは宇宙が栄光と壮大さに目覚める姿だ。
この人の引用のセンスが素晴らしい。

海底の風景が映し出されます。
電子音楽のようで印象的なアザラシの鳴き声が入ります。
エンドとなります。
Creative Differences Productions


そんなわけで実に面白いドキュメンタリーのよい作品でした。
これならドイツ人なのにフランス人監督を差し置いてドキュメンタリーを撮るためにフランスのショーヴェ洞窟に入ることを許可されるわけです。→『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』 Cave of Forgotten Dreams (2010)


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