『地球最終戦争』(1961年)
この作品はアントニオ・マルゲリーティ監督、クロード・レインズ主演の低予算B級SFドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1961年 Ultra Film Production/Topaz Film Corporation イタリア作品
ランニング・タイム◆83分
原題◆Il pianeta degli uomini spent
英題◆Battle of the Worlds
プロット◆隕石が地球の接近して色々ある話しのようです。
音楽◆マリオ・ミグリアルディ
WHD JAPAN/有限会社フォワード発売のDVDにて。
画質は悪い。これはひどい。
スクイーズ収録のフル表示
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
DVD音声はドルビーデジタル5.1ch。元はモノラルでしょう。
キャスト
クロード・レインズ→偏屈なベンソン教授
マヤ・ブレント→教授の助手イブ・バーネット
ビル・カーター→火星基地のボブ・コール司令官
ウンベルト・オルシーニ→フレッド・スチール博士
レンツォ・パルメル→プロパガンダ担当のバリントン
ジョン・ステーシー→所長格のコーンフィールド博士
ジャクリーン・デラバル→コリンズ夫人
ジム・ドレン→火星基地のボイド
マッシモ・リヒ→息子のルイス・ボイド
アントニオ・マルゲリーティ監督の演出はまあよいと思います。
クロード・レインズは司令官役なのかと思ったら全く違う役でした。科学者役で、それもエキセントリックな科学者というキャラでした。
クロード・レインズは名演しています。偉い。手を抜いていない。
B級にしては変わって設定になってるけど元ネタは史劇やシェークスピアからなのでしょう。
WHD JAPAN
フォワード
Topaz Film Corporation (1963) (USA) (theatrical) (dubbed)
Ultra Film Production
クロード・レインズ in タイトルとなっています。
監督の名前はアンソニー・ドーソンになっています。
岩場の海岸にて。
リゾートファッションの白いワンピース姿の女の子が海岸に向かって降りています。
フレッドと呼んでいます。女の子はイブと言う名前らしい。
フレッドは能天気に泳いでます。
ところで英語の吹き替えがみえみえです。もっと上手くやんなさいと思う。
イブは白いワンピースのまま海に飛び込んで一緒に泳いでます。
イブとフレッドは仲がいいらしい。
そんなとこにおばさんがやってきます。コリンズ夫人と呼ばれています。
イブとフレッドは僕たち結婚することになりました。なんてやっています。
ここは海岸にある研究所で、人事移動でここからおさらばできると喜んでるフレッドです。
研究所にて。
ジョージ研究員とフレッド。隕石の観測がどうのこうのという話しになっています。
隕石が地球に接近して大変だと会議になっています。
コーンフィールド博士はここの所長らしい。
火星基地のコール司令官がどうのこうの・・・
あの人は気に入らないとそんな話しになっています。誰のこと?、教授がいいとこ取りだからとか。
温室のようなとこです。
フレッドが報告をしています。聞いてるのが気難しいベンソン教授です。
演じてるのがクロード・レインズです。
学部長がバカだと言ってます。コーンフィールド博士のことです。
このへんでの印象はそんなにつまらなくはない。
アウトサイダーという隕石が太陽系外から接近している。
このままだと地球に衝突するらしい。
火星基地で何か出来るかという話しになっています。
火星基地IIIにて。
全景はミニチュア。内部はセット。
コール司令官、ベテランのボイド、その他。
フレッドからの連絡です。最初の用件が結婚話です。イタリア人だから。
火星基地に宇宙船が進路を外れていると連絡が入ります。
そのシーンになります。宇宙船はロケットタイプでロケット噴射しています。
ロケットが何かに引っ張られているらしい。それがアウトサイダーなる隕石らしい。
MS-15ロケット。もう1機がJ-5ロケット。
基地のレーダーだか電波望遠鏡で何かあると言ってます。
どっちかのロケット乗務員に脱出となります。
ロケットは隕石に引き寄せられています。大爆発となります。
1機は脱出出来たようです。
ベテランのボイドの息子がルイスでやっぱりここにいるらしい。
なんだいコネかよとなります。現実と同じだ。全く現実はすごいものです。
温室にて。
フレッドと話し中のベンソン教授。
どうやらアウトサイダーに関する報告を持ってきただけでした。
研究所前にて。
コートを着込んでこれから出かけるようなフレッドとイブ。
人事異動でこの研究所から出ていくらしい。
ところが今大変な状況なのでイブが残ると言います。
で、科学者の動員令が出ていて飛行機が出ず。フレッドも残ります。
コリンズ夫人がまた色々と言ってます。
ベンソン教授がへそを曲げてて他の博士や研究員が説得しています。
アウトサイダーは地球には衝突しないと主張してるベンソン教授。計算ではそうなるとのことです。
大気をかすめるだけで衝突はしないとベンソン教授。これでも大問題だと思うけど。
他の天文台の科学者達は衝突するという意見らしい。
地球の基地にて。
スペースシップが到着する。火星基地のコール司令官達が降りてきます。
アウトサイダー迎撃の指令があって戻ってきたらしい。
温室にて。
イブがベンソン教授に報告しています。アウトサイダーが地球の軌道に乗った。
これを聞いてそんなはずがないとベンソン教授。それは大変だと言ってます。
アウトサイダーは即刻破壊せよと主張するベンソン教授。コーンフィールド博士にそのように報告しろとイブに言ってます。
研究所にて。
色々と相談しています。
温室にて。
スーツ姿のベンソン教授。イブと話しをしています。
外出嫌いのベンソン教授が出かけるのでお供をしましょうとなるイブ。
出かけるといっても行き先は同じ研究所内の会議室みたいな所でした。
会議室にて。
アウトサイダーの映像等を見ているベンソン教授。
ベンソン教授が葉巻を取り出したら周りから火をどうぞとライターがずらずらと出てきます。ギャグなのか、大物ぶりの描写なのかはわからん。
宇宙空間にて。
アウトサイダーから何やら出てきました。円盤の編隊です。これはビックリ。
円盤から光線が出てロケットがやられます。とっとと引き上げる円盤の編隊。
研究所にて。
ベンソン教授は1人になって通信しています。
これが世界中の科学者達とのTV電話会議みたいです。
あと840時間と言ってるベンソン教授。
これは極秘会議なんで1人になっていたようです。
大変な状況なのでベンソン教授は自分に指揮権を与えてくれと主張する。
査問委員会の返事はダメとのこと。
会議です。
これからどうするとなっています。コール司令官が指揮をとると決まります。
で、こんなシーンがあります。別の指令が出て、バリントン君、プロパガンダによって民衆を沈静化するのが君の任務だ。これは現在の日本では洒落になっていないシーンです。それにしても映画よりぶっ飛んでるのが現在の日本の状況なんです。
続いてコール司令官とキャサリン夫人の会話が入っています。
延々と会話しています。何だかわからん。
温室にて。
ハンモックで寝て本を読んでるベンソン教授。
フレッドが来て話しをしています。宇宙に志願させてくれというわけでベンソン教授の許可が必要らしい。で、話しがこじれています。
今度はフレッドとイブの仲までおかしくなっています。これを見て19世紀のメロドラマか?なんて言ってるベンソン教授です。
宇宙空間にて。
ロケットが飛行中。円盤も出てきます。光線で攻撃してる円盤。
ロケットの方は攻撃作戦をもめています。こうやった方がいいとか・・。
ロケットにはフレッドがもう乗っていました。画質が悪いので誰が誰だかよくわかない。
作戦が効いたのか何だかロケットがきりもみ状態になっています。円盤も1機だけそうなっています。よくわからん。
ジャイロスコープを使えと言ってるが何だかわからん。
実況を見てるベンソン教授が早く円盤を回収して連絡しろと言ってます。
円盤は不時着しています。そこへ調査が行く。
円盤内部を調べています。フレッドもいる。装備してるマシンガンは何?、MP40か?
ベンソン教授と直接連絡するフレッド。ちゃんと調べろと言ってるベンソン教授。
アウトサイダーの影響で火山等が爆発しています。
異常気象で雨が降ってるのか?、そんなところに4人連れがベンソン教授を訪ねます。
コール司令官、その夫人のキャサリン、フレッド、イブ、おなじみの面々でした。
ベンソン教授と話しになります。
対策会議になっています。音楽をかけろとか言ってるベンソン教授。
で、マジで音楽が重要らしい。
そういえば円盤から持ち帰った物があったはずとかの話しになっています。
宇宙空間にて。
ロケットと円盤のバトルになっています。出来はそれなりです。
このシーンを見てると『地球防衛軍』(1957年)や『宇宙大戦争』(1959年)の戦闘シーンはよく出来ていたとわかるような気がする。
ベンソン教授が言っていた音楽とはどうやら相手の苦手な周波数のことらしい。
そんな感じで円盤の編隊が逃げていきました。
で、円盤が爆発して上手くいったようです。
今度はアウトサイダーの爆破を辞めた方がいいと主張してるベンソン教授。前と主張が変わってるような感じ。調査が優先になったようです。
宇宙空間にて。
ロケットです。どうやらベンソン教授も乗り込んでいます。
アウトサイダーを調査するようです。どうやらベンソン教授の主張が通ったらしい。
アウトサイダーにて。
調査は3時間だけ。時間がきたら爆破となる予定。
着陸するロケット。惑星の地表を徒歩で移動しています。
岩壁でベンソン教授が機械をいじると円盤の出入り口が開きました。そこから入ります。
いたぞと何が?、どうやら宇宙人達の死体らしい。
時間が滅ばせたとベンソン教授。それと放射能もあったようです。
爆破は無意味だと主張してるベンソン教授。調査すれば爆破しなくてもいいとも言ってます。
で、ベンソン教授は調査すると自分だけ奥に行ってしまいます。
イブとキャサリン夫人がベンソン教授を探してて止めてる旦那とフレッド。
フレッドに捕まってるイブ。
ベンソン教授は電子頭脳にところに来たようです。
いよいよ様子がおかしくなってきたらしくアウトサイダーの自衛装置が作動したと判断するベンソン教授。
このへんは何だかよくわからん。
ロケットにて。
残っていたボイドは一応コール司令官が戻らないと爆破はしないようにと要請しています。
アウトサイダーにて。
キャサリン夫人が負傷して運ばれています。
地球からミサイル発射となります。
一方ベンソン教授はこれで解決となっています。
ミサイルは必要ないとも言ってます。
ロケットがアウトサイダーから発進しています。
ベンソン教授は置き去りです。
ミサイルが命中してアウトサイダーは大爆発しています。
これでベンソン教授は退場になったようです。
海岸の研究所にて。
ベンソン教授の飼っていた犬がいます。
エンドとなります。
この時期のB級作品にしては珍しく後タイトルがあります。
そんなわけで普通のB級なまあまあな作品でした。
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