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2012.06.17

『雁の寺』

この作品は、川島雄三監督、若尾文子、高見国一主演の愛憎と因縁がうずまくドロドロなドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1962年 大映京都 日本作品
ランニング・タイム◆99分
原題◆がんのてら
プロット◆雁の寺で色々とある話しのようです。
音楽◆池野成

スカイパーフェクTV707 日本映画専門チャンネルにて。
画質はまあまあ。HDズームしてるけどそんなに悪くはない。
録画のままフル表示で上下左右に大きく黒味あり。HDズームにします。
そうすると画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声はステレオオリジナル。出力はビットストリーム。元はモノラル。

キャスト
若尾文子→南嶽の妾 桐原里子
高見国一→小僧の堀之内慈念 / 乞食谷の捨吉
三島雅夫→生臭和尚の北見慈海
木村功→先生和尚の宇田竺道
山茶花究→ハイカラ和尚の雪州
中村鴈治郎→襖絵の作者 岸本南嶽
万代峰子→里子の母 桐原たつ
寺島雄作→2番目の亭主 桐原伊三郎
西村晃→堀之内慈念の引き取って紹介した木田黙堂
菅井きん→おかん 捨吉の育ての親
金剛麗子→岸本秀子
荒木忍→独石
石原須磨男→喜七
北野拓也→徳全
天野一郎→助三
伊達三郎→久間平吉
藤川準→臨終の兄 久間平三郎

川島雄三監督の演出はよいと思います。
原作:水上勉
助監督:湯浅憲明

この作品はパートカラーの使い方が1番上手いと思う。
それで2番目に上手いのは『紅い眼鏡』(1987年)だと思います。モノクロからカラーに徐々に変わるシーンが素晴らしいんです。

ローアングル等の変わった構図は撮影の村井博がやって川島雄三監督が感心したそうです。それって構図はキャメラマンにおまかせなのかい。
結構いい加減な監督です。おまかせなのがよかったのかもしれない。

全体的に前半は小僧修業物語で、後半は死体がどうなる?サスペンスになっています。

キャストで、
若尾文子は上手過ぎ。こんな人が案外いたりするもかれしれないから凄い。素晴らしい。
高見国一は一世一代の大熱演でした。で、高見国一は誰かに似ている。それは元阪神タイガースの井川です。ようやく思い出した。

大映のタイトル モノクロです。
プロローグ ここもモノクロです。孤峯庵にて。
ここは岸本南嶽のアトリエというかそんなとこらしい。
中村鴈治郎扮する襖絵の作者 岸本南嶽が仕事中です。
若尾文子扮する南嶽の妾 桐原里子がいます。
三島雅夫扮する北見慈海が訪ねてきます。

女の話しをしています。どこの寺の和尚も女をかこってる・・、
北見慈海はそんなことはやっていないと主張するが脂ぎってる三島雅夫が言ってるので説得力がゼロです。

襖絵の仕上がりを確認してる岸本南嶽。母子雁の襖絵です。
北見慈海はこれは最後の傑作になると普通に失言しています。
まだまだ仕事をするとこれを否定してる岸本南嶽。
ここは雁の寺だと言ってる岸本南嶽。

タイトルになります。ここがカラー。
母子雁の襖絵が映されます。モンタージュというか細かくカットを割っています。
クローズアップショットも使っています。
襖絵の雁をアニメみたいに動くように描写してるようです。
タイトルからもう凝りまくりになっています。これは凄いな。

本編になります。ここからモノクロ。
雁の寺 孤峯庵にて。
岸本南嶽が臨終が近く北見慈海を呼んでいます。
本妻を席から外して北見慈海と直接話しをする岸本南嶽。
妾の桐原里子を頼むと言ってる北見慈海。桐原里子は誰かの娘だと言ってるけどよくわからん。

日を改めて雁の寺 孤峯庵にて。
桐原里子がやってきます。高見国一扮する小僧の堀之内慈念が出ています。
で、最初からやる気満々の北見慈海。まんざらでもない桐原里子。

ここで厠から肥えを汲み出すシーンを厠の中から撮ってる構図があります。
そんな感じで肥え汲みのシーンを念入りに描写してます。
これはまた最初から変な構図をカマしています。凄いな。

肥え汲みで臭いとこぼしてる桐原里子。
北見慈海は臭いなんかよりやる気満々で桐原里子に迫っています。
で、その肥え汲みは何だ、気合いがたらんと堀之内慈念を折檻してる北見慈海。
最初から凄い雰囲気になっています。

晩酌になってる北見慈海と桐原里子。
2人を仏壇の中から撮ってる構図になっています。いいのか?と思えます。
当時の宗教原理主義者達から非礼だと言われたと思います。

堀之内慈念が通ってる学校の月謝を下さいとお願いしています。
ケチケチともったいぶって感謝しろと説教して渡す北見慈海。
カネを出すとこはもちろん押し入れの中から撮ってる構図です。
そんなとこでまた北見慈海に折檻されてる堀之内慈念。
『情けは人のためならず』を本来の解釈とは違う説教してる北見慈海。そんな感じのことを言ってます。

堀之内慈念がいなくなったら岸本南嶽に頼まれてるからやらせろと桐原里子に強引に迫ってる北見慈海。大した生臭坊主ぶりを見せています。三島雅夫は役になり切り過ぎです。
桐原里子もここから放り出されるとこまるのでそれほどでもないといった感じ。
ここも2人を仏壇の中から撮ってる構図になっています。

実はこれを覗いていた堀之内慈念。
で、一生懸命に硯で墨を擦っています。これはどうみてもオナニーの象徴描写です。凄いな。いいのか?こんな描写を入れて。

桐原里子の実家にて。
里帰りしてる桐原里子。
実家は何か造っています。後でセリフに出てきたが膏薬を作ってるらしい。
母は2人目の旦那はあまり使えないからお前を家に置く余裕はないとか言ってます。
妾の口があって今はそこにいると言ってる桐原里子。
一安心してる母。ちゃんと契約しておかないと旦那が死んだらすぐに追い出されるとアドバイスしています。

学校にて。
校庭では軍事教練をやっています。堀之内慈念はこの教練についていけません。
それを2階の教室から見てる木村功扮する先生和尚の宇田竺道。
そのうちに堀之内慈念は教練から脱走しています。

雁の寺 孤峯庵にて。
塔婆に戒名を書いてる北見慈海。たまには仕事をしています。
トンビが池の鯉を狙ってるのを気にしてる桐原里子。妾は退屈だと愚痴が出ています。

家具屋が来ています。
ダブルベッドを買った北見慈海。家具屋にチップをやってこの件は内密にと言ってます。どうやら景気がいいようです。
家具屋が帰ったら、買ったばかりのダブルベッドでさっそくやろうしてる北見慈海。ダブルベッドの組み立てが外れてずっこけています。

堀之内慈念が帰宅する。
風呂焚きをしています。北見慈海は桐原里子と入ってるらしい。

朝方にて。
いきなり北見慈海にたたき起こされる堀之内慈念。寝坊したので折檻されています。

買ったばかりのダブルベッドがフル回転の北見慈海。桐原里子に入れ込んでいます。
桐原里子は小僧さんが可哀想とか言ってます。まあ普通に可哀想と言ってるようです。

街中にて。
制服姿の堀之内慈念は教練の先生を見て隠れています。

林にて。
制服姿の堀之内慈念が来ています。学校をさぼってるらしい。
トンビの巣を俯瞰してその奥に下にいる制服姿の堀之内慈念の構図があります。

お寺の集まりにて。
この集会に遅刻してる北見慈海。
山茶花究扮する知人の雪州和尚は写真に凝っています。当時としてハイカラなわけです。
雪州から、君はやり過ぎだ、と言われてる北見慈海ですがあまり気にしていない。
で、雪州は自分は美人とちゃんと結婚するんだと主張しています。色々と工作してるらしい。
何故か連れションしてるシーンを入れています。
坊主だって同じ人間だというわけか。

雁の寺 孤峯庵にて。
相変わらずこき使われてる堀之内慈念。
そんなとこに桐原里子がコンタクトしてきます。北見慈海は留守だから少しは休んだらと言ってる。
それとなく母の話をしてる桐原里子。自分の昔の話を嫌がってる堀之内慈念。
ここで桐原里子の実家は膏薬を作ってると話しに出ています。
話しの流れで身の上話になるがこれが嫌な堀之内慈念です。
転んで着物の裾が乱れる桐原里子。しっかり見てる堀之内慈念。

ここから離れる堀之内慈念。
隠れて先ほど桐原里子が懐にいれた食べ物を食べています。まんじゅう?

夜です。
写真好きの雪州が撮った自分の写真を見てる桐原里子。
檀家からもらったマスカットを堀之内慈念にやろうする桐原里子。やめさせてる北見慈海。

堀之内慈念が寝坊しないように縄でつなぐと言っていたがマジでやってる北見慈海。
で、そのテストをしています。縄を引っ張っています。
桐原里子がそんなに虐待すると堀之内慈念が逃げるのではと言うと、北見慈海は自信満々で実家から口減らしで出されたから絶対に逃げるわけがないと言ってます。

時間が経過して・・
縄を引っ張ってるシーンになります。慌てて起きる堀之内慈念。
寝てる北見慈海。ようやく起きたら呼んでいないと言ってます。
じつは一戦交えていた桐原里子の足が縄に引っ掛かったらしい。
まだ朝ではなかったようです。

日が改まりシーンが変わって、
玄関で靴をそろえてる堀之内慈念。ここは俯瞰になっています。
ということは来客です。先生の宇田竺道が来ています。
どうやらこの先生もお寺関係で派閥争いのアレで取りあえず先生をやってるとのこと。
それで堀之内慈念が学校をさぼってることを知らせに来てるわけです。
桐原里子が堀之内慈念を呼びに行きます。

呼びに来てる桐原里子と堀之内慈念。
根掘り葉掘り聞く桐原里子。教練が嫌だと主張する堀之内慈念。

2人で戻り桐原里子が堀之内慈念は教練が嫌だと伝えています。
そうするとまた北見慈海が怒る。
説得する宇田竺道先生。
桐原里子は何で休むとしつこく聞いてます。
そんなこんなで何とか収まったらしい。

靴を修理してる堀之内慈念。とういことは学校さぼりはやめるようです。
またコンタクトしてる桐原里子。もう昔のことは聞かないでくれとブチ切れ気味の堀之内慈念。

咳をしてる北見慈海。具合が悪いのか?
手紙が来ています。堀之内慈念をここに連れてきた和尚がやって来るようです。

当日にて。
堀之内慈念を自分を連れてきた和尚が来ています。
和尚は堀之内慈念を「捨」と呼んでいます。
和尚に自分の昔の話、両親の話はしないでくれと必死にお願いしてる堀之内慈念。
困惑してる和尚。それでもわかったと言ってます。これは誰が演じてる。西村晃か?

晩酌となってます。
和尚、北見慈海、桐原里子の3人。
で、教練をさぼった話から、昔のことをしつこく聞いてる桐原里子。
一方、堀之内慈念は古い塔婆を折って薪にして風呂を焚いています。

まだしつこく聞いてる桐原里子。で、話し始める和尚。酒も入ってるし。
あれは捨て子だと始めます。
一方、堀之内慈念は池の鯉に串を投げて刺し殺しています。

回想となります。
ここは乞食谷と言われてる村というか部落。雪が降っています。
堀之内慈念=捨吉の実家にて。口減らしに実家を出される日です。
オフクロさんに因果を含められて出される捨吉。子役です。
乞食谷から出られていいんだよ、で、ここのことは絶対に隠しておけと言われてる。
このオフクロさんはたぶん菅井きんが演じてると思う。メイクが凝り過ぎでわからん。

回想から戻ります。
雁の寺 孤峯庵にて。
繕いをしてる堀之内慈念。
北見慈海はいびきをかいて寝ています。大丈夫なのか。

桐原里子が堀之内慈念にコンタクトしてきます。
私が繕いをやりますともみ合いになっています。追い出してる堀之内慈念。
で、いきなり抱きついてる桐原里子。これはビックリの展開になっています。

ここでまた寝てる北見慈海。ベッドの柱の縄がほどけています。
目を覚ます北見慈海。桐原里子がいないので起き出します。
間一髪廊下に戻ってる桐原里子。どうやら一発済ましたとこらしい。

ダブルベッドに戻って縄を引っ張ったらあかんと言ってる北見慈海。
咳が止まらん北見慈海。これは何かの伏線かと思ったら別に関係なかった。どうやらレッドへリングだったらしい。

シーンが変わって、仕事中の北見慈海。まだ無事です。
お客から絵描きの岸本南嶽の話が出ています。ここに10年いたとか。

墓場にて。
堀之内慈念が読経しています。代理仕事もこなすようになってるようです。
お客のおばさんが北見慈海に奥さんがいるんですかと聞いてるがだんまりの堀之内慈念。

で、外回りに出される堀之内慈念。
その前に北見慈海から戒名を憶えているのか?、過去帳を見なくていいのか?と説教されるが、憶えていますと答える堀之内慈念。
疑う北見慈海ですがどうやらちゃんと憶えているようです。それでも確認しろと説教をしています。
何だか自分より仕事が出来るではないかとなってます。

街中にて。
子供に囃し立てられて男とぶつかってる堀之内慈念。

伊達三郎扮する久間平吉の久間商店にて。
読経してる堀之内慈念。
寝床で臥せってる老人が手前の構図があります。
久間平吉から相談をされます。要するに臥せってる兄がもうあかんので葬式の予約をしたいとのこと。
ここで堀之内慈念はおっさんは修業に出たと答えています。おっさんとは北見慈海のことです。なんでそうなるんだ?と見てる方がそう思う、久間平吉も不思議がっています。

雁の寺 孤峯庵にて。
達者な状態の北見慈海。スッポン料理をもらって今日もやる気満々です。

近くにはトンビが飛んでいます。
これを巣穴の中から撮ってる構図があります。このトンビはミニチュアの操演です。
ロングで見えるトンビは多分アニメです。

堀之内慈念が帰宅して桐原里子にあいさつをする。
北見慈海は出かけてます。何だか気まずい雰囲気になっています。
トンビの話をしてる堀之内慈念。巣穴の奥には獲ってきた食材が詰まってるいるとか。
ヘビ、サカナ、ネズミ等が黒いドロドロの状態で巣穴奥に詰まってると言ってる堀之内慈念。
そんな話しはやめてと立ち去る桐原里子。

雨の夜です。
酔っぱらって帰宅する北見慈海。木戸を開けて入り木戸が閉まります。
何かが起こってるようです。怪しい音がして何かを引きずってる。

次の日にて。
久間商店の久間平吉がやって来る。北見慈海は留守ですと応対する堀之内慈念。
やっぱり兄が亡くなったのでお通夜と葬式をお願いしますとのこと。それでお通夜はここでお願いしますと言ってる久間平吉。

桐原里子は不在の北見慈海のことを心配しています。
堀之内慈念はそれでは出かけたお寺に聞いてきますと言ってます。

ハイカラ和尚の雪州の寺にて。
ここを訪ねる堀之内慈念。
趣味のフィルムを干してる雪洲。若い美人の奥さんがいます。どうやら上手く手を回して結婚に持ち込んだようです。
雪洲は夕べ8時に帰ったと返事しています。
で、北見慈海が不在なので葬式の代理をお願いしてる堀之内慈念。

雁の寺 孤峯庵にて。
おっさん=北見慈海がいないと大騒ぎの桐原里子。
無愛想に知らないと答えてる堀之内慈念。
雪洲が来ます。やはり北見慈海は夕べ8時に家を出てると言ってます。

お通夜にて。
読経してる雪洲。

夜中にて。座敷で寝てる久間平吉。読経してる堀之内慈念。
久間平吉を起こして奥座敷に案内してます。親類一同が寝ています。
奥座敷の電気を消してる堀之内慈念。これだけでサスペンスがあります。

で、起きてるのは堀之内慈念だけ。何をする。棺桶に用があるんです。
読経しながら小細工に励む堀之内慈念。
作業用手袋をしています。金槌を持っています。

ダブルベッドの桐原里子。タバコを吸っています。
で、トントンと金槌の音が聞こえてきます。

堀之内慈念はお経を唱えながらひたすら小細工に励む。
命がけの小細工をやっています。

トントンの音が気になる桐原里子。起き出します。
堀之内慈念はむしろに包んである物を見ています。
この辺になるとモノクロなのもあってホトンド、フィルム・ノワールになっています。

何か音がしてると堀之内慈念に聞いてる桐原里子。堀之内慈念は無視してます。
で、玄関を見に行く桐原里子。おっさんが気になっています。
ダブルベッドに戻る桐原里子。またトントンと音がする。

朝です。
雪洲が読経をやっています。葬式のようです。

桐原里子は家捜しをしています。折れた櫛の片方を見つけます。
これは堀之内慈念が桐原里子に迫られたあとで櫛を折っていました。その片方です。

出棺になります。
堀之内慈念は命がけの小細工を続けています。棺桶を持つ担当は昨日とは変えてくださいと頼んでいます。
遅れて到着した親類のおじいさんが死んだ人の顔に一目をあわせてくれと頼んできます。お時間がありませんと断ってる堀之内慈念。絶対に棺桶を開けるわけにはいかないのです。
で、棺桶を運ぶとこでこれは大変な重さだと大騒ぎになっています。

棺桶を運んでいます。
近所の墓場まで運んで土葬にするようです。火葬ではありません。

粗末な木製の橋を下から撮る構図があります。
橋の横木が1枚割れてビックリとします。これは割れるなと予想したらマジで割れてる。
着物姿の女性がここを跨いで渡るとこもそのまま下からローアングルで撮ってる。さすが変態の監督は違います。

土葬となります。
ここは墓穴の真下から上を見上げる構図になっています。
『ボディ・ダブル』(1984年)かと思える構図です。この作品の方が早いけど。さらに遡ればカール・ドライヤー監督の『吸血鬼/ヴァンパイア』(1932年)にも似たよう構図があったような。

ここがまた棺桶を傾いたままに直接落としそうになって大騒ぎになっています。
サスペンスがあり過ぎ。堀之内慈念はもう生きた心地もしてないと思う。

ようやく棺桶が墓穴の底に置かれます。
この棺桶を横から撮ってる構図となります。普段ではありえない構図が連発されています。

それにしても雪洲和尚は怪しいと思っていないのか?。
もう葬式はルーティワークで自分の趣味のことでも考えてるのでしょう。

また墓穴の下からの構図。土をかけられるシーンになっています。
このようなシーンは当時の日本映画では初めてでしょう。評価されるのとは別だけど。
当時の評価は品性下劣たとなっていたと思う。

次々と土が被せられます。
ようやく無事に土葬になったようです。

雁の寺 孤峯庵にて。
後片づけといった感じの風景になっています。
何か燃やしてる堀之内慈念。

和尚達が集まっています。
いなくなった北見慈海について話し合うようです。
雪洲和尚からは北見慈海は修業に出たと話しが出ています。
また下ネタになっています。妾に吸い取られたとか。

館長様がおこしになりましたと堀之内慈念が知らせてきます。
誰が演じてるのかは知りませんが本物に見える館長様。それにこのキャラデザインは『カムイの剣』(1985年)の伊賀の頭領に引用されています。

で、どうするとなっています。
まずは警察沙汰はやめる。そうなってます。

別室でタバコを吸ってる桐原里子。
旦那が死んだら妾がどうなるかは本人が一番よく知ってるでしょう。

日を改めて、
どなたかがやって来ます。先生和尚の宇田竺道です。
ビックリしてる堀之内慈念、宇田竺道は先生の仕事は首になったと話しています。
それでここに来ることになったと言ってる宇田竺道。臨時の留守坊主と言ってるがそれはどうだかわからない。

いよいよどうしまょうといった感じの桐原里子。

堀之内慈念と宇田竺道。
お茶だけ出して桐原里子は引っ込みます。
悟りについて聞いてる堀之内慈念。自分を知ると無難な答えの宇田竺道。

いきなり宇田竺道に絡んでくる堀之内慈念。
両親について考えることは悟りを開いていないのか?とか。
堀之内慈念にしてみればと生臭坊主の北見慈海も、理想的過ぎる坊主の宇田竺道も、同じような感じなのでしょう。
人を殺すことを聞いてる堀之内慈念。

さてどうしましょうといった感じの桐原里子。
堀之内慈念の部屋に入ります。そうしたら堀之内慈念は修業に出ると準備をしてる。
折れた櫛を見せてる桐原里子。
どうやら桐原里子は堀之内慈念とのことが北見慈海にご注進されて、そのせいで北見慈海がいなくなったと思ってるらしい。
しつこく聞かれてそんなことを言えるわけがないと言ってる堀之内慈念。

おっさんの行ったとこに旅をしますと出て行く堀之内慈念。
あわててあとを追う桐原里子。行き先を知ってるのかと聞いてます。

墓場にて。北見慈海の墓の前です。
堀之内慈念と桐原里子。オッサンの行き先を教えてと聞いてる桐原里子。
で、もしかして・・・・となっています。
自分が持ってる折れた櫛を出す堀之内慈念。

雁の寺 孤峯庵にて。
ここに戻る桐原里子。宇田竺道と鉢合わせになって雁が泣いてると口走る桐原里子。
錯乱して襖絵を見てる桐原里子。襖が開け閉めてるショットとカットバックで襖絵を映しだすキャメラ。
母雁の部分が破られています。

エピローグ。ここからカラーになってます。
すっかり観光地と化してる雁の寺 孤峯庵にて。
バスが走る、クルマが走る。駐車場は割高だと思う。
このへんは当時流行っていたプロローグやエピローグに現代に戻る手法のようです。

外人の観光客が押し寄せてる雁の寺 孤峯庵。
ここを案内してる中年男がいます。坊主なのか?、ホトンド興行師といった感じ。
観光客の外人に写真は別料金ですとうるさく注意しています。
売店には店員のおばあさんで寝ています。
キャメラが動いて襖絵の母雁が映されます。母雁の無分は修復されています。これが下手な修復で、修復した部分が新し過ぎで色違いがあり過ぎになっています。
映し出される母子雁の襖絵。
エンドとなります。

もしかして案内の中年男が堀之内慈念で、売店のおばあさんが桐原里子の成れの果てなのか。それだと皮肉が利き過ぎています。
この案内の中年男を演じてるのはノンクレジットの小沢昭一とのことです。
この作品でも渾身の役作りをしてるようです。


そんなわけでスリル満点で皮肉が効いたドロドロなドラマのよい作品でした。これは傑作です。



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