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2012.05.06

『暗黒への転落』

この作品はニコラス・レイ監督、ハンフリー・ボガート、ジョン・デレク主演の法廷ドラマのようです。フィルム・ノワールのようでもあります。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1949年 サンタナ・ピクチャーズ・コーポレーション/コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆100分
原題◆Knock on Any Door
プロット◆産まれも育ちも悪く転落人生となる話しのようです。
音楽◆ジョージ・アンセイル/モリス・W・ストロフ

ソニー・ピクチャーズ発売のDVDにて。
画質は非常によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
DVD音声はドルビーステレオ、元はモノラルでしょう。

キャスト
ハンフリー・ボガート→スラム上がりのアンドリュー・モートン弁護士
ジョン・デレク→環境が悪かったニック・ロマノ
ジョージ・マクレディ→鬼のような検察官
アレン・ロバーツ→薄幸なエマ
スーザン・ペリー→元指導員のアデル・モートン夫人
バリー・ケリー→ドレイク判事
サマー・ウィリアムズ→チンピラのジミー
ミッキー・ノックス→チンピラのビトー。
デューイ・マーティン→チンピラのブッチ
デイビス・ロバーツ→→黒人のサンシャイン
ハウズリー・スティーブンソン→オッサンだけどジュニア
ジミー・コンリン→オッサンだけどキッド
ビンス・バーネット→変わり者のバーテン
アージェンティナ・ブルネッティ→ニック・ロマノの母
ペペ・ハーン→プールバーの常連ロドリゲス
カーラ・ウィリアムズ→ウエイトレスのネリー


ニコラス・レイ監督の演出はよいと思います。
フィルム・ノワールかと思ったら法廷物でした。
全体的に風変わりな演出は無しで普通に撮ってありました。
これまでに見たニコラス・レイ監督作品では1番いい出来だと思います。
ハンフリー・ボガートのプロダクション製作なのであまりうるさいことは言われずに思い通り出来たはずです。
最後のハンフリー・ボガートの大演説はアレだけど、あとはニコラス・レイ監督のホトンド思い通りに撮れたと思う。

ジョン・デレクは誰かに似ている。目元が潤んでる感じ。
ジョージ・マクレディはリチャード・ジェンキンスみたい。

DVDにて。
著作権のアラート

コロンビア・ピクチャーズ
タイトル
ジョン・デレクはこの作品でがイントロデューシングで華々しくデビューして、この作品だけだったようです。後になってポー・デレクの旦那として少しは有名になったのかもしれない。
Santana Pictures Corporationの表示がプロデューサーと監督の前に出ています。
サンタナ・ピクチャーズ・コーポレーションはハンフリー・ボガートの独立プロダクションです。

スラム街にて。
警官が呼び子を吹く。事件です。どうやらバーに強盗が入ったようです。
アメリカの警官はいきなり撃つ。強盗も負けずに撃つ。撃ち合いになっています。
スラム街の住人は見物をしています。
で、警官が撃たれて倒れます。強盗はまた撃ってとどめを刺しています。凄いな。
リボルバーをそのへんの樽の中に捨てて強盗はそのままズラかります。

前科者が次々は逮捕されています。
ジョン・デレク扮するニック・ロマノも前科者なので逮捕されています。

警察にて。
逮捕した連中の取り調べをやっています。
ニック・ロマノはモートン弁護士を呼べと言ってます。それで電話となります。

モートン弁護士の自宅にて。
奥さんとチェスをしているモートン弁護士。
そんなとこに電話です。ニック・ロマノにはうんざりだと出かける気がないモートン弁護士。
夫人は何も言わずにチェスをやめる。そんなわけで出かけるモートン弁護士。

警察にて。
ニック・ロマノと面会のモートン弁護士。
事件当時はブッチとサンシャインと一緒だったと言ってるニック・ロマノ。

スラム街にて。
知り合いのジュニアと話すモートン弁護士。
ジュニアと言ってももう初老のオッサンです。こんなとこに何でいる?をスラミングと言ってます。ホントにそういう風に言うんだ。スラムにいるからスラミングということらしい。
「スラミング」という言葉は本『映画術』だけかと思っていたがそうでもないのか。
ジュニアにブッチとサンシャインはどこにいると来ているモートン弁護士。
どうやらモートン弁護士はここで新聞売りをしていたらしい。そんな環境から脱出したらしい。

プールバーにて。
証言を取ってるモートン弁護士。
ニック・ロマノは無実ですと言ってる男2人。ブッチとサンシャインらしい。
襲われたバーテンの評判は悪い。イカれてるとのこと。

バーにて。
強盗に襲われたバーテンから話を聞くモートン弁護士。
赤ワインをバーテンの袖にこぼしています。
モートン弁護士と入れ替わりにジュニアが来ています。モートン弁護士からもらったカネでさっそく液体の食べ物にありつくらしい。

弁護士事務所にて。
共同経営者にする替わりにこの事件は降りろと言われてるモートン弁護士。

新聞の見出しにて。
プリティ・ボーイ事件、今日初公判。

法廷にて。
控室です。ニック・ロマノに暗い顔をしないで女性陪審員に愛想を振りまけとアドバイスしてるモートン弁護士。

法廷です。
鬼検察官が凄いことを言っています。演じるのがジョージ・マクレディです。悪役専門の俳優です。色々な悪役をやっています。『探偵物語』(1951年)では非合法堕胎医でした。

陪審員と対峙してモートン弁護士のモノローグが入ります。
陪審員を見ながらこの陪審員の特徴と見込みをモノローグで言ってます。

弁護となるモートン弁護士。
昔のニック・ロマノの話を始めるモートン弁護士。

回想となります。
弁護士事務所にて。
部下の弁護士とチェスをしているモートン弁護士。
話しててるうちにニック・ロマノの父の件で部下弁護士が適当な仕事をしていたとわかります。

ニック・ロマノがやって来ます。
父を助けてくれと訴えるニック・ロマノ。

ニック・ロマノの自宅アパートにて。
母に子供が大勢います。母は英語は話せずにイタリア語を話しています。
一応は話しを聞いてるモートン弁護士。何とかするとか言っています。
そんなとこに指導員のハリソンがやってきます。女性です。後でモートン弁護士の奥さんになるようです。
悪い知らせです。お父さんは亡くなりましたと伝えています。
これを聞いてモートン弁護士は去ります。弁護のしようがない。

こんな感じで法廷の合間に回想が入る演出手法になっているようです。

法廷にて。
こうしてニック・ロマノの父が亡くなったと話しています。

街中にて。
スラム街にきたばかりのニック・ロマノ。
チンピラ2人に絡まれています。ジミーとビトー。
キッドと言うオッサンにナイフをもらってるニック・ロマノ。

すぐにぐれているニック・ロマノ。
母を振りきって家から出る。
最初に絡まれた2人とつるんでるニック・ロマノ。
3人で盗みの相談となっています。

質屋にて。
ここに入る3人。盗品の時計2個を売ります。7ドルになった。

街中にて。
オープンカーで逃げて止まり走って逃げる3人。すぐに逮捕されています。
モートン弁護士の話でニックとジミーは救護院に送られたとなります。
雑巾パーティという仕置きを受けるニック。

救護院にて。
雑巾パーティとは水の溜まった地下室で延々と雑巾で水を吸い取る作業をやらされることらしい。
具合の悪いジミーが倒れてそのまま死に至る。

ニック・ロマノに面会してるモートン弁護士。
ジミーが死んだ話しをしてるニック・ロマノ。
それでモートン弁護士は戦争で3年アメリカから離れたとか。その間は放ったらかしになっていたようです。
それでまた世話をしようと面会に来てるらしい。

スラム街 プールバーにて。
出所してるニック。安いスーツを着てすっかりチンピラになっています。
黒人の若い男がサンシャイン。プールバーの雑用係。
外にはウエイトレスのネリーがニック・ロマノに会いに来ています。
ネリーは少し歳がいってるけど結構美人。白人。

タバコ屋にて。
ここに窃盗だか強盗に入るニック・ロマノ。レジのカネをお目当て。
店員がまた小柄な女の子。めまいの持病持ちのおばさんが奥で寝ている。
女の子に話しかけてるニック・ロマノ。会話から女の子の名前はエマ。
結局買物しただけで出てくるニック・ロマノ。

エマとデートしてるニック・ロマノ。
タバコ屋に帰ってエマにブレスレットをプレゼントしてるニック・ロマノ。
おばさんをベッドに運んだりしてキスになっています。それでいきなり俺と付き合ってはダメだなんて言ってるニック・ロマノ。

3人で荷物盗みの仕事中です。すぐに逮捕される。

ダンスホールにて。
モートン弁護士は指導員のハリソンさんとダンスしています。
ニック・ロマノのことで相談があるとハリソン。
あまり乗り気ではないモートン弁護士。

湖畔にて。
ボートで釣りをしていたモートン弁護士とニック・ロマノ。
別荘小屋に戻ります。知り合いの弁護士がいます。
で、この知り合いが弁護士が更生の実験云々を大声で喋り、これがニック・ロマノの聞こえてる。
モートン弁護士と知り合いの弁護士が出かけたらニック・ロマノはモートン弁護士の財布から100ドルかっぱらいズラかります。

スラム街の飲食店にて。
100ドルを盗られたと指導員のハリソンに言ってるモートン弁護士。
そんなとこに外にニック・ロマノとエマが通りがかる。

ニック・ロマノを物陰に引っ張り込み持ち金を取り返すモートン弁護士。
70ドルを取り返しあと30ドルは貸しだと言ってます。たいした弁護士です。

公園にて。
エマとデートしてるニック・ロマノ。

弁護士事務所にて。
ニック・ロマノが来ます。追い返せと返事してるモートン弁護士。
それでも入ってくるニック・ロマノ。残りの30ドルを持ってきたらしい。
つい言い過ぎたとこを謝罪してるモートン弁護士。
結婚すると言ってるニック・ロマノ。モートン弁護士は仕事の世話をすると言ってます。

ダンスホールにて。
モートン弁護士と指導員のハリソン。ニック・ロマノとエマ。
若いカップルはこれからまじめにやるとなっています。

回想から戻ります。
法廷にて。
彼は変わったとモートン弁護士。仕事をやってる。しかし仕事はたびたび変わる。

回想にて。
プールバーにて。
すっかりブルーカラーになってるニック・ロマノ。
知り合いから指輪を買おうとするがカネが足りない。博打で増やそうとする。

ニック・ロマノの自宅アパートにて。
酔って帰宅するニック・ロマノ。エマは早く寝た方がいいと言ってます。
エマはニック一筋です。
ところでエマのおばさんはどうした。あれっきり出てこないけど。

荷物運びの仕事中のニック。
一服したとこを間が悪くて雇い主から罵られる。頭に来たニックは雇い主を殴打する。

ニック・ロマノの自宅アパートにて。
もうここを出ると言ってるニック・ロマノ。エマはそれだけはやめてといった感じ。
私には赤ちゃんがいるのと訴えるエマ。
それでも昔の俺だと出ていくニック・ロマノ。

地下鉄の切符売り場を襲うニック・ロマノと仲間。合計3人です。
押し込みをやるがすぐに通報ボタンを押されています。これではダメです。
もうパトカーが来ています。仲間の1人が高所から転落する。
逃走用のクルマに乗り込んで逃げます。運転役がいてまた3人です。

ニック・ロマノはエマを連れて逃げると自宅アパートに寄ります。
エマをガス自殺をして、もう死んでいました。

回想から戻ります。
法廷にて。
ニック・ロマノは警官殺しで起訴されました。これは今回の件か。
被告人の全てをお話ししましたとモートン弁護士。

新聞の見出しです。
検察側証人を召喚して証言。

法廷にて。
似顔絵を描いてる画家がいます。
証人のバーテンが登場。このバーテンに赤ワインをこぼしたことを覚えてると聞くモートン弁護士。バーテンは完璧に忘れています。

証人のスラム街のキッドが登場。49歳にはしては随分と老けています。
きれいな身なりをしてるのがそのカネは検察側から出ているらしい。

証人にプールバーの常連ラテン系男が登場。背が低い。
誰かに似てる『アメリ』(2001年)に出ていた八百屋の店員に似てる。

証人のウエイトレスのネリーが登場。
ニック・ロマノには同情的ですがあまり役に立たず。

証人のロドリゲスというプールバーの常連が登場。
ロドリゲスはヤケになったのか不法移民なので警察から脅されて証言することになったとバラしています。
強制帰国されてもいいから見ていないと証言しています。これでは証人になりません。

判事が検察官と弁護士を別室に呼んで話しとなります。
ケンカではないんだと2人に言ってる判事。

法廷にて。
ロドリゲスは相変わらず見ていないと証言しています。

新聞の見出しにて。
弁護人側証人の召喚と証言。

証人のジャクソンが登場。これは黒人のプールバーの雑用係サンシャインのことです。
検察官の反対尋問になります。飲んでたビールの銘柄をしつこく聞いている。そんなこは普通は覚えていない。

新聞の見出しにて。
美青年が証人台へと。ニック・ロマノのことです。

法廷にて。
控室でニック・ロマノに私に言い忘れたとこは?と聞いてるモートン弁護士。
検察官はあらゆる手で責めてくる。君の証言と態度だけが票決の決め手になると言ってます。

証言台のニック・ロマノ。
また似顔絵描きがいます。この当時はTVは当然ないし。新聞のカメラも入っていなかったようです。

いよいよ検察官の尋問になっています。
今ごろになって証拠品Cを持ち出してきます。何の変哲もないソフト帽です。
犯人はこの帽子を被っていたと検察官。
証拠品を見せてくれとモートン弁護士。この帽子を被って見せています。これはソフト帽姿が決めポーズなハンフリー・ボガートのサービスショットではないかい。面白い。

似顔絵描きは似顔絵にlife or deadと書き込みを入れています。

今度はリボルバーを持ち出してくる検察官。
ここは何とか切り抜けるニック・ロマノ。

最後には自殺したエマのことを持ち出してくる検察官。
これは心理的ダメージが大きくヤケになったのか俺が警官を殺したと言ってしまうニック・ロマノ。これでエンドです。
で、モートン弁護士はニック・ロマノの請求を無罪から有罪に変更すると言ってます。

新聞の見出しです。
ロマノ裁判の判決が今日決まる。裁判はホトンド見せ物になっています。

法廷にて。
判事から何か言うことは?となるがもう言いようがない。
それでも話し始めるモートン弁護士は最後の最後で弁護というか自分の意見を話しています。
環境が悪い。全ての人達に責任があったとか。まあ一般的な意見です。そんなに不自然ではない。これはハンフリー・ボガートの演技のおかげもあるけど。

判決となります。
判事はモートン弁護士の話には感銘を受けたと言ってます。
でもこれと判決は別ですとなります。判決は死刑でした。

死刑前にて。
独房のニック・ロマノと話すモートン弁護士。
これからも君のような環境の人達に尽力すると言ってます。

死刑となるニック・ロマノ。
見送るモートン弁護士。
死刑執行室のドアが閉まったとこでエンドとなります。


そんなわけで話しの方はありがちですが法廷ドラマのよい作品でした。


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