映画感想の加筆改訂のお知らせ

にほんブログ村

« Hollywood Express #454◆2012.02.12(日) | トップページ | 『世紀の怪物 タランチュラの襲撃』(1956年) »

2012.02.18

『半魚人の逆襲』(1955年)

この作品はジャック・アーノルド監督、ジョン・エイガー、ロリ・ネルソン主演の半魚人シリーズの続編のようです。
この作品にはクリント・イーストウッドが端役で出ています。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1955年 ユニバーサル・インターナショナル アメリカ作品
ランニング・タイム◆82min.
原題◆Revenge of the Creature
プロット◆半魚人がストーカーになる話しのようです。
音楽◆ハーマン・スタイン/ジョセフ・ガーシェンソン

キングレコード発売のDVDにて。
画質は非常によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーステレオ。オリジナルはモノラルでしょう。

キャスト
ジョン・エイガー→クリート・ファーガソン博士
ロリ・ネルソン→ヒロインのヘレン・ドブソン
ジョン・ブロムフィールド→水族館のジョー・ヘイズ
ネストール・ペイバ→アマゾンのルーカス船長
ロバート・ウィリアムズ→アマゾンでの相棒ジョージ・ジョンソン
リコウ・ブラウニング→水中の半魚人
トム・ヘネシー→陸上の半魚人
ダイアン・デレイン→猿のトレーナー ミス・アボット
クリント・イーストウッド→クリート教授の助手ジェニングス
デイブ・ウィルロック→ルー・ギブソン
チャールズ・クレイン→警察官

ジャック・アーノルド監督の演出はよいと思います。
全体的に普通のB級作品になっています。

キャストで・・・
クリート・ファーガソン博士役のジョン・エイガーはゲイリー・シニーズに似てる。

キングレコード

ユニバーサル・インターナショナル
タイトル
クリント・イーストウッドの名前はありません。そういえばノンクレジットでした。

南米 アマゾン川上流の字幕です。
川を船が航行中。船の名前はリタII
アメリカ人が2人。ジョー・ヘイズとおっさんのジョージ・ジョンソン。
他に船員が2、3人。
錨を下ろしています。
オーシャン・ハーバー研究所から来てるようで最初から道具を持参して半魚人を捕まえに来てるらしい。
半魚人を捕まえると意気込んでいます。

夜になってルーカス船長と雑談してるアメリカ人2人。
何で半魚人を捕まえる?とか、
半魚人を捕まえて水槽にいれるとか、
そんな感じで明日はブラックラグーンへ行って潜る予定らしい。
一応ルーカス船長は警告しています。去年もアメリカ人の科学者や技術者が来て5人死んでるとか。第1作の感想はここです。→『大アマゾンの半魚人』(1954年)

次の日 ブラックラグーンにて。
いきなり流木にとまってる鳥を獲ってる半魚人。最初から姿を現してます。
半魚人が水中を泳いでいます。浮上して船を見ています。
最初から出し惜しみはしていない。サービス満点です。

船がやって来てジョー・ヘイズがホースで空気を送る旧式潜水服で潜ります。
水中では半魚人がもう近くにいます。急接近してジョー・ヘイズに襲いかかっています。
これは大変だと船では潜水ホースを引っ張っています。半魚人が見えます。
こういう時のアメリカ人はいきなり撃つ。それでズラかる半魚人。
ジョー・ヘイズは何とか無事に上がっています

今度は水面に何やらたくさん浮かんでいます。
説明によると爆発で水中の半魚人を気絶させる作戦のようです。
こんなことはドキュメンタリーの『沈黙の世界』(1956年)ではマジでやっていました。
一気に多数の爆発となります。魚がたくさん浮かんでいます。普通はこうなります。
そんなところに気絶した半魚人がうつぶせの状態で浮いてきます。ホントかよ。
さっそく半魚人を捕獲しています。そういう展開なのか・・・

アメリカのTVニュースです。
アマゾンで半魚人を発見。フロリダの水族館に輸送されています・・・。
半魚人捕獲は原爆発明以来の快挙ですと言ってる。何で半魚人との比較が原爆なのかがわからん。アメリカ人の考えることはわかりません。

大学にて。
猿の調教をやっています。ニールという名前の猿です。
クリート・ファーガソン博士がやって来ます。

ここにクリント・イーストウッド扮する助手のジェニングスが登場。1シーンだけです。セリフはある。白衣のポケットにネズミが入ってるのがオチです。
変な髪形です。声はあまり変わっていない。喋り方も同じです。

新聞記者がやってきて半魚人がオーシャン・ハーバー研究所に届いた、すぐに行った方がいいと知らせます。
さっそく休暇を取ってフロリダへ向かうクリート・ファーガソン博士です。

フロリダ オーシャン・ハーバーと字幕です。
まだ気絶してる半魚人を運んでいます。イルカを運ぶ要領と同じみたい。
どうやら爆発で気絶してそのままらしい。

半魚人をトラックで運びオーシャン・ハーバーの水槽に入れています。
取材で報道陣が入っています。
ニュースネタでジョー・ヘイズが紹介されています。
ヘレン・ドブソンにインタビューしています。この研究所の所員らしい。
ヘレン・ドブソンはジョー・ヘイズと知り合いのようですが特別な関係ではないらしい。

まず半魚人の蘇生作業をやるジョー・ヘイズ。
半魚人を水中で動かしています。水を送ってえら呼吸を回復させるようです。
これは大型の魚を回復させる標準的手順だそうです。

2時間経過して半魚人が蘇生してきたようです。
この半魚人の着ぐるみはのどが膨らむようになっています。凝っています。
暴れる半魚人。これは大変と報道陣は大喜び。
水槽が出ようとしてる半魚人。これにはビックリしてる報道陣。

水中に引っ張り込まれるジョー・ヘイズ。
網やロープが投げ入れられて半魚人は捕らえられます。

半魚人を常設水槽に入れる作業となります。半魚人はまだ暴れています。
水槽にサメがいるけど半魚人は淡水ではないのか?
半魚人を水槽底に鎖でつなぐようです。足首に鎖がついた鉄環が装着されます。
つないでから網を引き上げています。ちゃんとした手順になっています。
鎖につながれて暴れている半魚人。

オーシャン・ハーバーは半魚人一般公開初日になっています。
これで大儲けとするつもりらしい。
半魚人の等身大看板も出ています。お客が大勢押しかけています。
立ち止まらないで進んで下さいとアナウンスしています。パンダと同じです。
半魚人ですが一般公開をしながら研究もするようです。

イルカに餌付けのシーンがあります。

半魚人の水槽を見てるヘレン・ドブソンのところにクリート・ファーガソン博士が来て口説いています。
水槽の方は係員が半魚人に餌付けに来たけどおっかないので逃げています。

口説いてるところにジョー・ヘイズが来て中断しています。
このへんで主役はジョー・ヘイズではなくクリート・ファーガソン博士だとわかります。

イルカショーにて。
イルカのフリッピーが芸を披露しています。イルカのフリッピーなんてホントにいたんだ。イルカのフリッパーの元ネタなのか?
見物してるクリート・ファーガソン博士とヘレン・ドブソン。犬もいます。
そんなとこにジョー・ヘイズが来ます。
半魚人の知性はどのぐらいなのか?の話しになっています。

半魚人の水槽にて。
水中スピーカーを入れています。
ヘレン・ドブソンとクリート・ファーガソン博士が水中に入る。
のどに付けたマイクを水中スピーカーに流して会話してるようです。
電気棒を使って調教でもやるのか?、さっそく半魚人をしびれさせています。
エサをやります。取りに来たらストップと声をかけて電気棒でしびれさす。。
3回目の電気棒は素早く避けている半魚人。この学習能力にビックリしてる博士。

半魚人の水槽を見てるヘレン・ドブソン。
そこにクリート・ファーガソン博士が来ます。デートになるようです。
テート自体のシーンは省略しています。

半魚人の水槽にて。
実験の続きです。睡眠薬入りの魚を与えています。
ジョー・ヘイズが潜ります。眠り込んだ半魚人にセンサーを付けています。脳波か心電図を取ってるらしい。
脳波の話をしているから脳波だけかもしれない。

研究の日々となっています。
血液は魚とは違うらしい。人間に近いらしい。

海岸にて。
水着でデートのヘレン・ドブソンとクリート・ファーガソン博士。犬がいます。
で、キスシーンになるとこで犬が邪魔しています。

半魚人の水槽を見てるヘレン・ドブソン。
クリート・ファーガソン博士がヘレン・ドブソンに水槽に入るのは危ないと話しをしています。

半魚人の水槽にて。
ヘレン・ドブソンとクリート・ファーガソン博士が潜っています。
ボールが付いた棒がヘレン・ドブソン、電気棒はクリート・ファーガソン博士。
これで半魚人がボールに接近したらストップと電気棒を使って調教しています。

成り行きでヘレン・ドブソンに急接近する半魚人。
慌てて救出のクリート・ファーガソン博士。電気棒を使ったりもみあってアクアラングが外れています。
ようやく逃げて水槽から出ている2人。
鎖にいらだちを隠せない半魚人。ヤケになって鎖を引っ張っています。
ついに鎖が切れます。足首に鉄環を付けたまま自由になってる半魚人。
ジョー・ヘイズが引っ張り込まれる。そのままやられてしまいます。

半魚人が水槽から出てきます。お客が大勢入っていたので大騒ぎになります。
女の子が半魚人の前にいる。母親がかばっています。半魚人は見逃してそのまま通り過ぎる。ハリウッドならやっぱりそうなります。

半魚人はクルマをひっくり返しています。そのまま近くの海にズラかります。
ジョー・ヘイズは死に至ります。やっぱり脇役でした。

新聞の見出しのモンタージュが入ります。
ノーフォーク、マイアミ、海軍が追う、
TVニュースにて。半魚人は逃走中とやっています。

オープンカーのカップルがいます。近くに半魚人もいます。
やられるのかと思ったらお巡りが来て続きは家の中でやりなさいと帰します。そんな感じ。

すぐ近くにヘレン・ドブソンが泊まってるバカンシー・モーテルがあります。
ヘレン・ドブソンの部屋の窓に張り付いてる半魚人。室内の犬が気がついています。
ヘレン・ドブソンの下着姿を覗いてる半魚人。
シャワーになってるヘレン・ドブソン。部屋の中に入る半魚人。犬が吠えます。

犬の吠える声で同じモーテルに泊まってるクリート・ファーガソン博士が見に来ています。
もう同じ部屋なのかと思ったらまだ別室です。
さすがに同じ部屋ではない。それはヘイズオフィスの指導でそうなっているからで、同じ部屋にいるともう一発やってると判断されるからです。
それはともかく室内は誰もいない。
クリスと呼んでるクリート・ファーガソン博士。犬の名前でした。
シャワーから出てくるヘレン・ドブソン。犬だけがいなくなっています。
そんなわけで明日はデートしようとなっている2人。
で、物陰に犬の死体があります。半魚人も近くにいます。

船でデートのヘレン・ドブソンとクリート・ファーガソン博士。
半魚人も近くにいます。
甲板で網に隠れてキスをしてる2人。
途中でエンジンだかどこかが故障する船。2人はその間に泳ぎましょうとなります。

泳いでるヘレン・ドブソンとクリート・ファーガソン博士。
半魚人が近くにいます。何だかこればっかりです。
エスター・ウィリアムズのMGMミュージカルみたにいに並んで泳いでくるくるとひねりを入れています。ハリウッドだからそうなります。
そんなとこでヘレン・ドブソンの足を引っ張る半魚人。ヘレン・ドブソンはクリート・ファーガソン博士だと思っています。

故障が直ったと声がかかります。船に戻る2人。
2人が並んで泳いでる下を半魚人が泳ぐシーンとなります。
半魚人は船のロープにつかまろうとしたら船はそのまま行ってしまいます。どうやら置き去りになったようです。

夜です。ダンスホールにて。
ダンスしてるヘレン・ドブソンとクリート・ファーガソン博士。
半魚人も近くにいます。ストーカーと化している半魚人です。
外に出て、3ヶ月会えないとかの話しになっています。
愛についての話しになっています。ヘレン・ドブソンは辞書で調べたとか・・
で、ダンスホールに戻る2人。
ジャズバンドが演奏しています。そんなとこに半魚人が入ってきます。
半魚人はやっばり音楽が好きなのかと納得したりする。それはラゴンなのでは?。
驚愕してるジャズバンド。お客も大勢いるので大騒ぎになります。
ヘレン・ドブソンを抱っこして水中にズラかる半魚人。
クリート・ファーガソン博士はあとを追って水中に飛び込む。

ブイの上に逃げるヘレン・ドブソンですがまた捕まっています。
警察のボートに連絡が入る。急行するようです。
クリート・ファーガソン博士はブイまで来たがヘレン・ドブソンはもういない。
到着した警察のボートに乗るクリート・ファーガソン博士。

警察が手配しています。
TVニュースで半魚人はジャクソンビルに出現しヘレン・ドブソンを誘拐と放映しています。

若い男2人がクルマで移動中。
海岸に人が倒れてるのを発見し接近します。
倒れてるのはヘレン・ドブソンでした。これは棚からぼたもち状態ですが、すぐ近くに半魚人がいてやられる若い男2人。これだけでした。
またヘレン・ドブソンを抱っこして歩いて移動してる半魚人。

ポイント・ディエゴで男2人の死体が発見と連絡が入ります。
そこへ急行する警察や自警団。

ポイント・ディエゴの現場にて。
現検証して死体と何かの足跡を発見します。

TVニュースです。
婚約者のクリート・ファーガソン博士を捜索に参加なんてやっています。いいのか?
そんな感じでポイント・ディエゴに全員集合しています。

ポイント・ディエゴで警察と自警団が集まっています。
夜ですがこれから大捜索となるようです。山ではないけど山狩りです。
クリート・ファーガソン博士が注意をしています。相手は悪賢いから注意せよとか言ってます。

半魚人はまだヘレン・ドブソンを抱っこして運んでいます。
何だか息が苦しそうな半魚人。浜辺にヘレン・ドブソンを置いて水中に入ります。
時々ヘレン・ドブソンを見て潜ってる半魚人。

なるほど息が苦しくなると水中に入り、その間は浜辺にヘレン・ドブソンを置いとくようです。
さっき若い男2人を片づけた時も同じ状態だったようです。

捜索隊のサーチライトがヘレン・ドブソンを発見します。
ライトを向けたまま複数の人達で接近しています。
半魚人が水中から出てきます。ライトが照らされる半魚人。
照明弾を打ち上げます。
ようやく気がついて悲鳴を上げてるヘレン・ドブソン。

照明弾を見た他の面々も急行しています。
クリート・ファーガソン博士も当然向かっています。

クリート・ファーガソン博士一行が到着します。
拡声器でストップと声をかけ続けるクリート・ファーガソン博士。
ここで調教が役に立つのか?。
何となくヘレン・ドブソンを救出するクリート・ファーガソン博士。
撃ちまくられる半魚人はすぐに水中へとズラかります。

水中の半魚人。
致命傷を負ったのか段々と動かなくなりそのまま沈んでいきます。
エンドとなります。

そんなわけで普通のB級SF作品でした。悪くはない。


« Hollywood Express #454◆2012.02.12(日) | トップページ | 『世紀の怪物 タランチュラの襲撃』(1956年) »

映画」カテゴリの記事

1950年代」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『半魚人の逆襲』(1955年):

« Hollywood Express #454◆2012.02.12(日) | トップページ | 『世紀の怪物 タランチュラの襲撃』(1956年) »

月齢

無料ブログはココログ
フォト
2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

バイクフォト

  • ヤマハ トリッカー XG250
    私が買ったバイクです。ヤマハばかり。