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2012.01.21

『密殺集団』(1983年)

この作品はピーター・ハイアムズ監督、マイケル・ダグラス、ハル・ホルブルック、ヤフェット・コットー主演の法廷物サスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1983年 Frank Yablans Presentations/20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆110分
原題◆The Star Chamber
プロット◆秘密の法廷にかかわって悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆マイケル・スモール

スカイパーフェクTV317スターチャンネルにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録録画のフル表では上下左右黒味ありなのでHDスーパーライブにする。
画面サイズはワイド。
音声は普通のステレオ。元はモノラルなのか?

キャスト
マイケル・ダグラス→悩めるハーディン判事
ハル・ホルブルック→先輩判事のコールフィールド
ヤフェット・コットー→ローズ刑事 黒人
シャロン・グレス→ハーディン判事夫人のエミリー
ジェームズ・B・シッキング→殺された少年の父ハロルド・ルーウィン医師
ラリー・ハンキン→リボルバーを見つけたウィーガン刑事
ドミンゴ・アンブリス→リボルバーが証拠のヘクター・アンドハー
ドン・カルファ→犯罪者コンビのローレンス・モンク
ジョー・レガルブト→犯罪者コンビのアーサー・クームズ
オーティス・デイ→クルマ泥棒のフラワーズ
ダイアナ・ダグラス→エイドリアン・コールフィールド夫人
シェルドン・フェルダー→自殺したカルヘイン判事
ロビン・ガンメル→アーチャー判事
マシュー・ファイゾン→ストーナー判事
フレッド・マクカレン→ロバート・カラス
マイケル・エンサイン→カークランド判事
ジェイソン・バーナード→Bocho判事
ジェリー・タフト→フォゲルソン判事


ピーター・ハイアムズ監督の演出はよいと思います。
全体的に無難にまとまっています。

20世紀フォックス
タイトル
Frank Yablans Presentations
TVのニュースです。犯罪関係。

クルマで張り込んでる刑事2人。挙動不審な若い男をクルマから降り走って追います。
走るとこをステディカムで撮ってるようです。見事な撮影です。

ゴミ箱に何か捨ててる若い男。
ここで刑事の1人がゴミ箱を調べるとプライバシーが問題になるので、ゴミ収集車ならいいだろうと判断します。
ゴミ収集車に入ったとこで調べる刑事2人。リボルバーが出てきました。

表彰パーティにて。
偉そうな人達の集まりです。
カルヘイン判事の表彰式らしい。そのカルヘイン判事はトイレで自殺する。

法廷にて。
マイケル・ダグラス扮するハーディン判事が裁判官です。
リボルバーが証拠の裁判です。証人のウィーガン刑事が証言しています。
ところが弁護士の三百代言でゴミ収集車で他のゴミと混じっていましたか?となり、混じっていない、そうなるとプライバシーが問題なんだと。
これでリボルバーは証拠として無効となりヘクター・アンドハー容疑者は釈放となります。

これがTVニュースで何となく判事が悪いとなっています。
ハイヤット検事補がそのように答えている。

レストランにて。
ハル・ホルブルック扮する先輩判事のコールフィールドと食事のハーディン判事。
野球にたとえて今回の件を説明しているコールフィールド

事件です。公園内のようです。
少年の死体が発見されます。
ヤフェット・コットー扮するローズ刑事が登場。
死体を発見した警官コンビの1人が気分が悪くなって吐いています。

自宅にて。
クルマで帰宅するハーディン判事。クルマはBMW。
エミリー夫人がいます。子供は2人。
会話でL.A.ドジャースの話題が出てるので舞台の街はL.A.らしい。

街中にて。
青いバンで流してるローレンス・モンクとクームズの犯罪者コンビ。
酒屋に目をつけたが白バイが来たので逃げています。この白バイはカワサキみたい。

警官コンビのパトカーが青いバンに気がついて尾行します。
クルマのナンバーを調べると犯罪歴は交通罰金未払い2件があった。止めて職務質問となります。
マリファナの匂いがするとクルマの中を調べると血のついたスニーカーがあります。
これで2人を逮捕する警官コンビ。
10歳のダニエル少年殺しの容疑者です。

裁判にて。
裁判官はハーディン判事。
警官が証言しています。吐かなかった方のネルソン巡査です。
何だかまた証拠の雲行きが怪しくなってきます。今度はマリファナの匂いがしただけではダメとか。

別室で女性検事と弁護士と話すハーディン判事。
弁護士がまた三百代言を並べています。罰金は払っていたけど事務処理が遅れて未払いになっていただけとしています。これは一応事実なのです。
ハーディン判事もぶち切れて女性検事にもっとしっかりした証拠を提出してくれと言ってます。

法廷のロビーにて。
ハーディン判事に男がコンタクトしてきます。
殺されたダニエル少年の父ハロルド・ルーウィン医師です。
証拠がアレなんでダメだと言ってるハーディン判事。
ルーウィン医師は有罪にしてくれとダニエル少年の写真を見せようするが見ないハーディン判事。
写真をハーディン判事に押し付けて去るルーウィン医師。

何かの集まりにて。
カルヘイン判事のことが話題になっています。
コールフィールドがいます。どうやらカルヘイン判事の表向きの後任人事ではなく、秘密裁判9人のメンバーだったカルヘイン判事が自殺したので9人目のメンバーを捜してるらしい。
で、コールフィールドは心当たりがあると言っています。ハーディン判事のことらしい。

ハーディン判事の自宅にて。
エミリー夫人は寝てる。旦那はいない。
起きて見に行くと旦那のハーディン判事は本を調べていました。もういい加減に頭にきてるようです。
旦那の愚痴を黙って聞いてるエミリー夫人。

法廷にて。
ダニエル少年殺しの2人組の件です。
結局証拠がアレなので釈放となる2人組。そんなとこで傍聴席にいたルーウィン医師が発砲して大騒ぎになります。
2人組は無事でルーウィン医師は逮捕されます。

ドジャースタジアムにて。
観戦のコールフィールド夫妻とハーディン判事夫妻。
L.A.ドジャースではダスティ・ベイカーが出てる。スティーブ・サックスも出てる。
対戦チームはこの頃は弱かったアトランタ・ブレーブスです。青いユニフォームがまた弱そうなのです。
アトランタ・ブレーブスのピッチャーは誰かと思ったら背番号35番のフィル・ニークロでした。ナックルボールのフィル・ニークロです。これはいいものを見てしまった。

ストレス解消法を聞いてるハーディン判事。意味あり気なことを言ってるコールフィールド。
何もやらせるつもりとかいうとコールフィールドを演じてるのがハル・ホルブルックなので『ダーティハリー2』(1973年)と同じでしょう。

夜、パトカーが走る。公園内に入る。
また少年の死体です。同じ手口です。ローズ刑事が調べています。

刑務所にて。面会です。
ルーウィン医師にハーディン判事が面会に来ています。
また少年が殺されたとルーウィン医師。再犯であなたが釈放させたからまた少年が死んだと責めるルーウィン医師。
これはさすがにこたえたようなハーディン判事。

コールフィールドの自宅豪邸にて。
クルマで駆けつけるハーディン判事。
法律はルービックキューブで色さえ合えば何をしてもいいんだとコールフィールド。
それで9人で秘密の法廷を作った。ここで不当な釈放に対して判決を下す。そして刑を執行する。
自殺したカルヘイン判事がメンバーだった。そんな感じでハーディン判事をメンバーに勧誘しています。

9人の集まりにて。
アルバート・ビーマー、強盗殺人。
1人1人口頭で有罪か無罪かと言わせます。当然9人とも有罪です。
で、どうやって刑を執行する?

アルバート・ビーマーのアパートにて。
ヤクをやってるとこにいきなり殺し屋が来てサイレンサー付きのハンドガンで処刑しています。

警察にて。
ローズ刑事と同僚の太った刑事が雑談しています。
ローズ刑事のことを心配して早く帰れと言ってる太った刑事。結局一緒にピザを食べに行きます。

ハーディン判事の自宅にて。
エミリー夫人が旦那のことを変わったと心配しています。

9人の集まりにて。
マービン・ドーソン、有罪です。

マービン・ドーソンのアパートにて。
廊下でサイレンサー付きのハンドガンが処刑されるマービン・ドーソン。

ハーディン判事の自宅にて。
電話です。ルーウィン医師が自殺したと知らせです。睡眠薬自殺とのこと。

9人の集まりにて。
今度はハーディン判事が司会担当でモンクとクームズのダニエル少年殺しの件を審議します。
当然有罪だけど・・・、で、処刑はどうする?

屋内駐車場にて。
オレンジのトランザムが入る。駐車場内をグルグルと回って品定めしています。
古いベンツのクーペを獲物にするようです。ドアロックを外しにかかります。

トランザムがパトカーに見つかりカーアクションとなります。
ここはクルマの主観ショットが素晴らしい。上手い。さすが撮影もやってる監督です。
ベンツの方もエンジンを始動して発進しています。
トランザムはバリケードのパトカーに衝突して止まる。
ベンツから逃げ出したクルマ泥棒は他のクルマの下に隠れる。
メガネの太った刑事が講釈をしながらクルマ泥棒を捕まえています。書類作りは嫌だから早く出てこいと言ってます。

警察にて。
クルマ泥棒フラワーズを取り調べます。メガネの太った刑事とローズ刑事。
フラワーズはクルマ泥棒専門らしい。
ボスの名前を言え、3度目のムショは嫌だろうと攻めてる刑事。
書類が嫌いだから情報を言えば釈放すると言ってるメガネの太った刑事。
で、青いバンの3人組の話しが出てきます。クルマを盗ませて用事が済んだらクルマを戻すことをやったらしい。

上流階級のガーデンパーティにて。
ここに来てるハーディン判事夫妻。
知り合いから青いバンの3人組の話しを聞くハーディン判事。とすると有罪にした2人はダニエル少年殺しに関しては無関係となるが、もう処刑を頼んでるはずです。
で、ダニエル少年殺しの3人組はもう逮捕されてるようです。

ビックリしたハーディン判事はここに来ていたコールフィールドにあの秘密裁判の判決は間違いだから中止にてくれと要求します。
やり直しの審議をしようと主張するハーディン判事。

緊急の9人の集まりにて。
司会のハーディン判事。他のメンバーの関心は薄い。
担当刑事はローズ刑事。3人組の容疑者を現場で逮捕とか。
もう頼んだから中止は無理。だいたい処刑人が誰なのかは知らないとコールフィールド。
それなら自分でなんかするとこの場を出るハーディン判事。

レストランにて。
ローズ刑事にコンタクトするハーディン判事。初対面らしい。
ローズ刑事はすぐにハーディン判事と気がついてます。有名人なのか。
少年殺しについて聞いてるハーディン判事。証拠はバッチリですとローズ刑事。
モンクとクームズの居場所を聞いてるハーディン判事。答えるローズ刑事。
この2人もクロだと言ってるローズ刑事。
何だかそこに行く気みたいなハーディン判事です。

法廷の控室にて。
ハーディン判事にコールフィールドが訪ねてきます。
このままでは済まないぞとホトンド脅迫しています。他のメンバーも何かやってくると言ってます。

街中にて。クルマで移動しています。
ローズ刑事がハーディン判事を尾行していますが、無線が入り尾行中止になっています。

廃倉庫にて。
クルマがやって来ます。ハーディン判事はマジで来ています。
例の青いバンが止めてあります。
倉庫のドアが閉まっていて壁の隙間から倉庫に入るハーディン判事。
階段を登っていたら手をかけていた手すりが壊れて転落しそうになるハーディン判事。ここは見ててビックリしました。
ぶら下がって悪戦苦闘して何とかはい上がります。

歩き回るハーディン判事。
床には水が溜まっていたりして何だか『ブレードランナー』(1982年)のようです。ちょうど撮影時が合ってる。
中は暗くて外の日の光が小穴から差し込んでいるショットもあります。フリッツ・ラング監督作品からか?、やっぱり『ブレードランナー最終版』(1982年/1992年)

いきなりやられるハーディン判事。モンクとクームズがいます。
どうやらハーディン判事は話し合いに来たようです。君達は危険だと言ってる。
殺されたくなければ倉庫から出ていけとなっています。当然本気にしないモンクとクームズ。
で、ここにいる男がハーディン判事だと気がつくモンクとクームズ。ビックリしています。

で、隙をついて反撃し逃げるハーディン判事。追うモンクととクームズ。
倉庫の中で追っかけになっています。

何だか化学の実験室のようなとこへ入るハーディン判事。
ハーディン判事がエーテルのビンを投げようとすると固まってるモンクとクームズ。
そんなものを投げればここは大爆発になるようです。他にも薬品の類いが大量にあります。
そんな感じでここでは銃は使えないのです。双方共ににらみ合いになっています。
なんだかんだでビンを投げて倉庫は大爆発になります。

逃げるハーディン判事。追うモンクとクームズ。
ステディカム全開のショットが続きます。

大爆発があったのでさすがにパトカーが来ています。
それでもパトカー1台だけ警官も1人です。あとから思えば警官は普通2人で行動するはずだからおかしい。

床の大穴に落ちたハーディン判事は荷物搬送用のすべり台?に落ちて滑り落ちていきます。ここも滑り落ちるステディカムの主観ショットを使っています。
落ちたその先は柔らかなゴミがあって無事に着地しています。結果オーライでした。
モンクとクームズは必死こいて階段を下りている。

モンクとクームズに追いつかれるハーディン判事。
この危ないとこで警官が来ました。いきなりポンプアクションのショットガンでモンクとクームズを片づけています。
で、ショットガンをハーディン判事に向けています。この警官が処刑人でした。
で、引きがねを引いたら不発か弾切れでハーディン判事は取りあえず助かる。
唐突に処刑人の警官が撃たれます。撃ったのはローズ刑事でした。

9人?の集まりにて。
ここはコールフィールドの屋敷なんです。
屋敷の外にクルマが止まっています。クルマ内のローズ刑事とハーディン判事。
どうやら盗聴して録音しているようです。
これからの展開を暗示してエンドとなります。

そんなわけでそつなくまとまってるよい作品でした。


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