『残酷の人獣』(1959年)
この作品はジェラルド・デ・レオン監督、ジェラルド・デ・レオン監督、フランシス・レデラー、グレタ・ティッセン、リチャード・デア主演のB級SFホラーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1959年 リン-ロメロ・プロダクション アメリカ=フィリピン作品
ランニング・タイム◆89分
原題◆Terror Is a Man
プロット◆漂着したら改造人間の研究所があり色々とある話しのようです。
音楽◆アリストン・アウェリノ
TCメディア/株式会社ニューライン/株式会社オルスタックピクチャーズ発売のDVDにて。
画質はまあまあ。
スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
キャスト
フランシス・レデラー→チャールズ・ジラード医師
グレタ・ティッセン→夫人でナースのフランシス
リチャード・デア→漂着したウィリアム・フィッツジラルド
オスカー・ケイシー→助手のウォルター
リリア・デュラン→メイドのセレナ
ペイトン・キーシー→少年のチアゴ
フロイ・カルロス→人獣の怪人
ジェラルド・デ・レオン監督の演出はよいと思います。
全体的に無難にまとめられてあります。音楽が少し単調なのが難です。
DVDにて。
ファンタスティック・シネマ・コレクション
警告と前説が入る。
本作はショッキングな映像が含まれております。そこで当劇場の観客である皆様に事前に警告を必要だと考えました。心臓の弱い方はベルが鳴ったら目を閉じて下さい。再びベルが鳴ったら目を開いて大丈夫です。
これはまたハッタリの効いた警告となっています。
血の島
救命ボートが漂っています。腕だけが見える。
この作品はカラーかと思っていたらモノクロでした。
タイトル
リン-ロメロ・プロダクション
撮影がPSCになっているけどPはフィリピンのことかも。ことでしょう。
海岸にて。救命ボートが漂着しています。
ペドロ・クイーン号の救命ボートらしい。ボートに船名が表示してあります。
男2人が発見します。調べると救命ボートの男は生きてるようです。
ベッドで気がつく漂着した男。
相手はチャールズ・ジラード医師と名乗ります。
ペルー沖1600キロにある島とのことです。
爆発があって貨物船ペドロ・クイーン号が沈没した
財布を見て君の名前はフィッツジラルドか?と聞いてます。
気がついた男は石油技術者のフィッツジラルドと名乗ります。アメリカに帰る途中で事故にあったとのこと。
もう1人の発見者のウォルターが来て挨拶となります。
始ったとこで何だか怪しげ雰囲気になっています。
チャールズ・ジラード医師の夫人フランシスが登場。ブロンドの美人です。
フランシスとウォルターは変な会話になっています。
逃げたとか捕まえたとかそんな話しをしています。声を聞いたとか・・
チャールズ・ジラード医師は10年以上研究をしている。
フランシス夫人の方はここを出ていきたいと言ってます。
フランシス夫人が寝るところを外から見ているショットがあります。
なにやら怪しい人影です。
主観ショットになっています。
どうやらさっきの怪しい人影の主観ショットらしい。
たき火をしてる若い男がやられます。降りてきた若い女性がやられます。
で、怪人は引き上げる。それで村を大騒ぎになっています。
主観ショットが引いています。この場を去っているようです。このへんはそんなにヘタではない演出になっています。
次の日にて。
村人達はいっせいに逃げています。海岸のカヌーに乗り込んで逃げています。
モブシーンになっています。人が多いのはここだけでした。
現地人の若い女性と男の子だけが残っています。セレナとチアゴです。
チャールズ・ジラード医師の自宅にて。
食事でフィッツジラルドはチアゴと会話中。
この島のことを聞いてるフィッツジラルド。誰もいませんと答えてるチアゴ。
それでも他にセレナがいます。
地下室への階段があります。フィッツジラルドは降りるのか?、降りずに戻りました。
フィッツジラルドは散歩中。
村の様子を見ています。誰もいない。墓があります。
他に足音が聞こえてきます。誰かいるのか?怪人らしい。
チャールズ・ジラード医師、フランシス夫人、助手のウォルターがいました。
落とし穴を掘ってるとのことです。
何の動物を獲ると聞くフィッツジラルド。適当に答えてるチャールズ・ジラード医師。
落とし穴が完成したので戻ります。
チャールズ・ジラード医師の自宅にて。
夕食となっています。食事の世話はセレナ。チアゴははたきのようなものを振っています。虫よけなの?
途中でウォルターが落とし穴を見に行くと退席しています。
実験的な研究していると話すチャールズ・ジラード医師。
村人が急に消えた話しするフィッツジラルド。
私の研究を怖がって他の島に移ったと答えてます。
いよいよその研究の内容について聞くフィッツジラルドです。
説明しにくいとか言ってる。機能の追加?、
フィッツジラルドは10年ぐらい南米暮らしでサンフランシスコに帰る途中だったとか。
この島に来る定期便は年に4回しかない。次の定期便は2か月後だと。
無線はないようで、私の安否を知るのはあなた達だけか?と言ってるフィッツジラルド。
外で何か合図の音がしています。
これを聞いて外に出ていくチャールズ・ジラード医師。ハンドガンのコルト・ガバメントを持って出て行きます。
フィッツジラルドとフランシス夫人の会話です。
闇が怖いわと言ってるフランシス。ナースらしい。全然ナースには見えません。ホントかよ。
で、研究のためにヒョウを飼っていて昨夜逃げたらしい。
次の船で私は帰ると言ってるフランシス。
そんなとこにチャールズ・ジラード医師とウォルターがヒョウを捕まえたようで担いで持ってきています。
チャールズ・ジラード医師はすぐに地下の研究室で仕事となるようです。
研究に全てを賭けている感じがしています。
部屋に戻ってタバコを吸って窓から外を見てるフィッツジラルド。
部屋から出ていきます。
地下の研究室で降りていくフィッツジラルド。研究室を伺っています。
一生懸命に覗いてるけと何だかわからん。
チャールズ・ジラード医師ですが今日の研究はここまでとなっています。
担架に乗せられ運ばれた怪人の手が伸びてフィッツジラルドにかかりそうになります。
これはビックリとなっています。
で、格子の扉を閉めています。何故か怪人に謝ってるフランシス。これは何かの伏線なのかと思ったがそうでもなかった。
意味あり気に話しを進んでいます。
部屋で寝てるフィッツジラルド。ドアの前にフランシスが来ます。
入るのかと思ったらそうではなく自分の部屋に入るフランシスでした。
次の日。
海岸で日光浴のフランシス。そこにフィッツジラルドが来ます。
会話となります。
チアゴの母は怪人?というか動物に殺された。
怖い理由を来ているフィッツジラルド。
何だか知らないけどキスシーンになっています。そこをウォルターが目撃してる。
夜。
ウォルター、フィッツジラルド、フランシスが寛いでいます。
チャールズ・ジラード医師は研究室です。
フランシスは先に休みます。
フィッツジラルドとウォルターが雑談となります。
ピリピリしてる理由は?と聞くフィッツジラルド。
チャールズ・ジラード医師は最悪と言ってるウォルター。
ウォルターも先に休みます。
1人で飲んでるフィッツジラルド。
チャールズ・ジラード医師の書斎に入るフィッツジラルド。標本、本棚、研究ノート等があります。
見ているといつのまにか背後にチャールズ・ジラード医師がいました。これはビックリ。
ここを見たのは単なる好奇心ですと言ってるフィッツジラルド。
で、持論を話すチャールズ・ジラード医師。移植する?、根本的な改変?、脳の構造も変えることが出来るらしい。構造というか大きさも変えるらしい。
進化は自然淘汰だけど、あなたが決めてるからそれは自然淘汰ではないと当然の突っ込みを言ってるフィッツジラルド。これはごもっともです。
外は雨が降っています。研究中のチャールズ・ジラード医師。
怪人が寝ています。
雨の中セレナが外に出ています。
男がいて一緒にどこかに行ってしまった。
それを見てるフランシス。そんなとこにフィッツジラルドがきます。
で、成り行きでフィッツジラルドの部屋に入るフランシス。
溶暗となります。
翌朝。
チアゴからお守りを貰うフィッツジラルド。アクアクというアイテムです。
フランシスが起きてきます。このぎこちない雰囲気はどうやら昨夜一発やったようです。
チャールズ・ジラード医師も起きてきます。
食事となります。
何となくフィッツジラルドも研究に立ち会うようです。
地下の研究室にて。
檻の中で暴れてる怪人。注射器で眠らせてるチャールズ・ジラード医師。
研究室に運びます。
ここでベルが鳴っています。マジで本編中に鳴るのかよ。まあいいけど。
2年間で53回手術をしたと言ってます。
一段落したのか上に戻るフィッツジラルド。
フランシスは研究室に入る。後片づけでウォルターと2人きりになっています。
話したいことがあるとウォルター。どうやら海岸の日光浴のことで脅迫して迫るつもりらしい。
迫ってる最中に怪人が暴れてる。それでフランシスが逃げてしまいます。
逆ギレして角材で怪人に仕置きしてるウォルター。『フランケンシュタイン』(1931年)のノリになっています。
海岸にて。誰もいない何てことがないシーンでした。
フィッツジラルドがセレナに話しかけています。
フランシス夫人を私達と一緒に島から出してとお願いしています。
次はチャールズ・ジラード医師が君に見せたいものがあると声がかかります。
研究の説明をするチャールズ・ジラード医師、聞いてるフィッツジラルド。
地下の研究室のアレは人間だと言ってるフィッツジラルド。
それは私が与えたのだと主張するチャールズ・ジラード医師です。
あの怪人は元はヒョウだったようです。ヒョウを人間に改造してるらしい。
で、研究は続けると主張してるチャールズ・ジラード医師。
地下の研究室にて。
研究中のチャールズ・ジラード医師。立ち会うフィッツジラルド。
ところでこの医師は誰かに似てると思ったら近衛十四郎に似てるのです。
そんなところにウォルターが入ってきたら怪人が暴れ出します。手術台から降りて研究室内を暴れ回る怪人。めちゃくちゃになっています。
上で松明を用意したらウォルターがかっぱらっていきます。
地下の研究室に戻り怪人に松明を突きつけるウォルター。怪人に火がついてしまいます。慌てて火を消してるチャールズ・ジラード医師。
このへんで「この作品はH.G.ウェルズの『モロー博士の島』なんでしょうと思えました。そうなるとどうなる。
上に戻り話し合いになっています。
さてどうしましょうとなっています。
ウォルターは怪人を殺せと主張してる。
島を出ましょうとフランシス。
で、別室でフランシスとチャールズ・ジラード医師の出て行く出て行かないと話し合いになっています。
地下の研究室に戻ってるチャールズ・ジラード医師。
上では残った3人で口論になってます。
海岸のキスのことを話しに出してフィッツジラルドに殴られるウォルター。
そんなこんでウォルターはハンドガンを持って地下の研究室に突撃しています。
地下の研究室にて。
ハンドガンを持ったウォルターが怪人にやられます。
こんな時に停電となります。ここは自家発電でした。
フランシスに逃げようと言うフィッツジラルド。何だかダメそうなフランシス。
ドアを開けたら怪人がいてビックリとなります。
地下の研究室にて。
チャールズ・ジラード医師はまだ無事です。上に上がってウォルターは死んだと伝えます。
残りはフィッツジラルド、フランシス、チャールズ・ジラード医師、セレナ、チアゴの5人です。
で、チャールズ・ジラード医師は自分とフィッツジラルドで外を捜索しようとなり雨合羽を着て捜索に出ます。
残った3人で戸締まりをしています。
何故かチアゴが外に出て行きます。チアゴを捜しにセレナが表に出たら怪人と遭遇してしまいます。やられます。
フランシスは外でセレナがやられてるのを見てこれは大変となっています。
で、いきなり家の中に怪人がいてビックリのフランシス。
ドアをブチ破られて悲鳴を上げるフランシス。
この悲鳴を外で聞いたフィッツジラルドとチャールズ・ジラード医師は急いで戻る。
戻ったら怪人もフランシスもいません。
ようやく雨も止んできたとこで怪人はフランシスを抱っこして移動となっています。
これを追跡するフィッツジラルドとチャールズ・ジラード医師。
音楽ですが少し単調で聞いててこのへんで眠くなってきます。
ハンドガンは1挺だけです。私は説得出来るからとハンドガンをフィッツジラルドに持たせています。
二手に別れて捜索となっています。
チャールズ・ジラード医師が怪人とフランシスに追いついて説得にかかります。
フィッツジラルドも発見して急いで駆けつけています。
説得が失敗したのか怪人にやられるチャールズ・ジラード医師。崖下に投げ落とされています。
で、怪人を撃つフィッツジラルド。怪人も崖下に転落しています。
海岸にて。
チャールズ・ジラード医師の死体。ヨロヨロと歩く怪人。
チアゴがボートの側にいます。「おいで」と怪人を呼ぶチアゴ。接近する怪人。
フィッツジラルドとフランシスが駆けつけます。
チアゴは怪人はボートに乗って去ったと言ってます。
「夜明けだ」と決めセリフのフィッツジラルド。
エンドとなります。
そんなわけで普通のB級のまあまあな作品でした。
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