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2012.01.07

『バニシング・ポイント』(1971年) UK版

この作品はリチャード・C・サラフィアン監督、バリー・ニューマン主演の定番カーアクションのUK版のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1971年 キューピッド・プロダクション/20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆99分
原題◆Vanishing Point
プロット◆デンバーからサンフランシスコへ15時間で走ろうとしながら回想する話しのようです。
音楽◆作品紹介では有名なロックナンバーが流れているとなっていますが私には全然聞いたことのないナンバーばかり。有名なロックナンバーはスターのようなものとすれば独立プロが製作したとはいえこの作品はスターがいない20世紀フォックスの伝統が守られていることになります。

キングレコード発売のDVDにて。
画質は普通によいです。まあまあ。少し暗めで色も少なめな感じ。粒子も粗い。
スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下左右黒味無し。フルスクリーン。
効果音はステレオになっています。
セリフをステレオになっている部分があった。

キャスト
バリー・ニューマン→ベトナム帰りの陸送屋コワルスキー
クリーボン・リトル→DJのスーパー・ソウル
ビクトリア・メドリン→コワルスキーの恋人だったベラ
ポール・コスロ→若い警官
ロバート・ドナー→中年の警官
カール・スウェンソン→陸送屋のサンディ
リー・ウィーバー→ヤクの売人で賭けの相手ジェイク
ディーン・ジャガー→ヘビ捕りのじいさん
スティーブン・ダーデン→助祭のフーバー
ティモシー・スコット→ライダーのエンゼル
ギルダ・テクスター→ヌードライダー
アンソニー・ジェイムス→ピンクシャツのゲイ
アーサー・マレット→小太りのゲイ
ジョン・エイモス→ラジオ局KOWの黒人エンジニア
トム・リース→経歴を読んでた保安官
バル・アベリー→パトカーのハゲオヤジ警官
シャーロット・ランプリング→夜のヒッチハイカー


リチャード・C・サラフィアン監督の演出はよいと思います。でもこれはまぐれでしょう。ボンクラな監督でも100本くらい撮ればごくたまにまぐれで出来がいい時もあるとなります。この監督の場合は100まで行かないうちに偶然撮れたのでしょう。
もっと腕前のいい監督で作ったらどうなったか?それともこの荒っぽいというのかルーズというのか、その怪我の功名で奇妙な佳作となったこのままの方がよかったか微妙なとこです。

ここには追加シーンのことしか書いていません。詳しくはここです。→『バニシング・ポイント』(1971年)


キングレコードのタイトル。
20世紀フォックスのタイトルで普通に始ります。
タイトル。
CO STARINGで3人まとめての上段にシャーロット・ランプリングの名前が出ています。

プロローグで荒れ地で1回ダッジ・チャレンジャーから降りてまた乗り込み発進する。
ここで発進するとこはスタントになっています。編集で切り替えています。

ところでシャーロット・ランプリングが入ってるシーンだけが追加されてるで他はホトンド同じでしょう。そりゃそうか。

ダッジ・チャレンジャーが対向車線のトレーラーをよけて右車線に復帰してまた飛び出ていますが、それっきりで右車線に復帰するショットがありません。
これは入れた方がよかったような気がする

当時のストックカーレースはホントに市販車のストックそのままでレースをやってたようです。
クラッシュするとクラッシャブルボディなのがよくわかります。こんなクルマででよくレースが出来たものです。マジで無茶していたようです。

ジャガーEタイプと競争するシークエンスで大型トラックが橋を渡るショットがありますが、これはディレクションが対向する方向になっています。
何か関連があるショットなのかというか無関係でした。もしかしていらないショットではと思える。

この作品は音楽が挿入される歌より普通のBGMの方が合っています。

警察内部の腐敗ですが、現在の日本では内部告発すると自動的に適当な微罪で上げられてしまうようです。マジでそう思う。警察だけに限らず役所関係は全部そうなっているようです。痴漢、万引き、盗撮、etc

このDVDの解説書によるとパトカーで女の子を強姦しようとした脂ぎったオヤジはアクターズスタジオ仕込みの俳優らしい。
上手くすればカール・マルデン並みになれたかもしれないけど1970年代では時代に合わなかったようで無名のままだったようです。

44号パトカーの会話で・・・
日本語字幕で「キューバへのハイジャック・・」となっていてようやくわかりました。英語で「何とかかんとかクーバ」と言ってるのはキューバのことだったのか。なるほど。

遥か彼方の2台のパトカーが迫るシーンはいい。
途中でピョコンとはねるとこがまたいいのです。偶然に撮れたシーンにしては秀逸です。

回想の海のシーンにて・・
恋人に「マリファナは吸わないわね」と言われてるコワルスキー。
でもスピードはやるわけです。スピードはベトナム戦争でアメリカ軍御用達の薬だからです。

ダッジ・チャレンジャーのタイヤのメーカーは?
普通はグッドイヤーで多分そうでしょう。

ゲイのカップルのヒッチハイクのシーンで・・
ジャストマリッジのとこがわざわざ日本語字幕で出ていました。新婚ほやほやとなっています。
日本語字幕ですがホモがゲイになっています。やはりそうなのか、ホモは英語ですらないのか?

ヌードライダーの女の子のバイクが止まる時・・
クラッチレバーを握って、前ブレーキはかけていない。
後ブレーキだけを踏んで止まってることになるけど。実際はおそらくバイク自体が台車かなんかに乗っててそれで止めていたのでしょう。
だいたい止まる時にノーズダイブしていません。前ブレーキを使っていないんです。

このバイク ホンダ CL350EXは4サイクル並列2気筒360度クランクのエンジンだと思う。
そうなるとエンジンの感じとしてはどうなの?、乗ったことがないのでわからん。

ヒーローの警官、法廷前で逮捕される。
と日本語字幕で出ています。これが正解のようです。
もしかしてコワルスキーは結構有名人なのか。

カリフォルニアの女性ばかりの事務所にて。
チャイムの音がガキの頃に聞いた文化放送の歌謡ベストテンのジングルと同じなのです。
前から気になっていて忘れていたけど思い出した。どういう関連なんでしょう?

7分追加というと結構長い。よく考えるとそうなります。
1シーンにしては長い。

どこからつながると思ったら・・
ジェイクに電話するコワルスキー。
カリフォルニアの女性ばかりの事務所にて
ここから夜のシーンでダッジ・チャレンジャーが走るとこにつながります。

ヒッチハイクで何故かすぐに止まるダッジ・チャレンジャー。
シャーロット・ランプリングは手も上げていない。ただ佇んでいるだけです。
コワルスキーは自分からサンフランシスコに行くと言ってます。

音楽がまたあの冬のサーフィンの音楽になっています。
確かにこのシーンは少し合わないような。昼間のシーンばかりだったので突然夜のシーンになるのが全体的に合っていないような感じだし・・

シャーロット・ランプリングは助手席に乗ります。
夜の道を走るダッジ・チャレンジャー。
最初は会話がありません。

「随分待ったか?」とコワルスキー。
昔からの知り合いみたいな会話になっています。

タバコを吸うシャーロット・ランプリング。これはマリファナみたい。
コワルスキーも吸います。

ワイヤーのスイッチを踏むダッジ・チャレンジャー。
これが例の事務所に伝わるようです。ホントかよ。手配のダッジ・チャレンジャーなのかの特定はどうなってる?
何だかカット割りだとそうなっています。

夜の道に止まるダッジ・チャレンジャー。
仕事は?とシャーロット・ランプリング。
陸送だとコワルスキー。
さそり座でしょうとシャーロット・ランプリング。
名前は?とシャーロット・ランプリング
コワルスキー、それだけだとコワルスキー。
君の名は?とコワルスキー。
後で教えるとシャーロット・ランプリング。
何故サンフランシスコへ?とコワルスキー。
サンフランシスコはコワルスキーの故郷らしい。
ずっとあなたを待っていたとシャーロット・ランプリング。

マリファナでハイになって適当なことを言ってるのか、本物の天使なのかは不明なシャーロット・ランプリングです。

で、シャーロット・ランプリングにキスをするコワルスキー。
ここからカット割りで事務所につながっています。普通はキスシーンから溶暗にするんです。映画の常識でしょう。こまったものです。

事務所のシーンは結構入っています。
何だかスイッチを踏んだからダッジ・チャレンジャーの位置を行き先が判明したような描写になっています。

朝になります。止まってるダッジ・チャレンジャー。
目が覚めるコワルスキー。
シャーロット・ランプリングはいません。
ジーパンのベルトが外れてシャツが外に出ています。これでセックスに至ったという描写のようです。

何故かパトカーがすっ飛ばして通ります。やり過ごすコワルスキー。
ダッジ・チャレンジャーのエンジンを始動させます。バックで向きを変えて道路に出ます。
またワイヤースイッチを踏んでるダッジ・チャレンジャー。

で、スーパーソウルがオープンカーでラジオ局に出勤のシーンとなります。
これでつながります。未公開のシーンはこれで終わりです。

後タイトルのキャストにシャーロット・ランプリングの名前は出ていません。
ヨーロッパの女優さんがハリウッドに来ると扱いが悪いからたいていは上手くいかずヨーロッパに帰ってしまいます。
シャーロット・ランプリングは本格的なハリウッド進出はやっていないと思うけど。

詳しくは→『バニシング・ポイント』(1971年)

この作品は2カ国語のLDから始まってUK版のDVDまで来ました。ここまで来るとは思ってもいなかった。
そんなわけでなかなか興味深い作品でした。

TVや映画雑誌の作品紹介、商業批評は全くあてになりません。
『オペラ座の怪人』(2004年)を見たばかりだけど、実際に見ないと作品の出来はわからん。これに尽きます。
『バニシング・ポイント』(1971年)だって偶然に出来たんだから。映画は難しいとつくづく思います。


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