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2011.11.06

『リベンジャーズ・トラジディ』(2002年)

この作品はアレックス・コックス監督、クリストファー・エクルストン主演の風変わりな復讐ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2002年 Exterminating Angel Production/Bard Entertainments production/Northcroft Films/ザ・フィルム・カウンシル 英国作品
ランニング・タイム◆110分
原題◆Revengers Tragedy
プロット◆復讐しようとあれこれやる話しのようです。
音楽◆チャンバワンバ
株式会社レントラックジャパン発売のDVDにて。画質はまあまあ。画面サイズはワイド。スクイーズ収録ですがフル表示にすると上下左右に大きく黒味があるのでHDズームにしてみました。こうすると上下左右の黒味はなくなります。フルスクリーンとなります。トリミングになってるかは不明。

キャスト
クリストファー・エクルストン→主人公のヴィンディチ
エディ・イザード→デュークの長男ルスリオーソ
デレク・ジャコビ→支配者のデューク(公爵)
ダイアナ・クイック→デューク夫人
アンドリュー・スコフィールド→ヴィンディチの兄カルロ
アンソニー・ブース→ライバルのアントニオ卿
カーラ・ヘンリー→妹のカスティーザ
ソフィー・ダール→イモジェン
マージ・クラーク→ハンナ
ジャスティン・サリンジャー→Ambitioso
マーク・ウォーレン→Supervacuo
フレイザー・エアーズ→デュークの息子のSpurio
ショーン・メイソン→カスティーザといつも一緒のヒッポリート
ジーン・バトラー→死んだ花嫁のグロリアーナ


アレックス・コックス監督の演出はよいと思います。
最初から飛ばしていて最後まででもたせていました。上手いじゃん。
話しやセリフ回しはシェークスピアで、キャラデザインはパンクとなっています。
風変わりでいい。こういうのは好きだな。
シーンが切り替わるよりセリフの方が先に入る手法があります。

死んだ花嫁のグロリアーナを演じるジーン・バトラーはアイリッシュダンスのリバーダンスで有名な人でした。たまげた。

プロローグ。
近未来のリバプールが舞台らしい。
バスの中に死体が一杯で時間が経過しているらしい。
この中からクリストファー・エクルストン扮する主人公のヴィンディチがいます。まだ生きています。

前説。
人を呪わば穴二つ 中国のことわざ。

街中にて。
いきなりケンカ騒ぎとなります。チンピラども片づけてるヴィンディチ。
監視カメラがこれを捕らえてたりします。
街中には巨大スクリーンもあります。いかにも近未来といった感じになっています。
CMでデュークの店でダンスもどうかな?のキャッチフレーズ。

地下墓地にて。
ここに入るヴィンディチ。
髪の毛がついた頭蓋骨を抱きしめています。話しかけています。
この辺までですがセリフ回しが完全にシェークスピアの舞台劇になっています。大丈夫なのか?

昔、彼女に肉体があった頃・・
デュークに毒殺される前・・

フラッシュバックで昔になってます。
結婚のパーティにて。
ヴィンディチと花嫁。グラスのお酒を飲む花嫁。

頭蓋骨で腹話術をやってるヴィンディチ。
復讐してやると言ってます。

リムジンで繰り出すデュークの息子達。
門番のカルロに絡んでます。

全体的にシーンがあっちこっち飛んでます。

競馬場にて。
ナイフ投げの余興をやっています。
アントニオ卿とデューク、それぞれお抱えの選手が対決するようです。
何のスポーツと思ったらサッカーのボードゲームでした。

ヴィンディチがヤジを飛ばしてます。捕まるぞと思ったらそうはならず。
門番のカルロはヴィンディチと知り合いらしい。それもそうで兄弟でした。
デュークに近づこうとしてるヴィンディチ、カルロに仕事を世話してくれと言ってます。
サッカーのボードゲームはアントニオ卿の方が勝ちました。
アントニオ卿の若い夫人がデュークの息子達に絡まれています。

デュークの長男に取り入ろうとしてるヴィンディチ。
売春の世話をしてると売り込んでます。色々と話し込んでます。
殺した女の話までしてます。それがヴィンディチの花嫁だったわけです。

カスティーザという女を何とかしてくれと言ってるデュークの長男。
オレの妹だとカメラに向かって言ってるヴィンディチ。
デュークの長男はカスティーザの母親に取り入れとアドバイスしています。

フラッシュバックで花嫁のシーンが入ります。
お酒に毒を入れるといっても特定の人が飲むと思われるグラスに入れるわけではなく、大ざっぱにお酒全部にいれたようです。そんなわけでお酒を飲んだ人達が全員死んだようです。

実家にて。
デュークの長男ルスリオーソの宝石を妹に渡すヴィンディチ。
妹のカスティーザは途中まで兄ということに気がつきません。ようやく気がつきました。
デュークの長男ルスリオーソの使者と名乗ってるヴィンディチ。
母親は目が見えないようです。でも性格は悪い。
母親の方はこの話しに乗り気です。勝手に承知しています。
ヴィンディチが自分の息子だと気がついていません。
帰りがけに何を言うのかと思ったら宝石を置いてってくれでした。

母親が自分のことがわからない・・・
これはさすがにこたえたようでモノローグでこの世の中を罵倒してるヴィンディチです。

デュークの長男ルスリオーソがリムジンで出かけます。
バイク2台が先導しています。そのうちの1台はカワサキのバイクっぽい。

デュークには長男を始めとして弟達がゾロゾロいます。
どうやら長男とは腹違いの弟達のようです。現在いるのが後妻らしい
当然兄弟の仲は悪い。

拘置所にて。
先日アントニオ卿の夫人を追い掛け回したので捕まってるデュークの末弟。
母親が面会に来てます。余裕をカマしてるデュークの末弟。

裁判所にて。
ヴィンディチ、カルロ、カスティーザの兄妹が傍聴に来ています。
裁判長はデュークです。
被告がデュークの末弟。母親が何とかしてくれと泣きついてる。
アントニオ卿の夫人を追い掛け回した容疑です。
死刑になりそうですがデュークの一声で先送りとなります。

長男ルスリオーソに弟スピーリオがどうのこうのと吹き込んでるヴィンディチ。
弟スピーリオを調べろと命じる長男ルスリオーソ。
長男ルスリオーソの手にキスをして忠誠を誓うヴィンディチ。

弟スピーリオは母親とセックスしてると報告するヴィンディチ。
そこに踏み込みなさいと言ってます。ですが行かない長男ルスリオーソ。

で、長男ルスリオーソが踏み込んだら普通の夫婦生活でした。
父デュークと母親でした。何の支障もありません。
これは大失態の長男ルスリオーソ。連行されます。

長男ルスリオーソの失態で弟達は内心で大喜びしています。
父デュークに早く死刑にした方がいいとけしかけています。

時々登場人物はカメラ目線で喋ってます。
変則な手法ですがあまり浮いていないからいい演出です。

結婚式パーティのフラッシュバッがはカットバックで入ります。
入るたびに状況が進行しています。
このパーティのケータリングがデューク&サンズでした。どうやら頼むところを間違えたようです。

拘置所の長男ルスリオーソ。誰かがドアを破っています。ヴィンディチでした。
さすがにヴィンディチを疑いますが適当なことを言ってごまかしてます。
脱獄となります。これでヴィンディチの信用度が増したようです。

父デュークからの手紙を預かった弟達は早く死刑にしようと手紙を直接死刑執行人に渡します。

死刑執行人3人は相談して長男ルスリオーソが脱獄していない。それなら末弟を死刑でいいだろうということになります。このお役所仕事は凄いな。
で、吊るされる末弟。

街中にて。
何だか暴動騒ぎになっています。
リムジンが巻き込まれそうになるが脱出する。

アントニオ卿の夫人が亡くなったとニュースになっています。
旦那のアントニオ卿は怒ってます。

地下道にて。
カスティーザがチンピラ達に絡まれています。
ここにちょうどよく兄2人が駆けつけて助かります。

死んだ長男ルスリオーソの埋葬に来てるつもりの弟達。
死刑執行人は長男ルスリオーソではないと言ってます。そこにまだ生きてる長男ルスリオーソが来ます。驚愕してる弟達2人。
長男ルスリオーソの「弟を殺して何の得になる」のセリフがいい。
今度は父デュークが来ます。さすがに慌ててる弟達2人。

ここで父デュークに復讐しようとするヴィンディチ。
ですが逆に話しかけれて側にはボディガードも大勢いたので中止にしています。
女を紹介しろと言われるヴィンディチ。引き受けます。

自宅にて。
カルロ、カスティーザの兄妹に協力してくれとなります。
あの頭蓋骨も持ってきています。歯の部分に毒を塗ってます。

競馬場にて。
父デュークがやって来ます。乗馬に来てることになってるらしい。
妹カスティーザもドレス姿でおとりの役をやっています。
で、「お前が毒殺したグロリアーナの骨だ」とヴィンディチ。
ちょうどよくやってる弟スピーリオの母親のセックスシーンの映像も見せます。
首尾よく父デュークを仕留めます。
この時点では大成功となっています。

何故か夜空には彗星があります。

デューク邸にて。
父デュークがいないと騒いでる長男ルスリオーソ。
誰も知りません。
弟スピーリオの母親のセックスシーンがグラビア雑誌に載っています。これを見せる長男ルスリオーソ。

父デュークがいない間はオレが仕切ると長男ルスリオーソ。
さっそく母親と弟スピーリオを捕まえています。

自宅にて。
母親が妹カスティーザを売ったことを責めてるヴィンディチとカルロ。
ここでようやく自分の名前をヴィンディチと名乗ってる主人公。
まだヴィンディチが息子だと気がついてない母親。

毒殺の話しをしてる長男ルスリオーソ。聞いてるヴィンディチ。
またカメラ目線で喋ってます。

長男ルスリオーソはまだ父デュークが死んでることを知りません。
父が戻ったら母親と弟スピーリオを投獄したことがまずいのでは?と思ってるようです。

街中にて。
死んだアントニオ卿の夫人に贈られて山になった花束の中に父デュークの死体があります。
これがあっという間にニュースで広まります。

これで長男ルスリオーソが新デュークになったようです。
いきなり本音と建前が前後して描写したりしています。面白い手法です。

カスティーザの話しをまたしてる長男ルスリオーソ。
まだカスティーザに熱を上げてやりたがってるらしい。

パーティにて。
新デュークの記念パーティか?
また彗星の話が出ています。不吉の象徴なの何とかせいと言ってる長男ルスリオーソ。そんなことを言っても何ともなりません。
新デュークの義理の母親が追放になっています。
弟達はまだ長男ルスリオーソをどうかしようとしているようです。
ナイフ投げの的になった長男ルスリオーソをどさくさに紛れて刺し殺すヴィンディチ。
殺したのはオレだと言ってるヴィンディチ。

長男ルスリオーソが死んだので弟の1人がオレがデュークだと主張する。
他の弟がそうはさせじと撃ち殺して今度はオレがデュークだと主張してしりとりで撃ち合いがあって結局弟達は全滅したようです。
で、アントニオ卿がTVカメラに向かってこの状況を解説しています。

火葬のシーンはCGのようです。

パーティにて
今度はアントニオ卿が支配者となったようです。
復讐が済んで、アントニオ卿からの報酬を断りここを去るつもりのヴィンディチ。
余計なことを喋り過ぎたのか今度はアントニオ卿からヴィンディチへ処刑命令が出て捕まりそうになります。

アントニオ卿を人質にこの場を脱出しようとするヴィンディチの一家。
で、銃声がするだけで映像を見せないとこで唐突にエンドとなります。

そんなわけで結構ぶっ飛びの面白い作品でした。
何だかまた『レポマン』(1984年)が見たくなってきました。


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