『エンジェル ウォーズ』(2011年)
この作品はザック・スナイダー監督、エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、ジェナ・マローン、バネッサ・ハジェンズ、ジェイミー・チャン主演のSFアクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2011年 Cruel & Unusual Films/Legendary Pictures/Warner Bros. Pictures アメリカ作品
ランニング・タイム◆110分
原題◆Sucker Punch
プロット◆精神病院から脱走しようと悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆タイラー・ベイツ、マリウス・デヴリーズ
音楽監修◆マリウス・デヴリーズ、タイラー・ベイツ
ワーナー発売のBlu-rayにて。画質は非常によいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
キャスト
エミリー・ブラウニング→ブロンドのベイビードール
アビー・コーニッシュ→姉のスイートピー
ジェナ・マローン→妹のロケット
バネッサ・ハジェンズ→ブルネットだけどブロンディ
ジェイミー・チャン→操縦士専門のアンバー
カーラ・グギーノ→ダンス療法のベラ・ゴルスキー博士
オスカー・アイザック→鬼看守のブルー・ジョーンズ
スコット・グレン→指南役のワイズマン Wise Man=賢い人
ジョン・ハム→ハイローラー/ドクター
ジェラルド・プランケット→ベイビードールの鬼継父
フレデリック・ド・ラコート→ベイビードールの妹
リチャード・セトロン→CJ
マルコム・スコット→太ったコック
ロン・セルモア→ダンフォース
ザック・スナイダー監督の演出はよいと思います。
ところでこの監督の作品は初めて見ます。全体的に緊張感がありました。
本編中に歌が流れる手法になっています。
で、ダンスの最中にトリップしてアクションとなるようです。
女優さんの5人はどなたたも好演しています。カーラ・グギーノもステロタイプなキャラではなく好演していました。
Blu-rayソフトを再生にセットします。
ぐるぐる回るアイコンが出て長々と読み込みをやっています。
著作権のアラートで出ています。
お使いの機器のフォームウェアのアップデートをお勧めしますのアラート。何だかわからん。
ワーナーホームビデオのタイトル。
『グリーン・ランタン』(2011年)の予告をやっています。
メニュー画面にします。ようやく再生だ。
前説のモノローグが入ります。
守護天使が見守っている・・・。
Warner Bros. Pictures (presents)
Legendary Pictures (in association with)
Cruel & Unusual Films (as Cruel and Unusual)
主人公のヒロインのママが死んだようです。
意地の悪そうな継父がいます。
遺言書は全ての財産は娘2人に送るとなっていて激怒してる継父。
何だかんだあってハンドガンを継父に向けて撃つヒロインのベイビードール。
妹は殺されたのか?
で、ママのお墓の前で捕まって病院送りにされるベイビードール。
クルマのウィンドウにSucker Punchとタイトルが出ています。
最初から何だか妙に緊張感があります。これは凄いな。
レノックス精神病院にて。
継父のクルマで連れてこられるベイビードール。
案内の若い男ブルーが出てきます。劇場へご案内と言ってる。
このブルーというのがこの精神病院の管理をやってるようです。
首に鍵を下げています。どこのドアも開けることが出来るマスターキーとのことです。
劇場とはカーラ・グギーノ扮するマダム・ゴルスキーの治療場らしい。
ダンスによる想像力を働かせる治療らしい。
相談してる継父とブルー。奥の2人と手前のベイビードールの超クローズアップを合成しています。デジタル合成なので完璧な合成です。
ブライアン・デ・パルマ監督が得意の手法ですが撮影技術的にも完璧に仕上がっています。本家のもブライアン・デ・パルマ監督も新作で早くやりなさい。
5日後にロボトミー手術の医者が来る。
ベイビードールはロボトミー手術で廃人となる運命となっています。
ロボトミー手術のシーンとなります。
で、これがフェイクで舞台の出し物でした。これはまた凝った手法です。見ててビックリした。
ロケットに病院内を案内されるベイビードール。
案内でバレエの練習場に来ています。
ベイビードールが最初に仲良くなるのはロケットのようです。
ベイビードールが床を洗うシーンがあります。
これはジェニファー・ジョーンズが撮影でこればっかりやらされた映画『永遠の処女』(1943年)の引用だと思う。原作を全部映画にしようとしてやたらと長くなってジェニファー・ジョーンズはヒザを擦りむくほど床掃除をやったそうです。結構有名なエピソードのはず。
ロケットが太ったコックに絡まれてるとこを助けるベイビードール。
バレエの練習です。
ベイビードールがダンスをやらされます。
オープンリールのテーブレコーダーで音楽を流しています。どこ製なのがわからん。
ベイビードールの目のクローズアップからシーン転換となります。
日本風なセットです。お寺みたいな建物にて。
建物の中に入るとスコット・グレンが日本刀を磨いています。
出口を探す話しになり、武器を取れとなりコルト・ガバメントがあります。日本刀もある。
脱出するための5つのアイテムの話となります。
地図。
炎。
ナイフ。
鍵。
5つ目は謎とのこと。それでゴールらしい。
ベイビードールが外に出たら鎧姿の刺客が3人います。
鎧姿の刺客が3人並ぶと何だか『ゴースト・ハンターズ』(1986年)の嵐の怪人3人組のようです。ですが鎧姿の刺客は結構大きくて大魔神ぐらいのサイズになっています。
で、ベイビードール対大魔神3人組とのアクションとなります。
1人の刺客を倒すと2人目の刺客は電動多銃身のミニガンを装備して発砲すると空薬莢もちゃんと出ています。
3人目は普通です。日本刀で仕留めています。
ベイビードールはコルト・ガバメントを左手で扱っています。
ダンスに戻ります。
控室にて。
5人そろっています。
スイートピーはロケットのことを心配しています。この2人を姉妹で姉がスイートピーで妹がロケットです。
黒板に4つのアイテムを書いて説明のベイビードール。
3日後に大富豪が来る。その前に脱出する計画です。
何だかんだで結局やることになるようです。
ベイビードールのダンスがあります。
この隙にことを進めるらしい。まずは地図からです。
ベイビードールのクローズアップでカメラがパンするとそこは戦場になります。
第1次世界大戦の西部戦線のようです。
彼が来たと誰だと思ったらスコット・グレンです。作戦の指示を出しています。
地図を奪え・・・
並んで歩くとこはちゃんとスローモーションになっています。これは基本な描写か。
アンバーは機動歩兵ロボットに乗り込んでいます。
蒸気とぜんまい仕掛けの人形を破壊せよとスコット・グレン。
ブロンディのアクションがあります。
ロケットのアクションもあります。
いよいよ地図を奪うとこになります。
ベイビードールがコルト・ガバメントの弾倉交換をするシーンもちゃんとあります。これはいいな。
コルト・ガバメントの弾倉交換は『ワイルドバンチ』(1969年)でのウィリアム・ホールデンがコルト・ガバメントの弾倉を出すだけだったシーンからある由緒正しいシーンで引用した作品ではコルト・ガバメントの弾倉交換を最後まで完了させるのです。→例としては『ダブルボーダー』(1987年)があります。
この作品にこの引用があるとは思わなかった。
肝心の地図が持った兵隊が飛行船で逃げられてしまいます。追います。
なんだかんだで飛行船が大爆発して無事に地図をゲットしています。
ところでベイビードールは日本刀で弾丸まではね返すことが出来ます。石川五右衛門か?、これでいいじゃん。
どうやらダンスシーンをするとこでシーン転換となりアクションになっているようです。
アクション中はベイビードールがダンスをしてるらしい。そんな感じです。
バレエの練習場でベイビードール達が鏡に映るシーンがありますが、ここはおそらくデジタル合成でしょう。何か見てて実際の鏡に映ってるのではないみたい。
ブルーが事務所に戻る。
地図を止めてる画鋲の穴が2つになってることに気がついたようです。ということは1回地図をはがしてまた戻したということです。
今度はライターをゲットする相談となっています。
アンバーが担当するらしい。
市長がやってきてベイビードールのダンスを披露するようです。
ダンスの前にゴルスキー博士の口上があります。
ベイビードールのダンスとなります。目のクローズアップからアクションとなります。
爆撃機にて。
またスコット・グレンがいて作戦の指示をしています。
ライターをゲットする作戦らしい。
操縦士はアンバーが担当しています。機銃手はブロンディ。
中世のお城に3人が降下しています。爆撃機は第2次世界大戦時のモデルみたい。
降下するベイビードール、スイートピー、ロケットの3人。
子ドラゴンがいます。首を切り裂いて石を2つゲットします。石を打つと火が出ます。これがライターということらしい。
母ドラゴンが登場。アクションとなります。
爆撃機とドラゴンの空中アクションとなっています。
そんなこんなで日本刀の超クローズアップからドラゴンの脳天を貫き仕留めるベイビードール。ここは『カムイの剣』(1985年)みたいです。いいじゃん。
元に戻ります。
ライターも無事にゲットしたようです。
喜んでる5人。机の引き出しの裏にテープで貼り付けて隠してるベイビードール。
そんなとこにブルーがやって来て怪しんでいます。
ここにきてスイートピーは中止にした方がいいと意見しています。
ブロンディが弱気になっているとこにゴルスキー博士が来て話しを聞きますと優しく接している。ですがブルーがもう来てたりする。
それでブロンディは話してしまうのか?、絶対に秘密にすると言いますがそんなことはあるわけない・・・。
食堂にて。
コックを相手にベイビードールがダンスを披露する。
その隙にコックのナイフを奪うようです。排水口に流れる水が何をやらかす?
ベイビードールの映すカメラがぐるりと回るとアクションとなります。
UH-1ヘリコプターで出動です。
スコット・グレンの説明によると列車強盗をやるらしい。
ヘリコプターの操縦士はアンバーです。アンバーは操縦士が専門職のようです。
いきなり列車に向けてミサイルを撃つ。そこに降下するベイビードール、スイートピー、ロケットの3人。
待ちかまえてるロボット兵を相手にアクションとなります。
空薬莢のクローズアップショットがあります。
ロボット兵が日本刀で頭から左右に真っ二つのシーンがあります。ここは三隅研二監督作品からなのか。いいじゃん。
ベイビードールは右手に日本刀、左手にコルト・ガバメントのコンビネーションでアクションしています。
爆弾を時限装置を解除します。この爆弾をヘリコプターで吊って運ぼうとする。
3人脱出となるが、まだ動いてるロボット兵が爆弾の時限装置をまたセットする。
そうしたら現実に戻ってコックが気がついたようです。排水口に流れる水が電線をショートさせて段取りが狂ったようです。
列車ではロケットが残る。ロケットはスイートピーと2つの約束をする。
1つはスイートピーだけ脱出してくれ。
列車は大爆発となります。都市ごと爆発しているす。これで仲間を1人 ロケットを失います。
現実に戻るとロケットはナイフが刺されて死に至ります。
1つ目の約束と2つ目の約束はつながっています。
2つ目の約束は家に帰ったら・・・、
そんな感じで結構コテコテな描写になっていてホトンド溝口健二監督作品な感じになっています。
それにしても全く合っていない邦題がひどい。
またベイビードールのダンスの出し物になっています。
今度のお客は誰だ?、大富豪らしい。
控室でブルーが何やら話しがあるようです。腐った卵が混じっている云々・・。
どうやら脱出計画が全部バレたらしい。
何だかんだでアンバーが撃ち殺される。口を割ったブロンディも撃ち殺される。さすがにここは画面外で処理されています。結構ハードな展開になっています。
ベイビードールに迫るブルー。
ここは隠していたナイフでブルーをブスリと刺すベイビードール。
で、しっかりと鍵も奪います。
仕置き部屋のスイートピーを助け出すベイビードール。
もう2人だけとベイビードール、スイートピーと2人で脱出しようとなります。
火炎瓶を作り爆発させて火事を起こしています。
地図を見て鍵を使って仕切りの檻を開けて移動しています。
出入り口付近で隠れてるベイビードールとスイートピー。
火事の警報があり連動して出入り口の電動ロックが解除となります。2人は建物の外に出ます。
外に出たけど来客等の人がいる。予定外です。
5つ目のアイテムは何だ?、それは私だとベイビードール。
スイートピーを逃がすためにおとりになるベイビードール。捕まります。
外に逃げるスイートピー。
フラッシュバックなのかシーン転換なのか・・
ベイビードールのロボトミー手術になっています。
医者とゴルスキー博士の話しになっています。何だかいつもとは違うと言ってる医者。
何でロボトミー手術の書類にサインしたと言われてるゴルスキー博士。
病院の中に戻るベイビードール。このへんは顔が見えない。
ブルーはまだ生きていました。ベイビードールと2人だけでご対面となっています。
ベイビードールにキスをしてるブルー。
そんなとこに警察が踏み込みブルーを連行しています。どうやらゴルスキー博士が通報したようです。
モノローグが入ります。
長距離パスに乗ろうとするスイートピー。お巡りに止められます。
何故かバスの運転手スコット・グレンがスイートピーをかばってくれます。
そんな感じで無事にバスに乗れたスイートピー。バスはどこへ向かう。
モノローグが続いてエンドとなります。
これは凄いな。アメリカで大ヒットしなかったのがよくわかります。
この作品はビデオ向けでカルト作品になれます。
こんな感じの作品は見たことがあります。
お気楽物かと思ったら結構ハードな作品だったというパターンで『ガルフォース エターナル・ストーリー』(1986年)がそんな感じの作品でした。
邦題『エンジェル ウォーズ』はひどい。脱力する。嫌がらせのような邦題です。
内容とは全然あっていないし。
ふと思いついたけど『ガルフォース エターナル・ストーリー』(1986年)からの連想で『エンジェル フォース』のがまだマシなような気がする。フォースが軍隊とスターウォーズのフォースと洒落になってるし・・。
そんなわけでお気楽物かと思ったら結構ハードなよい作品でした。
« SHOWBIZ COUNTDOWNが終わったしまった。 | トップページ | 『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』(2010年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「2010年代」カテゴリの記事
- 『スパイ・ウルトラ』(2019年)(2022.01.23)
- 『カウントダウン』(2019年)(2022.01.09)
- 『フラッシュバック』(2019年)(2021.12.26)
- 『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』(2019年)(2021.12.12)
- 『名探偵ピカチュウ』(2019年)(2021.10.24)
コメント
« SHOWBIZ COUNTDOWNが終わったしまった。 | トップページ | 『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』(2010年) »
他のレビュー欄では酷評が多いようですが、いいファンタジー映画でした。
5人の女の子が自由を目指して、悪徳精神病院のオーナーと健気に戦うさまが、迫力の演出と映像で描かれ、ぐんぐん引き込まれます。
孤立無援の女の子の味方として名優スコット・グレンが出て来たのには驚きましたが、これが女の子のみならず観客にとっても大いなる救いになったと思います。
最後は、戦った女の子達にとって本意だったのか不本意だったのかわからない終わり方ですが、切ない余韻の残るエンディングです。
投稿: ナカムラ ヨシカズ | 2013.10.26 21:18
ナカムラ ヨシカズさん、コメントありがとうございます。
私もこの作品が何故不評なのかがよくわかりません。
女の子達が精神的に自立してのが気に入らない?のかな思えます。
もっと評価されてもいい作品で、年月が経てば評価も変わると思っています。
投稿: ロイ・フェイス | 2013.10.27 19:29