『宇宙からの侵略生物』(1957年)
この作品はヴァル・ゲスト監督、ブライアン・ドンレビィ主演のクォーターマス博士シリーズ第2弾のSFサスペンスのようで怪獣映画にもなっています。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1957年 ハマー・プロダクション 英国作品
ランニング・タイム◆85分
原題◆Quatermass 2
プロット◆謎の飛来物を調べて悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ジェームズ・バーナード
イマジカ/株式会社エスピーオー発売のDVDにて。画質は少し粒子が粗いけどよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
キャスト
ブライアン・ドンレビィ→クォーターマス博士
ジョン・ロングデン→ローマックス警部
シドニー・ジェームズ→新聞記者のジミー・ホール
ブライアン・フォーブス→助手のマーシュ
ウィリアム・フランクリン→研究所のブランド
ヴェラ・デイ→巨乳のシーラ
ヴァル・ゲスト監督の演出はよいと思います。
全体的に無難まとめてあります。
ジョン・ロングデンは随分と昔になるけどヒッチコック作品に出ていたような気がする。調べるとこの2作品のようです。
→『恐喝(ゆすり)』(1929年)
→『第3逃亡者』(1937年)
イマジカ・プレゼンツ
シネフィル・イマジカ。
いきなり始ります。カップルの乗ったクルマが走る。
男の具合が悪い。男の名前はクリス。
別のクルマにぶつかりそうになります。ワゴンタイプのクルマで偶然にクォーターマス博士が乗っていました。
男の具合を見るクォーターマス博士。顔にキズがある男。ショック症状で異常な行動を取っています。
ここでタイトルとなります。上手いじゃん。
普通のタイトルですが音楽がいいのかカッコよくまとまっています。
レーダーがあります。クォーターマス博士のロケット研究所のようです。
レーダーに何か小さい物体が多数映っています。これば何だとなります。
ブランド研究員はレーダーの故障か?から本当に何かが落下してると言ってます。
クルマで戻るクォーターマス博士。
カップルは病院で降ろしたのか1人です。
予算が取れなくて不機嫌です。これでロケットの研究は終わりだと言ってます。
所員に愚痴が出てるクォーターマス博士。明日から学校に戻るとか言っています。
またレーダーに何か映っています。
次の日です。ロケット研究所にて。
カップルが持ち帰った潰れた隕石の報告を聞いてるクォーターマス博士。
レーダーに映っていたのはどうやらこの隕石らしい。落ちた位置が合うらしい。
クルマで移動中です。カーライルという町に向かうようです。
クォーターマス博士と助手のマーシュ。
行き止まりには立ち入り禁止の所があります。その奥には怪しげな兵隊がいます。
その先にはクォーターマス博士の研究所にあった月基地のミニチュアと同じ建物があります。
で、これにはビックリのクォーターマス博士。
隕石の破片がたくさん落ちています。触ってるけど大丈夫なのか。
潰れていない隕石を見つけるマーシュ。隕石からガスで出ます。倒れるマーシュ。
例の建物からサイレンが鳴り響きます。
兵隊のような連中が出動しています。英国なのでクルマはランドローバーのようです。
たちまち囲まれます。兵隊の顔にはキズがあります。
マーシュは拉致されクォーターマス博士は殴打されてクルマに押し込まれて追い返されます。
村の着いたクォーターマス博士。
警察の場所を聞きますが警察はなくてコミュニティセンター=自治センターがその代わりとのこと。
近くの自治センターに行くクォーターマス博士。ここが警察の代わりとのことです。
事情を話しますが何だか様子がおかしくて要領を得ず。例の建物は知ってるようですが、ここを追い出されます。
クォーターマス博士はまたクルマで移動して警察に行きます。
兵隊は警備隊と称するようです。ここの警察は警備隊を知っています。
クォーターマス博士の方が侵入者にされています。あそこは英国政府の機密事項なんだと。
結局、クォーターマス博士は自分のロケット研究所に戻ります。
レーダーの記録を見せるブランド。例の建物の話しをするクォーターマス博士。
所員を集めています。
潰れた隕石を復元したモデルを見ます。落下専用の超小型ロケットのようです。
レーダーを動かしています。レーダーと言うより電波望遠鏡か?、上空に向けています。
ロンドンにて。
クルマのクォーターマス博士。トレーラーに積んだ荷物を見ています。
スコットランドヤードにて。
ローマックス警部に面会します。前作から俳優は違っています。
クォーターマス博士が例の建物の話しをすると途端にそれは極秘ですとなります。
それならブロードヘッド議員に会えばいいとなります。
議会場にて。
ブロードヘッド議員に会うクォーターマス博士。
色々と説明します。
どうやら以前からあの建物を調べてるブロードヘッド議員。主に予算に関してですが。
ブロードヘッド議員はようやく許可が下りて今日の午後にあの建物を調査するツアーに参加しているのです。張り切っています。
これに便乗させてもらうクォーターマス博士。
この調査ツアーの案内人がまた英国作品らしい怪しげな人物です。いいなこういうの。
案内人の手にも例のキズがあります。
リムジン2台に分乗して向かいます。
このリムジンがまた古そうなクルマで英国作品らしい。
いよいよ建物というか工場地帯に入ります。
タンクにバイプがたくさんある普通のコンビナートです。
合計7~8人のツアーのようです。女性が1人います。
メディカルセンターがあります。突撃するクォーターマス博士とブロードヘッド議員。
メディカルセンターにて。
勝手に病室に入るクォーターマス博士。病人は誰もいない。
すぐに案内人が来て追い出されます。
歩き回ってます。
アンモニアのタンクがあります。
それは別に巨大なドームがあります。作画合成なのがいい。
ドーム内にて。
下には3人いますがすぐにガスマスクを被っています。
ブロードヘッド議員がまた勝手に何処かに行ってしまいます。
慌てた案内人は出入り口の分厚いドアを閉めようとする。ここを閉じられる間際にドアにから外に脱出するクォーターマス博士。
外に出たクォーターマス博士。
大声出してブロードヘッド議員を探しています。
ガスタンクの上に異様な男がいます。階段を降りてきます。
全身が真っ黒な泥のような物で覆われています。湯気も出ている。ここは強烈な感じです。
これがブロードヘッド議員でした。触るなと言ってます。
で、焼かれたと言って絶命します。
警備隊がまた出動しています。隠れるクォーターマス博士。いきなり撃つ警備隊。これはまた何事なのかと思わせます。
クォーターマス博士はリムジンで脱出となります。ゲートがちょうど開いていたので上手い具合に突破してます。
スコットランドヤードにて。
ベイカー警部と酔っぱらっている新聞記者のジミー・ホールが登場。キャラ紹介の会話です。
そこにクォーターマス博士が戻る。ローマックス警部と面会だとなります。
ローマックス警部のオフィスにて。
事情説明のクォーターマス博士。洗脳とか色々と言ってます。
ブロードヘッド議員が死んだと言ったら、新聞はブロードヘッド議員が生きて他の話題の見出しが出ています。
そんなこんなで警視総監に話しをすることにするローマックス警部。
警視総監のオフィスにて。
面会のローマックス警部。で、警視総監の手にキズを発見し全く関係ない無難な話題に変更するローマックス警部です。
ローマックス警部のオフィスにて。
電話連絡してブランドから例の隕石は地球から影になってる惑星から来たのではと報告が入ります
戻ったとこでキズの話しをしてるローマックス警部。今見たと言ってます。さてどうするとクォーターマス博士と相談となります。
そんなとこに新聞記者のジミー・ホールが来ます。これを新聞記事にして話しを広めようとなります。
よくある世間に訴えて問題にしてやるパターンです。これが現在の日本のマスメディアだとお役人様に統制されてる記者クラブ制度があって出来ないのです。映画より現実の方が凄い時もある一例です。
ロケット研究所にて。
新聞記者のジミー・ホールに説明してるクォーターマス博士。ローマックス警部もいます。
このカプセルに入って地球に降りて人間に入り込み支配する。キズは入った跡。
ジミー・ホールは話しが突飛過ぎてまだ記事には出来ないと言ってます。
工場から持ち帰ったスライム状物質の分析報告が入ります。アンモニアが基本の・・
ジミー・ホールはその工場に行こうとなります。
その前にブランドに詳しく指示をしてるクォーターマス博士。ここの警備を強化しろとか・・・
クルマで移動する3人。
自治センターに着きます。ダンスパーティの最中でした。
工場で働きたいとか世間話のふりをして取材してるジミー・ホール。
クォーターマス博士は面が割れてるので目をつけられます。
ここの連中も色々な主張に別れている。ということはまだ支配されてはいないらしい。
全員の前で話しをしようとするローマックス警部とクォーターマス博士ですが結局追い出されそうになります。
そんなとこに例の隕石が落下して屋根を突き抜けて床に穴を開けます。
中の人達を外に避難させてるクォーターマス博士はローマックス警部。
女の子シーラが隕石を取り出してガスを吸い昏倒します。胸にキズが付いてます。
外に出るクォーターマス博士はローマックス警部。
ジミー・ホールは中で新聞社と電話中。
そんなとこに警備隊がやって来ます。隠れる外の2人。
見つかった電話中のジミー・ホールは射殺されます。凄いな。
クォーターマス博士はローマックス警部はクルマで移動する。
工場へ向かいます。回りには警備隊が大勢います。
警備隊は隕石を回収する任務もあるみたい。
警備隊の1人をクルマで轢いてるクォーターマス博士。
ここで別れようとなります。クォーターマス博士は警備隊に変装して工場に潜入する。ローマックス警部はクルマで戻り連絡する。となります。
ローマックス警部は村の連中と遭遇する。
クルマは乗っ取られて一緒に工場に行くことになってます。
工場にて。
潜入してるクォーターマス博士。普通はバレるけど。映画だから。
ボンベを運んでドーム内のタンクに注入しています。中には何か不定形な物がうごめいています。
そろそろ怪しまれてるクォーターマス博士。
そんなとこに非常警報が鳴って武装してゲート4に集合せよとなります。
ゲート4には村の連中が押し寄せています。ローマックス警部もいます。
何だかグダグダに乱闘となってます。小銃の奪って撃ち合いにもなってて大騒ぎになってます。
そんなこんなで工場の調整室に立て篭もる村の連中。
村の若い男がヤケに目立ってます。張り切ってリーダー格になっています。
上手い具合にクォーターマス博士と合流となります。
どうやら偶然に調整室に入ったらしい。バルブを調節するクォーターマス博士。
アンモニアを切って、酸素を注入したようです。
クォーターマス博士は惑星にロケットを発射する予定と言ってます。前振りでこの状態のロケットは爆発しますとなっていました。そんな感じでロケットがミサイルになるようです。人間が乗ってるがロケットで爆弾が乗ってるのがミサイルなのか?。
ロケット研究所にて。
ブランドともう1人でロケット発射の準備をしています。
そこに助手のマーシュが警備隊を引き連れて乱入する。警備をちゃんとするはずではなかったのか?ロケットを発射するブランド。で、2人を撃たれます。
マーシュと警備隊が引き上げたあとで瀕死のブランドはロケットのコントロール装置を調整して絶命します。これは儲け役でした。
工場にて。
武器庫の扉をこじ開けてる村の連中。とりあえず武器をある。
発射されたロケットを目撃しています。
で、随分と時間が経過したようです。
立て篭もった連中も主張が別れていて投降した方がいいと主張しているのが3人ほど。
工場側は3番ドームの中を見せてやろうと交渉してきます。
で、外に出る3人。3番ドームに入り悲鳴が聞こえます。
調整室のパイプから悲鳴が聞こえる。血が滴る。どうやら殺された3人の血らしい。
ヤケになってマシンガンを発射したら3番ドームが爆発してます。
3番ドームから何やら不定形な怪物が出現してます。
調整室を出るが警備隊はまだうろうろしています。
警備隊も怪物に吸収されています。どうやら怪物は敵も味方もないようです。
クォーターマス博士を含む残り少ない人数で何とか脱出します。トラックを奪いゲートを強行突破しています。
近くの丘にて。
脱出したのは5人ほど。1人はキズがある状態。
怪獣は3体いますがどうやらもう最後のようです。
強風が吹いてます。臥せてる残りの面々。
怪獣は死んだようです。ドームから出すのが早すぎたのか?。
クォーターマス博士に報告書はどうする?と聞く合流してたローマックス警部。
エンドとなります。
後タイトル。
ハマー・プロダクションと出ています。
マイケル・カラレスの名前も出てる。
そんなわけで普通によく出来たよい作品でした。
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