『不思議惑星キン・ザ・ザ』(1986年)
この作品はゲオルギー・ダネリア監督、スタニスラフ・リュブシン、レヴァン・ガブリアゼ主演の風変わりなSFドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1986年 モスフィルム ソ連作品
ランニング・タイム◆135分
原題◆Kin-Dza-Dza
プロット◆他の惑星に転送されて悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ギア・カンチュリ
スカイパーフェクTV260シネフィルイマジカにて。画質はそれなりです。スクイーズ収録録画のフル表示。画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
キャスト
スタニスラフ・リュブシン→技師のウラジミール
レヴァン・ガブリアゼ→音大生のグデバン
エヴゲーニー・レオノフ→惑星の小太りな男ウエフ
ユーリー・ヤコヴレフ→惑星の背が高い男
ゲオルギー・ダネリア監督の演出はよいと思います。
全体的に低予算ですが上手く演出しています。
タイトル。
ロシア語が全くわからん。プロダクションが何だかわからん。
タイトルバっクは荒野というか砂漠です。奇妙な形をした岩が多数ある。
もう音楽から「クー」とやっています。
始ります。
アパートに帰宅する中年の技師ウラジミール。
奥さんからパンを買ってきてとお使いを頼まれます。
街中にて。
買物袋を下げてるウラジミール。なるほど合理的です。
さっそく音大生グデバンが話しかけてきます。裸足の男がいると・・
2人で裸足の男と話しをする。
この星のクロス番号を教えてくれ。スパイラル番号でもいい。
ベータ星雲UZM247
空間移動装置を見せます。これが小さい機械です。
押せば瞬時に家に帰れると言ってる。それなら押せばいいだろうと、オレが試しに押してやると押すウラジミールです。
一瞬で移動したようです。
まだバストサイズのショットで回りは見えないが地球ではないようです。
ここは地球の何処かだとウラジミール。何処かの砂漠だろうと言ってます。
そう思いたいようです。ここはカラクマ砂漠だとしています。
カメラが引くとホントに回りは砂漠です。はるか彼方まで砂漠です。
字幕が出ています。何だかわからん。
どうやらまだタイトルの続きらしい。
砂漠を徒歩で移動しています。
厚着なので脱いでいます。
音大生グデバンはバイオリンを届けに来てたらしい。
何か飛んできます。小型の飛行物体です。
ガッコンガッコンと音を立てて飛んでいます。これがホントに釣鐘型型の飛行物体です。上には何か回っています。そんなに大きくはない。
ファーストコンタクトとなります。
出てきたオッサン2人はいきなり「クー」と言ってます。何か小さい機械で調べています。
グデバンは英語やフランス語で聞いています。通じない。
コートや帽子をプレゼントしている。バイオリンはさすがにダメと言ってるグデバン。
相手はバッグの中味も見せています。
街まで送ってくれと交渉のウラジミール。
用がなくなってのかあっという間にこの場の去る飛行物体。
ウラジミールのタバコを吸うためにマッチを擦ったら飛行物体が戻ってきます。
この飛行物体はミニチュアで、編集で実物大セットに切り替えて乗り降りしてしています。上手く処理しています。
マッチと交換で飛行物体に乗るつもりのウラジミール。
オッサン2人は一生懸命にマッチの軸から硫黄?をとっています。
ツァークなる代物を渡されます。鼻に付ける鈴です。
嫌々これを付けるウラジミール。
移動して何処かに着きました。まだ砂漠です。
地面のフタが開いて誰か出てきます。
また飛んで移動しています。
ようやくウラジミールもここは火星だと言ってます。
いつのまにか現地人が3人になっています。さっき地面から出てきたオッサンも乗ってるようです。
何となくロシア語を話してる現地人のオッサン。
テレパシーのような感じで解読して話せるようになったらしい。
ソ連大使館に案内せよと交渉してるウラジミール。外交問題にするつもりらしい。火星の話はどうした?。
ここは地球ではないとハッキリ言ってます。
クロス番号215の惑星ブリュク。スパイラルのキン・ザ・ザ星雲だって。
また着陸します。まだ砂漠です。
今度は小屋があります。また地球のクロス番号とスパイラル番号を聞かれています。
マッチはあるのかと聞かれます。マッチ7箱で地球に送ってくれと交渉してるウラジミール。
クラビッツァーバと交換する?
ウラジミールが何気なくマッチを擦ったら怒られています。これを使えと火をつける道具を渡されます。
加速器があれば地球に帰れる。
ウラジミールはマッチを交渉のネタにしてます。加速器を出せと言ってる。
交渉は難航して口論になっています。
音大生グデバンはグルジア人とわかります。
ウラジミールはそのまんま見た目通りのロシア人。
チャトルがこの惑星で1番偉いらしい。
識別器を当てて緑かオレンジで階級が決まるようです。
だからこの背が低くて小太りなオッサンは威張ってるようです。
背の高いオッサンがウラジミールを説得しています。妻や息子やローンがあるんだろうと・・・
ウラジミールとオッサン2人で小屋に入ります。
地下深く階段を降りていきます。これは別に撮ったシーンを編集でつなげてそれらしく見せる手法です。こういうのは好きだな。
女性がいます。その案内でウラジミールだけが降りていきます。
部屋に入るとパンクな男2人いて交渉となります。
ロシア語が通じています。交渉となります。
マッチをネタに交渉してるウラジミールですが、どうやら交渉は失敗で持ち逃げされてしまったようです。
ドアを開けるとセメントのような粉が大量に流れてきます。
音大生グデバンは小太りなオッサンと交渉してる。
マッチをよこせと絡まれて頭にきてるグデバンです。
外に出ると地面の中から飛行物体が飛び出してズラかっています。
そんなわけでこの交渉は大失敗のようです。
街で買えばいいのに安いからと砂漠で買おうとして失敗したらしい。
責められてる小太りなオッサン。
まだマッチを持ってるウラジミール。
また交渉となります。マッチを渡さないなら置き去りすると飛行物体で去るオッサン2人。
置き去りにされたけど戻ってくると予想するウラジミール。
飛行物体は戻ってきました。
飛行物体内にて。
マッチさえあれば何とか交渉が出きるらしい。
50ルーブルで買えるマッチは2500箱とグデバン。
グデバンが飛行物体内の物をゲットしたいがそうはいかないようです。高くふっかけられているからです。
そんなものは置いてけとウラジミール。なんならバイオリンと交換しろと言ってる。
このグルジア人のグデバンも何でもちょろまかす癖があるようです。
スプーンをふところに入れてるのがバレています。
階級の偉いのは何で判断するか?という話しになっています。
マッチをくれれば黄色ステテコをやると小太りなオッサン。
トイレに入ったグデバンですがいつのまにか箱ごと切り離されて放出されたらしい。
激怒して戻れと要求するウラジミール
戻っています。トイレが箱ごとあります。
グデバンを呼んでるウラジミール。いません。
何だか偉い階級のエツィロップに捕まったと言っています。
そんなとこに違う飛行物体がやって来ます。これがエツィロップらしい。
オッサン2人は「クー」と挨拶しています。
態度の悪いウラジミールはエツィロップに「あれは何だ」と言われて向いたらその隙に殴打されています。
→「あれは何だ」ですが日本でなら「あっ、UFO」か?
エツィロップは去ります。
ウラジミールが思わず一服しようとマッチを擦ったらまた怒られています。
また交渉となります。交渉は決裂したようでオッサン2人と飛行物体は飛び去ります。
バイオリンだけが残ります。
唐突に地面の穴からグデバンが出てきました。
2人でまた徒歩で移動となります。
6輪の荷馬車のような自走してるクルマが通りがかります。
カネがないのでバイオリンで歌いますとやってるウラジミール。
グデバンはまたバイオリンは弾けないのか?
これで2人は乗れるようです。
乗り物にて。
女性が運転しています。
何だかんだでクルマから降りてダンスしてる女性。
女性相手に交渉してるけどどうも上手くいかないようです。
砂漠に工場のような建物があります。
オッサンがいます。武器のようなものを持っている。
クルマを押してくれと女性。押す2人ですが、クルマはそのままズラかってしまいます。置き去りにされる2人。
徒歩で砂漠を移動する2人。
音楽がなんというか脱力系の音楽で合っています。
雪景色になっています。どうやら地球らしい。
グデバンが女性相手になにやら弁解してるらしい。
宇宙帰りの証拠がどうのという話しになっています。
第2章の字幕が入る。
チャトル、パッツ小辞典
カツェ - マッチ。
ツァーク - 低い身分であることを示す鼻に付ける小さな鈴。
エツィフ - 囚人を収容する小さな箱。
エツィロップ - 権力者、警察官。
ペペラッツ - 宇宙船。釣鐘状をしておりプロペラのようなものを回して飛行する。
グラビツァーパ - ペペラッツを時空移動させるための加速器。モーター部品。
キュー - 公言可能な罵声語。
クー - それ以外の全ての表現。
チャトル - 通貨。
ルツ - ペペラッツに使われる燃料。水から作られる。
砂漠にて。
先ほどの雪景色のシーンは夢だったようです。
電気かみそりでヒゲを剃ってるウラジミール。酢を顔に付けています。で、酢を飲んだけど吐き出してる。
徒歩で移動してるウラジミールとグデバン。
遠くに観覧車みたいなのが見えています。結構な人数がいるようです。
あのオッサン2人がいました。再会となりまた交渉となります。
伴奏器とバイオリンを合わせて歌も入れる芸をするウラジミールとグデバン。
ここの人達に見せて投げ銭を貰います。
そんなとこにエツィロップが来たと大騒ぎとなります。
飛行物体が来ます。そのまま通り過ぎていきました。
チェスをやってるグデバンとオッサン。それぞれの品物を賭けています。
ウラジミールは飛行物体の車輪を修理しています。ウラジミールは技術屋なので出来るのです。
飛行物体の車輪は直ったけど燃料がないので押して移動となっています。
砂漠の真ん中に機械があります。見た感じは井戸っぽい。
グデバンがレバーを上下しています。水が少し出てきました。これを分けて飲みます。
ウラジミールは何をやってるのかと思ったらタバコを巻いていたようです。これが不味くでダメだったらしい。
砂漠のGS=ルツの給油塔に通りがかるけどセルフGSは割高だからダメだとオッサン。通り過ぎます。
今度は店員がいるGSだとバイオリンと歌を披露しています。で、オッサンが交渉するが、ここもセルフGSになってしまったらしい。
小太りなオッサンがカネを隠してるとウラジミールに教えてるもう1人のオッサン。
そんなとこ1番偉い人が姿を現わします。4人と「クー」をやっています。ですが消えます。どうやらホログラムだったようです。
バイオリンを壊したら中にマッチがあってこれと交換に燃料をゲットしたようです。
これまで押してた飛行物体で飛んで移動となっています。
このへんのシーンも砂漠にちょっとレトロなセットを用意しているだけで上手くまとめています。上手いじゃん。
大掛かりな施設に入る4人。
PJ様というのが1番偉い人らしい。そんな話しになっています。
地下道に入っています。4人で「クー」とやって奥に進みます。太った女性がいます。
トロッコに乗り込みます。移動しています。
大勢の人が働いています。水を作るとこもあるらしい。何だかTVシリーズ『未来少年コナン』(1978年)のインダストリアのような雰囲気になっています。
加速器はあとにしてまずは地球の位置を調べることになります。
ウラジミールは地球のデータはさすがに知りません。それでも何とかわかったようです。何しろこの惑星はテレパシー装置だか能力があるから何とかなります。
グルジア人のグデバンはそこら辺のものを何でも黙って拝借してるようで、ここでも怒られています。
クロス番号013等の地球の必要な情報をゲットします。
で、地球と電話出来ると言われます。電話番号を言えば通じるらしい。ウラジミールが電話します。
で、マジで通じました。奥さんリューシャの名前を呼びます。お母さんの具合はとかそんな話しになっています。場所はあるところだと言ってます。
グデバンは黙って拝借の手癖が悪いのがマイナスポイントで電話はダメでした。
とにかくあとは加速器を調達すればいいらしい。
飛行物体に戻り整備し直そうとなります。
と思ったらオッサン2人はウラジミールとグデバンを置き去りにして飛行物体でズラかります。
エツィロップに通報するウラジミール。泥棒とか他に背思い切りデタラメを言ってます。
速攻でエツィロップに捕まったオッサン2人。
荷物を調べています。
さすがにこれはまずいと思ったのか訴えを取り下げてるウラジミール。
そんなこんなでオッサン2人は箱詰めの刑となります。
手紙を書いてるグデバン。バイオリンを直したとウラジミール。
そんなとこに地球にいた裸足のオッサンが現われます。これはビックリ。
あんた達を地球に送ると言ってます。何回往復出来るか聞いてるウラジミール。どうやら移動する回数が足りないようです。
で、グデバンはいつのまにか加速器を黙ってゲットしていました。意外なとこで黙って拝借の特技が役に立ったようです。
またバイオリンと歌がおカネを稼ごうとしてるウラジミールとグデバン。
何か偉そうな男が1人見ています。何か言われています。投げ銭はありません。
今度は取引を持ち逃げしたパンクなあんちゃんら4人が登場。
この4人は何故か偉そう感じですが芸を披露し一応投げ銭ををゲットするウラジミールとグデバン。
座標と加速器がそろったのであとは飛行物体を扱えるオッサン2人が必要となります。
偉そうな奴にさるぐつわをかませて脅かして案内させて施設の奥深く進むウラジミールとグデバン。
ウラジミールはいい加減に頭に来たのか結構無茶しています。
エレベーターを上がって風呂場に出ています。
PJ様が側近といるようです。全員を風呂に入れてそのままでいろと命令してるウラジミール。
更に進みます。箱詰めの刑の受付?です。
1番最近の箱を出せと出させます。これは人違いでした。
次に最近の箱を出させます。当たりでした。オッサン2人が出てきます。
あまり乗り気ではないオッサン2人です。
壁を切断したらもう外でした。外に出るウラジミールとオッサン2人。
グデバンは証拠の品物というか人物を持っていこうとするがウラジミールに諦めろと言われています。
飛行物体に加速器を装着しています。出発となります。
で、着いたが違う星です。
この惑星を買って空気を買い難民を入れていじめるのが楽しみと言うオッサン。
ここまで来て地球の間にあるアルファ星が障害となると言い始めるオッサン2人。だから違う星に来たと言ってる。
アルファ星へ行くと自分達はサボテンにされるらしい。
ガッカリしてマスク無しで飛行物体から出て座り込むウラジミール。グデバンも同じことをしています。
で、結局、地球に向かうのか?
ドアが閉められます。回りの様子が一変しています。着いたらしい。
ドアが開くと辺りは緑の風景です。ここは地球なのか?と思ったら飛行物体が地面の穴に収容されています。
ここはどこ?どうやらアルファ星のようです。神々しい男女が登場。
女性に地球の位置を言えば転送されますとなる。惑星番号を聞かれます。
ウラジミールはあのオッサン2人を助けてくれと言います。男性の所まで行って交渉してるウラジミールです。
神々しい上役の男はキン・ザ・ザ星はどん欲だと言って植物の姿で余生を送る方が幸せだとしています。
で、キン・ザ・ザの惑星に戻るか地球に行くかどっちにすると究極の選択となるウラジミールです。
惑星に戻るウラジミールとグデバン。
どうする?、どうやら時間では50分ほど戻ってるようです。
もう少し経てばあの裸足の男が現われます。その前に先ほどの行動を繰り返します。オッサン2人を脱獄させようと行動となります。
箱からオッサン2人を出したとこで加速器を渡して、これでお別れだとウラジミール。
唐突に裸足のオッサンが現われます。ボタンを押せば帰れますとなります。
ボタンを押したようです。
アパートに帰宅するウラジミール。
地球に戻り時間も戻ってるようです。
プロローグと同じようにTVを付けています。歌が流れますがこれがウラジミールとグデバンがあの惑星で演奏して投げ銭を貰っていた歌でした。
奥さんからパンを買ってきてと頼まれるウラジミール。出かけます。
街中にて。
買物袋を下げてるウラジミール。グデバンに道を聞かれます。そのまま別れます。
で、何か偉そうなクルマだかが通ったので反射的に「クー」をするウラジミール。別れたグデバンも「クー」をやっていました。
2人とも記憶が残っていたようです。何故か嬉しそうなウラジミール。
で、歌が流れてエンドとなります。
そんなわけでさすがカルトとして名高いだけあるよい作品でした。
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