『ヒットマン』(2007年)
この作品はグザヴィエ・ジャン監督、ティモシー・オリファント、ダグレイ・スコット、オルガ・キュリレンコ主演の殺し屋アクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2007年 Charles Gordon - Adrian Askarieh production/Europa Corp. production/20世紀フォックス フランス=アメリカ作品
ランニング・タイム◆95分
原題◆Hitman
プロット◆殺し屋が色々な組織相手に奮闘する話しのようです。
音楽◆ジェフ・ザネリ
20世紀フォックス発売のDVDにて。画質はよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
キャスト
ティモシー・オリファント→エージェント47
ダグレイ・スコット→マイケル・ホイッティア捜査官
オルガ・キュリレンコ→買われた情婦ニカ・ボロニナ
ロバート・ネッパー→ロシア秘密警察のユーリ・マルクロフ主任捜査官
ウルリク・トムセン→ロシア大統領ミハエル・ベリコフ
ヘンリー・イアン・キュージック→弟の武器商人ウードレ・ベリコフ
マイケル・オフェイ→マイケル・ホイッティア捜査官の相棒ジェンキンス
エリック・エブアニー→ブワナ オビー
ジェームズ・フォークナー→CIAのエージェント・スミス
ジャン=マルク・ベッル→初老のHitman #2
リサ・ジェイコブズ→ダイアナ(voice)
グザヴィエ・ジャン監督の演出はよいと思います。
かなり押井守監督の影響があるようです。ヘリコプターもMil-24ハインドが出てるし・・・。
クルマはアウディS5だそうです。
キャストで・・
ティモシー・オリファントは無難に演じています。文句なしですが何となく地味なのが難です。
ダグレイ・スコットはこんなルックスだった。随分と地味になってまるでアントニオ・バンデラスみたいになった。
オルガ・キュリレンコは素敵で出てるシーンだけが派手になります。
この作品は全体的に『アート オブ ウォー』(2000年)に感じが似ています。ヒロインの扱いが似ているんです。
20世紀フォックス
Europa Corp. production
Charles Gordon - Adrian Askarieh production
タイトル
それにしてもティモシー・オリファントが主演とは地味なキャスティングです。
ダグレイ・スコットも随分と地味だし。
オルガ・キュリレンコだけがいい。
タイトルバックでは殺し屋養成物語といった感じになっています。
子供の頃に後頭部にバーコードを入れ墨されています。
アイドスのゲームに基づくとなっています。
ゲームが原作なら『マックス・ペイン』(2008年)との2本立てでちょうどいい。
英国 ロンドンにて。
帰宅したマイケル・ホイッティア捜査官に殺し屋が待ち伏せていました。
まず話しをしようと言ってる殺し屋。
3ヶ月前 ニジェール共和国 貧民街にて。
ブワナ オビーの弟が引っ立てられて吊るされて片腕を切り落とされる。
で、その弟は何か飲み込んでる。
どうやら爆弾だったようで大爆発となります。
この捜査官がニジェール共和国で殺し屋を追っているようです。
地元警察に殺し屋は世界各地で殺してると世界地図に赤いピンで印をつけています。
ロシア サンクトペテルベルグにて。
ホテルのバーで飲んでる殺し屋、少し老けてる女が寄ってきます。名前はジューン。
アッサリと別れて部屋に戻る殺し屋。
ドアに仕掛けをして、ベランダにロープを用意しています。
ラップトップのコンピュータで指令を聞いたりしています。
次の任務はロシア大統領ミハエル・ベリコフだとなっています。
で、ロシア大統領ミハエル・ベリコフを狙撃してる殺し屋。
見事に仕留めたように見えます。
狙撃した銃はすぐにトランクごと爆破しています。目立ち過ぎで場所がバレると思うけど。
サンクトペテルベルグ中央駅にて。
電車で高飛びするような殺し屋。携帯電話に目撃者がいたと連絡が入る。
駅内の何とかポイントでラップトップのコンピュータをインターネットにつないで詳しく連絡を取ります。
この目撃者がオルガ・キュリレンコ演じるニカ・ボロニナのようです。
待ち合わせの場所でニカ・ボロニナにコンタクトする殺し屋。
今度は逆に狙撃されます。危ないとこでした。
狙撃したのは仲間のようです。後頭部にバーコードの入れ墨があります。
空港にて。
マイケル・ホイッティア捜査官です。殺し屋を追っているようです。
ニュースで大統領は無事でしたとなっています。???となっています。
どうやら影武者らしい。
目撃者ニカ・ボロニナは殺し屋の顔を知らないらしいし・・・
話しの方がもうわけわからん。
この辺の印象はキャストは地味だけど面白いとなります。
マイケル・ホイッティア捜査官には黒人の相棒ジェンキンスがいます。
いよいよ殺し屋がいるホテルに踏み込むようです。
ここに地元警察とロシア秘密警察がじゃまをしてきます。
地元警察の太ったオッサン ゴドナイエフ署長
ロシア秘密警察のユーリ・マルクロフ主任捜査官
の2人も登場。
マイケル・ホイッティア捜査官は止めるけど地元警察は自信満々でスワットみたいな特殊部隊を突入させます。
電話がかかり依頼人はベリコフとわかります。
そんなとこに特殊部隊が突入してきます。ドアを破ろうとすると仕掛けた爆弾が爆発する。
殺し屋はベランダのロープで脱出します。下の階の窓を破り侵入して逃走しています。
この部屋ではTVゲームをやっていて、原作のゲームという楽屋落ちらしい。→『Hitman: Blood Money』というゲームだそうです。
廊下にある氷のケースからハンドガン2挺を取り出して撃ち合いとなります。
エレベーターシャフト内に侵入してエレベーター内の特殊部隊隊員を片づけています。
ところでこの特殊部隊隊員のコスチュームデザインは押井守監督の『紅い眼鏡』(1987年)に出てる地獄の番犬ケルベロスのコスチュームにソックリです。
マイケル・ホイッティア捜査官は相棒からの携帯電話で連絡しています。
そこへ向かいます。
惜しかったと結局逃げられてしまいます。
街中にて。
上手く脱出したけど裸足の殺し屋。洋服店に入ります。
次のシーンではスーツに着替えて出てきます。赤いネクタイがポイントになってる。
話しが早くていい。
ホテルにて。
トランクを開けて調べてるマイケル・ホイッティア捜査官。
色々な物が入ってます。
ロシア秘密警察のユーリ・マルクロフ主任捜査官が来て話しとなります。
要するに早く出て行けということらしい。
どうやら大統領は狙撃で死亡したらしい。影武者が代わりに出ています。
それでどうなる?
殺し屋は赤いバラの花束を持ってホテルに入ります。
ニカ・ボロニナにコンタクトするようです。
部屋に入り込み話しをさせます。連れ出すようです。
下着に毛皮のコートだけで連れ出しています。いいな。
盗んだクルマ アウディのトランクにニカ・ボロニナを入れて逃走します。
トランク内にはもう死体が入ってるのでニカ・ボロニナは非常に嫌がっていました。それはそうです。
場末のホテルにて。
まずはニカ・ボロニナに質問する殺し屋です。
買われた相手が大統領ベリコフだと言ってるニカ・ボロニナ。
大統領の弟で武器商人ウードレ・ベリコフの話しが出ています。
何故か1人では危険だと言いニカ・ボロニナを連れ出すようです。
任務を完了して黒幕を暴いてやると意気込む殺し屋です。
ホテルにて。
マイケル・ホイッティア捜査官と相棒。
地元警察のゴドナイエフ署長に逃走経路の警備状態を聞いてるようです。
これはサンクトペテルベルグから列車で奥地に行くと予測しているマイケル・ホイッティア捜査官。
ゴドナイエフ署長は絶対に逃げられないと一応言ってます。
サンクトペテルベルグ中央駅にて。
殺し屋とニカ・ボロニナ。仲間で初老の殺し屋もいます。
マイケル・ホイッティア捜査官と相棒もいます。
ロシア秘密警察のユーリ・マルクロフ主任捜査官一行もいます。
これで関係者がせいぞろいしたようです。
初老の殺し屋をおびき出す殺し屋。
地下道で殺し屋同士の追っかけっこになっています。で、初老の殺し屋を取り押さえて尋問しています。
整備中の客車の中で仲間の殺し屋4人とにらみ合いとなります。
正々堂々とやろうとハンドガンを捨てます。それぞれ脇差2本を取り出してチャンバラアクションとなります。これはまたサービス満点になってます。
で、結構苦戦して片づけます。
初老の殺し屋の所に戻ります。
ニカ・ボロニナは逃げればいいのにまだいます。まあニカ・ボロニナは逃げたって殺される可能性が高いから、まだその場にいた方がいいのかもしれない。
捜査官の相棒を押さえる殺し屋。
マイケル・ホイッティア捜査官を駆けつけるが撃たれます。で、ニカ・ボロニナは成り行きでマイケル・ホイッティア捜査官を殺すのを止めています。
2人をそのままにして逃走する殺し屋とニカ・ボロニナ。
やっぱりマイケル・ホイッティア捜査官は防弾チョッキを着込んでいました。
それでも肋骨は折れてるとか。
ロシア秘密警察のユーリ・マルクロフ主任捜査官は早く帰れと言ってます。
寂れた町にて。老人が暇そうにたむろしています。
アウディで移動中の殺し屋とニカ・ボロニナ。
回想で全裸で鞭打ちにされるニカ・ボロニナ。これはまたベタな描写でHよりギャグなのかと思えた。
サンクトペテルベルグFSB支局にて。ロシア秘密警察です。
ユーリ・マルクロフ主任捜査が戻ります。部下かかしこまってる。
盗聴防止の電話をするユーリ・マルクロフ主任捜査官。
外のクルマにマイケル・ホイッティア捜査官と相棒がいて盗聴しています。
電話ではなくユーリ・マルクロフ主任捜査の襟に盗聴器を仕込んだのです。
ところがアッサリと所在がバレて空港送りになります。
ロシア モスクワにて。
レストランでニカ・ボロニナがオッサンと会っています。
殺し屋は離れたとこで狙撃態勢で監視しています。
携帯電話を渡して殺し屋と話しをしています。
どうやらオッサンはCIAのエージェント・スミスらしい。
ウードレ・ベリコフの写真を渡す。ウードレはプライスという武器商人とコンタクトする予定がある。プライスの顔をはウードレに割れていないからなりすましが出来る。そんな感じです。
トルコ イスタンブールにて。
ホテルの殺し屋とニカ・ボロニナ。さっそくヌードになってるオルガ・キュリレンコです。
裸で色々と話しかけてるニカ・ボロニナ。これから服を買いに行くと言ってる殺し屋。
街中にて。
買物をしてる殺し屋とニカ・ボロニナ。
白いミニドレスはノーブラのオルガ・キュリレンコです。素敵です。
ガラタタワーというホテルに入る殺し屋。プライスがいるホテルらしい。
英国 ロンドン、インターポール本部にて。
マイケル・ホイッティア捜査官と相棒と打ち合わせ中。
大統領には身代わりがいることを知ったようです。
トルコ イスタンブールにて。
食事中の殺し屋とニカ・ボロニナ。
酒を間違えたふりする殺し屋。どうやら薬を入れたようです。
殺し屋の記憶力を聞いてテストしているニカ・ボロニナ。間違い探しゲームのような感じになっています。で、律義に答え全て正解してる殺し屋です。
薬で具合の悪くなったプライスがトイレに入る。そこに入る殺し屋。
用心棒達を片づけてプライスに注射をする。それでどうなる?
ホテルに戻ります。
1発やるのかと思ったらニカ・ボロニナにも注射して眠らせています。
ウードレ・ベリコフ邸にて。
クルマで来た殺し屋。プライスになりすましらしい。
会話であいつはプライスではないと入って正体がバレてるような感じです。
交渉の途中でいきなり2挺マシンガンで撃ちまくる殺し屋。派手なアクションになっています。
柱に弾痕が派手に付いてます。元ネタは『マトリックス』(1999年)ではなく『攻殻機動隊』(1995年)ですよ。
で、ウードレ・ベリコフを片づける殺し屋です。死体は泉水に落ちます。ここは『スカーフェイス』(1983年)みたい。
ホテルに戻ります。
ニカ・ボロニナは裸で寝ていました。
トルコ・ロシア国境。
アウディで移動中の殺し屋とニカ・ボロニナ。
結構お喋りになってるニカ・ボロニナです。ワインの葡萄畑の話しが出ています。
クルマは捨てると殺し屋。
英国 ロンドン、インターポール本部にて。
マイケル・ホイッティア捜査官は殺し屋の荷物を調べています。この荷物は地元警察の署長が送ってくれたらしい。
古めかしい鍵があります。これは何だとマイケル・ホイッティア捜査官。
列車にて。
お別れだと殺し屋。「君のためにベリコフを消す」と言ってます。
名前を聞かれて「オレは47」と言ってる殺し屋47。
マジでお別れとなってます。
ロシア秘密警察にて。
死体置き場かと思ったら影武者製造室のようです。
身代わりだか本物だか知りませんが黒幕に早く殺し屋を片づけろと言われてるユーリ・マルクロフ主任捜査官です。意外と小物でした。
英国 ロンドン、インターポール本部にて。
マイケル・ホイッティア捜査官と相棒はイスタンブールでウードレの死体が発見。
葬式がモスクワで行われる。
そんなとこに上司がやって来て例によって捜査はこれまでだと言ってます。
ロシア秘密警察にて。
いきなり灯が消えます。で、ユーリ・マルクロフ主任捜査官が怪しい雰囲気となって殺し屋47に捕まります。
殺し屋のアジトにて。
風呂桶に漬かってるユーリ・マルクロフ主任捜査官。殺し屋47に現場にいることになる自分に大統領狙撃命令を出せと脅迫されます。
モスクワ ウードレの葬式にて。
マイケル・ホイッティア捜査官と相棒も来ています。
ベリコフ大統領のお通りとなります。挨拶となります。
狙撃態勢の殺し屋47。無線で指令を待っています。
ベリコフ大統領は「国民は痛み耐えろ」言ってます。これはまた洒落になっていない。日本は痛みどころか放射能にも耐えろとやっています。現実の方が凄い。
で、狙撃指令が出て狙撃するが防弾ガラスに阻まれます。
ズラかるベリコフ大統領。追う殺し屋47。
警官隊はガス弾を使って群衆を制圧しています。関係ないと思うけど。
大統領を拉致して移動のフル装備の殺し屋47。
大統領の部屋に入ったら護衛の男がいて格闘アクションとなります。
鍵の場所がわかったマイケル・ホイッティア捜査官。そこに向かいます。
ロシアの方は攻撃ヘリを手配しています。
殺し屋47を説得しようとしてる大統領。ですが大統領を撃つ殺し屋47。
そんなとこに外には攻撃ヘリが到着して乱射します。
何とか無事な殺し屋47。大統領の椅子を座ります。
ドアを開けたマイケル・ホイッティア捜査官は殺し屋47を逮捕します。
意外と簡単に捕まってる。ここは『レオン』(1994年)のように脱出するのかと思ったらそうではなかった。これではプロローグに戻れなくなります。
街中にて。
クルマで連行移動中です。そこに武装したクルマが多数出現して囲まれます。
CIAのエージェント・スミス一行でした。で、「これは間違い、人違いです」と言ってすぐに引き上げています。その隙に殺し屋47は逃亡していました。
どうやら取引とはこれのことで、これで貸し借りなしとメールが入っています。
そんな感じでプロローグに戻れます。
プロローグに戻ります。
「善人が人を殺す基準は何だ」と聞いてる殺し屋47。
何だかんだで死体を置いて出て行く殺し屋47。
ロシア、サンクトペテルベルグにて。
郵便局から出てくるニカ・ボロニナ。手紙から葡萄畑のプレゼントがあったようです。
近くの建物屋上で狙撃態勢の殺し屋47。実はそうではなく別の狙撃屋を片づけたとこでした。
エンドとなります。
後タイトルで製作総指揮にビン・ディーゼルの名前がありました。
これはビン・ディーゼルが自分で出た方がよかったのにと思えます。完全に損をしています。
そんなわけでノンストップアクションになってるよい作品でした。佳作です。
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