『丘』(1965年)
この作品はシドニー・ルメット監督、ショーン・コネリー、ハリー・アンドリュース主演の刑務所ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1965年 ケネス・ハイマン・プロダクション/Seven Arts Productions/Metro-Goldwyn-Mayer (MGM) 英国作品
ランニング・タイム◆123分
原題◆The Hill
プロット◆陸軍刑務所に入って悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆オズワルド・モリス
ワーナー発売のDVDにて。画質は非常によいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。タイトル部分は左右に少し黒味あり。本編に入ると上下左右黒味無しのフルスクリーンとなります。どうやらワイドTV用にトリミングされてるようです。
キャスト
ショーン・コネリー→降格されたロバーツ曹長
ハリー・アンドリュース→この道25年のウィルソン特務曹長
イアン・バネン→新任のハリス看守
イアン・ヘンドリー→ウィリアムス看守
オジー・デイビス→黒人兵のキング
ジャック・ワトソン→白人兵のマクグラス
アルフレッド・リンチ→シャイなスティーブンス
ロイ・キニアー→デブでズルなバートレット
マイケル・レッドグレーブ→優柔不断な軍医
ノーマン・バンド→我関せずのホラス司令官
シドニー・ルメット監督の演出はよいと思います。
肝心の丘はあまり関係なかったような感じ。
ワーナービデオからメニュー画面になります。
プロローグ。
いきなり砂袋を担いで丘を昇り降りをやらされています。
* Metro-Goldwyn-Mayer (MGM)
* Seven Arts Productions
ケネス・ハイマン・プロダクション
the hillですがこんな小さい山がそうなのか。
オジー・デイビスが出てるようです。まだ若い時です。
マイケル・レッドグレーブも出てる。
最初は長回しからカマしてきます。プロローグからタイトルからずーっとカメラを引いています。
本編になると上下左右黒味無しのフルスクリーンとなります。
1942年 アフリカの英国陸軍刑務所が舞台。
軍医室で降格になったロバーツ看守の話が出ています。
新入りのハリス看守。ウィルソン特務曹長から何か言われています。
今日出所のマーティンともう1人がありがたいお言葉をちょうだいして出ています。
丘の訓練を正当化しているウィルソン特務曹長。
この2人は門を出たら何か言うのかと思ったらようやく出れたとただ喜んでるだけでした。それでは訓練の効果があることになるじゃん。いいのか。
新入り5人を同じ所に入れろと命令してるウィルソン特務曹長。
担当はウィリアムズ看守になります。
オレはここでは司令官より偉いとうそぶいてるウィルソン特務曹長。
一方、司令官は女を買っています。
黒人兵のキングがワイセツな写真を持ちこんだとやられています。オジー・デイビスが若い。
白人で背が高いマクグラス。
黒人兵のキング。
小男の白人スティーブンス。
デブの小男白人バートレット。
降格されたロバーツ曹長。ショーン・コネリーそのもの。
上官を殴って降格になったロバーツ。
丘を登りたいだろうとウィリアムズ看守。
見回りのクルマが走っています。挨拶してる看守達。
ロバーツは軍医に何か言って軍医はムッとしています。
さっそく丘に行かされる5人。
回りを走らされていよいよ昇り降りをやらされます。
延々とやらされます。
ロバーツだけ残されてまだ昇り降りです。
ウィルソン特務曹長は着替えです。召使いまでいます。
他の4人はようやく中に入っています。
飯のようです。飯盒を持って食事をもらい中に戻ります。走らされています。
マクグラスに上官に逆らったことを聞かれるロバーツ。
看守が来てケンカしたのは誰だと聞く。
スティーブンスが連れ出されます。戻ったらすぐに5人一緒に出されます。
また丘の昇り降りです。
ハリス看守が居丈高に命令をしています。
スティーブンスのことを一応ウィルソン特務曹長に言ってるウィリアムズ看守。
丘ではバケツの水をかけようとする連中のスコップで砂をかけるロバーツ。
この真似をしてる他の面々。
やけになったのかお互いにも砂をかけています。
夜、部屋にて。
丘を登ってる看守がいます。誰だかわからん。
1人で特訓をやってるのか?
ウィルソン特務曹長は酒を飲んでいます。
相手をしてるのが誰だかわからん看守。
黒人兵キングは何だかおかしくなっています。
夜だというのに中を歩き回っています。ウィリアムズ看守の声が頭の中で聞こえてるようです。
元気なのは錯乱して、弱ってるのは寝ています。
デブは靴の踵にタバコを隠して吸っています。タバコの回し飲みをやっています。バレたら大変だと思うけど。
次のシーンでは看守はシャワーを浴びてるわけです。
司令官はまた女を買っています。
全員整列しているとこに司令官がお目見えするようです。
30分気をつけをして5分休み。この繰り返しをやっているらしい。
靴磨きがいて整列した囚人の靴を磨いてます。
司令官のクルマがやって来ます。見回りとなります。
ここでスティーブンスが引っかかります。
で、中に戻ってまたハリス看守に絡まれているスティーブンス。
どうやら結構日付が進んでるようです。
ロバーツは庭いじり仕事。
キングは便所掃除。
バートレットは訓練のロープが登れず逆ギレしてる。
スティーブンスはガスマスクを付けて丘を昇り降りさせられる。
ガスマスクの主観ショットがあります。呼吸音も付けてある。
スティーブンスはもうダメのようです。
ロバーツが何か言っています。病人がいると看守を呼ぶ。
看守2人のどちらかがスティーブンスは軍医に見せようとなっています。
軍医が来たけどウィルソン特務曹長が見なくていいとか押し問答になっています。
この軍医はヘタレですぐに引っ込んでしまいます。
バートレットが看守の口まねでスティーブンスに命令をする。
スティーブンスはそのまま動く。そのうち倒れます。
ロバーツが具合をみるとスティーブンスは死んでいました。
酒場にて。
太ったダンサーが踊っています。
ウィルソン特務曹長にお呼びがかかります。
ウィルソン特務曹長でもさすがに死人が出ると問題になるようです。
どうするかとなってます。何か理由をつけないとなりません。
ここではハリスが強硬派でウィリアムズが温厚派になっています。
結局スティーブンスを健康と診断した軍医が悪いとなります。欠席裁判かい。
軍医のところに来たウィルソン特務曹長。
ヘタレなので言われるまま事故死とする軍医。ウィルソン特務曹長には責任はないとなります。
黒人兵キングに出撃命令のことを聞かれるロバーツ。
命令を拒否したけど結局上官の少佐の命令で隊は全滅したとロバーツ。
デブのバートレットと黒人兵キングが口論となります。
黒人差別ネタを並べるバートレット。
ついに禁句のホワイトトラッシュと口走るキング。
で、司令官に直訴するとロバーツ。
衆人全員でスティーブンスを殺したのは誰と大騒ぎになります。
さてどうするウィルソン特務曹長。
ドアを開けて囚人を通路に出しています。まだ大騒ぎしています。
放水するのかホースが導入されます。砂漠の真ん中に水があるのか?
落ち着いたとこで全体を相手にせず個人に絞って締め上げるウィルソン特務曹長。これは凄い、リアルです。1人は丘にやらされます。
司令官と自由に話すがいいとウィルソン特務曹長。
これを逆手に取って司令官に直訴するのかロバーツ?
と思ったら違う誰かが連れていかれます。
苦情がある奴は司令官に会うといいとうそぶくウィルソン特務曹長。
いよいよロバーツが出てウィリアムズ看守に責任があると言います。
キングはウィリアムズが殺したと言う。
そんなこんなで適当なことを言って囚人達を黙らせるウィルソン特務曹長。
成り行きで独房に入れられるロバーツ。
ウィリアムズ看守やその他に袋だたきにされます。
4人はまた丘にやらされます。
ロバーツ連れ出しを拒否する面々。
バートレットはこの部屋の連中は得意の小細工が通用しないので他の部屋にしてくれと叫んでる。
ハリス看守がロバーツはリンチで袋にされたから軍医のところへ連れて行くとなります。
軍医にて。
治療するとこでハリス看守とウィリアムズ看守が対立してます。
そこにやって来るウィルソン特務曹長。
ロバーツを外に出すウィルソン特務曹長。
外に出たところでブチ切れたロバーツ。
規則を根拠に抗議しています。要するにあんたはもう古いと言ってます。
いつのまにか回り中からも注目されてます。
どうやら看守にとって死人もまずいけど、暴力沙汰もまずいらしい。
キングの方は人種差別ネタでブチ切れてしまいます。
軍隊は辞めたと言ってパンツ1枚で司令官に面会に行きます。
その最中に看守同士でも勢力争いというかそんなことをやってるようです。
司令官と面会のキング。
タバコを吸ってるキング。司令官に直訴しています。
死人が出てることを知らないホラス司令官。さすがに少し慌てます。
治療中のロバーツ
ハリス看守が軍医に余計なことを言ってます。
そんなとこにまたウィルソン特務曹長が来ます。
軍医もブチ切れて普通は引っ込むとこがウィルソン特務曹長と口論となっています。
今度はスティーブンスのことを持ち出して軍医にプレッシャーをかけています。
軍医はもう泣いてます。脅迫するなと言ってます。
で、結局どうなった?
こんなことは25年で初めてだと言ってるウィルソン特務曹長。
部屋にて。
成り行きで寝てるロバーツ。ウィリアムズ看守。キングとマクグラスだけになります。
で、突発的にウィリアムズ看守を袋だたきにするキングとマクグラス。
そなんことをしても何にもならないぶち壊しだと嘆くロバーツ。
エンドとなります。
そんなわけでオチがあっけないけど力作のよい作品でした。
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