『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(2000年)
この作品は北久保弘之監督、工藤夕貴他がVCのバンパイア・アクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2000年 Production I.G 日本作品
ランニング・タイム◆49分
原題◆BLOOD THE LAST VAMPIRE
プロット◆鬼を追って片づけようと悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆池頼広
株式会社アニプレックス発売のBlu-rayにて。画質は非常によいです。さすがにデジタルマスターです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下左右黒味なしのフルスクリーン。
演出 高木真司
絵コンテ 北久保弘之
企画 Production I.G
原作 Production I.G
脚本 神山健治
キャラクターデザイン原案 寺田克也
キャラクター設定 黄瀬和哉
キャラクターデザイン 寺田克也
エフェクト作画監督 江面久
メカニカルデザイン 松本淳
作画監督 黄瀬和哉
3D IKIF+
3D監督 木船徳光
動画検査 市万田千恵子
美術監督 竹田悠介
美術設定 加藤浩
色指定 井上佳津枝
デジタル撮影 佐久間未希
画面設計 江面久
企画協力 押井守
背景 スタジオ美峰
キャスト
工藤夕貴→バンパイアの小夜(SAYA)
中村佐恵美→実質ヒロインの保健医
ジョー・ロマーサ→組織のデビッド 白人
スチュワート・ロビンソン→組織のルイス 黒人
不明→赤毛のリンダ
レベッカ・フォースダット→シャロン
トム・ファーン→太ったメガネの教師
フィッツ・ハウストン→SP
スティーブ・ブラム→SP
千田光男→警官
ポール・カー→校長
小家山晃→バーのママ
大坂史子→風俗嬢
高山佳音里→風俗嬢
チャック・キャンベル→取調官
星野亘→店長
平田広明→店員
北川勝博→客
デイヴ・マロウ→ラジオアナウンサー
小野健一→地下鉄アナウンサー
北久保弘之監督の演出はよいと思います。
実写版の『ラスト・ブラッド』(2009年)よりランニングタイムがタイトなので無駄がなくてよかった。
作画はきれいです。
舞台は1966年とのこと。その雰囲気がよく出ています。
アメリカ軍戦闘機はF4ファントム。
F4ファントムは結局失敗作なのか?よく調べてみましょう。
タイトル。
企画、原作がProduction I.G
企画協力が押井守になっています。
3D CGIのクレジットあり。なるほど。
黒味に本編をカットバックしています。私の1番好きな手法です。
プロローグ。
地下鉄銀座線にて。実写版の『ラスト・ブラッド』(2009年)と同じになっています。
で、あのアメリカ人の女の子は出てこないと思う。
車内で中年男を見てるヒロインの小夜。
銀座線なので室内灯が一瞬消える描写があります。
いきなり中年男を日本刀で斬り殺す小夜。
ここでタイトルが出ています。『BLOOD THE LAST VAMPIRE』
終点の浅草に着きます。
停車します。地下鉄銀座線かと思ったけど車体にラインが入っていません。
外人2人がやって来ます。白人と黒人のコンビ。
英語で喋っています。日本語字幕がつく。これは知らなかった。
何だかこの前見た実写版の『ラスト・ブラッド』(2009年)と同じに進行しています。
夜。横田基地側のバー街にて。
ホステスの自殺したシーンになっています。浴室で血だらけになってる女性の死体。
おっぱいが見えてるのでアメリカでビデオソフトが売りにくかったでは?
アメリカ人兵隊相手のホステスだったらしい。現実にアメリカ人兵隊相手のホステスは『オンリー』とか『パンパン』とか言われていました。これはまあなんというか凄いネーミングセンスです。映画より現実の方が凄いこともある。
パトカーはちゃんとニッサン・ブルーバードです。1966年だと当然410あたり?
ホステス達はいかにも自分達はアメリカ軍に食わせてもらってるんだという会話が入ります。この植民地根性はしょうもない。
横田基地辺りにて。昼。
セーラー服姿の小夜が登場。古道具屋の非売品の日本刀を見ています。
黄色いクルマ マツダ・キャロルが登場。これは凄い。ちゃんと作画してあります。
このクルマを運転して通勤の保険医が登場。出勤してます。
で、この保険医のおばさんが主人公なのです。
スクールナースという身分証を付けています。
横田ハイスクールにて。
保険医に連れられて小夜は校長室に入る。
組織のデビッドもいました。
ハロウィンパーティの時期らしい。明日がパーティだそうです。
卒業のプロムパーティではない。アメリカ人はパーティばっかりやってるようです。
教室にて。
赤毛オカッパの女の子に声をかけられてる小夜。「ほっといてくれ」と言ってる。
銀髪の変わった女の子もいます。
リンダが銀髪の病弱な女の子で、ブラウンの髪がシャロンです。
書類を調べてる小夜。
次は保健室に入ります。床の調べて何かを感じています。
ハロウィンパーティが始まる前の静かな感じになっています。
シャロンとリンダが保健室に向かう。
ハロウィンパーティが始まります。
保健室とハロウィンパーティがカットバックしています。
このへんはカットバックが激しい。
保険医にて。
保健室に乱入する小夜。いきなりチャンバラアクションになっています。
やっぱりリンダとシャロンは怪物だった。
で、大事な日本刀が折れてしまった小夜。
銀髪のシャロンは片づけたけど怪物化したリンダには逃げられます。その上大事な日本刀が真っ二つとなります。これはまずい状況です。
保険医がリンダの死体を見ると怪物になっています。これはビックリ。
手負いの怪物はどこへ行く?
キャバレーにて。
無愛想なマダムを仕事をほっぽり出して裏口から出る。
灯油だかガソリンをまいて火をつけます。で、怪物に変身する。
どうやらこのママも怪物だったようです。
組織の男2人はクルマで移動中。
怪物を探知しているようです。3匹いると言ってます。
小夜は基地から出て古道具屋や急行しています。
例の非売品の日本刀を奪います。でもこれがとんだ代物だったわけです。
忙しくカットバックしています。
保険医は学校内をうろうろしています。
この人は関係ないキャラかと思っていたが普通の人のキャラで主役クラスでした。
保険医は血の跡を追ってハロウィンパーティ会場に入る。
小夜も会場にいます。
ハロウィンパーティで大勢でダンスのモブシーンを描写しています。
ここは3D CGの出番のようです。
日本刀を調達した小夜が会場に来ています。
保険医は怪しい人影を発見する。怪物です。
小夜が突撃してきますがせっかく調達した日本刀が偽物で役に立ちません。そのくらい使う前に点検しろよと思えるが、まあいいです。
保険医が怪物にさらわれてしまいます。
追う小夜。保険医を救出する小夜。
組織のデビッドはキャバレーのママが変身した怪物と戦っています。
ようやく逃げた保険医は黒人兵に助けを求めます。
あまり本気にしていない黒人兵ですが一応同行してる。ここを突然を木の上から襲われます。これはシャロンが変身した怪物です。
黒人兵はハンドガンのコルト・ガバメントを落として絶命したようです。
小夜が助けにきます。
日本刀がないのでコルト・ガバメントを手にしています。
保険医を連れて逃げます。
automobile maintenanceにて。
今度は白人兵に助けを求めます。
あっという間に白人兵がやられます。で、2人は倉庫内に入ります。
ここで乗り物を調達するのか?、それはジープしかないと思える。
人間の血を吸って生きている鬼だと言ってる小夜。
使える武器を探してる小夜。コルト・ガバメントでは血が大量に出ないので怪物相手では使えないとのこと。
そんなわけでコルト・ガバメントを保険医に渡しています。これは自殺用なんだと。
で、神様に祈る保険医に激怒してる小夜。
外側からドアが閉められてロックされます。
天窓から怪物が入ってきます。
保険医がコルト・ガバメントを連射してジープが大爆発となります。
怪物は黒焦げになったけどまだ死んではいない。
で、デビッドが追ってる怪物もこの倉庫の上に来てるようです。
当然デビッドも近くに来ています。これは偶然なのでしょう。
倉庫内は火事になっているが怪物はまだ生きている。
保険医がジープを発進させて倉庫のドアを強行突破しています。
で、タイミングよくデビッドから投げられた日本刀を受け取る小夜。怪物にとどめをさします。
日本刀を投げ渡す白人エージェント。受け取って一瞬で抜いて怪物を切り裂く小夜。
『リオ・ブラボー』(1959年)でのウィンチェスターライフルを投げ渡すシーンみたいないいシーンでこの作品の白眉となっています。
外にもまだ1匹います。さてどうする。
倉庫の上にいる怪物は飛び去るようです。
飛んだ怪物をジープで追う小夜とデビッド。保険医は地べたで伸びています。
離陸する輸送機に接近の飛んでる怪物。
これをジープで追跡となっています。
怪物を仕留める小夜。輸送機はそのまま飛んでいった。
瀕死の怪物に自分の血を与えてる小夜。
絶命する怪物。
エピローグ。アメリカ軍基地にて。
事情聴取の保険医。オープンリールのテープレコーダーが回る。
古い写真を見せられます。AD1892 vampire
保険医の出番は多い。ここに来てようやくこのキャラは重要なキャラだったのかとわかりました。
何しろどんな話しなのか全然知らないで見てるので・・・
マツダ・キャロルで学校に戻る保険医。
壊された建物を見てる保険医。
学校に戻る保険医。
保健室に小夜がいました。と思ったら消えています。
机には十字架のペンダントがあります。
今回の事件はどうやら生徒2人が消えただけになったようです。
保険医のモノローグで彼女はどこかで戦っているのだろうとなります。
横田基地より北ベトナムに向かう爆撃機。
エンドとなります。
ランニングタイムが短いので余計な話しはなかったようです。
後タイトルで、スタッフがホトンド日本人です。これは珍しい。
そんなわけで普通のSFアクション作品でした。悪くはない。
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