『ロミオとジュリエット』(1968年)
この作品はフランコ・ゼフィレッリ監督、レナード・ホワイティング、オリビア・ハッセー主演の超有名な『ロミオとジュリエット』のコテコテなドラマのようです
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1968年 Franco Zeffirelli's production/BHE Films/Verona Produzione/Dino de Laurentiis Cinematografica 英国=イタリア作品
ランニング・タイム◆138分
原題◆Romeo and Juliet
プロット◆行き違いで両方と死に至る話しのようです。
音楽◆ニーノ・ロータ
パラマウント発売のDVDにて。画質はよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイドでタイトルと後タイトルのみ左右に少し黒味あり。本編は上下左右黒味なしのフルスクリーン。
英語版です。そんなわけでセリフはアフレコのようです。
キャスト
レナード・ホワイティング→モンタギュー家のロミオ
オリビア・ハッセー→キャプレット家のジュリエット
マイケル・ヨーク→キャプレット家の剣の名手ティボルト
ミロ・オーシャ→色々とやったローレンス神父
ジョン・マケナリー→モンタギュー家の口車男マキューシオ
ブルース・ロビンソン→マキューシオと一緒にいるベンボリオ
パット・ヘイウッド→ジュリエットの乳母
ポール・ハードウィック→キャプレット卿
ナターシャ・パリー→キャプレット卿の奥方
ロベルト・ビサッコ→ジュリエットの婚約者パリス伯爵
アントニオ・ピアフレデリシ→モンタギュー卿
エスメラルダ・ラスポリ→モンタギュー卿の奥方
ロバート・スティーブンス→ベロナの御領主様
キース・スキナー→モンタギュー家のバルタザー ロミオの従者
ブルーノ・フリッピニ→歌を披露するキャプレット家のレナード
ロイ・ホールダー→キャプレット家の従者ピーター
アルド・ミランダ→フライアー・ジョン
リチャード・ワーウィック→グレゴリー
フランコ・ゼフィレッリ監督の演出はよいと思います。
この作品は超有名。だから未見なんですがもう見てるような気がします。
偶然出来た傑作のような感じもします。何しろ国籍人種を問わず女性が見たら全員涙する作品なのです。→『それぞれのシネマ〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜』(2007年)ではイスラム教の女性達も涙していました。
この作品の不滅の人気ぶりが何となくわかります。少女マンガがそのまま映画になったようなものなのです。
シェークスピア物は見てていつも思うんだけど、セリフがコテコテ、話しをもコテコテなので、演出が悪いと見ててもたれてしょうがないような気がする。
この作品も当然全編に渡りにコテコテに演出されています。これは凄い。
何だか溝口健二監督作品を見ているようです。
ロミオという名前ははモテる男のことの例えでよく出されます。
バルタザーの名前も何かの例えでよく出てような気がする。何だっけ?→これはあんたがもうちょっと上手くやればとよかったのにという例えか?
ローレンス神父を演じる俳優さんは丸顔で好演しています。
いい味を出しています。
パラマウント90周年記念のタイトル
著作権のアラート
ここまでまったく音声がない。再生手順のどこかが間違ってるのかと心配した。
昔のおなじみのパラマウントのタイトル
音楽が出ている。よかった。
BHE Films
Verona Produzione (made with)
Dino de Laurentiis Cinematografica (made with)
Franco Zeffirelli's production
ナレーションが入ります。
William Shakespeare’s
Romeo and Juliet
とタイトルが出ています。
市場にて。
青系統のコスチュームがモンタギュー家
赤と黄色系統コスチュームがキャプレット家
となっているようです。
だから2011年現在アメリカで公開中の Gnomeo & Juliet (2011) が赤と青に色分けされているのかと、ようやくわかった。
さっそくつまらないことから諍いとなってケンカ騒ぎになります。
チャンバラまでやっています。大勢でやっています。
モンタギュー家の領主まで出ています。
今度は御領主様が馬に乗って現われます。これで静かになります。
御領主様はキャプレット家とモンタギュー家の名前を大きく出して今度やった奴は死刑にすると言ってます。
ロミオの話題となります。ロミオは森に散歩に行ってました。
従者がロミオに沈んでる理由はと聞いてます。
キャプレット家にて。
ジュリエットの父親が登場。家来のピーターの名前が出てる。
ヒロインのジュリエットが登場。オリビア・ハッセーは若い。それで誰かに似てる誰だっけ?
母親からのお話があります。乳母が同席となります。
その乳母が自分だけが受けてる話しをして母親に怒られています。
母親から結婚の話が出ます。パリス伯爵との結婚。
夜、街中にて。
松明を持って騒いでるモンタギュー家の面々。
ここで延々と一人で喋り倒す男がいます。これがマキューシオでした。
演じる俳優は誰だか知らないけどショーン・ペンに似てます。好演してます。
ワイドスクリーンにロミオのバストショット。ここは真ん中に配置せずに少し右に寄せています。これがいいんだな。
キャプレット家にて。
ダンス大会?のようなことが始るようです。
ここにモンタギュー家のロミオが紛れ込んでいます。
で、ロミオはジュリエットを見て一目ぼれとなります。最初はロミオの方から一方的に見てるだけです。
ジュリエットの婚約者パリス伯爵も来ているようですが誰だかわからん。
ロミオがティボルトに見つかって、ディボルトはキャプレット家の当主に御注進しますが当主は落ち着けと言ってます。
ムレスカという鈴を付け両腕を上げてダンスになります。
このダンスで初めてロミオとジュリエットがコンタクトしています。
このニーノ・ロータの音楽は聞いたことがあります。
なるほど超有名なだけはあります。
今度はレナードという男の歌となります。延々と歌っています。
この歌の時に本格的に接近するロミオとジュリエット。
ジュリエットの手をつかむロミオ。シェークスピア的な長セリフとなっています。
最初からいい雰囲気のロミオとジュリエット。
もうキスまで行ってます。話しが早い。で、ニーノ・ロータの音楽が入ります。これはわかりやすい。
ジュリエットは乳母にあの方のお名前はと聞かせています。
ロミオと話してる乳母。今頃になってキャプレット家の娘と知るロミオ。
ジュリエットの方もやっぱりモンタギュー家の1人息子とわかりビックリしています。
街中にて。
ロミオ、ジュリエットと声がかかってます。わけがわからん描写だ。
ロミオは木の上に隠れています。そうしたら成り行きでキャプレット家の庭に入る。
キャプレット家の庭にて。
あの窓が明るいと話しが早い。
髪の毛をほどいてるジュリエットがいます。
「なぜあなたはロミオなの」と有名なセリフが出ています。あんまり有名なのでギャグなのかと思えてしまいます。
で、いきなり名乗り出るロミオ。ビックリしてるジュリエット。
ここでのオリビア・ハッセーは巨乳です。寄せてるのもあるけど。
速攻でラブラブになっています。急接近してシェークスピア的な長セリフが膨大にあります。
で、ようやくお別れとなります。
教会にて。
神父様が登場。薬草を取っています。
ロミオが来ています。昨夜のことを話してるロミオ。
それはまずいのではといった感じの神父様。
ロミオにこの前まではロザラインに熱を上げてたのがもうジュリエットなのかと言ってます。
街中にて。
ロミオが帰ってこないとマキューシオともう1人の男。
何故か決闘の話しになっています。剣の達人ティボルトとロミオが決闘になるらしい。
そんなとこにキャプレット家の乳母が従者ピーターを連れてやって来ます。
乳母にちょっかいを出すマキューシオ。ここは何故か念入りに描写してます。
ロミオは誰だ?と乳母。
ようやく教会に入る乳母。ロミオに伝言をします。どうやら本気かどうかを聞きに来たらしい。
キャプレット家にて。
待ってるジュリエット。また長セリフになっています。
ようやく乳母が帰宅します。ピーターを追い払ってから肝心の話しになります。
よい知らせに喜んでるジュリエット。
ローレンス神父の教会で結婚となってる。話しが早い。大丈夫なのか?
出かけるジュリエット。
教会にて。
ロミオとローレンス神父が待っています。
ジュリエットがやって来てさっそくキスとなります。馬を扱うようにどうどう離れなさいといった感じのローレンス神父。
いよいよ2人だけの結婚式となります。
インターミッションの字幕が出ます。
すぐに次のシーンとなっているけど。
街中にて。
モンタギュー家のマキューシオともう1人の男。
キャプレット家のティボルト他の面々がやって来ます。
さっそく因縁をつけてケンカ騒ぎとなります。そんなとこにロミオが来ます。
ロミオが握手した手を洗うティボルト
ブチ切れたマキューシオがティボルトとチャンバラとなります。
これを止めようとしたロミオですが結果的にマキューシオが致命傷を負うことなります。
ティボルトは回りの連中に連れられてズラかります。
マキューシオは死に至ります。最初は回りの連中が本気にしていません。
いくらなんでも死人が出たらヤバいでしょう。いつの時代でも。
これを追うロミオ。チャンバラの続きとなります。
チャンバラが延々と続き、偶然にティボルトを致命傷を負わすロミオ。ティボルトも死に至ったようです。
これはヤバいと回りの連中がロミオを連れてズラかります。
それなら何でチャンバラ騒ぎなんて起こす?となるが、それはシェークスピアだから。
キャプレット家にて。
ティボルトが死んで号泣してる乳母。
ロミオが下手人と知ってジュリエットが号泣する。
コテコテな展開になっています。
御領主様のところにマキューシオとティボルトの死体が運ばれます。
で、御領主様はロミオは追放で戻れば死刑とします。
ここでマキューシオといつも一緒にいるのはベンボリオと名前がわかる。
教会にて。
隠れてるロミオは号泣しています。しっかりせんかいとローレンス神父。
誰か来ました。ジュリエットの使いの乳母です。
さすがにジュリエットの名前が出ると号泣をやめてるロミオ。
ローレンス神父はロミオに気合いを入れてます。追放ならまだ運がいいとも言ってます。
続いてローレンス神父はこうすればいいと指示もしています。
ジュリエットの部屋で一晩過ごし、マンチュアに行き結婚を発表して、赦免を願い出て、晴れてベロナに戻る。
これがローレンス神父の筋書きです。
いきなりシーンは飛んでジュリエットの部屋になっています。
一晩を過ごしたロミオとジュリエット。ベッドで裸で寝ています。
あっちの方は1発だか何発だかわかりません。
お別れのシーンを延々とやっています。まだ朝ではないとか、行く行かないとか、それは延々とやっています。これがいいのでしょう。
行く前にもう1発やりたいような雰囲気になりますが、やっぱり朝なのでやめています。
パルコニーで出てから、また延々とお別れのシーンになってます。これがいいのでしょう。
馬に乗って出るロミオ。お付の者がいます。これがバルタザー。
お付の者と別れて1人でここを出ていきます。
キャプレット家にて。
号泣してるジュリエット。母親は追放になってロミオは毒殺するとか言ってます。
ジュリエットには結婚の話しを持ってきます。また号泣のジュリエット。
木曜の朝にパリス伯爵と結婚式となります。これはまずい状況となります。
拒否するジュリエットです。そうなると父親が激怒して勘当だと大騒ぎになります。さらにまずい状況になります。
乳母はもうパリス伯爵と結婚した方がいいとなります。また状況が悪くなります。
で、号泣はやめて開き直り号泣はやめて出かけるジュリエットです。
教会にて。
ローレンス神父とパリス伯爵がいます。ここにジュリエットが来ます。
ジュリエットに挨拶のパリス伯爵です。どうやら絵に描いたようないい人らしい。それじゃダメなのかジュリエット。
ジュリエットの話しを聞いてローレンス神父は奥の手をジュリエットに話します。
1回帰宅して、このようにするのだと指示を出します。
薬を渡します。この薬を飲めば42時間仮死の状態になって、眠りから覚めるとこをローレンス神父とロミオが一緒に見守る。それから追放先に行ってひそかに暮らす。こんな筋書きです。
キャプレット家にて。
帰宅したジュリエットは父親に謝罪しパリス伯爵との結婚を受けます。母親にも謝罪します。乳母は追っ払います。
で、ベッドで薬を飲みます。
ローレンス神父はマンチュアのロミオへの手紙をロバで移動の別の神父に託します。
神父はロバで移動かと思ったら、このロバは荷物運び用で神父は徒歩で移動するようです。なるほど。
キャプレット家にて。
乳母の悲鳴からジュリエットが死んだとわかります。
あっという間にジュリエットの葬式となります。墓に入れられるジュリエット。
ここをモンタギュー家のロミオの従者バルタザーが見ています。
ロミオの従者バルタザーは早馬でロミオのとこに向かう。
当然徒歩でロバを引いてる神父を追い越してしまいます。
ロミオの従者バルタザーは追放先のロミオにジュリエットが死んだことを伝えます。
ロミオは馬を飛ばしてベロナに戻る。徒歩でロバを引いてる神父はすれ違います。
絵に描いたようなすれ違いでローレンス神父の手紙は届かなかったとなります。携帯電話があったら何とかなったのかも?
キャプレット家の墓にて。
従者バルタザーを帰すロミオ。墓の扉を壊して中に入ります。
ミイラ化している以前の死んだご先祖様の死体。
出来立てで新鮮なジュリエットの死体があります。嘆くロミオ。
ティボルトの死体もあります。死体でもまた刺すのかと思ったらそうでははなくティボルトに「私も死ぬから許せ」と言ってるロミオです。
ジュリエットの死体に話しかけるロミオ。
オリビア・ハッセーの死体演技がちょっと気になるけど。そこは映画だからと割り引いて見るのが普通です。
延々と続く長セリフから毒を飲んで死に至るロミオ。これがいいのでしょう。
外にて。
ローレンス神父が夜の見回りに出ています。
ロミオの従者バルタザーを見つけます。ロミオが戻ってると聞いてこれは大変だとなります。
キャプレット家のお墓に入るローレンス神父。
死んでるロミオを見つけます。とんだ行き違いに驚愕しています。
こんな時にジュリエットが死の眠りから蘇生しています。
「私の主人はどこですか」と聞くジュリエット。
ローレンス神父はジュリエットをここから出そうしますが死んでるロミオに気がついてしまうジュリエット。
ローレンス神父はもうわけわからんと出ていってしまいます。これは凄いけど何となくわかる行動です。
ジュリエットは1人きりになります。
ロミオが飲んだ毒殺が残っていない嘆くジュリエット。
そんなとこに人が来る気配します。これはまずい状況です。
それならロミオの短剣をとるジュリエット。自分の胸を刺し貫いて死に至ります。
なかなかドラマチックになっています。これは凄いや。
エピローグ。
鐘が鳴っています。
御領主様の元に運ばれるロミオとジュリエットの死体。
今回の件についての見解を述べる御領主様。これは泣かずにはいられない決めのセリフとなっています。これは凄いや。
短くナレーションが入りエンドとなります。
後タイトル。
ここはまた左右に少し黒味が入ります。
ここまでコテコテだとは思っていませんでした。なるほど全世界でヒットして、いまだに有名なのもわかります。
そんなわけでさすがに有名なだけはあるよい作品でした。これは凄いや。
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