『斬~KILL~』(2008年)
この作品は押井守監督監修のオムニバス4話のチャンバラアクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2008年 八八粁・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンタテイメント 日本作品
ランニング・タイム◆82分
プロット◆オムニバス4話のチャンバラアクションの筈。
八八粁・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンタテイメント発売のDVDにて。画質はよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下左右黒味無しのフルスクリーン。
ユニバーサル・ピクチャーズのタイトルがまず出ます。
ジェネオン・ユニバーサル
デイズ
タイトル。
ここは押井守監督の演出らしい。
女性が踊ってドラゴンが飛ぶ。
映像とカットバックでキャストスタッフ名前が出ます。
第1話『キリコ』
プロット◆妹が姉の仇を討つ話しだと思ったら逆の話しだったようです。
音楽◆吉田光
キャスト
森田彩華→妹のキリコ
山口祥行→悪役のクモタニ
池田成志→移植専門のドクター・シテ
水野美紀→キリコの姉
辻本貴則監督の演出はよいと思います。
ビル内の廊下で水野美紀扮するヒロインがニンジャ軍団相手にチャンバラとなってます。
妹はどこだと話しは進む。で、人質も水野美紀も殺されます。
病院にて。
何故か生き返ってる人質だった妹。頭に包帯をしています。
水野美紀はゲスト出演でヒロインが森田彩華のようです。
医者に姉の形見の日本刀を渡されます。
いきなりロケになって渋谷あたりの交差点をセーラー服に日本刀を持って歩いています。
先ほどのビル内に入ります。
またニンジャ軍団とチャンバラになってます。
仇の悪役とチャンバラとなります。
実は妹の体に姉の脳が移植されていました。これピックリ。少しはひねってある話しのようです。
刀を鎖鎌みたいに使うのが面白い。
ようやく仇を仕留めたがどうやらこっちも脳移植されててい違う脳でした。これでは仇を討ったことになりません。
で、同じ移植ネタがオチがあります。あまり同じネタが繰り返すので段々とビックリしなくなります。まあいいけど。
第2話『こども侍』
プロット◆いじめ騒動に巻き込まれる話しのようです。
音楽◆山崎バニラ
キャスト
溝口琢矢→主人公の机龍太郎
木村耕二→いじめっ子の師直
今野真菜→茶道部の百合乃
大野百花→妹の小枝
神林秀太→いじめられっ子の塩冶
不明→いじめっ子の用心棒 陣内
山崎バニラ→サイレント映画の活弁担当
深作健太の演出はよいと思います。
それにしてもこの監督はバリバリのコネで入ってるようです。大丈夫かい。
子役が主役なのか。
サイレント映画風にしてあります。画面サイズもスタンダードになっています。
セピア色のモノクロになっています。画面を荒れています。
子役の主人公は刀を封印する。
転校生で学校で色々とあるようです。
子役に喋らさずに講談調の活弁ナレーションで処理しているので、子役のセリフ回しを聞かずにすみます。これが1番よかったりします。
いじめのシーンとなります。Vシネのいじめっ子がこういうのを撮る。世も末だとよくわかります。
子役にチャンバラをやらせています。まあ何とかやってるレベルです。
全体的にアイデア自体は面白い。
第3話『妖刀射程』
プロット◆妖刀と脇差が対決する話しのようです。
音楽◆本多俊之
キャスト
石垣佑磨→警視庁特殊部隊SATチームの久住
辻本一樹→明治時代の日本兵 岩倉
田原実監督の演出はよいと思います。
遥か昔の妖刀の紹介から始まっています。
この刀はどうみてもジュラルミン製に見えるけど、そこはまあいい。Vシネだから。
明治末期にて。
兵隊が森を中を歩く。さすが小銃は一応ボルトアクションになっています。名前がわからん。38式小銃でいいのか?明治時代にもうあったのか?
もしかして1945年の敗戦までずっと38式小銃だったのか?
この38式というのは普通は年号のはず。紀元の年号なのか?
それはさておき、兵隊は妖刀と遭遇します。妖刀は小銃と合体して何だか変な物になっています。小銃剣といった感じです。
現在にて。
自衛隊員2人がクルマで移動中。何やら喋っています。
状況説明の描写らしい。森の中の建物で大量惨殺事件があったらしい。
森の中の建物にて。
建物内をSAT隊員らしき若い男がベレッタを構えて移動中。
最初はベレッタの引金に指をかけていますが途中から離していたりします。演出の途中で気がついたのか?
暗視スコープを付けた明治時代の兵隊がいます。
対峙するSAT隊員。
脇差が出現します。引きつけられるSAT隊員。ベレッタと脇差が合体してベレッタ脇差となっています。
これで妖刀と脇差が対決する話しになるようです。
この合体メカは弾丸を発射しながら振り払うと飛び道具の衝撃波剣となるようです。
これはこれで面白い。
外では自衛隊が多数接近しています。
警視庁特殊部隊SATチームが全滅したので自衛隊の出番となったらしい。
明治時代の兵隊の小銃剣とSAT隊員のベレッタ脇差の対決が続いています。
ベレッタ脇差でもちゃんとマガジンチェンジをやってます。
小銃剣もボルトを引いて上から実包を1発ずつ装弾しています。
暗視スコープの弱点を突いてスワット隊員のベレッタ脇差が勝ったようです。
明治時代の兵隊は消滅します。
で、スワット隊員は小銃剣もゲットして接近する自衛隊と対決するようです。
エンドとなっています。
第4話『ASSAULTGIRL2』
プロット◆白い天使と黒い天使が戦う話しのようです。
音楽◆川井憲次
キャスト
藤田陽子→白い戦闘服の女で白い天使
菊地凛子→黒い服の女囚で黒い天使
押井守監督の演出はよいと思います。
「汝の誰なるを知る」
またこういう引用をやってます。もういいって。
草原にて。
これまた随分と黄色い画調となっています。
藤田陽子扮する白い戦闘服の女が目を覚まします。
雲の動きがきれいに撮れています。高速度撮影なのか?
何故か羊が2頭出ています。
カエルのクローズアップ。
百合の花のクローズアップ。
雨ががずっと降っています。
しばらく環境ビデオのようなシーンが続きます。
ようやく白い戦闘服の女が歩き始めます。
背の高さぐらいの草が生えてる中を移動しています。
刀の鯉口を外して刀を抜きます。日本刀ではなく何だかわからんデザインの刀です。
何故か古い型の戦車が出現します。第1次世界大戦の西部戦線に出ていた戦車のようです。
この戦車を一刀両断して破壊する白い戦闘服の女。
で、菊地凛子扮する黒い服の女が出現します。
片方の脚だけ見えてるのがいい。
切り掛かる白い戦闘服の女。刀は使わないが何故か互角の黒い服の女。
黒い服の女は羽根が生えて飛んでいっちゃいました。
と思ったら白い戦闘服の女にも羽根が生えてます。
どうやら両方とも天使で白い天使と黒い天使の戦いだったようです。
これがオチかい。まあいいけど。
そんなわけで全体的にはVシネレベルの出来のようで、つまらなくはないまあまあな作品でした。
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