映画感想の加筆改訂のお知らせ

にほんブログ村

« SHOWBIZ COUNTDOWN 2011.03.21(月) | トップページ | 『マンクスマン』(1929年) »

2011.03.26

『シャンパーニュ』(1928年)

この作品はアルフレッド・ヒッチコック監督、ベティ・バルフォア主演の軽いドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1928年 ブリティシュ・インターナショナル・ピクチャーズ 英国作品
ランニング・タイム◆86分
原題◆Champagne
プロット◆父親の破産話しから色々とあるヒロインの話のようです。
音楽◆サイレント映画です。伴奏のピアノ音楽がステレオでした。
ユニバーサル・ピクチャーズ発売のDVDにて。画質はそれなりによいです。粒子が粗いけど。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。

キャスト
ベティ・バルフォア→ヒロインの金持ち娘ベティ
ゴードン・ハーカー→ベティの父親 マーク
ジャン・ブラダン→ベティの恋人の男
フェルディナン・フォン・アルテン→シャンパンの主観ショットの男


アルフレッド・ヒッチコック監督の演出はよいと思います。
全体的にいつものような演出スタイルになっています。

スタジオ・カナル
日本語を選べのダイアログ。
警告が出ます

スタジオ・カナル
メニューから『シャンパーニュ』(1928年)を選びます。

タイトル
ブリティシュ・フィルム・censors?
ブリティシュ・インターナショナル・ピクチャーズ
キャストはザ・ガール、ザ・ボーイ、ザ・マン、ザ・ファーザー、となっています。洒落ています。

オフィスにて。
新聞を読んでるオッサンが登場。
西村晃にソックリです。これがザ・ファーザーでした。
見出しはキューピッドがどうのこうのとなっています。

客船のパーティ会場にて。
シャンパンを抜く主観ショットがあります。
シャンパングラスに映る風景。

何だか騒ぎがあったようでパーティ会場の人達が大移動しています。
どうやらデッキに向かっているようです。
救命ボートが降ろされています。オールで漕いで進むタイプの救命ボートです。

海面に不時着した飛行艇に付ける救命ボート。
男女を救出してるようです。ちゃんと荷物のトランク3個を持って救命ボートに移る若い女性。
若い女性は飛行服のコートを脱いできれいにしています。

客船に着きます。
若い女性の顔をまだ真っ黒でゴーグルのとこだけが汚れていない。
かなりみっともないルックスになっています。

船室にて。
若い男が来て、この若い女性は父親の飛行機で逃亡した?
そんな感じのことを言ってます。

オフィスにて。
新聞を読んでる父親です。新聞記者が取材に押しかけてます。

字幕◆船上では気軽に知り合うことが出来る・・・
客船にて。
船にもオッサンがいます。シャンパンの主観ショットの男です。
若い女性は注目されています。オッサンはこれを見ている。

デッキにちょっと出たら風が強くて大変と描写が入ります。お上りさんギャグか?
さっそくオッサンが来て若い女性に話しかけてる。
コートを着てまた2人でデッキに出ています。

字幕◆船首にはキューピット、舵を握るのはポセイドン・・・
揺れる船でフラフラしながらテーブルに着く若い女性。
→現在の客船は船体左右にスタビライザーが付いてるので揺れないはずです。

オッサンと同じテーブルに着いてる若い女性。
若い男も来ます。揺れてるのでフラフラしています。
ここは揺れてるのはカメラだけで俳優さんがフラフラ演技をしているだけなのでしょう。

若い女性に父親から電報が届く。
「お前の若い男は私の金目当てだ」となっています。

まだ揺れてる船です。船室にて。
若い男が寝ています。若い女性が来ました。
主観ショットで若い女性が3重に見えています。
若い女性が船長に結婚式を頼んだと言うことからカネのことで口論になっています。
指輪を返す若い女性。これが船が揺れたので紛失しています。
船室を出る若い女性。

シェルブールに7時に到着。キュナード急行でパリ行き。

パリにて。エッフェル塔が見えています。
汽車であっという間にパリに着いています。
若い女性の滞在先に若い男が訪ねてきます。少しぎこちない。
カクテルパーティをやってるらしい。カクテルを造ってる若い女性。
船にいたオッサンもいます。
ドレスを着替えてる若い女性。着替えのシーンをしつこく撮っています。さすが英国の元祖変態監督です。
ところで、この主演の女優さんのメイクはクララ・ボウ風のようです。

若い女性のドレスにケチを付ける若い男。
また着替えて黒い地味な服にしている若い女性。

呼び鈴のクローズアップショットが入ります。サイレント映画なのでそうなる。
来客です。父親でした。若い女性をベティと呼んでいます。ようやくヒロインの名前がわかりました。
悪い知らせで「パパが破産した」とのことです。
目が回るベティの描写があります。

パーティ会場に戻るベティ。
何気なく振る舞っています。パーティはお開きらしい。
若い男に「お金がなくなった」と言ってるベティ。
これからどうすると父親と相談しています。宝石を売りましょうとベティ。

街中にて。
ハンドバッグを引ったくられるベティ。
ここは何故か下半身のみ映していました。意味不明。

アパートにて。
ところでここはどこ。パリのわけないから英国に戻ったのか?
寝てる父親と宝石を盗られたことで口論になってるベティ。
何故かスクワットをしてる父親。ベッドのマットを片づけるベティ。

ベッドのシーツからテーブルクロスにオーバーラップして寝室から台所になります。
父親もパジャマからスーツになっています。時間が経過しているようです。
仲直りをしているようです。私が焼いたクッキー?を食べてとなります。
これが固くて食べられない父親です。

ナイフを持ったベティに若い男と船のオッサンがオーバーラップしています。
これは意味不明な描写です。

レストランにて。
固いクッキーが食べられずにここで食事となってる父親。

アパートにて。
本を見ながら料理しているベティ。なかなか上手く行きません。
そんなとこに若い男が来ます。さすがに嬉しそうなベティ。
「このあばら屋から出られるよ」と余計なことを言う若い男。そんなことからまた口論となっています。
怒って出て行く若い男。背中に料理中だったので粉を扱っていたベティの手の跡が白く付いています。古典的な描写です。

新聞広告「求む歯並びのよい女性、歯磨き粉の宣伝のため』を見つけるベティ。

街中にて。
面接を受けに事務所に入るベティ。何故かキャバレーのホステスの面接らしい。
歯ではなく脚がお目当てのようです。
「若い娘を送ります」の手紙を持ってキャバレーに向かうベティ。

キャバレーにて。
態度の悪い客だと思ったら給仕長でした。紹介状の手紙を渡してるベティ。
溶暗となります。

トンチンカンな仕事ぶりのベティ。
ドレス姿になっています。要領がわからなくて給仕長に怒られています。

厨房とテーブルの対比の描写があります。
こういうとこでの人の流れを上手く描写しています。

フラワーガールをやってるベティ。
お客ではない楽団に花を配ってまた給仕長に怒られています。

このへんまでで軽いドラマといった感じ。
英国はこんな感じの話しが好まれるのか?
ホステスのはしゃぎっぷりとかバーテンの仕事ぶりとか・・・
これを見てるベティ。

船のオッサンが客で来ています。さすがに気まずいのか物陰に隠れてるベティ。
すぐにオッサンに見つかります。席を離れたのでテーブルがなくなってしまい、新しいテーブルを出させているオッサン。
そこに給仕長が来て内緒でベティの腕をつねる。ベティは給仕長の足を思い切り踏む。そんな軽いギャグの描写があります。

オッサンはベティに説教します。
で、この店を出るのか?、そうではなくボックス席に入るオッサン。説教したついでに1発やってしまおうとベティに無理やりキスをしています。大騒ぎするベティ。
なんでそうなると思ったら、これはベティの妄想でした。それがオチかい。

まだベティとオッサンはテーブルに座ったままです。
そんなとこにあの若い男がやって来ます。同席します。
オッサンはテーブルを離れます。ベティは若い男にここでフラワーガールをやってると言ってます。
何だか段々と気まずくなってるベティと若い男。

今度はイスに座ったままダンス?のベティ。
結局、若い男は店を出て行く。ベティは仕事を続けてる。

日を改めたのか、同日に時間が経過したのかよくわかりませんが、若い男はベティの父親を連れてきます。ベティのドレスが同じだから同日なのか?
これはまずいといった感じのベティ。

で、親子で口論となっています。
飛行娘、父を激怒させる。新聞の見出しを見せてる父親。
要するに、破産は嘘だったようです。ハッキリと描写していないけど・・
激怒してるベティ。

前に船のオッサンから「いつでも来なさい」とメモをもらっていたベティ。
時間も考えずにオッサン宅に突撃しています。

オッサン宅にて。
アメリカに行くとオッサン。一緒に連れてってとベティ。
溶暗となります。

汽車にて。
オッサンとベティ。
カットバックでクルマを走らせてる若い男のショットが入ります。
クルマの走る方向のディレクションがおかしいような気がするけど。この方向だと船から離れていきます。

船にて。窓が丸いので船でしょう。
オッサンが部屋を出て行きます。ドアに鍵がかかってることに気がつくベティ。
洗面台のタオル掛けの棒を外して護身用の武器にしているベティ。

誰か入ってきます。ちゃんと用意した棒で殴ってるベティ。
これがあの若い男でした。「何で君がここにいる」と言ってます。
キスをしています。もう仲直りしたようです。

オッサンが戻ってきます。連れがいました。これがベティの父親です。
オッサンはベティの父親は元々知り合いだったようです。
プロローグの船にて、オッサンも電報を受け取っていましたが、これが父親から「娘ベティを見守ってくれ」の電報でした。そういうオチかい。

今度は若い男がオッサンのことを誤解して殴りかかっています。
軽く一騒ぎとなって収まります。
「今度は僕が船長に結婚式を頼む」と若い男。これで軽い口論になっています。
またオッサンのシャンパングラスの主観ショットとなりエンドとなります。


そんなわけでホントにこれは軽い話しの普通の作品でした。悪くはない。



« SHOWBIZ COUNTDOWN 2011.03.21(月) | トップページ | 『マンクスマン』(1929年) »

映画」カテゴリの記事

1920年代」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『シャンパーニュ』(1928年):

« SHOWBIZ COUNTDOWN 2011.03.21(月) | トップページ | 『マンクスマン』(1929年) »

月齢

無料ブログはココログ
フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

バイクフォト

  • ヤマハ トリッカー XG250
    私が買ったバイクです。ヤマハばかり。