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2010.12.11

『不思議の国のアリス』(1915年)

この作品はW・W・ヤング監督、ビオラ・サボイ主演のサイレント映画の中編のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1915年 アメリカン・モーションピクチャー・コーポレーション アメリカ作品
ランニング・タイム◆53min.
原題◆Alice in Wonderland
プロット◆不思議の国ヘ行って目を覚ます話しのようです。
音楽◆この作品はサイレント映画です。ピアノの伴奏が付いていました。
WHD JAPAN/有限会社フォワード発売のDVD『不思議の国のアリス 1903-1915』(1903年)(1915年)◆60min.にて。画質はそれなりに悪い。特に1903年版の方はかなりヒドイ状態でした。フィルムのリール穴が映り込んでいました。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはスタンダード。左右に大きく黒味あり。

キャスト
ビオラ・サボイ→アリス
あとはわからん。

W・W・ヤング監督の演出はまあよいと思います。
全体的に低予算な感じに仕上がっています。当時のB級サイレント映画はこんな感じだったのでしょう。

タイトル。
アリスが登場。
ある夏の日タルトを手作りしていました。ママがタルトを作っています。
アリスは外を見ています。このアリスは程よい感じの女優さんです。子役と言ってもいいみたい。
ちゃんとエプロンドレスなのもいい。
つまみ食いをしたいけど・・・
トラネコがいます。普通のネコでチェシャネコではない。
もう1人女性がやって来ます。どうやら先生のようです。
外に行きましょうとなります。

アリスと先生は外を歩く。
ウサギを捕まえてるアリス。それはまだ早いのでは・・・
木の上にネコがいます。チェシャネコではない。
ブタが飼われてるとこを通過しています。
花が咲き乱れているとこを通過しています。

川か池のほとりに到着します。
先生のひざまくらで本を読むのを聞いてるアリス。寝てしまいます。

アリスは夢の国に足を踏み入れました。

ウサギが出てきました。着ぐるみです。さかんに手招きしています。
見てると何だか、お前は招き猫か?と突っ込みたくなります。
寝てるアリスは幽体離脱してウサギに付いていきます。
ウサギは手招きを続けてる。いつのまにか実体化しているアリスがついていきます。

野原にて。
TO WONDERLANDの標識があります。

ウサギの穴。
一応時計を見ているウサギは穴に入ります。
続けてアリスも穴に入ります。穴を進みます。

アリスは小枝と枯葉の山にドシンと落ちました。

ドアには全てカギがかかっていました。
その広間に入るアリス。テーブルの上にカギがあります。
カギの合うドアがありません。小さいドアが開きました。
ドアの向こうは庭園です。
アリスには狭過ぎて小さいドアが通れません。
アリスは泣いて泣いて泣き続けました。床に涙が少し溜まっています。
するとネズミが通りがかります。着ぐるみです。
ネズミに「あたし、ここを出たいの」と訴えるアリス。

鳥と獣達の動物会議。
フクロウがいます。着ぐるみです。少し高いとこから飛び降りたけどちゃんと着地しています。凄いじゃん。

アリスとネズミはもう外に出ています。
ずぶ濡れのようです。たき火をしています。

色々な動物が動物会議へ向かっています。
マウスが言ってます。「ドードー曰く、体を乾かすにはコーカスレースがいいらしい?」

ドードー鳥がいます。これはかなりいい感じの造形の着ぐるみです。

アリスとネズミも動物会議に向かっています。

動物会議です。
かなり集まっているようです。みんな着ぐるみです。
アリスとネズミも到着しています。
「ネコを連れてくればよかったわ」とアリス。
続けて余計なことを言ってしまいます。「ネズミも捕る」「鳥も捕る」
そんなことを言ったので誰もいなくなってしまいます。
後悔先に立たずのアリスです。

ウサギが出てきました。
「私の扇子と手袋をどこにやった」とアリスを責めます。
「大変だ、侯爵夫人に処刑される」とウサギ。

ウサギは自宅に入ります。
すぐにウサギは出て行きます。で、ウサギの自宅に入るアリス。
2階に入るアリス。ちゃんとウサギサイズに小さめに作ってあります。
「扇子と手袋もあるじゃない」とアリス。

ウサギが戻ってきました。
庭で何か拾っています。小石か?、意味がわからん。
アリスの方はなんとなく外に出ています。

イモムシと会うアリス。
でかいキノコの上で水パイプを吹かしてるイモムシ。着ぐるみです。
「お前は誰だ」「わかりません」とかみ合わない会話となります。
「ウィリアム父さんを繰り返せ」とイモムシ。

そのウィリアム父さんの歌の描写が入ります。
逆立ちしているウィリアム父さん。
戸口で宙返りのウィリアム父さん。

そんな感じでわけのわからない感じになっています。
この歌のシーンを延々とやっています。

アリスは今度はどこへ行く?

侯爵夫人の屋敷にて。
女王様より侯爵夫人にクロッケーの招待状が届きます。
これを物陰から見てるアリス。
何だか『ふしぎの国のアリス』(1951年)と随分は話しが違うようです。

何となく侯爵夫人の屋敷に入ってるアリス。
頭だけ着ぐるみの侯爵夫人は赤ん坊を抱いてます。コックが料理を作ってます。
着ぐるみのチェシャネコが床にいます。何だか普通のネコですけど。
侯爵夫人の子守歌。赤ん坊を預けられるアリス。

赤ん坊を抱いて外に出るアリス。
いつもまにか赤ん坊は子豚になっていました。そのままどこかへ行ってしまう子豚。

チェシャネコが現れます。ちゃんと木の上にです。着ぐるみです。
「どっちに行ったらいい?」とアリス。
「どうでもいい」とチェシャネコ。
子豚になった赤ん坊の話をしています。
やはり消えたり現れたりしているチェシャネコです。
三月ウサギのとこに行くとアリス。

ここでエンドとタイトル。
で、またアメリカン・モーションピクチャー・コーポレーションと入り続きます。

ハートの王様と女王様の宮廷へいくアリス。
ドアを開けてそこに入るアリス。

ハートの王様と女王様が登場。女王様は着ぐるみではありません。

カードの兵隊もちゃんと登場。アリスが来ます。
「どうしてバラにペンキを塗ってるの?」
「それは白いバラを赤く塗らないと首を刎ねられる」
ハートの女王様の御成です。平伏のカードの兵隊。
アリスは見つかって打ち首にしろと言われてる。ここをフォローしてるハートの王様。
いつのまにかウサギもいます。

クロッケーとなります。
ここでクロッケーとクリケットは違うと気がついたりします。そりゃそうだ。
ちゃんとハリネズミにフラミンゴにカードの兵隊のゲートでやってるけど。
ウサギが打ちます。
アリスが打ちます。やり直しのアリス。ゲートを通しています。
何だかクロッケーの描写はグダグダです。もう少し上手く出来ないものか。

ネコが王様を見てる。なら全員打ち首?、何だかわからん。
大騒ぎとなっています。

ニセウミガメのところに行けとハートの女王様。
徒歩で移動のハートの女王様とアリス。

グリフォンのとこに着きます。着ぐるみです。
グリフォンに「この子をニセウミガメのところに連れてっておやり」とハートの女王様が命令する。で、この場を去るハートの女王様。

グリフォンと徒歩で移動のアリス。
飛ぶのかと思ったグリフォンですがそのまま歩いてるだけです。

ニセウミガメのとこです。着ぐるみです。
亀のスープとか・・・
「彼は何が悲しいの?」とアリス。
「何にも・・」とグリフォン。
「女王様がお前の身の上話を聞かせろと言ってた」とニセウミガメに伝えるグリフォン。

身の上話のニセウミガメ。
小さい頃は海の学校に行ってた。
授業の科目がだじゃれになっています。算数ではなく惨数とか・・・
ロブスターのカドリールを見に行こうとなります。

ロブスターが登場。2匹。海にいます。着ぐるみです。エビラか?
セイウチも登場。ちゃんと日傘をさしています。2頭。着ぐるみ。
セイウチの相棒は大工だったのでは?

海から着ぐるみのロブスター2匹がようやっと出てきます。
で、ロブスター2匹、セイウチ2頭。ニセウミガメ、グリフォン、アリスとそろいます。
パートナーを探してダンスとなります。座って見物のアリス。
カドリールダンスとなってます。これが着ぐるみ6体でダラダラと続いて何だかウルトラファイトみたいになっています。海岸で着ぐるみが組み合っているのでそうなります。

王様の使者白ウサギがハートのジャックの裁判に生き物みんなを呼びつける。
というとこはここにいる面々も行くわけです。
いつの間にかウサギもいます。ウサギと移動のアリス。

誰が女王様のタルトを盗んだか?

法廷にて。
罪状を読み上げるウサギ。陪審員の諸君を判決う述べよとなっています。
その前証人が呼ばれます。
帽子屋が証人です。着ぐるみ。
侯爵夫人のコックです。着ぐるみ。コショウをばらまいただけです。
今度はアリスが証人です。結構いい加減な証言のアリス。
「どうでもいい」かと言ってるアリスです。
何となく溶暗となります。

先生に起こされて目を覚ますアリス。
先生と家に帰ります。
エンドとなります。


そんなわけで普通のアリス物でまとめてあるまあまあな作品でした。


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