『ザッツ・エンターテインメントPART3』(1994年)
この作品はバド・フリージェン/マイケル・J・シェリダン監督の演出、ジーン・ケリー他出演のMGMミュージカルのアンソロジー第3弾のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1994年 Turner Entertainment (in association with)/MGM アメリカ作品
ランニング・タイム◆120分
原題◆That's Entertainment! III
プロット◆MGMミュージカルの紹介をするアンソロジーのようです。
音楽◆マーク・シェイマン
ワーナー発売のDVDにて。画質はよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイドで左右に少し黒味ありま。古い作品は左右に大きく黒味があります。
キャスト
ジーン・ケリー→最初と最後に登場
ジューン・アリソン→作品紹介
エスター・ウィリアムズ→作品紹介
シド・チャリシー→作品紹介
デビー・レイノルズ→作品紹介
レナ・ホーン→作品紹介
ミッキー・ルーニー→作品紹介
アン・ミラー→作品紹介
ハワード・キール→作品紹介
バド・フリージェン/マイケル・J・シェリダン監督の演出はよいと思います。
MGM映画創立70周年を記念して、『ザッツ・エンターテインメント』(1974年)、『ザッツ・エンターテインメントPART2』(1976年)に続き、MGMのミュージカル映画の名場面を集めたシネ・アンソロジーだそうです。
監督・製作・脚本・編集は、前2作で編集を担当したバド・フリージェンとマイケル・J・シェリダンのコンビだそうです。
本作の製作に当たり、3原色のテクニカラーのネガ及びサウンドトラック(ドルビー・ステレオ化)を、デジタル技術を駆使して全面的に修復、MGMシネ・ミュージカルの黄金時代を鮮やかに蘇らせているそうです。
ゆかりのスターたちがホストを務め、
カリフォルニア州カルヴァー・シティにある旧MGMスタジオに集まり、曲や共演者にまつわる思い出、当時の体験談、撮影の裏話などを語る。
この撮影所はソニーが買って現ソニー・ピクチャーズになってるようです。
史上初のミュージカル映画『ホリウッド・レビュー』(1929年)から
カラー時代、
ワイドスクリーン時代・・・
と時代の流れを追いながら、
62曲のミュージカル・ナンバーを収録。
本編では未使用のアウトテイク6曲と製作現場の映像と共に初公開。
となっているようです。
メニュー画面となります。
OVER TURE 序曲
バックが真っ黒で『ザッツ・エンターテインメントPART3』のロゴがあります。
MGMのタイトル。70周年記念。
プロローグ。
『ジーグフェルド・フォリーズ』(1946年)◆フレッド・アステアが登場。ピンクのドレスの女性ダンサーが大勢出ています。ルシル・ボールと黒いコスチュームのキャットウーマン達。
ナレーションでビデオのことをVCRと言ってます。VHSビデオカセットレコーダーのことです。
タイトル。アルファベット順のようです。
ジューン・アリソン
シド・チャリシー
レナ・ホーン
ハワード・キール
ジーン・ケリー
アン・ミラー
デビー・レイノルズ
ミッキー・ルーニー
エスター・ウィリアムズ
ナレーションが入ります。この声は誰だ?
MGMのスタジオの風景。
ナレーションの紹介でジーン・ケリーが登場。
MGMの紹介をしています。万年青年のジーン・ケリーですがはさすがに老けたな。
『5人のロカスト・シスターズ』(1928年)◆ボードビルの舞台をそのままスクリーンにしています。女性4人が歌い、ピアノ弾きの女性がいます。これで5人です。
『ハリウッド・レビュー』(1929年)◆オールトーキーの本格的なミュージカル。クリフ・エドワーズの「雨に唄えば」があります。
「雨に唄えば」と当時の新曲だったそうです。
女優さんが大勢出てます。ジョーン・クロフォード、マリオン・デイビス、バスター・キートン、マリー・ドレスラー、ジャック・ベニー、ポリー・モラン、等々大勢出ています。
最初のミュージカルは舞台のレビューをそのまま映画にしていたようです。
そのようなスタイルはすぐに飽きが来たとのこと。そのせいで製作中止となっのが・・
『マーチ・オブ・タイム』(1930年末で製作中止)◆未完の大作だったので双子のドッジ姉妹が踊るナンバーはお蔵入りとなったようです。刑務所スタイルの歌とダンスです。巨大なセットにバックダンサーも大勢います。
(1933年頃)◆シャワーを使いながら歌う女優さん達。
ジーン・ケリーのナレーションでプロデューサー達が客を引こうと最後に頼るのはいつの時代でもセックスだと言っています。
女子大寮のシャワールームをそのままミュージカルシーンにしたそうです。そりゃ受けるでしょう。
このシャワーナンバーはさすがに苦情が多くて検閲騒動になったとのことです。
で、歌劇をそのままミュージカル映画にすることになったようです。この作品名がわからん。→キャストはネルソン・エディとジャネット・マクドナルドのようです。
『ハリウッド・パーティ』(1934年)◆もう俯瞰でダンサーが大勢いる振付になっています。色々な作品のシーンが流れています。
で、ミュージカルにはスターが必要となります。
『ブロードウェイ・メロディ』(1938年)◆最初のスターはエリノア・パウエルです。
シルクハットにタキシード姿で男性ダンサーを多数従えてタップダンスとなります。
ミュージカルのアンソロジーを多く見てると結構同じ曲が使い回しというか何回も使われているとわかります。
ミュージカルの撮影には非常に手間がかかるとなります。
『Lady Be Good』(1941年)◆「魅惑のリズム」を踊るエリノア・パウエル撮影する風景。カメラが移動するために部分的にセットが動くようになっています。
スプリットスクリーンで中央で分割して左が完成シーン、右が撮影シーンとなっています。ドリーとクレーン使用。ステディカムは当然ありません。
同じことを本格的に『『ロープ』(1948年)でもやっています。こちらは映画全編をワンショットの長回しで撮影するためですが・・・。
『初恋合戦』(1938年)◆ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランドが初共演の作品。
ミュージカルは現実の戦争の気晴らしになると言ってます。
『Andy Hardy's Double Life』(1942年)◆エスター・ウィリアムズのデビュー作。ミッキー・ルーニーの相手役のようです。
エスター・ウィリアムズは22本のMGM映画に出演した。ホトンドが水着だそうです。
本物のエスター・ウィリアムズが登場。
MGMスタジオの鉄製の円形プールにて。このプールは最初はジョニー・ワイズミラーのターザン映画のために作られたそうです。
『This Time for Keeps』(1947年)◆ジミー・デュランテの共演作。
エスター・ウィリアムズの他の作品が出てきます。
彫刻と泳ぐエスター・ウィリアムズ。
トムとジェリーと泳ぐエスター・ウィリアムズ。
ハワード・キールの夢の中が泳ぐエスター・ウィリアムズ。
MGMで12年間の活動だったそうです。素晴らしい12年間でしたと言ってる。
『雲流るるはてに』(1946年)◆ジューン・アリソンが登場。
男達を従えて歌います。ジューン・アリソンの声はハスキーというかガラガラ声というか、よくMGMが雇ったなといった感じ。これもこれでいいけど。
本物のジューン・アリソンが登場。リムジンに乗ってMGMスタジオ門に入ります。
MGMには星の数よりスターが多い。
『姉妹と水兵』(1943年)◆ジューン・アリソンの主演デビュー作品。ナンシー・ウォーカー、グロリア・デ・ヘブンが共演。一緒にMGMに来たとのこと。
MGMに新人が入れば歌とダンスの特訓となります。
スクリーン・テストの風景。
『錨を上げて』(1945年)◆キャスリン・グレイソン、
『イースター・パレード』(1948年)◆アン・ミラーが登場。
黄色と黒のドレスでタップダンスのアン・ミラー。14歳でRKO専属となり後にMGM専属になる。
『Good News』(1947年)◆ブロードウェイのダンサー、ジョーン・マックラケンのダンス。
パートナーはレイ・マクドナルド。ダイナーを舞台に大勢で踊ります。
『Broadway Rhythm』(1944年)◆3人のロス姉妹 Ross sisters のアクロバットダンス。人気はイマイチだったとのことです。ここまでやればフリークスですからそれはそうでしょう。
そのアクロバットとは体を極端に反らせて自分の股の間から顔を見せる曲芸です。
ところでこのアクロバットはフィギュアスケートのサーシャ・コーエンが出来たりします。この人はバレエ出身かと思っていたけど実はサーカス出身なのか?
『踊る大紐育』(1949年)◆ジーン・ケリー、ジュールズ・マンシン、フランク・シナトラにベティ・ギャレット、アン・ミラー、ベラ・エレンの男女6人でソング&ダンス。「ニューヨークの休暇を楽しもう」
このシーンはロケではなくセットでやっています。
『いつも上天気』(1955年)◆グリーンのコスチュームのシド・チャリシーがボクシングジムで男達とダンス。
で、『ブリガドーン』(1954年)の撮影したスタジオに本物のシド・チャリシーが登場。バックの巨大ホリゾントの絵が素晴らしいそうです。
ジーン・ケリーの紹介をしています。当然ですが褒めています。
ジーン・ケリーは舞台の『パル・ジョーイ』でMGMにスカウトされたそうです。
『For Me and My Gal』(1942年)◆モノクロでジュディ・ガーランドとの共演でデビューしたジーン・ケリー。
『サマー・ストック』(1950年)◆ジーン・ケリー単独でのタップダンス。新聞紙を小道具にしてのダンスです。ジーン・ケリーは振付も自分でやっていたとのことです。
『Words and Music』(1948年)◆「10番街の殺人」からジーン・ケリーのダンス。地下酒場でのダンス。パートナーはベラ・エレン。
『巴里のアメリカ人』(1951年)◆ロートレックの絵のセットでダンスのジーン・ケリー。パートナーはレスリ・キャロン。
『雨に唄えば』(1952年)◆パートナーはドナルド・オコーナー。ボードビルの舞台でバイオリンを小道具したダンスです。
『ブリガドーン』(1954年)◆美しい絵の景色をバックにパートナーがシド・チャリシーでダンス。このシーンですが音楽がステレオにリニューアルされてます。
本編では未使用のアウトテイクを製作現場の映像と共に初公開。
『雨に唄えば』(1952年)◆歌うデビー・レイノルズ。
衣装部に本物のデビー・レイノルズが登場。
撮影所には女優変身コースというのがある。ドレス、ヘアメイク等・・。
ジョーン・クロフォードがきれいになります。別の意味ではジョーン・クロフォードぐらいでもきれいになれる。何度もメイクテストをしたとのこと。
ラッシュフィルム?女優さん達。
グレタ・ガルボ、ジーン・ハーロー、キャロル・ロンバード、ノーマ・シアラー、マーナ・ロイ、ロザリンド・ラッセル、エリノア・パウエル、ルイーズ・レイナー、ヘディ・ラマー、ルシル・ボール、グリア・ガースン、ジュディ・ガーランド、キャスリン・グレイソン、マルレーネ・ディートリッヒ、エバ・ガードナー、アーリーン・ダール、ラナ・ターナー、ジェーン・パウエル、アン・ミラー、シド・チャリシー、グレース・ケリー、ジューン・アリソン、レナ・ホーン、ジャネット・マクドナルド、キャサリン・ヘップバーン、エリザベス・テイラー、エスター・ウィリアムズ、後は他に色々な女優さんが出ています。
(1941年)頃「ジーグフェルド・ガール」をトニー・マーティンが歌う。
隣に立ってるだけの女優さんはヘディ・ラマーか?、ラナ・ターナーもいるみたい。
本編では未使用のアウトテイクを製作現場の映像と共に初公開。
「アイ・ラブ・メルビン」を歌うデビー・レイノルズ。ゴージャスな美女になるデビー・レイノルズって、それは無理じゃん。少しどころかだいぶ違います。恋人役はドナルド・オコーナー。
本編では未使用のアウトテイク6曲を製作現場の映像と共に初公開。
『いつも上天気』(1955年)◆赤いドレスのドロレス・グレイが男4人を従えて歌とダンス。画面はシネスコ。
『トーチ・ソング』(1953年)◆ジョーン・クロフォードが青いドレスと凄いメイク、吹き替えで「奥様は顔が二つ」を歌います。落ち目のスターに扮してとは洒落になっていないような。
『バンド・ワゴン』(1953年)でシド・チャリシーの吹き替えで使う歌をここで使ったそうです。で、このナンバーはカットされたのこと。
歌は同じで2作品をカットバックさせています。これはシド・チャリシーの方がいいな。
1940年代初めにハリウッドで突如ラテンブームになったようです。
そんなのがあったのか?知らなかった。
寒い冬と世界大戦の憂さを晴らすのに合っていたそうです。
ザビア・クアト楽団が登場。ハリウッドスタイルのラテン風のダンサーやセットなのでおそらく本国の人から見ればトンデモだと思えます。
ラテン系のリカルド・モンタルバンが人気ですだって。ホントかよ。
『The Kissing Bandit』(1948年)◆アン・ミラーとシド・チャリシーの2人を相手にダンスです。もったいない。
リカルド・モンタルバンと結構芸歴が長い。歳をとってからもたまに映画にでています。
ブラジルのホットな歌手カルメン・ミランダが歌います。
作品名がわからん。
『Babes on Broadway』(1941年)◆カルメン・ミランダの偽物が現れます。これがミッキー・ルーニーの仮装です。ミッキー・ルーニーは後で日本人もやっていますが、こんなこともやっていたのか。全く観客を舐めています。
レナ・ホーンが歌います。
英語ではリナ・ホーンと言ってますが日本語字幕ではレナ・ホーン。
録音スタジオ内に本物のレナ・ホーンが登場。
ここで歌を録音しましたとか言ってます。
ハリウッドではいい思い出、悪い思い出があった。人種差別のことを言ってます。
映画では歌だけ歌うとすぐに立ち去ったと言ってる。
『パナマ・ハティ』(1942年)◆初めての仕事だったとのこと。
『Cabin in the Sky』(1943年)◆風呂に入ったまま歌っています。これはデリートシーンになったそうです。黒人女性の入浴シーンはダメとのこと。
『雲流るるはてに』(1946年)◆ショウボートのジュリーを演じたそうです。
で、『ショウ・ボート』(1951年)では白人と黒人のロマンスはダメなので役を下ろされて代わりエバ・ガードナーになったとのこと。そんなこと言ったら現在でも条件は変わらずダメじゃん。
エバ・ガードナーの歌はやはり吹き替えになったけど歌はレナ・ホーンではないみたいです。
エバ・ガードナー本人の歌うシーンも少し流れています。そんなに悪くはないと思うけど。
役を下ろされてのはやはりショックでしたと言ってる。レナ・ホーンは黒人の割りには正直言ってそんなに黒くないけどそれでもダメだったのか。
『アニーよ銃をとれ』(1950年)◆代役のことを話しています。
ベティ・ハットンは代役で最初はジュディ・ガーランドだったそうでここでは神経を病んでと言ってるけど実際はヤク中でヒドイ状態になっていたらしい。何しろ子役の頃からMGMが仕事をさせるために睡眠薬と覚醒剤(アンフェタミン)を交互に飲まされていたのではそうなります。
ここで「私はインディアン」のジュディ・ガーランド版が見れます。
同じ降板前のジュディ・ガーランドが子供相手に歌うシーンがあります。作品名がわからん。「自然にしてれば大丈夫」という歌です。
『Words and Music』(1948年)◆ミッキー・ルーニーと歌うジュディ・ガーランド。最後の共演作だそうです。
で、本物のミッキー・ルーニーが登場。ジュディ・ガーランドの話をしています。
共演作は10本あったと言ってる。
『エブリボディ・シング』(1938年)に出演したジュディ・ガーランド。
『アンディ・ハーディ』(1942年)で悩みを歌うジュディ・ガーランド。
『オズの魔法使』(1939年)◆ドアを開けるとそこはカラーの世界になります。いいものです。アカデミー賞受賞の席で歌うジュディ・ガーランド。
『Babes on Broadway』(1942年)◆室内でミッキー・ルーニーとダンスのジュディ・ガーランド。
『美人劇場』(1941年)◆ラテン風のドレスのジュディ・ガーランド。「トリニダートのミニー」を歌います。セット撮影でゴンドラに乗ってる上に行くシーンがありますが回りの棒で支えててるわけではなくワイヤーで吊ってるのでしょう。
『雲流るるはてに』(1946年)◆ジェローム・カーンの伝記映画。特別出演で黄色いドレスでダンスのジュディ・ガーランド。
『ハーヴェイ・ガールズ』(1946年)◆白いドレスで歌うジュディ・ガーランド。これはデリートされたシーンとのことです。町からたいまつ持って行進しています。レイ・ボルジャー、シド・チャリシー、「たいまつの行進」
『サマーストック』(1950年)で上だけタキシードのジュディ・ガーランド。
このコスチュームは2年間の作品でもうやっていたとのことです。それが『イースター・パレード』(1948年)でデリートされたシーンですと見れます。「ミスター・モノトニー」
『イースター・パレード』(1948年)◆フレッド・アステアがアン・ミラーに歌っています。
本物のアン・ミラーが登場。太っています。『イースター・パレード』(1948年)の話しをしています。
フレッド・アステアの紹介をしています。リハーサルは何回でもやるそうです。
ところでザナックの伝記本『ザナック ハリウッド最後のタイクーン』でフレッド・アステアのことが面白おかしく書いてありました。姉のアデルが結婚引退をして糸の切れた凧になってアステアがハリウッドに流れてきたとか・・・
ゲスト主演でMGMに出てそれからRKOに行ってジンジャー・ロジャーズとのコンビで一発当てたフレッド・アステアというわけです。
7年後またMGMに出てエリノア・パウエルと組んだ『踊るニューヨーク』(1940年)となります。
『踊るニューヨーク』(1940年)◆フレッド・アステアとエリノア・パウエルの食堂?でのタップダンス。
『ヨランダと泥棒』(1945年)◆カラーになって黄色いドレスのルシル・プレマーとダンスのフレッド・アステア。
『イースター・パレード』(1948年)◆子役相手にドラムを小道具にダンスのフレッド・アステア。
『バンドワゴン』(1953年)◆ハードボイルドな私立探偵のフレッド・アステア。黒いコートを脱ぐと赤いドレスの謎の女がシド・チャリシー。
『ブロードウェイのバークレー夫妻』(1949年)◆ジンジャー・ロジャーズとフレッド・アステア。クレジット文字を消去したタイトルシーンを見せてくれます。貴重なダンスシーンが見れることになるそうです。まだ未見なのでよさがわからん。
『The Belle of New York』(1952年)◆「ダンシングマン」での撮り直しのシーン。衣装が地味でNGになったそうです。正規とNGをスプリットスクリーンで並べて比べています。これがホトンド同じにやってるの凄いフレッド・アステアです。
ハワード・キールがベティ・ハットンと歌います。
ところで私はハワード・キールとリチャード・キールをいつも混同しています。何でミュージカルからジョーズ男になるんだとなっています。
フィルム保管庫に本物のハワード・キールが登場。
『ローズ・マリイ』(1936年)に出ていた?
1950年代のハリウッドはトーキー以来の脅威にさらされていた。
それはTVです。そこで映画はシネマスコープ、ステレオフォニックサウンド等の新技術が開発されましたとのこと。
『絹の靴下』(1957年)◆グリーンのドレスのジャニス・ペイジとフレッド・アステアが「ステレオフォニックサウンド」の歌をやっています。ステレオフォニックと歌うとこだけサウンドエフェクトがかかるギャグとなっています。別にステレオになってるわけだはないのがポイント。
『情欲の悪魔』(1955年)◆芸能界の内幕物ミュージカル。青いドレスのドリス・デイが歌います。男性ダンサーを多数従えています。ドリス・デイはブロンドは自前なのか?。このシーンはちゃんとステレオフォニックサウンドになっています。リニューアルしてあります。
モノクロのエルビス・プレスリーが歌います。「監獄ロック」
エルビス・プレスリーはMGMに出ていたとこがあるようです。
私生活は悲惨だったらしいエルビス・プレスリー、取り巻きにカネを絞り取られていたそうです。
『恋の手ほどき』(1958年)◆ルイ・ジュールダンが歌います。
やはりMGMミュージカルの最後を飾る作品となっているようです。
ロケを相当入れてるみたい。MGMっぽくないじゃん。
エピローグ。
ジーン・ケリーが登場。MGMの話しをしています。
思い出のフィルムは永久に残ると言ってます。
『バンドワゴン』(1953年)◆ラストの「ザッツ・エンターテインメント」のシーンとなります。
MGM作品のモンタージュとなります。前2作品へとさかのぼってるにような感じになっています。
で、『バンドワゴン』(1953年)でのラスト「ザッツ・エンターテインメント」のシーンになりエンドとなります。やっばりこの作品になるのか。
後タイトル。
EXIT MUSIC 終曲はありません。
この作品はジーン・ケリーの遺作だそうです。
で、この作品完成時にはフレッド・アステアをすでに死去してます。
そのようなことを思うと感慨深い。2人の姿が映画として残ることがなによりです。
そんなわけでミュージカルの面白さがよくわかるよい作品でした。
退屈な本編がカットされミュージカルのみのアンソロジー作品はいくらでも見れます。
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