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2010.10.09

『くちづけ』(1957年)

この作品は増村保造監督、川口浩、野添ひとみ主演の風俗ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1957年 大映 日本作品
ランニング・タイム◆73分
プロット◆10万円を用立てる話しのようです。
音楽◆塚原晢夫
スカイパーフェクTV261チャンネルネコにて。画質は悪い。

キャスト
川口浩→大学生の男 宮本欽一
小沢栄太郎→宮本欽一の父 宮本大吉
三益愛子→宮本欽一の母 宇野良子
野添ひとみ→ヒロインでモデルの白川章子
村瀬幸子→白川章子の母 白川清子
河原侃二→白川章子の父
若松健→絵描きの息子 大沢和彦
吉井莞象→和彦の父 絵描きの大沢繁太郎
入江洋佑→宮本欽一の友人 島村
山口健→父親
見明凡太朗→横河弁護士
南方伸夫→別所弁護士
村田扶実子→売店のおばさん
小杉光史→代書人
ジョー・オハラ→モデルクラブ店主
若松和子→房子
橋本敏子→愛子
須藤恒子→ばあや
高村英一→良家の夫
清水谷薫→良家の妻
西川紀久子→パートナーの女
米沢富士雄→看守
黒須光彦→学生A
伊藤直保→学生B
島田重雄→学生C
鍵山寿子→女給A
松平直子→女給B
竹里光子→看護婦

この作品は増村保造監督で見ました。監督第1作というのも注目です。
原作が川口松太郎で三益愛子も出てて息子の川口浩が主演の何かと制約がありそうな条件となってます。

増村保造監督の演出はよいと思います。
セリフ回しはもう独特の特徴が出ています。主演の2人は新人なので監督のいう通りに喋っていたのかもしれません。

主人公 宮本欽一の父は選挙違反で保釈金10万で出られるという設定。
ヒロインの白川章子の父は役所の使い込み10万で弁償すれば出られるという設定。で、清瀬療養所に白川章子の母が入院しています。絵に描いたような不幸な設定となっています。

宮本欽一は父と離婚した母に10万頼みます。話しは早い。いきなり10万・・と言ってます。最初はアッサリと断られています。
画家のどら息子は10万出すからやらせろとヒロインにせまる。
そんな感じで不幸な状態が続きます。さてどうなる。

キャストで・・・
川口浩はTVシリーズ『キイハンター』では何か場違いな感じで、元祖やらせドキュメント『川口浩探検隊』ではうさん臭い感じで、あまりいい印象はありませんでした。
で、映画を見るようになって増村保造監督や市川崑監督の作品に出ていた1960年代の大映では大変いい仕事をしていたんだわかり随分と印象が変わり、親のコネで入った俳優の割りにはいいじゃんとなりました。この作品で「また小菅で会おう」のセリフがいい。
野添ひとみは水着あり。結構スタイルがいい。

バイクのことで・・・
バイクはトーハツのようです。2サイクルエンジンの音に排気ガスの煙が印象的。
2サイクルエンジンのバイクは排ガス規制でカタログから消滅しました。現在走ってるバイクが動かなくなったとこで2サイクルエンジンのバイクは消え去ります。


プロローグ。
小菅の東京拘置所から話しは始まります。
小菅 東京拘置所にて。
選挙違反の父に面会に来た宮本欽一。父を演じる小沢栄太郎の全然懲りてない演技がいい。
で、お金がない白川章子と知りあいます。

宮本欽一と白川章子は京成バスに乗って松戸競輪へに行きます。
競輪で儲けたらデートしようとなります。
6番にかけて勝ちます。儲けました。

トーハツのバイクを借り2人乗りで江ノ島に海水浴へ行きます。
話しは早い。江ノ島でデートする2人。ローラースケート場等。
水着を買って着る白川章子。

1957年の風俗が描写されています。これが当時の最新の風俗となっています。
江ノ島では水着モデルの撮影会をやっていた。これは今でも続いているような。

この海岸のホテルで偶然母に会う宮本欽一。3年ぶりに会ったらしい。
保釈金10万円を借金しようと母に交渉します。断られる。
この母が結構ドライな感じなのです。当時にしては珍しいキャラとなっています。

ダンスパーティとなります。
白川章子の友人と称する大沢とケンカ騒ぎになります。

画家のどら息子 大沢は父の絵を勝手に売ったりとやりたい放題です。
これも状況は更にひどくなって今でも続いているような構図となっています。

大沢に10万で体を売ろうとする白川章子。
そこに乗り込んできた宮本欽一。またケンカ騒ぎとなります。

何とか借りた10万円の小切手を白川章子に押し付ける宮本欽一。
何だかんだで仲良くなる2人。エンドとなります。


そんなわけでな普通の風俗ドラマのよい作品でした。
上手い監督は最初から上手いとよくわかります。これはホントです。
下手な監督はいつまで経っても下手なままなのです。たまに上手くなる監督もいるけど・・・。


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