『カルティキ/悪魔の人喰い生物』(1959年)
この作品はリカルド・フレーダ監督、ジョン・メリベール、ディディ・ペレゴ主演の怪獣映画のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1959年 イタリア=アメリカ作品
ランニング・タイム◆73分
原題◆Caltiki - il mostro immortale
プロット◆謎の生命体に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ロベルト・ニコロッシ/ロマン・ヴラド
TCメディア/株式会社ニューライン/株式会社オルスタックピクチャーズ発売のDVDにて。画質は普通によいです。スクイーズ収録のフル表示です。画面はややワイドで左右に少し黒味あり。
キャスト
ジョン・メリベール→ジョン・フィールディング博士
ディディ・ペレゴ→フィールディング博士夫人のエレン
ジェラルド・ハーター→同僚のマックス
ダニエラ・ロッカ→マックスにぞっこんのリンダ
ビットリオ・アンドレ→ロドリゲス教授
ジャコモ・ロッシ=スチュアート→ロドリゲス教授の助手
ダニエル・バルガス→太ってるボブ
Arturo Dominici→戻ったニエト
不明→行方不明のウルマー
リカルド・フレーダ監督の演出はまあよいと思います。
撮影のマリオ・バーバですが演出もやっていたそうです。
モノクロの撮影は見事です。フィルム・ノワールの雰囲気があります。
イタリア語版でした。てっきり英語版だと思っていた。聞いてて何を言ってるのか全然わからん。
きれいに撮られてるモノクロ作品です。これは見事な撮影です。巨匠は違います。
前説のナレーションが入ります。
ピラミッドがどうのこうのと言ってる。マヤ文明云々・・・。
ナレーションのカルティキと共にタイトル Caltiki - il mostro immortale が出ています。
マヤ遺跡にて。
火山が噴火しています。
ハンドガンを構えたままヨロヨロと男が歩いている。普通ではない。
キャンプに戻る男。
ヨロヨロと歩いてるのはニエトと呼ばれてる男。倒れます。
他に3人が登場します。
主人公のジョン・フィールディング博士。
痩せた同僚のマックス。
太ったヒゲの男ボブ。
ニエトはウルマーと調べに出かけて1人で戻ってきたらしい。
カルティキとうなされています。
女性キャラが2人登場。
ジョン・フィールディング博士夫人のエレン。
濃いルックスで何とく現地人美人のリンダ。
行方不明のウルマーを捜索に出る3人。
現地人を数名連れています。
遺跡に入るとこでガイガーカウンターで調べています。
洞穴に奥にカルティキの神像というのがあります。
ガイガーカウンターが反応しています。池の中が怪しいらしい。
池の中を調べようと道具を取りに1回戻ります。
8mカメラが落ちています。ニエトの物らしい。
キャンプにて。
現像して映写しています。何だか知らないけど結構ちゃんと撮れています。
洞窟内ではさすがに現地人は入っていないことになっていて、1人だけが映っています。
ニエトが発砲しています。揺れるカメラ。何だかわからん。
ジョン・フィールディング博士とエレン夫人。
メキシコシティに戻ると主張するエレン夫人。早く帰りたいと夫婦喧嘩になっています。
太った男が先住民の踊りを内緒で見物しています。
マックスはエレン夫人に言い寄っています。「やめてよ」とハッキリと断っているエレン夫人。
今度はマックスとリンダが痴話喧嘩となっています。イタリア人は忙しい。
太った男は踊りを見物してるのがバレています。笑ってごまかしています。
何だかよくわからん描写です。
夜。キャンプにて。
テント内で仲直りのジョン・フィールディング博士とエレン夫人。
「科学より君が大事だ」なんて言っています。科学のためなら何でもするのが科学者なのでは?、まあイタリア人だから。
遺跡の洞窟内にて。
太ったヒゲの男がアクアラング装備で潜ります。一応命綱をつけて潜る。
底には骸骨が落ちています。それから財宝もあちこちに落ちています。
無事に上がってきます。財宝があると喜んでいます。行方不明者の捜索は忘れています。
財宝欲しさにまた潜ります。一応捜索もあるようですが・・。
網持参で財宝を詰め込んでいます。捜索はやっていない。
突然何かに襲われるボブ。上では急いで命綱を引っ張っています。
引き上げられたボブの顔面はドロドロになっています。
続いて池の中から何か不定形の怪物が出てきます。全員に逃げます。
マックスが財宝欲しさに怪物に近づいたところ右腕を取り込まれます。斧で怪物を切断して怪物の1部をマックスの右腕に付けたまま救出するジョン・フィールディング博士。
外に出たところでガソリン満載のトラックを怪物にぶつけるジョン・フィールディング博士。ミニチュア使用。
大爆発となります。これで怪物を片づけたようです。
病院にて。
マックスの右腕は肉が溶けて白骨が見えています。
怪物の組織を顕微鏡で調べています。他の生き物に寄生する単細胞生物。となっています。
電子頭脳のようなとこです。当時のコンピュータのイメージです。
これで怪物の組織を分析するらしい。どの時代の生物なのか計算出来るとのことです。
結果はアナログメーターの針を振り切って2千万年歳だって。
新聞の見出しのモンタージュ。
イタリアなので大げさな見出しとなっています。
10億歳の生物とか。数が増えています。何でも水増しするのは中国人だけではないようです。どこの国でもやってるのか。
学界の発表です。
ジョン・フィールディング博士が報告しています。
太古から生き続ける不死の単細胞生物云々・・。
自宅にて。
帰宅するジョン・フィールディング博士。
エレン夫人、娘のジェニー、メイド。
研究室で怪物のサンプルをガラスケースに入れています。
病院にて。
見舞いに来たジョン・フィールディング博士とエレン夫人。リンダもいます。
マックスを見舞うジョン・フィールディング博士。
どうやらニエトは死んだらしい。で、マックスの顔のケロイドが凄い。
廊下で医者の説明を聞いてるジョン・フィールディング博士。
マッスクは盗み聞きしています。
自宅にて。
色々と調べているジョン・フィールディング博士。
他の生き物と合体して成長するとか。
何かアイデアを思いついたようで試してみようとなります。
火山の土、ガンマ線、放射能となっています。で、何をする?
怪物のサンプルを半分にして持っていくようです。
放射線研究所にて。
持参した怪物のサンプルに放射線を当てています。反応しています。
放射線を止めるとまた元に戻っています。
病院にて。
マックスとリンダ。
何だか知らないけど色々と言ってるマックス。やる気満々です。
ジョンには貸しがあるとか、復讐していやると意気込んでいます。それは単なる逆恨みのような感じですが・・・。
時間が経過したとこでベッドからマックスがいなくなっています。
ナースが入ってきます。物陰に隠れていたマックスがナースを片づけます。
自宅にて。
エレン夫人とリンダが話し込んでいます。
「マッスを救えるのはリンダ、あなただけよ」なんて言ってるエレン夫人。
リンダはマックスに本気なようです。
ここで病院から電話です。
マックスがどうかしたとか、急行する女性2人。
病院にて。
エレン夫人とリンダが駆けつけます。
ナースが死んでてマックスは行方不明。そんな状況です。
川べりにて
隠れてる逃走中のマックス。猟犬を連れてる捜索の警官隊。
マックスは水の中を歩いて臭いを消して猟犬をまいたようです。
自宅にて。
放射線のロドリゲス教授と議論しているジョン・フィールディング博士。
ロドリゲス教授は帰ります。助手が待っているクルマで走り去る。
入れ替わりでマックスが家に忍び込んでいます。
放射線研究所から電話です。
怪物が巨大化したとか。
すぐにクルマで急行するジョン・フィールディング博士。
電話線を切断しているマックス。
天文台を訪ねるロドリゲス教授。
空の状態が昔と同じになっている。彗星が接近しています。
1342年ごとに接近する彗星。アルシノエ。
怪物を破壊しなければ大変なことになるとロドリゲス教授。
放射線研究所にて。
被害状況を見ているジョン・フィールディング博士。
怪物は何とかしたようですがひどい状況となっています。
どうやら彗星が接近すると単細胞生物カルティキが巨大化するようです。
これを知っているロドリゲス教授がクルマごと崖から転落して爆発炎上となっています。これは単なる事故のようです。
自宅にて。
エレン夫人と娘のジェニー。ジェニーを寝かしつけています。
リンダが突然出てきてビックリのエレン夫人。リンダはマックスをかくまっています。
マックスに食事を持っていくリンダ。
研究室には怪物のサンプルの半分を残っています。
ロドリゲス教授の助手がジョン・フィールディング博士にロドリゲス教授が行方不明と知らせています。彗星の話もしています。
このジョン・フィールディング博士とロドリゲス教授の助手が似ていて見ていて同一キャラかと勘違いしそうです。
自宅にて。
彗星が接近して怪物が動いてます。
ガラスケースを破って巨大化しています。
薬品棚を倒したのでエレン夫人が目を覚まします。
電気が点きません。電話線も切れています。
いきなりマックスと鉢合わせのエレン夫人。これはビックリとなります。
まだ口説いているマックス。リンダもやって来て痴話喧嘩もどきとなっています。さすがイタリア人・・・。
リンダに発砲するマックス。痴話喧嘩もやり過ぎなのでは・・。
研究室では怪物が巨大化して騒音がするのでマックスが見に行きます。
怪物に食われるマックス。これでマックスは退場となります。
逃げるエレン夫人。まず娘を起こしに行きます。
ドアを破ってる怪物。
エレン夫人は娘と窓から脱出となります。
ジョン・フィールディング博士を非常線を突破して捕まっています。
警察で事情を話しますが信じてもらえません。
脱走するジョン・フィールディング博士。クルマを奪って自宅へ急行する。
イタリア軍隊の放送となります。
危険なので軍隊が出動するとか。
自宅に着いたジョン・フィールディング博士。
1階では怪物が頑張っています。エレン夫人と娘は2階です。
お巡りをジョン・フィールディング博士を追って来たけど怪物を見てビックリで発砲してます。
警察に火炎放射器を持ってこいと言ってるジョン・フィールディング博士。
軍隊が到着して火炎放射器を使います。
怪物がひるんだとこをジョン・フィールディング博士が突入となります。
はしごをかけて救出となりますが、もう下には怪物がいます。ここははしごを倒して怪物をまたいで飛び越えて脱出となります。
また火炎放射器攻撃となります。
ここは炎が大き過ぎてミニチュアがバレバレです。まあいいけど。
怪物はどんどん巨大化しています。
ミニチュアの戦車も登場。火炎放射攻撃をやっています。
あらかた怪物を片づけたようです。
撤退する軍隊。
「カルティキは永遠に去った」とジョン・フィールディング博士。
エレン夫人と娘をクルマに乗せて去ります。これは盗難車?。まあいいけど。
エンドとなります。表示はTHE ENDではなくヨーロッパスタイルでFINEです。
そんなわけで普通の怪獣映画のよい作品でした。
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