『48時間』(1982年)
この作品はウォルター・ヒル監督、ニック・ノルティ、エディ・マーフィ主演の刑事アクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1982年 パラマウント アメリカ作品
ランニング・タイム◆96分
原題◆48 Hrs.
プロット◆凶悪な犯罪者相手に時間制限のある違法捜査をする話しのようです。
音楽◆ジェームズ・ホーナー/ザ・バス・ボーイズ
パラマウント発売のDVDにて。画質はまあまあ。粒子が粗い。スクイーズ収録でフル表示にすると回りが全部黒味になってしまいます。
しょうがないのでHDスーパーライブにすると上下のみ黒味になるけど横に長過ぎる画面サイズになっています。そんなわけで、HDズームにして見ました。こうすると黒味が無くなります。画面サイズも同じようだし。その代わりに粒子が目立つ。
キャスト
ニック・ノルティ→アル中気味のジャック・ケイツ刑事
エディ・マーフィ→ケチな犯罪者レジー・ハモンド
アネット・オトゥール→ジャックのガールフレンド エレイン
ジェームズ・レマー→凶暴なアルバート・ギャンズ
ソニー・ランダム→ネイティブ系で凶暴なビリー・ベア
マーゴット・ローズ→ソニーの情婦ケイシー
デニース・クロスビー→木製バットのサリー
フランク・マクレー→事なかれ主義のヘイドン署長
ブライオン・ジェームズ→ジャックの同僚 ベン・キーホー刑事
デビッド・パトリック・ケリー→隠し金を持ち出すルーサー
ケリー・シャーマン→ルーサーのガールフレンド ロザリー
オリビア・M・ブラウン→レジーと知り合うキャンディ
ジョナサン・バンクス→アルグレン刑事
ジェームズ・キーン→相棒のバンザント刑事
クリス・マルケイ→警官
ウォルター・ヒル監督の演出はよいと思います。
段々と地味になっていったウォルター・ヒル監督ですがこの時期が1番よかったみたいです。
タイトル。
劇場公開も見に行ってもう何回も見ているので見慣れています。
囚人達が野外作業中です。
ボロトラックがやって来ます。運転しているのがネイティブ系の男。
いきなり凶暴なギャンズとケンカとなる運転手。これがやらせでハンドガンをギャンズに渡したようで2人で看守を撃ちまくります。
そのままボロトラックでズラかります。
日本語字幕では『軽トラック』と出ています。少しイメージがずれています。英語のライトトラックをそのまま日本語に直訳したようです。
製作がローレンス・ゴードンとジョエル・シルバーでした。その割りにはまともな出来になっています。これはウォルター・ヒル監督の腕前のおかげでしょう。
タイトルが終わります。
アパートにて。S.F.が舞台です。
ジャック・ケイツ刑事がガールフレンドのアパートで目を覚まします。
Casioのデジタル腕時計が鳴っています。
公園にて。
脱走したギャンズとビリーが公衆電話で売春婦を呼んでいます。まだ携帯電話はありません。
オルデン・ホテルと言ってる。
ベンチには額を撃ち抜かれた死体があります。犯罪者仲間らしい。
アパートにて。
ジャック・ケイツ刑事が朝からコーヒーに酒を入れてるので口論となっています。
路上駐車のキャデラック・コンバーティブルで出るジャック・ケイツ刑事。
この辺はカットバック多用であちこちにシーンが飛んでキャラ紹介をやっています。
ケチな犯罪者ルーサーがガールフレンドを連れて歩いています。
ここをギャンズとビリーにクルマに拉致されます。
ギャンズに絡まれてカネを出せと脅かされています。
オルデン・ホテルにて。
刑事2人がホテルに入るとこにジャック・ケイツ刑事が強引に加わります。
アルグレン刑事とバンザント刑事
まだ普通のクレジットカード泥棒の事件だと思っている刑事達です。
27号室だから2階か。
ギャンズはTVでアニメを見ています。何だかわからん。
ブロンドの売春婦に時間を稼げなんてシーンがあるので『ゲッタウェイ』(1972年)かと思えてしまいます。
路上駐車でホンダ アコードが見えます。
走っているクルマも日本車がチョコチョコ見えます。
ホテル内で銃撃戦となります。
ここはなかなか見事な銃撃戦となっています。
アルグレン刑事をかばってリボルバーを渡すジャック・ケイツ刑事。しかしアルグレン刑事は撃たれジャック・ケイツ刑事のリボルバーは持っていかれます。最悪の状況です。
軽い事件かと思ったら実は凶悪犯2人だったので大変なことになってしまいました。
警察にて。
ここは何故か1シーン1ショットの長回しになっています。
あれこれ言われて頭にきてるジャック・ケイツ刑事。
代わりのハンドガン、コルト・ガバメントを支給されています。
常習犯罪者なので指紋からギャンズとビリーの身元をすぐに割れています。
この線からムショのレジーにつながるようです。
何だかんだあった署長から好きにやれと言われてるジャック・ケイツ刑事です。
ムショに向かうとこで鉄製トラス橋の望遠ショットがあります。このショットはいい。
ムショにて。
レジーに面会のジャック・ケイツ刑事。
カセットのウォークマンを聴きながら『ロクサーヌ』を歌ってるレジー。ここでウォークマンを使ったギャグが入ります。現在では意味不明ですが・・。
当時のウォークマンは本体にマイクが内蔵されててスイッチを切り替ればヘッドホンで外の音が聞ける機能がありました。ウォークマンを駆逐したiPodにはこの機能はない。
公園で殺されて男はウォンと言う名前らしい。レジーがそう言ってます。
この作品が実質デビュー作のエディ・マーフィですが小柄で痩せています。まだ貫録はない。いかにも若くて小物という感じです。
適当に書類を作るジャック・ケイツ刑事。これは公文書偽造だから48時間以内に何とかしないとまずいとなっています。
下手するとジャック・ケイツ刑事自身が捕まると刑務所の職員が警告しています。
で、出所するレジー。
邪険に扱ってるジャック・ケイツ刑事。最初は仲の悪い2人です。ルーティンな描写となっています。
まずケチな犯罪者ルーサーに会おうとなります。
ルーサーのアパートにて。
何故か道路にポルシェ356が走っています。これはレジーが駐車場に預けてある筈のクルマでは?
ちゃんと汚しが入っているので間違いはないでしょう。少し出番が早過ぎるのでは?
レジーをキャデラックのハンドルにつないでアパートに入るジャック・ケイツ刑事。
でもルーサーに逃げられます。
ここはレジーが機転を利かせてルーサーを引き止めます。
ルーサーを締め上げるジャック・ケイツ刑事。
警察にて。
ルーサーを引っ張ってくるジャック・ケイツ刑事。
売春婦2人相手に口説いてるレジー。ここはエディ・マーフィ売り出しのシーンです。
ガールフレンドに電話してるがレジーにバレているジャック・ケイツ刑事です。
48時間の制限があるから寝てる暇もありません。
すぐに行動となります。ネイティブ系のビリーを探しに出かけます。
カントリーバーにて。
黒人は入れない店です。でも入るレジー。
レジーが警察バッジを借りて刑事の振りをして口八丁のシーンとなります。エディ・マーフィ売り出しのシーンとなっています。
色々やってバーテンからビリーの情婦の居所を聞き出します。
この騒ぎで小型のオートマティックハンドガンとスイッチナイフをゲットするレジーですがジャック・ケイツ刑事に取り上げられてしまいます。
中華料理店2階にて。
ここがビリーの情婦がいるアパートです。
女性2人がいます。木製バットとリボルバーで武装しています。
結局何も聞き出せず退散となります。
ところでこの話しは週末らしい。店が開いていないと言ってます。
アパートを出て路上にて。
操作が進まないので頭にきたジャック・ケイツ刑事がケンカを売って2人は殴り合いのアクションとなります。少し長めにやっています。
女性2人に通報されたのでパトカーが来て殴り合いはエンドとなります。
GSにて。
何となく仲直りのような感じの2人です。
いよいよ50万ドルの話しをするレジー。カネはどこだとジャック・ケイツ刑事。
レジーのクルマを預けてある駐車場へ向かいます。
駐車場の前にて。
クルマを止めて張り込む2人。レジーは寝てる。
朝です。
道路にはニッサン・セントラが走っています。トヨタ・セリカ・リフトバックも走っています。ハリウッド映画にしてはよく日本車が走っています。まだ予算が少なくて除外する余裕がなかったのでしょう。
ルーサーがやって来ます。レジーのクルマで汚れてるポルシェ356を出します。
尾行する2人。
黒人は外車が好きで、白人はキャデラックが好きだ、という小ネタが入ります。
ポルシェ356を止めるルーサー。
リアエンジンなので前にあるトランクからケースをとり出します。50万ドル入りです。
これを持って徒歩で地下鉄に入ります。尾行する2人。
地下鉄にて。
ルーサーがあちこち見ているのでギャンズにジャック・ケイツ刑事が来てるのを見破られます。
で、警官がジャック・ケイツ刑事を制止したとこから短い銃撃戦となります。
すぐ追っかけアクションとなります。
ジャック・ケイツ刑事はギャンズ一行を追い。
レジーはルーサーを追う。
ここでエディ・マーフィが走っているとこに脚を出すバカなエキストラがいて目障りです。プロデューサーのジョエル・シルバーは何をやっている。こまったものです。予算のせいで撮り直しも出来なかったのか。
ジャック・ケイツ刑事がまた警官に制止されてエンドとなってしまいます。ギャンズ一行は地下鉄でズラかっています。
黒人向けバー・ブロマンにて。
レジーがいます。公衆電話をかけています。ジャック・ケイツ刑事に電話したいたけど不在だったようです。
警察にて。
しけた顔をしているジャック・ケイツ刑事。
ガールフレンドから電話がかかってくる。こっちは結局切られてしまいます。
ようやく同僚のキーオ刑事からレジーから電話と聞き慌てて電話するジャック・ケイツ刑事。
キャデラックでバーに急行するジャック・ケイツ刑事。
黒人向けバー・ブロマンにて。
レジーはキャンディという女の子を口説いてる。
ジャック・ケイツ刑事が来て電話連絡をありがとうと言っています。
レジーの予想とは違いルーサーがもうホテルから出てきました。
ジャック・ケイツ刑事に知らせて尾行となります。
バスに乗るルーサー。
運転手はビリーです。客はギャンズと人質の女の子ロザリーだけです。
ギャンズにカネを渡して撃たれるルーサー。
尾行に気がついたギャンズ。カーアクションと銃撃戦となります。
で、キャデラックはショーウィンドウに突っ込みバスには逃げられます。最悪です。
警察にて。
署長の罵られるジャック・ケイツ刑事とレジー。
警察を出るジャック・ケイツ刑事とレジー。
どうやらレジーをムショに戻すようです。クルマはキャデラックがオシャカになったのでポルシェ356を使っています。
ワーゲン・ビートルの水平対向4気筒エンジンを使ってるポルシェ356なのでそんな感じのエンジン音となっています。
バーにて。
飲んでいるジャック・ケイツ刑事とレジー。
警察のキーオ刑事に電話してるジャック・ケイツ刑事。様子を聞いています。
ここでバスは中華街にあったと聞きます。
レジーにこの話しをするジャック・ケイツ刑事。
とりあえず中華料理店2階に向かうようです。
中華料理店前にて。
張り込んでるジャック・ケイツ刑事はレジー。
どうやらビリーと仲たがいしているようなことをいってたロザリーが怪しいとなります。
どうやらいるようです。踏み込ます。
レジーがおっかなびっくりな感じでビリーを撃ちます。最後まで余裕をカマしてたビリーです。何故そうだったかは不明。
これで銃撃戦となってギャンズが窓から逃げます。追うジャック・ケイツ刑事。
レジーを人質にとるギャンズ。
このような状況の成り行き上の決めセリフ「俺に構わず撃ってくれ」と言うレジー。
で、マジで撃つジャック・ケイツ刑事となります。これはビックリのレジーで面白いシーンです。
この後にジャック・ケイツ刑事の見事なコルト・ガバメントの連射シーンとなります。
ここも『ゲッタウェイ』(1972年)からの引用です。でも簡単には真似は出来ない。
エピローグ。
シンディとセックスしてるレジーを待っているジャック・ケイツ刑事。
スッキリして出てくるレジー。ここでライターネタが入ります。これの元ネタは『赤ちゃん教育』(1938年)でキャサリン・ヘップバーンがやっていました。
50万ドルですが新しいキャデラック・コンバーティブルの分だけでいいとジャック・ケイツ刑事。ポルシェ356をスタートさせます。
路地からポルシェ356を上手い具合にUターンさせて大通りに合流してるのが印象的。
エンドとなります。
そんなわけでよく出来たアクションのよい作品でした。
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