『ジキル博士はミス・ハイド』(1995年)
この作品はデビッド・プライス監督、ティム・デイリー、ショーン・ヤング主演のジキルとハイド物コメディのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1995年 Rastar Leider-Shapiro pro/Savoy Pictures (in association with)/PVM Entertainment/The Rank Organisation アメリカ作品
ランニング・タイム◆90分
原題◆Dr.Jekyll And Ms.Hyde
プロット◆変身して悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆マーク・マッケンジー
特殊メイクケビン・イエーガー
キープ株式会社/イーエス・エンタテインメント発売のDVDにて。画質は普通によいです。スクイーズ収録ではありません。HDフル表示では小さい。HDノーマル表示でも小さい。HDスーパーライブで見ました。画面はワイドで上下黒味あり。ブローアップしているので画面がちょっと粗い感じ。基本的にはよい画質です。
キャスト
ティム・デイリー→先祖はジキル博士のリチャード・ジャックス
ショーン・ヤング→変身したヘレン・ハイド
リセット・アンソニー→リチャードの婚約者セーラ
ハーべイ・ファイアスタイン→ゲイのデュボア部長
スティーブン・トボロウスキー→娘婿のオリバー・ミンツ社長
ジェレミー・ピベン→やられ役のピート
デビッド・プライス監督の演出はよいと思います。
全体的に無難にまとめていますが、ラストが少しグダグダでした。ここをスパッと終わってたらもっとよかった。
タイトル。
主人公のモノローグで話しは始まります。
化学者のリチャード・ジャックスに婚約者のセーラ。
香水の開発をやっているリチャード・ジャックス。
TVで古い『ジキル博士とハイド氏』を見ています。どうやらジョン・バリモア主演の『狂へる悪魔』(1920年)のようです。
TVはソニーのモニタタイプです。もちろんCRT。ところでソニーはCRTのTVを使うなとしています。トリニトロンのCRTはソニーの魂なのでは?、こんなソニーに誰がしたといった感じ。もうダメだな。
アガサ叔母さん宅にて。
フランク・アーサー・ジャックスの遺言書が読まれています。
総額1400万ドルの遺産です。一族が勢ぞろいしています。
で、リチャード・ジャックスには古い研究ノートのみが遺産でした。
ジョン・アービン弁護士が発表しています。
出だしは快調です。まだタイトルの途中です。
会社にて。
エレベーターでジェレミー・ピベン扮する同僚のピートと一緒になってるリチャード・ジャックスです。
会議にて。
これが香水の匂いを嗅いでいるだけです。
ハーべイ・ファイアスタイン→ゲイのデュボア部長
スティーブン・トボロウスキー→娘婿のオリバー・ミンツ社長
等が登場しています。
リチャード・ジャックスがプレゼンをやったけど上手くいかなかったようです。
自宅のアパートにて。
婚約者も仕事を持っているらしい。建築家には全く見えないけど。
そんなこんなでキャラ紹介です。ここまで見てて出来はよさそうと思えました。
窓の外に今は亡きWTCのビルが見えます。
モノローグでひい爺さんの紹介があります。
化学者で変人だったそうです。
アガサ叔母さん宅にて。
遺産の研究ノートをもらいに来てるリチャード・ジャックス。
古い葛?の中に古い書類等が入っています。葛ではなくチェストか?
ひい爺さんは作家のロバート・スティーブンソンと親友だとなっています。
アガサ叔母さんは「ひい爺さんの研究をしてはダメよ」と言っています。
でも次のシーンになるとそのひい爺さんの研究をしてるリチャード・ジャックスとなるわけです。
このようなルーティンな展開でいい感じです。
リチャード・ジャックスと言う名前ですがホントはジャックスではなくジキルだったらしい。このパターンはよくあるらしい。実際にラスプーチンがプーチンになっている例もありますし。
DNAの何とかかんとかとコンピュータのモニタで表示しています。
研究が完成となると、夜、雷が鳴って、雨が降ります。伝統的にそのようになるのです。
薬を飲むリチャード・ジャックス。VHSのビデオカメラで撮っています。
夜が明けても変わっていません。これじゃダメじゃんとなります。
で、マニング博士との会う約束を思い出すリチャード・ジャックス。出かけます。
レストランにて。
時間に遅れてマニング博士と会うリチャード・ジャックス。
何だか転職のための面接のようです。現在の仕事はダメなのかい。
面接のいいところで変身しかかるリチャード・ジャックス。
主観ショットで視界がぼけたりしています。爪が伸びます。腕の体毛が無くなります。チンポが無くなります。髪の毛が伸びます。胸が出てきます。
それはまずい状況となってこの場を退散するリチャード・ジャックス。
会社にて。
変身した状態で自分のラボに戻ってくるリチャード・ジャックス。
ジェレミー・ピベンの同僚ピートがやってきます。シャワーを浴びてるとこをガラス越しに見物しています。それはどう見ても女性だからです。
もうショーン・ヤングのヘレン・ハイドになっています。で、白衣を着てる。
ピートにヘレン・ハイドと名乗りリチャード・ジャックスの助手と自称しています。
デュボア部長に会いに行くヘレン・ハイド。
初対面ですが適当にやっています。どうやらデュボア部長はヘレン・ハイドを見てインポだったのがそうではとなくなったようです。喜んで医者に電話して報告している。
リチャード・ジャックスの頭脳に女性の体なので何でも出来るとやる気満々のヘレン・ハイドです。
服を買いに行きます。色々と買物のモンタージュとなります。リチャード・ジャックスのクレジットカードを使いまくります。
会社にて。
エレベーターで会うオリバー・ミンツ社長とヘレン・ハイド。
秘書の太った黒人女性はバレリーと言う名前です。ドレスをプレゼントするヘレン・ハイド。
ラボにはリチャード・ジャックスがいないと婚約者のセーラが来ています。少し会わない方がいいとセーラに助言しているヘレン・ハイド。
薬が切れたのかヘレン・ハイドから元のチャード・ジャックスに戻ります。
特殊メイクのケビン・イエーガーはいい仕事をしています。
会社にて。
ヘレン・ハイド時の記憶はないリチャード・ジャックス。とんちんかんな言動を取っています。
秘書にドレスのお礼を言われてもわからない。
自分で身体検査をしてるの見られているリチャード・ジャックス。
セーラに話しをするリチャード・ジャックス。
セーラに何で出てった?と聞いています。で、もうセーラには恋敵のラリーなる男がもういます。
何も知らないのでヘレン・ハイドのことを聞いてるリチャード・ジャックス。
自宅にて。
色々な思いつきをカセットテープレコーダーに録音しているリチャード・ジャックス。
ロウソクを点けてセーラと食事の準備のリチャード・ジャックス。
セーラがやって来ます。いい雰囲気になるところで変身が始まります。電灯を消したり点けたりとやっていて、髪の毛が伸びたとこでセーラが怒って帰ります。
会社にて。
オリバー・ミンツ社長に色仕掛けのヘレン・ハイド。欠員がいないのでダメと断られます。
ピートとヘレン・ハイドです。
やる気満々のピートの香水の中身を入れ替えるヘレン・ハイド。中身は硫酸です。
これで欠員が出ることになりヘレン・ハイドが昇格出来るわけです。
ピートを欠員にしてオリバー・ミンツ社長に本格的に色仕掛けのヘレン・ハイド。
ホテルまでに行っていよいよとなります。
肝心な時に元に戻り始めるヘレン・ハイド。これはまずいとトイレに立てこもります。
シャツにブリーフ姿でトイレに突撃のオリバー・ミンツ社長。さてどうしましょうの戻ってしまったリチャード・ジャックス。
トイレの窓から脱出のリチャード・ジャックス。
裸でぶら下がった後で転落して街中を裸で逃走となります。
会社にて。
オリバー・ミンツ社長からお前はヘレン・ハイドの部下だと言われるリチャード・ジャックス。
ピートは硫酸を被ったのにまだ死んでなくて復活しています。リチャード・ジャックスに色々と言っています。ヘレン・ハイドはいかれていると怒っています。
ヘレン・ハイドの吸ったタバコを分析してDNAを調べてるリチャード・ジャックス。
自宅にて。
ヘレン・ハイドに変身する用意をしているリチャード・ジャックス。
そのためににベッドに手錠で自分をつないでいます。そんなとこにセーラと男がやって来ます。
そんなわけで1人SMで女装趣味のリチャード・ジャックスとなってしまいます。
何だかまた変身したようです。
会社にて。ヘレン・ハイドはやる気満々でリチャード・ジャックスをどうにかしようとしてるらしい。
リチャード・ジャックスが開発した香水のプレゼンをしているヘレン・ハイド。
プレゼンとはデュボア部長とオリバー・ミンツ社長を同時に脚コキしているプレゼンです。これは効果抜群なようです。
デュボア部長を追い出してこれからというところに社長夫人ヒラリーがやって来てプレゼンは中段となっています。
自宅にて。
元に戻ってるリチャード・ジャックス。
VHSのビデオレターがあります。化学式や遺産の研究ノートを燃やされています。コンピュータのデータも消されたようです。
これはまずいとリチャード・ジャックス。今度はリチャード・ジャックス本人が消されるようです。
必死こいて研究のリチャード・ジャックス。
何だか段々と自分の時間の方が短くなっているようです。
ところでこの話しの設定では変身のたびに薬を飲むわけではないようです。
最初に薬を飲めば後は不定期に変身を繰り返しているようです。そのような設定なのでしょう。
会議にて。
リチャード・ジャックスの香水のプレゼンです。
で、会議はつまみ出されるリチャード・ジャックス。
今度の香水は成功のようです。うるさい婆さんがOKを出しています。
自宅にて。
リチャード・ジャックスからヘレン・ハイドに変身中。
そこにセーラがやって来てドア越しに声を聞いて浮気だと勘違いをします。
会社にて。
ヘレン・ハイドとデュボア部長。
君の経歴はいっさい不明でと突っ込まれています。
で、色仕掛けとなりデュボア部長と1発やって大人しくさせたようです。
このことをビデオレターで知るリチャード・ジャックス。
変身時間を予測してヘレン・ハイドがこまる状況設定にするリチャード・ジャックス。
会社にて。
裸で自分のオフィスにいるリチャード・ジャックス。変身時間を予測済みで待機です。
ですが変身せずに自分の大恥となり失敗しています。
自宅にて。
留守番電話に色々と伝言が入ってます。社長やピートから。
これを聞いてるのがヘレン・ハイドでした。
駐車場で待ってるピート。
クルマが故障中の女性を見て突撃するピート。アッサリ引っかかって電気ショックとなり悶絶となっています。
どうやらピートはやられ役のようです。でも不死身な設定なのか死にません。
パーティにて。
セーラと男がいます。女装中のリチャード・ジャックスがやって来て一悶着あります。
ホントのことを喋りますが誰も信じません。たたき出されてしまいます。
自宅にて。
包丁で手首を切ろうとするが出来ないリチャード・ジャックス。
ここでラボの監視カメラに変身が記録されているかも?と気がつきます。
会社にて。
忍び込んでビデオを探してるリチャード・ジャックス。
セーラは考え直してリチャード・ジャックスに会いに行きます。
自宅にて。
リチャード・ジャックスはセーラに証拠となる変身ビデオを見せます。
これで2人でヘレン・ハイドを何とかしようとします。
ブルックリン橋のシーンを早送りして時間を経過を描写しています。
で、その対策とはヘレン・ハイドに変身しているとこに対策の薬を注射をする。それも45分以内に。というとこは注射するの役はセーラしかいないことになります。
リチャード・ジャックスがベッドに自らを拘束したところで変身が始まります。
変身のとこではCGを使っています。CGというよりこの当時流行っていたモーフィングのようです。
ヘレン・ハイドに注射しようとしたが暴れたので火事騒ぎとなります。ヘレン・ハイドが死ぬとリチャード・ジャックスも死ぬと言われしょうがないので拘束を解いたら逃げられます。
注射器を持って追跡のセーラ。ヘレン・ハイドのクルマをタクシーで追跡となります。
ホテルにて。香水のお披露目パーティです。
ドレスを現地調達してバーティに出るヘレン・ハイド。
まだ生きてるピートもやって来ます。そんな感じで全員集合となります。
セーラもいますが残り時間があと6分ぐらいしかない。
呼ばれたとこで変身が始まるヘレン・ハイド。これはまずい。
顔を隠して接近中のセーラ。あと2分です。突撃して見事に注射することに成功します。
薬が効いてきて元にもどりつつあるヘレン・ハイド。
全員が注目している中でリチャード・ジャックスに戻ります。
これを見事なパーティ演出だと思っている人もいるらしい。男だとわかり何故かデュボア部長は安心しています。
で、決めセリフで「私はヘレン・ハイドです」と宣言するリチャード・ジャックス。『スタア誕生』(1954年)の「私はノーマン・メイン夫人です」のパロディで決めているようです。
そんな感じで少しグダグダでエンドとなっています。
そんなわけでなかなかよく出来てる作品でした。悪くない。
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