『この森で、天使はバスを降りた』(1996年)
この作品はリー・デビッド・ズロートフ監督、アリソン・エリオット主演の村社会人間ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1996年 キャッスルロック アメリカ作品
ランニング・タイム◆117分
原題◆The Spitfire Gril
プロット◆スピットファイヤーグリルのオーナーが交代する話しか?。
音楽◆ジェームス・ホーナー
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
アリソン・エリオット→来た人パーシー・タルボット
エレン・バースティン→スピットファイヤーグリルの主人ハナ
マーシャ・ゲイ・ハーデン→パットンの奥さんシェルビー
ウィル・パットン→不動産屋のネイハム・ゴダート
キーラン・マローニー→山林を持ってるジョー
ジョン・M・ジャクソン→缶詰めを取りに来る男イーライ/Johnny B
リー・デビッド・ズロートフ監督の演出はよいと思います。
出だしはいいです。刑務所内でヒロインが電話で観光案内仕事をしつつ「ここから出られません」と言ったとこで鉄格子がしまるとこなど映画的でいいです。
ヒロインが出所して村に来るとさっそく村社会の嫌なとこを描写してくれます。ギリアドという村が舞台。
村の暮らしは貧しいがシック。これが日本映画では出来ないんです。嘘でもいいから日本映画でこれをやってほしいものです。
スピットファイヤーグリルを売るための作文コンテストがあります。
上手くいけば儲けられるし、それに持ってる山林が売れることになり急にカネになることになったり。何だか地道に働いてては金儲けにはならないとなっているようにも思えます。結構厳しいな。
作文コンテストで20万ドル集まります。
でもそれをめぐって決闘が始まるわけではありません。見てて退屈してたのか20万ドルといえば『続・夕陽のガンマン』(1966年)ではないかと、そんなことを考えてしまった。
アリソン・エリオットのヒロインは、これが演技なのか実際に下手なのかよくわかりませんがクルマの運転が下手です。何て変なハンドルの持ち方でずっと徐行で走ってました。
で、死に至ったのは、幼い頃の不幸な出来事があって子供が産めない体なので、それなら死んだほうがマシということなのか?、それではあんまりな感じがしますが・・。
ウィル・パットンはいつもの屈折したキャラでした。
この人の名前のパットンが本名だとしたら、実生活ではお前は名前だけは勇ましい腰抜けだと言われててコンプレックスになったかもしれません。
ヒロインについて誤解していたたとを葬式で謝罪するだけでケリがついてしまった。この辺が見てて納得出来にくいところ。セリフなんてむなしいもの?何か見てて納得出来る視覚的な描写が欲しいとこでした。といっても謝罪のメソッド演技ではこまるけど・・。
ヒロインのアリソン・エリオットをわざわざ死なす必要があったのかは疑問な感じがしました。
そんな感じで全体的にはまあまあなんですけどヒロインが死んでラストにどこの誰だかわからない人が出てくるのには少し面食らいました。
原題はThe Spitfire Grillで店の名前なので、それからすると店がポイントだから合ってることになります。これはどんな話しか全く知らないで見て邦題の印象からミスディレクションしてしまったようです。
店の名のスピットファイヤーは戦闘機から取ってるとなってました。
第二次世界大戦で英国本土に責めて来たドイツを迎撃したバトル・オブ・ブリテンで活躍した戦闘機がスピットファイヤーです。
映画『空軍大戦略』(1969年)にもなってますが映画の方はイマイチな出来で戦闘機スピットファイヤーが実際に飛んでるだけが取り柄の作品でした。同じように『トップガン』(1986年)も、こちらはF-14トムキャットが飛んでるだけが取り柄でした。
そんなわけで私にとっては悪くはないけど、見終わってから「しまった、これは私の苦手なアートシアター物なのか」となった作品でした。
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