『ボストン 愛の炎』(1998年)
この作品はレスリー・リンカ・グラッター監督、マデリーン・ストウ、ケネス・ブラナー、ウィリアム・ハート主演のメロドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1998年 インタースコープ/ポリグラム/ユニバーサル・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆113分
原題◆The Proposition
プロット◆子供が欲しいなとなって色々とある話しのようです。
音楽◆スティーブン・エンデルマン
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
マデリーン・ストウ→エレノア・バレット夫人
ケネス・ブラナー→マイケル神父
ウィリアム・ハート→エレノアの夫アーサー・バレット
ロバート・ロッジア→弁護士のサーマン
ウェンディ・フェイン→メイドのシリル
ニール・パトリック・ハリス→若い男ロジャー・マーティン
トーマス・ドネリー→2番目の若い男ハリントン
この作品はマデリーン・ストウとケネス・ブラナーが出てるので見ました。どんな話しか知らないで見たらウィリアム・ハートも出ていました。これはいいキャスティングでした。
レスリー・リンカ・グラッター監督の演出はよいと思います。
邦題の通りボストンが舞台です。
始まってすぐに回想に入ります。
ケネス・ブラナー扮するマイケル神父に認知せよと話しに出る双子の子供が16歳です。で、この双子が生まれた少し前ですから20年位前の回想のようです。
走ってるクルマの形から推測すると1940年代から回想に入り1920年代になるようです。
子種がない夫のウィリアム・ハートは、子供を作るために25000ドルで若い男を雇って夫人とセックスさせて仕込みますが上手くいくわけがなくて揉めます。このシークエンスが結構長くて後に引きます。この件は文字通り流れてしまいます。
夫人の排卵日を記録していつ頃が妊娠しやすい体調なのか判断していました。
ナレーションの通り論理的なんですが、その他に色々と論理的に納得出来ないので上手くいくわけがありません。
この話しではキリスト教的には相当問題がありそうですがメロドラマ的にはよろしいのではと思いました。この作品のキリスト教はカトリックでした。
ケネス・ブラナーとウィリアム・ハートの2人の男は因縁浅からぬ関係です。
ウィリアム・ハート扮するアーサー・バレットは子種がない夫で子供が出来るなら何でもしていいとなっています。ウィリアム・ハートはこういう役は似合い過ぎ。
ケネス・ブラナーはいつもの通りで無難に演じていました。
マデリーン・ストウでまず思うのはアーモンドような瞳というフレーズ。どこかの小説で読んだような記憶があります。上流階級の御夫人をそれらしく演じていました。いい感じです。
ボストンが舞台というので野球場のフェンウェイ・パークでも出てこないかと期待しましたが出ませんでした。フェンウェイ・パークは1912年完成で現在になってもまだ使われている由緒ある野球場で、シンメトリーにこだわるスタンリー・キューブリック監督には嫌われそうな左右非対称の変形フィールドが特徴の野球場です。なにしろセンター奥の外野フェンスにはこの線より左ならフェアで右ならホームランですと、実際に見なければ何だかわからない条件がある奇妙な野球場なのです。
そんなわけでメロドラマかと思って見たらそのまんまのメロドラマのよい作品でした。
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