『ペリカン文書』(1993年)
この作品はアラン・J・パクラ監督、ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン主演の政治サスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1993年 ワーナー アメリカ作品
ランニング・タイム◆141分
原題◆The Pelican Brief
プロット◆石油採掘に絡んで巻き込まれる話しのようです。
音楽◆ジェームス・ホーナー
ワーナー発売のDVDにて。画質は案外よい。画質がよくても映画の出来がお粗末なのはこまったものです。
このDVDは両面1層なのです。レーベルの字が小さくて読みにくいこと、入れる面は素直にA面を上にして再生すればいいようです。ひっくり返すのはLDと同じでした。
キャスト
ジュリア・ロバーツ→学生のダービー・ショウ
デンゼル・ワシントン→新聞記者のグレイ・グレンサム
サム・シェパード→トーマス・キャラハン教授
ジョン・ハード→FBI特別法律顧問ヴァーヒーク
ヒューム・クローニン→判事のローゼンバーグ
ロバート・カルプ→合衆国大統領
ジョン・リスゴー→編集長のキーン
トニー・ゴールドウィン→大統領補佐官
スタンリー・トゥッチ→暗殺事件の実行犯の男
キャストだけは豪華です。
アンソニー・ヒールドはどこかで聞いたような名前です。→『ザ・グリード』(1998年)で見ていた。
ヒロインの友人は誰?調べるともしかしてCynthia Nixon→Alice Starkか?
アラン・J・パクラ監督の演出はイマイチだと思います。
ワシントンD.C.とニューオーリンズが舞台のようです。
州の鳥がペリカンなのでこの作品のタイトルになっていると本編中の説明セリフでようやくわかりました。
ぞろぞろとキャラが出てて誰が誰だかさっぱりわからん。『推定無罪』(1990年)と同じでした。
多分脚本だけではつじつまが合っていると思えますが見てる方はどういう話しか全然わかりません。話し運びは上手くないようです。
サスペンスも散発でアクションもホトンドありません。
駐車場でクルマの上に飛び降りるとこが唯一のアクションシーンでした。ここは作品紹介のハイライトでおなじみでした。アクションシーンはここしかなかったのか。
ユーモアも皆無でこの直前に見た『アウトブレイク』(1995年)とはエライ違いでした。
そういう設定ではないので黒人と白人の組み合わせではロマンティックにもならないし。これではまるでいいとこないじゃない。
ジュリア・ロバーツ扮するヒロインと教えて貰っている教授といい仲になっています。なるほどこれなら出世出来ます。二股をかけなければね。
変装しておかっぱのヘアスタイルはいい。字は左手で書いていました。どうやらジュリア・ロバーツ本人が左利きのようです。
演出がイマイチなのでヒロインは危険なのにまともに動けないヒラヒラの服なのは何で?とつまらないことまで気になってしまいました。
白人お気に入りの黒人のことをアンクル・トムと言われ同じ黒人からは嫌われるそうです。デンゼル・ワシントンはガキの頃は同じ黒人にアンクル・トムといじめられたでしょうね。今でもそうかもしれない。そのせいかワシントンの主に演じるのはアンクル・トムのタイプキャストとやたらと不利な立場に陥れられるキャラの2つになっています。
『ボーン・コレクター』(1999年)ではそれがエスカレートして全身マヒの人を演じています。ここまで来るとはトラウマ物ですね。そのうち江戸川乱歩の『芋虫』の主人公でも演じるかもしれません。ホントにやりそう。
そんなわけで10段階評価でいうと1となるとこですがジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントンが出てるので2にオマケしましょう。その程度の作品でした。
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