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2010.05.09

『吸血鬼ドラキュラ』(1957年)

この作品はテレンス・フィッシャー監督、クリストファー・リー、ピーター・カッシング主演の有名なハマー・フィルム製作のドラキュラ映画です。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1957年 ハマー・フィルム・プロ 英国作品
ランニング・タイム◆84分
原題◆Horror of Dracula
プロット◆ドラキュラ伯爵を相手に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ジェームズ・バーナード
スカイパーフェクTV260シネフィルイマジカにて。画質はまあまあ。パッケージソフトではないのでこんなものでしょう。

キャスト
クリストファー・リー→吸血鬼のドラキュラ伯爵
ピーター・カッシング→ヴァン・ヘルシング教授
マイケル・ガフ→旦那のアーサー・ホルムウッド
メリッサ・ストリブリング→奥さんのミーナ・ホルムウッド
キャロル・マーシュ→妹のルーシー・ホルムウッド
ジョン・ヴァン・アイゼン→潜入したジョナサン・ハーカー
ヴァレリー・ゴーント→お城の女吸血鬼
マイルズ・メイルソン→葬儀屋の主人
オルガ・ディッキー→ホルムウッド家のメイド ゲルダ

テレンス・フィッシャー監督の演出はよいと思います。
この作品はドラキュラ物では初のカラー作品?→そうらしい。
シーンごとに溶暗を使っています。

ワーナーのタイトルがでています。これはビデオのタイトルみたい。タイムワーナーなんて公開当時はそうはなっていなかったはず。
それから ハマー・フィルム・プロと出ています。ここの作品は昔TVで少し見たりしてて初めて見るわけではないと思う。それでも通してまともに見るのは初めてです。
タイトルではピーター・カッシングが最初に出ています。次に3人まとめてその中の1人でクリストファー・リーが出ています。まだクリストファー・リーはスター扱いではないようです。

ドラキュラの名前が入ったプレートがついてる棺桶です。
血が滴ります。妙にわかりやすくなっています。

ジョナサン・ハーカーの日記。1885年5月3日
ドラキュラ伯爵の城にやってきます。
ジョナサン・ハーカーのモノローグが長々と入っています。フィルム・ノワールか?
城の中に入りますが誰もいない。
食事の用意がしてあって、しぱらくすると女性の影が迫ります。
いきなり「助けて」と女性。で、いきなり逃げています。それはドラキュラ伯爵が来たからです。

クリストファー・リーのドラキュラ伯爵はさすがに素晴らしい。
長身で細身でいわゆるセクシーな吸血鬼ぶり。なるほどこれなら女性客をイチコロに出来るわけです。

寝室に案内されるジョナサン・ハーカー。
使用人はいないとドラキュラ伯爵。
婚約者ルーシーの写真を見せるシーンもちゃんとあります。
ドアに鍵を掛けられます。

またモノローグでドラキュラ伯爵を仕留めると意気込んでるジョナサン・ハーカーです。やる気満々です。

ドアのノブが動くクローズアップショット。
ここは『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)に出てきたシーンみたいです。順番が逆か。

ドアを開けて外に出るジョナサン・ハーカー。誰もいません。
鍵はどうしたとなりますがまあいい。

図書館に入るジョナサン・ハーカー。
あの女性がいます。また助けてと言っています。で、ジョナサン・ハーカーの血を吸おうとしたらドラキュラ伯爵が入ってきます。
気を失った女性を抱っこして外に運び出すドラキュラ伯爵。
ジョナサン・ハーカーの方はダウンしています。

昼になったけどまだのびてるジョナサン・ハーカー
寝室に戻されています。
ようやく起き上がるジョナサン・ハーカー。ドアには鍵がかかっています。
鏡を見ると首には血を吸われた跡がついています。絶望するジョナサン・ハーカーは日記を書きます。これは遺書のようなものです。

日が暮れる前にドラキュラ伯爵を仕留めると窓から出るジョナサン・ハーカーです。
棺桶を見つけます。ドラキュラ伯爵と女性が棺桶で寝ています。
まず女性を片づけるジョナサン・ハーカー。ハンマーと杭のセットの包みを開けて取り出し杭を打ち込みます。
凄い悲鳴が上がります。ですからドラキュラ伯爵が目を覚ましています。で、あっという間に夜になってしまいました。
女性はおばあさんになっています。

次はドラキュラ伯爵に杭を打ち込もうとしたら棺桶が空です。驚愕するジョナサン・ハーカー。
地下室の入り口にドラキュラ伯爵がいます。ドラキュラ伯爵がドアを閉じたとこで溶暗となります。

村のパブにて。
ヘルシング教授がやってきます。軽い食事を頼んでいます。英国で軽い食事なんて言ったら何が出てくる?間違いなくまずい食事でしょう。
主人の娘インガが登場。内緒でジョナサン・ハーカーの日記をヘルシング教授に渡します。
この日記はジョナサン・ハーカーがマリア様像の祠に隠したのです。

ドラキュラ伯爵の名を出すヘルシング教授。
これでパブの主人は出てってくれとなります。

馬車でドラキュラ城に入るヘルシング教授。
入れ違いで白い棺桶を積んだ馬車が物凄い勢いで出ていきます。

城の中に入るヘルシング教授。
ジョナサン・ハーカーのいた部屋は家捜しされたのか荒れています。
婚約者の写真が無くなっています。

棺桶を見つけるヘルシング教授。
おばあさんの死体があります。
ジョナサン・ハーカーが棺桶で寝ています。しっかり吸血鬼になってしまったようです。しょうがないのでジョナサン・ハーカーを成仏させるヘルシング教授。思い切り胸に杭を打ち込んでると思うけど、ここは溶暗で省略しています。

アーサー・ホルムウッドの自宅にて。
ジョナサン・ハーカーが死んだことを報告しているヘルシング教授。
ジョナサン・ハーカーの婚約者ルーシーの兄がアーサー・ホルムウッドです。
アーサー・ホルムウッドの奥さんミーナ夫人も同席しています。
ルーシーは病気で寝ています。
まだジョナサン・ハーカーが死んだことを知らないようです。

原作からキャラクターは結構変更しています。微妙に設定を変えています。
そんな感じで最初はよくわからん。

ルーシーは1人になった途端に起き上がって窓を全開にしています。
十字架のネックレスを外して、ベッドで寝て待ちます。
首に傷跡があってもう血を吸われているようです。

ヘルシング教授の自宅にて。
手紙を出すために召使いを呼んだりしています。
蝋管の録音機を使っています。現在はICレコーダーで自分でも出来ます。それならカセットテープの時代でもやろうと思えば出来たけど、その頃はまたキーボートでテキスト入力出来る環境ではなかったんです。
話しの内容から、どうやらドラキュラ伯爵は城からいなくなっているようです。

アーサー・ホルムウッドの自宅にて。
ルーシーの寝室に入るドラキュラ伯爵。やることが早い。
ジョナサン・ハーカーの持参した婚約者の写真から辿りついたわけです。

かかりつけの医者の診察を受けるルーシー。
貧血性とのことです。そりゃそうです。
メイドの娘タニアが登場。

ヘルシング教授の自宅にて。
ミーナ夫人が訪ねてきます。
10日ほど前からルーシーの具合が悪くなったとのことです。貧血性の話しが出ます。

アーサー・ホルムウッドの自宅にて。
ルーシーを診察するヘルシング教授。
夜は窓を全部閉める。ニンニクの花を飾る。と吸血鬼対策の指示をするヘルシング教授です。

夜です。
ベッドで寝ているルーシー。苦しんでいます。
メイドにニンニクを片づけて、窓を全開にしてと懇願のルーシー。これを聞いてしまうメイド。

次の日です。
ご臨終のルーシー。かかりつけの医者がいます。
旦那のアーサー・ホルムウッドはヘルシング教授に出てってくれと言ってます。
で、ジョナサン・ハーカーの日記を見せるヘルシング教授。

タニアが迷子になって警察に送ってもらい帰宅しています。
事情を聞くとルーシーおばさんに連れてかれたとのこと。ルーシーは死んでるのに何故?となります。

アーサー・ホルムウッドはルーシーの墓を調べています。
棺桶が空っぽです。

タニアがルーシーに連れられて墓にやってきます。
これを見て驚愕のアーサー・ホルムウッド。
そんなとこにいきなりヘルシング教授がルーシーの手に十字架を当てます。逃げるルーシー。

棺桶のルーシーに杭を打ち込むヘルシング教授。
ここは一応止めてるアーサー・ホルムウッド。
杭を打ち込まれて成仏するルーシー。普通の顔に戻っています。
このシーンは当時としては結構ショッキングだったと思えます。上手く編集してそれらしく見せています。

ヘルシング教授の自宅にて。
アーサー・ホルムウッドと打ち合わせをしています。
日記について議論しています。
ドラキュラ伯爵はどこにいるか?となります。入れ替わりに出ていった馬車の話をするヘルシング教授。
インシュタットの馬車屋を調べに行くことになります。

アーサー・ホルムウッドの自宅にて。
ミーナ夫人に見知らぬ少年がメッセージを持ってきます。旦那からこの番地に来るようにと。

インシュタットの馬車屋にて。
聞き込みのヘルシング教授とアーサー・ホルムウッド。
馬車の記録を調べています。
あの馬車の行き先はJ・マークス葬儀屋だそうです。先ほどミーナ夫人が呼ばれた番地です。

J・マークス葬儀屋にて。
ミーナ夫人が来ています。棺桶に接近しています。これで大丈夫なわけがない。
棺桶のフタが開いてます。後は省略です。

アーサー・ホルムウッドの自宅にて。
帰宅しているアーサー・ホルムウッドとヘルシング教授。
まだミーナ夫人が不在なとこに気がついてません。
そこにミーナ夫人が帰宅します。首を隠している服装です。

J・マークス葬儀屋にて。
調べにきてるヘルシング教授とアーサー・ホルムウッド。
葬儀屋の主人はお喋りです。喋りまくりです。
肝心の棺桶が無くなっています。これはビックリの葬儀屋の主人。

アーサー・ホルムウッドの自宅にて。
帰宅してるアーサー・ホルムウッドとヘルシング教授。棺桶はどこに行ったと協議中です。
外出するのでミーナ夫人に十字架を付けるようにと渡します。苦悶するミーナ夫人。
手のひらに十字架の跡がしっかりと付いてます。
アーサー・ホルムウッドは今頃になってルーシーをおとりに使えばなんて言ってます。反対していたのにこまったものです。

このアーサー・ホルムウッドはついてないといえばそうなんです。ジョナサン・ハーカー絡みで巻き込まれただけなのです。

アーサー・ホルムウッドの自宅の外にて。
警戒中のアーサー・ホルムウッド。演じるマイケル・ガフは結構出番が多い。
ミーナ夫人の寝室にはドラキュラ伯爵がいます。姿を表す時は立ったままの状態で表われています。歩いてるとこは見せないようにしているようです。これは超自然的に描写になります。

自宅の外にて悲鳴が聞こえますがこれはフクロウでした。ホントか?。
溶暗となります。

朝になって家の中に戻るヘルシング教授とアーサー・ホルムウッド。
旦那が夫人を見に行くと血が吸われてるので驚愕するわけです。

輸血作業中のヘルシング教授。
旦那からミーナ夫人への輸血です。

メイドからミーナ夫人がワインセラーに近づくなと言われていると聞くヘルシング教授とアーサー・ホルムウッド。

ワインセラーに急行するヘルシング教授。
白い棺桶がありました。空っぽです。
で、ドラキュラ伯爵にワインセラー内に閉じこめられるヘルシング教授。
ようやくアーサー・ホルムウッドにドアを開けてもらいます。

ドラキュラ伯爵はミーナ夫人を拉致してズラかったとメイドから聞きます。
どうやらドラキュラ城に戻ったらしいとなります。

馬車で急行するヘルシング教授とアーサー・ホルムウッド。
ドラキュラ伯爵の馬車の御者が途中で殺されてて死体が放り出されています。

ドラキュラ伯爵は自ら馬車を駆ってインシュタットの検問を突破しています。
続いてヘルシング教授とアーサー・ホルムウッドの馬車も突破して馬車屋があたふたするギャグが入ります。

ドラキュラ城にて。
ドラキュラ伯爵はミーナ夫人を墓穴に放り投げて埋めています。マジで放り投げています。
そこに突入するヘルシング教授とアーサー・ホルムウッド。

ヘルシング教授は城の中に逃げたドラキュラ伯爵を追います。
アーサー・ホルムウッドはミーナ夫人を掘り出しているようです。このシーンは画面外で省略されています。

ヘルシング教授対ドラキュラ伯爵となります。
格闘になっています。ドラキュラ伯爵が格闘するとイメージ的に何か安くなるような気がする。
夜明けです。カーテンを引きはがすヘルシング教授。日光攻撃でダメージを受けるドラキュラ伯爵。
即製の十字架をかざすヘルシング教授。これで致命的なダメージを受けるドラキュラ伯爵。
ドラキュラ伯爵は灰と化します。指輪だけが残ります。
ミーナ夫人も元に戻ったようです。
エンドとなります。


この作品は主役2人クリストファー・リーとピーター・カッシングでもっています。
そんなわけでさすがに有名なだけはあって主役2人のキャストがいい作品でした。


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