『ザ・リッパー』
この作品はジャネット・メイヤーズ監督、ガブリエル・アンウォー、パトリック・バーギン主演の切り裂きジャック物サスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1997年 ユニバーサル・ピクチャーズ オーストラリア=アメリカ作品
これはTVムービーです。シーンの流れに関係なくいきなりCMに入るための溶暗になるとこがいかにもTVムービーです。
ランニング・タイム◆100分
原題◆The Ripper
プロット◆切り裂きジャックを追う話しのようです。
音楽◆メイソン・ダーリング
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
ガブリエル・アンウォー→娼婦のフロリー・ルイス
パトリック・バーギン→ハンセン警部
エシー・デイビス→妻候補のエブリン
サミュエル・ウエスト→犯人のエドワード卿
マイケル・ヨーク→チャールズ・ウォーレン卿
この作品はガブリエル・アンウォーが出てる切り裂きジャック物で見ました。
切り裂きジャック物といえばマルコム・マクダウエルが切り裂きジャックではなくてH.G.ウエルズを演じててヒロインがメアリー・スティンバーゲンの『タイム・アフター・タイム』(1979年)とかジェームズ・スペイダーが双子を演じててヒロインがシンシア・ギブの『殺しのナイフ』(1988年)とか見てます。2作ともロンドンでも1880年代でもなくて現代が舞台でしたけど。
ジャネット・メイヤーズ監督の演出はまあよいと思います。
私は女流監督とは相性が悪くて苦手なんです。演出というか描写が変にリアルで妙にしつこくてどうも合わないような感じなんです。
1888年 ロンドンが舞台。
犯行の描写は切り裂きジャックが娼婦を殺してから内蔵を取り出して並べて置いたり、警察に手紙と内蔵を届けたりと史実にそっていました。それでは最後の犯行は室内の筈だったから果たしてヒロインはどうなるかとなってラストでスリルがありました。
切り裂きジャックが誰であるかは明らかにされていて謎解きにはなっていません。
史実では切り裂きジャックいくつか犯人説があって、この作品では犯人は末は国王かという上流階級の男になっていて貧民出身の警部の対比になっていました。この対比と当時の風俗描写に力が入っていました。
サポートで出てるマイケル・ヨークは何故か特別な人という印象があります。ビリー・ワイルダー監督『悲愁』(1979年)のイメージがあるせいかもしれません。
ガブリエル・アンウォーはごく普通のヒロインで誰でもよかったみたいに思えた。
そんなわけです残念ながらガブリエル・アンウォーはサポートでした。本筋は上流階級の男と貧民出身の警部の対比です。やっぱり女流監督は外したなという作品でした。
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