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2010.02.28

『ショックプルーフ』

この作品はダグラス・サーク監督、コーネル・ワイルド、パトリシア・ナイト主演のメロドラマ色が強いフィルム・ノワールのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1949年 コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆81分
原題◆Shockproof
プロット◆保護観察中の女に入れ込む話のようです。
音楽◆ジョージ・ダニング

キャスト
コーネル・ワイルド→保護監察官のグリフ・マラット
パトリシア・ナイト→保護観察中のジェニー・マーシュ
ジョン・バラグレイ→ロクデナシのハリー・ウェッソン

エスター・ミンチオッティ→グリフの母 マラット夫人
チャールズ・ベイツ→弟のトミー・マラット
ラッセル・コリンズ→オッサンのフレッド フレデリック・バウアー

ハワード・セント・ジョン→グリフ・マラットの上司サム・ブルックス
アン・・シューメイカー→精神分析医らしいダニエルズ先生
キング・ドノバン→保護観察中に捕まったジョー・ウィルソン

フランク・ジャキー→賭博場の太ったオッサン モンティ
ジョン・バトラー→質屋のサム
アル・イーベン→社宅隣のジョー
クレア・カールトン→社宅隣のフローリー

ダグラス・サーク監督の作品は初めて見ます。
メロドラマの巨匠として有名なので興味津々で見ました。さて腕前がどうかな?。

で、ダグラス・サーク監督の演出はよいと思います。
会話シーンを見ているだけで気持ちいい。と、いうか全くダレません。さすがに名高い監督なだけはあります。とにかくよい監督は何でもないシーンからいいのです。
細かい編集や爆発でごまかしたりしないのです。

主役2人で・・・
コーネル・ワイルドは峰岸徹に似てて、ビクター・マチュアにも似ています。後に監督に進出するようなタイプには見えません。人は見かけによらないものです。
ヒロインのパトリシア・ナイトはあまり有名ではないけど、それなりに好演していました。

株式会社ブロードウェイ発売のDVDにて。
画質は普通です。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはスタンダード。左右に黒味あり。
音声はドルビーデジタル2.0ch

ブロードウェイのタイトル
著作権のアラートは出ない。

Columbia Pictures
タイトル
Columbia Pictures Corporation presents

Cornel Wilde ... Griff Marat
in
Shockproof

with
Patricia Knight ... Jenny Marsh
John Baragrey ... Harry Wesson
Esther Minciotti ... Mrs. Marat
Howard St. John ... Sam Brooks
Russell Collins ... Frederick Bauer
Charles Bates ... Tommy Marat

スタッフの紹介
脚本が2人でそのうちの1人がサミュエル・フラーです。このような仕事もやってたいのか・・・。
監督はダグラス・サーク。

L.A.のハリウッド大通りにて。
歩道の縁石にはHollywood Boulevardの刻印があります。
脚だけを見せて女性が登場する。
服を買います。黒いドレスから白いドレスに。帽子も買います。
ヘアサロンに入ります。どうやらブルネットを脱色してブロンドにしたようです。

それからエレベーターで事務所に入ります。
金髪の女性はコーネル・ワイルド扮する保護監察官のグリフ・マラットと面会となります。
女性が探偵に依頼に来たのかと思ったらそうではなく保護観察中の身で保護監察官に面会にきたようです。これは意表をついて普通のフィルム・ノワールではないとわかります。
面会で帽子を取ったとこで初めて髪がブルネットからブロンドに変わったとわかるように演出してます。最初から上手いじゃん。
パトリシア・ナイト扮するジェニー・マーシュが本格的に登場します。

仮釈放証明書、等々の書類が描写されて事情が明らかになってきます。
殺人罪でムショ入りしてて5年で仮釈放となったようです。
保護監察官のグリフ・マラットはハリーと言う男に近づくなと言ってます。
で、2人で出かけます。

新しく住む貸間に行きます。トイレは共同です。安いとこらしい。
話しに出ていたハリーがさっそくやってきます。これが背の高い優男です。

ノミ屋にて。
ジェニーとハリーがやってきます。モンティという太った爺さんと会います。
どうやら保護観察から逃げたくて相談にきたようです。
サンフランシスコに行きたいと言ってます。5000ドルはかかるとふっかけているモンティ。

事務所にて。
上司のサム・ブルックスに呼ばれるグリフ・マラット保護監察官。
いきなりムショに戻ることになった。20年だという話になります。ジェニーのことかと思ったらそうではなく別の中年男でした。
中年男ジョー・ウィルソンはムショは嫌だと発作的に飛び降り自殺をしてしまいます。
あとでジョーは死んでない。入院したと話しに出る。

この騒ぎで脚をねんざしたジェニーは医者のダニエルズ先生の部屋へ行かされます。
ダニエルズ先生の部屋に電話するグリフ・マラット保護監察官。
準備をするダニエルズ先生はデスクに若い女性の写真を飾ります。何故かこれがコロンビア・ピクチャーズのスター女優リタ・ヘイワースみたい。コロンビア・ピクチャーズネタの楽屋落ちのようです。

インターホンを直通にして診察時の会話を聞くようにするグリフ・マラット保護監察官。ダニエルズ先生は中年女性。
これ写真が私の娘だとダニエルズ先生。リタ・ヘイワースが娘かいと面白い。
適当に会話をしているダニエルズ先生です。

グリフ・マラット保護監察官に報告をしているダニエルズ先生。
更生の見込みを聞いています。更生は出来るのではといった感じになってます。

改めて面会となります。
グリフ・マラット保護監察官とジェニー。
悪い女性の見本を見せています。ムショ入りして20年経過の写真。それからまた10年経過の顔写真を見せています。それはもうやつれて老けてしまいます。
今度はハリーを呼んで話しとなります。もうジェニーに会うなと言ってます。
それでもジェニーはいうことを聞く振りをしてこっそりハリーと会うつもりらしい。

黒いコートで出かけるジェニー。
クルマで通りがかったグリフ・マラット保護監察官が食事に誘います。
途中でフレッドという中年男が乗り込んできます。
次は男の子が2人乗り込んできます。
大勢でどこに行く?

着いた先はグリフ・マラット保護監察官の自宅でした。
家族は弟のトミー、目の見えない母の2人のようです。
男2人が料理を作るようです。どういう展開なのか?となります。
ジェニーに自分は保護観察中と言う中年男フレッド。これを聞いて帰るとジェニー。
結婚していると嘘をついていたグリフ・マラット保護監察官。人間関係がシーソーやピンポンのように上がったり下がったり行ったり来たりしています。

事務所にて。
上司からジェニーの話が出て仕事が決まっていないとか・・・
仕事は決まったとグリフ・マラット保護監察官。なんのことはない自宅で目の見えない母の世話が仕事のようです。

自宅にて。
帰宅するグリフ・マラット保護監察官。
電話をしていたジェニー。当然相手はハリーらしい。

映画を見に行きます。
グリフ・マラット保護監察官とジェニー、それにトミー。
アクションでウエスタンのようです。なんの作品かはわからず。

公園にて。
母の世話をしているジェニー。ハリーが来ます。

図書館にて。
ハリーと相談のジェニー。
話しからすると自宅住み込みの仕事は2ヶ月になるようです。

自宅にて。
トミーから詩を捧げされるジェニー。この生活は適当に合わせて上手くやっているようです。
息子のグリフはジェニーに気があると言ってる母。

帰宅するグリフ・マラット保護監察官。
母とトミーは外出中でジェニーと2人になります。
サンフランシスコの従兄弟ハリスから連絡があったとグリフ・マラット保護監察官。
ここがいいと言ってるジェニー。でも何か怪しい。

夜遅くジェニーの悲鳴が聞こえます。
悪い夢を見ただけでした。見ててホントかよとなります。
夢の話をするジェニー。聞いてるグリフ・マラット保護監察官。
ここで愛してると言ってしまうグリフ・マラット保護監察官。キスまで行ってます。ホントはここからセックスまで行くと思うけど映画なのでここまでです。溶暗にすれば行ってたでしょう。

空港にて。
ハバナ行きの切符を買っているハリー。仕事のようです。何の仕事だ?
そこにジェニーがやってきます。話しとなります。
6週間はいなくなるハリー。こっそりグリフ・マラット保護監察官と結婚しろとけしかけています。そうすれば弱みが握れると言ってます。断っているジェニー。

自宅にて。
旅行の支度をしてるジェニー。

事務所にて。
ジェニーがいなくなったと母から電話です。

空港にて。
空港に急行するグリフ・マラット保護監察官。
ハバナ行きを調べるがジェニーはいません。
そんなとこにちょうどよくシアトル行きのジェニーを見つけます。
すぐに結婚しようとグリフ・マラット保護監察官。なんでそうなると話しが早い。
ここはジェニーが本気なのか引っかけようとしているかが不明に描写されています。見てる方は宙ぶらりん状態です。

自宅にて。
やっぱりまだ結婚には反対の母。
ハリーに別れの手紙を書いてるジェニー。どういう展開だ?、で、結局手紙を破っていました。

7月8日、8月2日の日めくり。
ハリーから電話です。結婚のことは黙っているジェニー。
図書館にてハリーは会うジェニー。

図書館にて。
ジェニーを待ってるハリー。ジェニーは来ません。

自宅にて。
ハリーが押しかけてきます。こまるジェニー。
そんなとこに帰宅するグリフ・マラット保護監察官。殴りあいになってハリーをたたき出してしまいます。

事務所にて。
ハリーから脅迫の電話です。と思ったら電話先から銃声がします。

ハリーのアパートに急行するグリフ・マラット保護監察官。
まだ死んではいないハリー。撃ったのはジェニーのようです。
そうなるとジェニーのグリフ・マラット保護監察官に対する気持ちは本気なんだとようやくわかりました。状況はこれで悪くなっていますけど。

救急車を呼ぶグリフ・マラット保護監察官。
ハリーはジェニーの手紙を持っています。これを見ます。
撃ったのはジェニーと通報するグリフ・マラット保護監察官。
部屋にはジェニーの絵がが飾ってありました。ハリーも結構本気らしい。

自宅にて。
戻るグリフ・マラット保護監察官。
ジェニーを乗せてクルマで出ます。

クルマにて。
ハリーの件を回想するジェニー。
モンティからの電話で結婚のことがばれます。
そんなわけでやっぱりホントに撃ってたジェニーです。
回想から戻ります。
話しを聞いたグリフ・マラット保護監察官はクルマをUターンさせます。どこへ行くのか?
サンディエゴまで行ってメキシコに逃げようとグリフ・マラット保護監察官。それでは見てた映画と同じじゃん。

クルマで逃避行となります。
サンディエゴに着きます。この辺から何と『ゲッタウェイ』(1972年)そっくりなシーンの連続となります。これはたまげた。どうやら元ネタだったようです。さすがに元ネタのこの作品ではショットガンを撃つシーンはありませんけど。
ダグラス・サーク監督からサム・ペキンパー監督につながるのが面白い。

ガス欠になってたのでガソリンスタンドに入ります。
満タンを頼んでハンバーグを買っていたらちょうどラジオのニュースで自分たちのことが放送されています。ちょうどよくパトカーも来てクルマのナンバーからばれてしまいます。

ハネムーンのクルマを盗むグリフ・マラット保護監察官。
逃避行となります。

国境にて。
当然検問があります。
ここまで手配が来ていることを知るグリフ・マラット保護監察官。
クルマの向きを変えて逃避行の続きとなります。

クルマを捨てます。
今度はバスに乗ります。途中で買った新聞ではこの件が大ニュースになっています。

どこかの部屋にて。
髪をブロンドからブルネットに戻してるジェニー。
グリフ・マラット保護監察官は高価な記念の腕時計の裏の文字をヤスリで落としています。

質屋にて。
時計を質に入れるグリフ・マラット保護監察官。
ちょっと待ってくれと質屋の主人。当然奥に入ると電話で通報しています。
ここまで『ゲッタウェイ』と同じならこの作品の結末は製作年代から推測するとバッドエンドなのかと予想できます。→ヘイズオフィスの検閲で『犯罪は引きあわない行為』という厳しい制約があるんです。
で、主人が戻るといませんというパターン?と予想したら違いました。
反対にグリフ・マラット保護監察官にリボルバーを突きつける質屋の主人。これは凄い。意表をついてる。
そんなとこに酔っ払いのオッサンが質入れに来て主人に絡みます。これに利用してズラかるグリフ・マラット保護監察官。これまた意表をついてます。

貨物列車にて。
タダ乗りしているグリフ・マラット保護監察官とジェニー。
当然乗っているタダ乗りのホーボーのような男が酒瓶を持って絡んできます。適当に相手しているジェニー。
ナイフをもっているホーポーの男。これなら職質されても言い訳が効くんだと。→日本ではオルファのカッターでもアウトらしいから無理だけど・・・。

仕事先が見つからないグリフ・マラット保護監察官。
社会保障ナンバーがないのでダメです。

公園にて。
サンドイッチを調達してくるグリフ・マラット保護監察官。
食物まで盗むなんてと悲しむジェニーです。
お巡りに不審尋問されますが、お巡りの用はごみ捨て禁止条例のみだったのでゴミを正しくゴミカゴに捨てるだけで済みました。

新聞広告を見て油田に勤めるグリフ・マラット保護監察官。
偽の社会保障ナンバーを騙ったようです。職住接近の住み込みのようです。

仕事中の会話。住み込み住宅の隣の男と話しています。
どうやら仕事を始めて2週間経ったらしい。
指名手配の密告で賞金をもらった話しが出ています。もしかして伏線?これでサスペンスが出てきます。

隣のフローリー夫人の新聞にこの件のニュースが出ていることを知るジェニー。
住み込み住宅を出て行く支度をしてるジェニー。隣のフローリー夫人がやってきます。自分とこはお湯の出ない話しをしています。
隣のオヤジが帰宅してすぐに事務所に行きます。これは通報すると思うグリフ・マラット保護監察官とジェニー。
これまでと自首しにここを出るグリフ・マラット保護監察官とジェニーです。

実は隣はお湯が出ないと文句を言いにいったけでした。
新聞を見ても何か隣の夫婦は指名手配写真と似ているけど違うだろうというオチになっていました。
で、新聞にはジェニーに撃たれたハリーは死なずに済んだと小さく載っていました。
ハリーが死なずに済んだならジェニーは終身刑にはならないと思う。で、どうなる?

ハリーの病室にて。
ハリーとご対面となるグリフ・マラット保護監察官とジェニー。
ここでハリーは証言を覆します。事故だったと証言します。理由は気が変わったのでしょう。
これでジェニーの罪はなくなります。それにグリフ・マラット保護監察官が同行していたので保護観察の件も問題がなくなるようです。
これでエンドとなります。

バッドエンドかと思っていたら魔法のようにハッピーエンドとなっていました。
このハッピーエンドはコロンビア・ピクチャーズの意向で無理にこうなったようですが、それでもさすが巨匠は違います。無理を上手くまとめていました。ごまかすならこのくらい上手くやってほしいものです。


そんなわけでメロドラマ・フィルム・ノワールのよい作品でした。これは佳作です。


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