『ファイナルカット』(1995年)
この作品はロジャー・クリスチャン監督、サム・エリオット、チャールズ・マーティン・スミス、アン・ラムゼイ主演の爆弾サスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1995年 キーストンピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆101分
原題◆The Final Cut
プロット◆爆弾魔に嫉妬される話しのようです。
音楽◆ロス・バネリ
スカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はそんなによくはない。
キャスト
サム・エリオット→元爆弾処理担当ジョン・ピアース
チャールズ・マーティン・スミス→嫌みな上役
アン・ラムゼイ→爆弾処理のヒロイン キャサリン・ハーディ警部
レイ・ベイカー→真犯人のフォーサイス大佐
エリック・アンダーソン→同僚のトルバーグ
マット・クラベン→技術担当のロイド
リサ・ラングロイス→爆弾のトリガーにされたついてない女性
アマンダ・プラマーはどこに出てたのでしょう。
ロジャー・クリスチャン監督の演出はよいと思います。
シアトルが舞台ですけどロケは隣りのカナダ側のバンクーバーのようです。それでもバーの中の壁にMLBのシアトル・マリナーズのペナントが飾って雰囲気があったりします。
で、この作品を見た当時1998年シーズンのマリナーズを思い出すと・・・
シーズン開始前は優勝候補だったのにリリーフ投手陣が壊滅状態でいまのところ最下位に沈んでおります。後はケン・グリフィJr.のホームラン記録だけが見どころです。こうなったらチームが最下位の方がかえって個人記録が狙いやすいでしょうとなります。最下位に沈んだのは使えるリリーフ投手を揃えなかったチームの最高責任者のウッドワードGMのせいです。このGMはトレード交渉がイマイチ上手くないようでこまったものです。トレード交渉が下手なGMなんて洒落になりません。で、このGMは名前から想像される通り女優のジョアン・ウッドワードの親類だそうです。と映画ネタに収まる。→それからマリナーズですが浮き沈みがあって最近は沈みっぱなしとなっています。正直言ってイチロー君だけが見どころなチームです。イチロー君は日本のマスコミには嫌われていますが・・・、嫌われる理由は間抜けな質問をする記者を無視するかららしい。スポーツ選手は記者のご機嫌取りをしないといけないのか?わけわかん。
映画本編の方は・・・
爆弾事件の証拠の金属片を触って推測するとか、捜査というよりホトンドESPなサイコメトリーの世界になっています。
犯人が途中で割れてしまうのは悪くはないと思えます。ラストで実はこうでしたとやるよりはサスペンスになるからいい。途中で犯人を観客だけにわからせるのはアルフレッド・ヒッチコック監督作品のセオリーなのです。
サム・エリオット扮する元爆弾処理担当ジョン・ピアースは結構有名人で本を出したりしてるのを妬んで犯行に至るとは動機がチョイと情けないと思えます。でも実際にありそうなのが何となく怖い。
爆弾解体で線を切るのは青か緑かで決まります。ここが爆弾物サスペンスのだいご味になっています。
他の作品で切った切らないのやり取りがよかったのは『太陽を盗んだ男』(1979年)です。『ジャガーノート』(1974年)は主演したリチャード・ハリスの個性のせいかこのどっちを切るがあっさりしすぎてました。まあいいけど。
そんな感じでこの作品もいつ爆発するか設定にも助けられてよいサスペンスになってました。
細かいとこでは、
スローモーションも多用されていました。
『ブレードランナー最終版』(1982年/1992年)のような画調に音楽でした。
爆破予告の電話では声を変えるためのボイススクランブラーを使用してました。
等と、凝ってました。
主演のサム・エリオットは渋くていい感じです。「勘さ」のセリフで決めます。でもこのセリフは『ザ・シークレット・サービス』(1993年)でクリント・イーストウッドが決めてましたけど。やっぱりこの作品からの引用なんでしょう。
アン・ラムゼイは黒のウィンドブレーカーにジーンズ姿が素敵です。ハンドガンを構えてるとこを見てるといつ暴発させるのかとサスペンスがありました。
そんなわけで爆弾物サスペンスのよい作品でした。TVムービーとは思えない出来のよさでした。
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