『死の愛撫』(1995年)
この作品はモート・ランセン監督、ヘレナ・ボナム=カーター、クライブ・カッセル、ケイト・ネリガン主演の炭坑ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1995年 カナダ=英国作品。
ランニング・タイム◆118分
原題◆Margaret's Museum
プロット◆たび重なる不幸で精神に異常をきたす話しのようです。
音楽◆ミラン・キミリカ
パーフェクTV311パワームービ−にて。画質はよいです。
キャスト
ヘレナ・ボナム=カーター→ヒロインのマーガレット
クライブ・カッセル→マーガレットの恋人ニール
ケイト・ネリガン→マーガレットの母キャサリン
クレイグ・オレジニク→ジミー
アンドレア・モリス→マリリン
ピーター・ボレッキー→グランパ
ケネス・ウェルシュ→アンガス
モート・ランセン監督の演出はよいと思います。
見始めて幼い頃のトラウマ物かと思ったらそうでもなかった。
子役が成長したヒロインに妙に似てるは流行なのかな。微妙に似てない方がいいと思えたりします。
海は何のシンボルなの?→これはよくわかりませんでした。
ラース・フォン・トリアー監督、エミリー・ワトソン、ステラン・スカルスガルド主演の『奇跡の海』(1996年)のような話しかと思ったがそうでもなかった。→実は見ていません。
プロローグから3年前、ヒロインが精神病院に入って2年後となりプロローグに戻ります。ですからハッピーエンドではないことはわかって見ました。このような場合でも作品の出来がよければ気になりません。
初めて見るヘレナ・ボナム=カーターは赤毛でそんなに背は高くない。
シェークスピアの舞台の人だと思ってたから意外な感じがします。口を突んがらしているのが特徴か・・・。
ヘレナ・ボナム=カーター本人のキャラなのかあまり下層階級の人に見えないけどまあよろしい。
そんな感じでヘレナ・ボナム=カーターが演じることでこのキャラがこの行動に至ったのが無知のためとは思わせませんでした。無知が悲しいと思わせると見てて非常に悲しいのです。
次々と不幸がヒロインを襲います。まるで溝口健二監督の作品のようでした。それでもある種の潔さがあるような感じがします。
英国には炭坑物というジャンルがあるようです。で、私は炭坑が出てくる作品といったら英国作品ではない『空の大怪獣ラドン』(1956年)くらいしか見てません。そんなものです。
炭坑から緊急サイレンが鳴り響いてくると心配げな家族が身内ではないようにと思いつつ近所を気にする感じが何か妙にリアルです。このシーンがこの作品の白眉かも。
そんなわけでヘレナ・ボナム=カーターが熱演のよい作品でした。
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