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2009.10.31

『ヘヴン』

この作品はクシシュトフ・キェシロフスキ監督の残された脚本で、トム・ティクヴァ監督、ケイト・ブランシェット主演の逃避行ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2002年 ミラマックス/Xフィルムズ・クリエイティブ・ブール他2 アメリカ=ドイツ=英国=フランス作品
ランニング・タイム◆97分
原題◆Heaven
プロット◆何だかよくわからないけど心中する話しのようです。
音楽◆アルヴォ・ペルト
スカイパーフェクTV260シネフィルイマジカにて。画質はよいです。

キャスト
キャスト
ケイト・ブランシェット→英語教師のフィリッパ
ジョヴァンニ・リビシ→フィリッパを助ける憲兵フィリッポ
レモ・ジローネ→フィリッポの父
ステファニア・ロッカ→レジーナ

クシシュトフ・キェシロフスキ監督作品はトリコロール3部作
『トリコロール 青の愛』(1993年)
『トリコロール 赤の愛』(1994年)
『トリコロール 白の愛』(1994年)
『ふたりのベロニカ』(1991年)を見ています。
この監督の特徴はよくわからないけど独特の作品になっているのです。映画の面白いとこです。


トム・ティクヴァ監督の演出はまあまあタと思います。
この監督の作品は未見です。『ラン・ローラ・ラン』(1998年)は少し見たけど全部見る気にはならず。アイデア倒れなようで妙にしつこい描写もあったし。

クシシュトフ・キェシロフスキ監督の脚本を違う監督で撮ってもクシシュトフ・キェシロフスキ監督作品になるのか?→なるわけがない。撮った監督の作品になります。そう思って見たほうがよさそうです。


プロローグ。
ヘリコプターのシュミレーション。これが伏線になっています。
高度の限界があるとのことです。

タイトル。
爆弾を作るケイト・ブランシェット扮するフィリッパ。
バスで出動となります。ところで何処の街?
アルコム社ビルに入ります。ここで俯瞰図となります。何となくヒッチコック風。
トイレに入ります。爆弾の時限装置を5分にセットします。
社長に面会を申し込み、その隙にゴミ箱に爆弾を入れます。
ですがそのゴミは回収されてしまいます。
爆弾はエレベーターへ。関係ないとこで爆発してこの計画は失敗となります。
当局の手入れを受けて捕まるフィリッパ。

製作にアンソニー・ミンゲラ、シドニー・ポラックの名があります。
タイトルは終わります。俯瞰図が多い。

取り調べとなります。
英語で喋り通訳を要求するフィリッパ。イタリア語の作品でした。
取り調べを録音しているオーブンリールのテープレコーダーの俯瞰図があります。
通訳を買って出る若い憲兵。この若い憲兵がフィリッパの行動に付き合うのか?→そのようでした。
で、無関係の4人が死亡したことを知らなかったフィリッパ。
自分のやったことが取り返しのつかないことだとわかり気絶します。

主人公の若い憲兵フィリッポの自宅です。
捕まったフィリッパは11歳の弟の英語の先生とのこと。
寝小便をするフィリッポ。これは何かの伏線なのかと思ったがそうでもなかったようです。

取り調べです。
アルコム社の社長がドラッグの元締めと主張するフィリッパ。
証拠となる手紙も電話も届いていない。自宅に保存してあったコピーもなくなっています。そんなわけで単なるテロリスト扱いにされています。

薬局で利尿剤を手に入れる若い憲兵フィリッポ。
色々と小細工をします。コーヒーに利尿剤を入れる。トイレの乾燥機をいじる。
そうなると取り調べ中に小細工が原因で停電となります。
このすきにフィリッパのポケットに何か入れます。

アルコム社にて。
警察に内通者がいるようで元締めの社長に電話が入ります。

憲兵フィリッポから渡されたのはマイクロカセットレコーダーでした。カセットのメーカーはTDK。独房で聞いているフィリッパ。
実はこの音声は盗聴されています。

街の俯瞰図が入ります。
何となくクシシュトフ・キェシロフスキ風にはなっています。

ラブレターのようなマイクロカセットの内容。
で、どうなると話しは進む。

同意のテープの返事が来ます。
脱走の打ち合わせとなります。
これも盗聴されています。ですが、これはフィリッパを始末するのには好都合とされています。証拠隠滅で盗聴テープを消去しています。

自宅で合い鍵を作るフィリッポの図。弟も知っています。

取り調べです。
突然、トイレのバッグにカギとメモがあると発言するフィリッパ。
予定はどうしたとなります。そんなことから、自殺した生徒の話となります。

具合が悪いとトイレへ行くフィリッパ。
で、脱走の図となります。
イタリアの憲兵のハンドガンはベレッタです。イタリア製のハンドガをイタリアの憲兵が使う。それはそうです。

落ち合う2人。何処?
警察側の大捜査となります。
2人の逃走経路は盗聴されていた計画通りではなかったらしい。これが結果的に警察の裏をかいたことになっています。

捜索をかいくぐって本部に戻る若い憲兵フィリッポ。フィリッパもいます。
ピニ本部長の名を出して元締めの社長ヴェンディチュを呼び出します。
ハンドガンを準備します。サイレンサー付きのオートマティック。ハンドガンの種類が何だかわからん。
社長が来たとこでフィリッパがハンドガンで仕留めます。普通の人が何でハンドガンの扱いに長けている?と疑問も出ます。

引き上げる2人。
どうやら隠れ家は憲兵隊本部の時計部屋のようです。
トイレで見つかりそうになるフィリッパ。

逃げる2人。
牛乳配達車に入り込みます。一休みの配達人はカーセックスとなります。これだけの描写でした。
また配達中に荷物を落として止まる牛乳配達車。べつに関係ない描写でした。
牛乳配達車を降りる2人。

列車の2人。
トンネルを抜けるとそこは雪国ではなくこの作品では何だっけ?忘れた。
誕生日の話し等をしています。

歩く2人。
教会へ。信じる心の話しが出ています。
アイ・ラブ・ユーと若い憲兵フィリッポ。
髪を切るフィリッパ。

結婚式の風景。
スキンヘッドの2人。アイスクリームを食べています。
何となくネオナチみたいなスキンヘッドの2人です。
偶然にフィリッパの知人を見つけコンタクトするフィリッパ。

弟に電話する若い憲兵フィリッポ。
父がやって来ます。フィリッポにカネを渡します。
同行するかと聞きます。2人はどうする?。
結局別行動となります。

歩く2人。どこへ行く?。
知人の家に着きます。納屋に入ります。
このへんの雰囲気は何となく『地平線がぎらぎらっ』(1961年))の逃亡中のみたいです。昔見たような風景。

食事の後に外に出る2人。
回るカメラ。木の下でセックスに至るようです。

当局の追っ手が大勢やって来ます。
ヘリコプターも飛んで来ます。なるほどこれに乗るのかと予想出来ました。
隙を見て2人はヘリコプターに乗り込みます。そして飛び立ちます。上昇します。果てしなく上昇します。これで2人は宮沢賢治の『よだかの星』となりました。まだ昼間ですけど、そんな感じ。
このラストは何となく予定調和でした。まあいいけど。


ケイト・ブランシェットはこのキャラに合っているか?
クシシュトフ・キェシロフスキのヒロインに合っているか?
→この作品に限っては少し疑問があります。貫録があり過ぎ。もう少し頼りない感じの人がいいような。

これは心中逃避行物?そんなわけでクシシュトフ・キェシロフスキ監督作品とは少し違うようなまあまあな作品でした。
この作品とは違うクシシュトフ・キェシロフスキ監督の脚本を監督するらしい『ノー・マンズ・ランド』(2001年)のダニス・タノヴィッチ監督の『美しき運命の傷痕』(2005年)の方がクシシュトフ・キェシロフスキらしいというか、作品自体の出来がよさそうです。


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