『クルーレス』(1995年)
この作品はエイミー・ヘッカリング監督、アリシア・シルバーストーン主演のなんて事はない青春ドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1995年 アメリカ作品
ランニング・タイム◆97分
原題◆Clueless
プロット◆ホントに好きな人を見つける話しのようでした。
音楽◆David Kitay
パーフェクTV313にて。画質はよいです。
キャスト
アリシア・シルバーストーン→女子高生のシェール
ダン・ヘダヤ→シェールの父親で弁護士
ポール・ラッド→義理の兄?ヒロインがホントに好きな人ジョシュ
ステイシー・ダッシュ→ディオンヌ
ブリタニー・マーフィ→タイ
ブレッキン・メイヤー→トラビス
ジェレミー・シスト→エルトン
ウォーレス・ショーン→ウエンデル・ホール氏
トゥインク・カプラン→Miss Toby Geist
ジュリー・ブラウン→Ms. Stoeger
カール・ゴットリーブ→神父
その他大勢のキャストの中で果たしてこの中から誰がブレイクするのだろうか。私には予想もつかない。→2009年現在ではポール・ラッドが1番有名かも?
アリシア・シルバーストーンの『おませなツインキー』(1969年)ルックが見たい。それだけで見ました。
始まってすぐの黄緑のタータンチェックのジャケットにミニスカートがそれです。で、オリジナル映画『おませなツインキー』の出来はお粗末だったけどヒロインではスーザン・ジョージの方がよかったりしました。
エイミー・ヘッカリング監督の演出はよいと思います。
会話シーンではこまめに切り返しをやってます。
俯瞰の使い方もよかった。よくわかってるようです。
一見新しいそうですが中味は意外とクラシックな描写バランスでした。
ロマンティック・コメディのルーティンで話しは進みます。
色気のない先生の描写バランスも大丈夫でした。
そんな感じで全体的に上手くまとめていました。
アリシア・シルバーストーンのモノローグで話しは進行します。話しの筋なんてないかもしれないけど・・・。
口車が大事とわかります。でもこの作品では大事なことは他にもあるとしてます。これも描写バランスのルーティンなんですがいいものです。
心を入れ替えると着るものがジーンズになる。へこまされるとこは父親でなく若い弁護士を配するのは上手い。描写バランスがわかってるようです。
ヒロインの父役でダン・ヘダヤが出てます。
私には『ブラッドシンプル/ザ・スリラー』(1984/1999年)、『タイトロープ』(1984年)でおなじみでした。あれから随分たつけどあまり変わらないようです。
有能な弁護士でアリシア・シルバーストーンの父親で娘を力づけるいいとこも見せてるし、今までで最高の役です。おめでとうございます。
『ブラッドシンプル』では妻のフランシス・マクドーマンドに逃げられる亭主で、『タイトロープ』ではクリント・イーストウッド刑事の部下でした。ですから、この作品は随分といい役でした。
小ネタで・・・
携帯電話ギャグ。電話で話してるうちに話し相手が隣りにいたとか。鳴ったのは1台だけなのに3人同時に携帯電話を取るとかありました。
多分英国人なのかクルマで左側を走行すればこのように言われます「ボンド君、アメリカは右側通行だよ」と・・・、これはまあまあ。
非常にわかりやすい『2001年宇宙の旅』(1968年)のパロディあり。これもまあまあ。
トニー・カーチスのファンはゲイの男で見るビデオが『お熱いのがお好き』(1959年)、『スパルタカス』(1960年)でした。通好みとなっています。
そんなわけで外見は今風で中味はクラシックなよい作品でした。
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