『チェーン・リアクション』(1996年)
この作品はアンドリュー・デイビス監督、キアヌー・リーブス、レイチェル・ワイズ、モーガン・フリーマン主演の巻き込まれアクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1996年 20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆107分
原題◆Chain Reaction
プロット◆新エネルギー発明に関与して色々ある話しのようです。
音楽◆ジェリー・ゴールドスミス
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
キアヌー・リーブス→メカに強いエディ・カサリビッチ
レイチェル・ワイズ→物理学者のリリー・シンクレア
モーガン・フリーマン→責任者のシャノン
ニコラス・ラダル→アリステア博士
Tzi Ma→チェン博士
フレッド・ウォード→FBIのフォード捜査官
ケビン・ダン→FBIのドイル捜査官
ジョアンナ・キャシディ→天文学者のマギー
ブライアン・コックス→黒幕のコリアー
アンドリュー・デイビス監督の演出はよいと思います。
全体的に無難な感じにまとめてありました。
この話しはすぐにわかりました。白熱電球の設備投資の元を取るまで蛍光灯の商品化を押さえていたという話しと同じようなものでしょう。このことが嘘かホントかはしりませんが色々な小説によくあるプロットです。
シカゴが舞台でそこから色々と移動するようですがアメリカの地理には疎いのでよくわかりませんでした。
最初は『間違えられた男』(1957年)のような話しかと思って見てたらどちらかといえば『逃走迷路』(1942年)のような感じでした。
シカゴにははねあげ式の橋があってそこでの攻防が見せ場になっていました。
この部分をクライマックスに持っていったほうがよかったのではと思えます。もったいない。
氷上をプロペラ推進のボートが激走してましたが、冬にかなりの速度で走れば顔面は凍りついて鼻水でボロボロになりますよ。ここでは何ともならない。まあいいけど。
私は冬でもバイクで走ってるので何か気になった。レイチェル・ワイズが鼻水を流してるとこを見てもしょうがないですか。
その割りには水に落ちて寒さに震える描写があったりします。ご都合主義は別に構わないけど首尾一貫してないとこが見ててこまります。
群衆の中を助けを求めることが出来ない状態で追われる設定がありました。
これはいいです。この辺からこれは『逃走迷路』のようだと思いました。関係ないけどフレッド・ウォードは自由の女神でアクションする作品に出ていたような。→ヒットせず結局シリーズ化が出来なかった作品で有名な『レモ 第1の挑戦』(1985年)です。
キアヌー・リーブスは日本製のカワサキのバイクに乗って登場します。ハーレーではない、これは珍しいと思ったら、このカワサキのバイクはアッサリと爆発炎上で吹っ飛んでしまいました。だからハーレーではないのか。なるほど。ハリウッドの日本製のバイクやクルマに対する偏見は相当なものなのです。
メカに強いという主人公の設定はまあまあ生かされてました。
あれだけ逃げ回って一緒だったのにレイチェル・ワイズとは何もなかったとはどういうこと。B級サスペンスだと必ずあるラブシーンがないので見てて何か物足りない。そんなことだからキアヌー・リーブス君はゲイなのではと噂が出たりする?
レイチェル・ワイズがきれいに撮れています。美しい。眉の形がいい。目の間が開き気味なのもいい感じです。1930年代のスターのシルビア・シドニーに似ているようにも思えます。
この作品では彩りのみでも構わないと思って見たので結構出番も多かったのでまあまあだと思われます。追われるのでやたらと走ってました。
『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』(1999年)、『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』(2001年)でも同じような感じでした。下手すればこの手のタイプキャストのレッテルを貼られのではと心配になります。
物理学者のリリーはイングランド出身となってました。茶のコート、黒のブーツ。エンジのニットのワンピースが素敵です。
モーガン・フリーマンはここではやたらと葉巻きをすっているのが印象的。
脚本でモーガン・フリーマンの扱いには困っていましたと感じます。悪役には出来ないし聖人君子にも出来ません。どうすればいいのでしょうといった感じがしました。
そんなわけでごく普通なサスペンスアクションの作品でした。レイチェル・ワイズが出てなかったら見なかったでしょう。
« 『知らなすぎた男』(1997年) | トップページ | 『アイ ウォント ユー』(1998年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1990年代」カテゴリの記事
- 『地獄の女スーパーコップ』(1992年)(2018.12.30)
- 『マングラー』(1995年)(2018.12.16)
- 『ホムンクルス 新種誕生』(1997年)(2018.12.15)
- 『PERFECT BLUE パーフェクト ブルー』(1998年)(2018.08.26)
- 『ありふれた事件』(1992年)(2018.03.11)
コメント