『気まぐれ天使』(1947年)
この作品はヘンリー・コスター監督、ケイリー・グラント、ロレッタ・ヤング、デヴィッド・ニーヴン主演のファンタスティックなドラマのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1947年 アメリカ作品
ランニング・タイム◆108分
原題◆The Bishop's Wife
プロット◆天使が助けに来る話しのようです。
音楽◆ヒューゴー・フリードホーファー
キャスト
ケイリー・グラント→天使のダッドリー
ロレッタ・ヤング→ブロハム夫人
デビッド・ニーブン→ブロハム神父
モンティ・ウーリー→ウェザリッジ教授
グラディス・クーパー→ハミルトン夫人
エルザ・ランチェスター→メイドのマティルダ
ヘンリー・コスター監督の演出はよいと思います。
サミュエル・ゴールドウィン製作作品とはタイトルを見るまで知りませんでした。
撮影ははグレッグ・トーランド。
普通の職人監督のヘンリー・コスターですがこの作品に関しては素晴らしい演出ぶりでした。文句もつけようがありません。
昔の作品は脚本がいいと思えてしまう。
人物紹介の仕方や伏線の張り方とかまあ基本的な手法ですが見てていいと思う。で、この作品はクリスマス物となっています。そしてファンタスティックな作品です。いいものです。
話しは早くいきなり教会に来たケイリー・グラントの天使はストレートに登場します。
自分を「天使だ」ときたもんだ。よい感じです。
天使はいつも人を助けているので自分が助けられるのには慣れていない設定になっているのが面白い。脚本が芸コマなのです。
天使とブロハム夫人の長々とあるスケートのシーンはもちろんスタントでしょう。
双葉十三郎氏の映画批評の通りスケートのシーンは長過ぎます。いくら見事に滑っても見ててどうせ全部スタントではないかいとなります。
ケイリー・グラントはいつもの通りです。
何でもこなせて何を演じてもケイリー・グラントにしか見えない。スターとはこうなのです。
ヒロインはロレッタ・ヤング。豊かなほっぺたが素敵です。この衣装ではわかりませんが実は巨乳なのもいい。
ロレッタ・ヤングの作品なんて初めて見たかな?あまり見たことがありません。
それでロレッタ・ヤングといえば私の秘蔵の映画輸入本『THE IMAGE MAKERS』での水着姿の画像が必見です。1931年の画像で元祖巨乳な豊満なバストが素敵なのです。
1931年の水着姿のロレッタ・ヤング。典型的な水着美人ぶりです。
デビッド・ニーブンが引き立て役で共演しています。この当時はケイリー・グラントと比べるとまだ貧弱な感じがします。
サポートのエルサ・ランチェスターはかいがいしくメイドをキャラを演じてるけど、どうも不気味な感じがします。洋版樹木希林のようです。『フランケンシュタインの花嫁』(1935年)のイメージ(未見ですよ)があるのかな?
そんなわけでヘンリー・コスター監督というよりサミュエル・ゴールドウィン製作作品らしい予定調和なよい作品でした。
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