『ターミナル・ベロシティ』(1994年)
この作品はデラン・サラフィアン監督、チャーリー・シーン、ナスターシャ・キンスキー主演のスカイダイビング・アクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品はナスターシャ・キンスキー主演で日本語吹き替えが『攻殻機動隊』(1995年)がよかった田中敦子なので見ました。
1994年 アメリカ作品
ランニング・タイム◆103分
原題◆Terminal Velosity
プロット◆金塊強奪騒ぎに巻き込まれる話しのようです。
音楽◆ジョエル・マクニーリー
地上波ANBテレビ朝日にて。画質はよいです。日曜洋画劇場はいつも画質がよい。でも本編中での酒ビンのラベルにボカシがかかってました。日曜洋画劇場のスポンサーはサントリーでしたっけ。そこまで気を使うんだ。スポンサーではなく電通に気を使っている?ここまでくるともう病的といえます。
キャスト
チャーリー・シーン→スカイダイビング・インストラクターのリチャード
ナスターシャ・キンスキー→KGBエージェントのクリス
メルビン・バン・ピープルズ→スカイダイビング機のパイロット
クリストファー・マクドナルド→KGBの殺し屋
ジェームズ・ガンドルフィーニ→検事を装うKGB 豹変ぶりはお見事でした。
デラン・サラフィアン監督の演出はまあよいと思います。
音楽はジョエル・マクニーリー。この人が指揮してる『めまい』(1958年)の新録音のサントラを買ってたりします。そのせいか、この作品も何かいいスコアに聞こえます。
デラン・サラフィアン監督ですがサラフィアンなんて姓なので、もしかしたらリチャード・C・サラフィアンの息子なのかも、それなら下手な演出ぶりが遺伝してるのではないかと心配になります。
で、見てたらチャーリー・シーンのクルマが何と白いダッジ・チャレンジャー。
エンジンの音だけでもこれはそうだとわかりました。白いダッジ・チャレンジャーといえばリチャード・C・サラフィアン監督のまぐれで出来た唯一の佳作『バニシング・ポイント』(1971年)で走り続けていたクルマなのです。
わざわざ同じクルマにしてるんだだからこれは間違いなく関係者だとなりるす。
でもダッジ・チャレンジャーが爆発炎上するとこまでやらなくてもいい。
そこまで真似しなくてもよかったような。クルマがもったいない。『バニシング・ポイント』でも実際の撮影ではダッジ・チャレンジャーのスクラップが量産されていたと思うからこれも遺伝なのかも。
やたらと顔のアップショットが多い。最初からビデオ向けに作ってるのかなと思った。それともセルジオ・レオーネ監督にオマージュを捧げてるのかな。そんなわけないか。
ビックリ演出多用でこれはショックムービーのようです。
会話シーンの切り返しはやってたりやってなかったり。よくわからん。
ヘリコプターから探照灯をあてるショットが何故か印象的。
この作品だけではないんですが。
→『キャット・ピープル』(1982年)
→『タイトロープ』(1984年)
◆ヘリコプターから探照灯、この2作が妙に印象に残っています。
キャストで・・・
考えるチャーリー・シーンのショットがあったりします。チャーリー・シーン本人はアホで有名なのでギャグなのかもしれません。
ナスターシャ・キンスキーはロシア人エージェントの役でした。ルックスからやっぱりそうなる。髪を束ねてるのが素敵です。
日本語吹き替えは山寺宏一と田中敦子のコンビなら最高なんですが。そこまでの作品でもない。ここでは堀内賢雄でした。無難にこなしてて別に不満はありません。堀内賢雄はチャーリー・シーン担当のようです。
ジェームズ・ガンドルフィーニが検事を装うKGBを演じています。
ごく普通のおっさんから一瞬にして凄腕エージェントに豹変します。これはお見事でした。
乗り物やタイアップ・・・
飛行機でプロペラ双発でH型尾翼は何て飛行機?→ロッキード・ハドソンのようです。
BMWのバイクが出てました。壊れず。オフロードタイプです。タイアップみたい。
黄色のシボレー・コルベットが単に移動する手段だけで登場。これも壊れず。これもタイアップみたい。
酒ビンもタイアップみたいだし、これで温泉のタイアップもあったらTV土曜ワイド劇場みたいになります。
ラストでロシアにて勲章を受けるシーンは長過ぎ。ここはさらりと撮って欲しかったチャーリー・シーンの敬礼ギャグも浮いてたし。
ラストに途中でナスターシャ・キンスキーの話しに出てきた3本脚の犬をホントに出してました。別に見たくはないので話しだけでもよかったんですが。
そんなわけでデラン・サラフィアン監督は上手いとは言えない腕前でしたが、キャストがいいのかそんなに悪くはない作品でした。
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