『最後の海底巨獣』(1960年)
この作品はアービン・S・イヤワースJr.監督、ワード・ラムゼイ、クリスティナ・ハンソン主演の蘇った恐竜が出てくる特撮映画のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1960年 ジャック・H・ハリス・プロダクション/ユニバーサル・インターナショナル アメリカ作品
ランニング・タイム◆85分
原題◆Dinosaurus!
プロット◆冷凍冬眠から蘇った恐竜に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆Ronald Stein→
→TCメディア/株式会社ニューライン/株式会社オルスタックピクチャーズ発売のDVDにて。画質は非常によいです。
キャスト
ワード・ラムゼイ→責任者のバート
クリスティナ・ハンソン→ブロンドのベティ
ポール・ルカザー→助手のチャック
アラン・ロバーツ→子役のフリオ
グレッグ・マーテル→冷凍の原始人
フレッド・エンゲルバーグ→欲深いハッカー
ルーシー・ブレイン→ブルネットのチカ
ウェイン・C・トレドウェイ→ブルドーザーのダンピー
アービン・S・イヤワースJr.監督の演出はよいと思います。
全体的にそんなにダレた部分はなくて無難にまとまっています。
特撮があるのでスクリーン・プロセスが多い。
恐竜は基本的にはコマ撮りですが操演でもやっているようです。
ティラノザウルスがそんな感じです。
タイトル。
海中に潜っている男。何をしている?
島にて。カンティーナ島。
浜辺にブルドーザー。海では発破をやっています。
港を建設しているようです。
ワード・ラムゼイ扮する責任者のバート
ポール・ルカザー扮する助手のチャック
が登場。
ウェイン・C・トレドウェイ扮するブルドーザーのオペレーター ダンピーも登場。
クリスティナ・ハンソン扮するブロンドのベティがボートが近づいてきます。
危険だと止める合図をする責任者のバート。
そんなこんなで警告を無視して素潜りのベティ。成り行きでこれも素潜りのバート。
海中で恐竜を見て失神するベティ。
ここをバートが助けます。
アラン・ロバーツ扮する子役のフリオが登場。
ここにジープに乗ってフリオの育ての親?のハッカーがやってきます。
工事のことで口論となる責任者のバートとハッカー。
こんな感じでキャラ紹介となっているようです。
海中に恐竜が2体発見されたと報告が入ります。
凍っている状態とのことです。
ワイヤーを引っ掛けて恐竜を引き上げます。
ティラノザウルスとブロントザウルスです。
◆現在ではブロントザウルスとは言わないと思うけど、この作品ではまだブロントザウルスと言ってます。→現在ではアパトサウルスとなっているようです。アパトサウルスにすると無限回にブロントザウルスとアパトサウルスの違いについて説明をすることになるでしょう。
アル中のオライリーが夜の見張りとなります。
ウィリスのジープで移動のバートとベティ。
ピカピカの新品のジープです。
海岸でハッカーが凍っている原始人を見つけます。
これを隠して後で回収して売り飛ばそうと画策しているようです。
雷雨です。
レストランにて。食事中のバートとベティ。
ハッカーはレストランの別室で子分2人と打ち合わせです。
ハッカーの子分ジャスパー。
ハッカーの子分マウシー。
あまり役に立ちそうもない子分2人です。
ブルネットの従業員チカを不法就労だろうと脅して口説いているハッカー。
次はバートが依頼した電報を出さずに燃やしています。忙しい男です。
フリオがやってきてバートとベティに恐竜の種類について説明しています。
恐竜人形が宝物のフリオです。
で、ハッカーがやってきたこの人形を踏みつぶす。泣いて表に飛び出すフリオ。
フリオを探すバート。
何かベタな展開となっています。それでどうなる?
恐竜2体に落雷します。
焦げてるのか湯気がたっています。わかりやすい描写となっています。
で、生き返るブロントザウルスです。遅れてティラノザウルスも生き返る。
この恐竜達はコマ撮りとなっています。
見張り小屋にいきなりこれも生き返った原始人がやってきてドアを破壊します。
で、見張りのオライリーがティラノザウルスにやられます。食われたので血だらけです。
爆発もあったのでバート一行が調べに見張り小屋に戻ります。
恐竜も小屋もない。
巨大な足跡があります。
何かの鳴き声もします。
これはまたとんでもない状況となっているようです。
ハッカーによると、電話は不通。無線機を積んだ船は戻らない。翌朝の定期船が来る。これだけのようです。
これで状況設定完了となります。朝まで何とかしのげれば・・・と時限サスペンスにもなっています。
チカは爆弾の作り方を知っているとなっています。
これは伏線かと思ったがそうではなかった。
もしかしたら連絡に使えるかもとベティの家にある古い無線機を見に行くことにするバート。
ティラノザウルスに遭遇する小型バス。
ここはあっさりとやられます。
原始人はベティの家へ。
ベティのママが顔面パック状態だったので、ガラス越しに原始人と御対面して両方とも驚く図があります。このシーンは傑作です。面白い。
フリオはブロントザウルスと遭遇する。
こちらの恐竜は草食なので何となくブロントザウルスと上手くやってるフリオです。
バート一行は協議して島内に残っている要塞跡に立てこもることにします。
ベティの家にて。
原始人は無線機に驚いて破壊しています。
◆このシーンは昔TV放映で見たような記憶があります。こういうのが映画の見る楽しみの1つです。私はまだまだ昔TVで見たけどタイトルがわからない作品が結構あるのです。あまり急がずにお楽しみにしています。
鏡と対面の原始人。鏡を壊します。
他にも色々とやっている原始人です。ホトンドギャグになっているような。
ブルドーザー等の建設用機械が移動中。
要塞跡に集合のようです。
ベティの家にて。
フリオがやってきて原始人と遭遇します。
あまり驚いてなくて原始人にバナナをやっています。
一緒に食事となります。
結構楽しくやっているフリオと原始人。
クルマが来たようです。
これがハッカー一行の3人でした。
逃げるフリオと原始人。
遅れてやってきたバート、ベティ、ダンピー。
壊された無線機は修理不能のようです。
表に置いてあるハッカーのジープを調べています。
ベティはブロントザウルスに乗っているフリオと原始人を発見しています。
そんなベティに背後からティラノザウルスが接近しています。
ティラノザウルスに掴まれるベティ。
助けに入る原始人。ベティを抱えて逃走する原始人。
鉱山跡の坑道にて。
ベティと原始人の図。
何となく上手くやってるベティです。歌まで披露しているベティ。ご機嫌をとるというか接待しているみたいです。
この作品の見せ場だと思われるティラノザウルス対ブロントザウルスとなります。
で、やられるブロントザウルス。
近くにいるフリオを助けようと接近のバートとダンピー。
ハッカー一行の3人も来ています。
怖じ気づいて手下が1人逃げ出します。で、もう1人も逃げる。
部下に恵まれてる?ハッカーです。
火炎瓶を使うバートとダンピー。
ティラノザウルスの胴体に火炎瓶をぶつけるだけでは効果はない。
鉱山跡の坑道に入るハッカー。
リボルバーを振り回して脅迫となります。
バートとダンピーは二手に分かれてコンピネーションでティラノザウルスの口の中に火炎瓶を投げ込みます。
これでようやく鉱山跡から離れるティラノザウルスです。
ハッカーは落盤で死亡しています。
原始人も同じ運命となります。意外とアッサリした退場でした。
瀕死のブロントザウルスは流砂にハマる。
沈んでいくブロントザウルスを見送ることになるティラノザウルス。これでは獲物を食うことがが出来ないではないかと哀愁がある描写となっています。
要塞跡にて。
朝です。船はまだ来ない。
それでもティラノザウルス迎撃の準備は完了のようです。
ティラノザウルスが来ます。
火の壁を作ります。とりあえずティラノザウルスは止まる。
バートを思いつきでパワーショベルに乗り込みます。これでティラノザウルスめがけて突撃となります。
ティラノザウルス対パワーショベルとなります。
なんだかんだでティラノザウルスを崖から突き落とすことに成功します。
海中に沈むティラノザウルス。
フリオに原始人について話すバート。
原始人にとってこの時代がどうのこうのと言ってます。よくわからん。
船がやってきます。
船内の老夫婦の会話。島民が何であんなに歓迎しているか?不思議がっています。
海中のティラノザウルス。続編は?なのかい。
エンド?となります。これでいいんじゃない。
そんなわけで普通の出来な特撮作品でした。悪くはない。
この作品に登場するブルドーザーから『殺人ブルドーザー』(1974年)なんて作品を思い出します。
『殺人ブルドーザー』とはひどい邦題と思っていましたが原題が『Killdozer』でした。何だい原題通りではないかいとなったものです。それどころか邦題の方が省略せずに親切でした。
原作シオドア・スタージョンってSF小説の『人間以上』を書いた人?スティーブン・キングのような仕事もやっていたのかと興味深い。
それで『殺人ブルドーザー』(1974年)も見たいものです。DVDで出して、私は買うから。
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