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2009.02.21

『ヴァンパイア 最期の聖戦』(1998年)

この作品はジョン・カーペンター監督、ジェームズ・ウッズ主演のヴァンパイア・アクションのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1998年 ラルゴ/JVC アメリカ作品
ランニング・タイム◆108分
原題◆John Carpenter's Vampires
プロット◆ヴァンパイアマスターを始末しようと悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ジョン・カーペンターが兼任しています。
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はまあまあ。

キャスト
ジェームズ・ウッズ→ジャック・クロウ
ダニエル・ボールドウィン→相棒のモントーヤ
トーマス・イアン・グリフィス→マスターのヤン・バレック
シェリル・リー→ヒロインのカテリナ
ティム・ギニー→アダム神父
マクシミリアン・シェル→アルバ枢機卿
ジョージ・シェラ→死んだジョバンニ神父
ヘンリー・キンジー→部下のアンソニー、よく見るネイティブ系の人
ケリー・ヒロユキ・タガワ→部下のデーヨ
Thomas Rosales Jr.→部下のオルテガ
Mark Boone Junior→部下のカトリン

ジョン・カーペンター監督の演出はよいと思います。
ジョン・カーペンター監督はムダな説明セリフを使いません。これだけでもいい監督です。話し運びは上手いけどオチがイマイチという印象がありますが。

プロローグのアクションでヴァンパイア一味を一網打尽にして神父が祈りを捧げます。
で、これを逃れたヴァンパイアマスターがハンター一行のいるモーテルにやって来て逆に部下を一網打尽にしてしまいます。
これでキャラの数を少なくして、対決する設定にしています。意図的なのか?後は少人数で奮闘するシーンの連続となっていました。上手いではないですか。

マスター・ヴァンパイアに咬まれると48時間でヴァンパイアと化してしまう設定になっています。
この過程でマスター・ヴァンパイアとテレパシーでつながることが出来るとのこと。赤いフラッシュバックがあってこれがテレパシーでつながる描写になっていた。

ジェームズ・ウッズは熱演奮闘していました。
何でこのようなアクションオンリーの作品に出たの?という疑問もありますけど。俳優さんもある程度キャリアを積むと作品選びはどうするのか?、賞に固執するか娯楽作か色々と別れるようです。
賞はその時点での名誉が得られますが、年月が経ればその名誉がどうなるかわかりません。
娯楽作は年月を経て残れば本物の名誉が得られます。ですから本物の作品に出演するのが俳優さん達の1番だとなります。
ですが年月を経ても残る作品がどれになるか誰にもわかりません。ここが難しいとこなのです。
監督で出演作品を決めるのが確実なんですが、これもこれで問題があったりします。年月を経ても残る本物の監督が現時点ではわからないからです。

シェリル・リーは一瞬1930年代のスターのマデリーン・キャロルそっくりに見えるとこがありました。これは意外で素敵。

参考にマデリーン・キャロル主演作品。
『三十九夜』(1935年)
『間諜最後の日』(1936年)

マクシミリアン・シェル扮するアルバ枢機卿ですが情けないキャラだこと。
よくこんな役を引き受けたなマクシミリアン・シェルといった感じです。マクシミリアン・シェルはこういう役が好きなようです。→サム・ペキンパー監督の戦争映画『戦争のはらわた』(1977年)からそう思った。

アレック・ボールドウィンの弟ダニエル・ボールドウィンは太っています。この作品では意外と儲け役でした。兄弟俳優の弟は大抵太っているような。ショーン・ペンの弟クリス・ペンも太っていました。

そんなわけでアクションで満足なよい作品でした。


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コメント

 数日前、「ペイヴメント/静かなる追跡者」の情報を調べていたときに、偶然このブログを見つけました。                                                何気なく前記映画の感想を投稿したところ、思いがけず管理人さんからご丁重な返信を頂き、大変恐縮しました。
 スタッフ、キャストなどのデータ、あらすじと批評が公正中立な視点で書かれており、かつ「コメント欄」が同一画面にあるのは大変使いやすく、総合的に優れたブログだと思います。
 今後一層のご発展をお祈りいたします。
 さて、この映画の感想ですが、脚本、演出、演技の三拍子そろった上出来な娯楽作品だと思います。
 中世を舞台にした正統派吸血鬼ものでなく、現代に潜む吸血鬼とハンターとの対決という着想が面白いです。
 ジョン・カーペンターの畳み掛ける演出は迫力満点、ジェームズ・ウッズ、ダニエル・ボールドウィン、シェリル・リーほかの地味だが実力派俳優の迫真の演技は見事です。
 最後のジェームズと、ダニエル、シェリルとの別れのシーンは切なく、また二人がその後どうなったのか気になります。
 名作、大作もいいですが、ときにはこのような良く出来た娯楽作もいいですね。

nakamura_yosikazuさん、コメントありがとうございます。

ジョン・カーペンター監督はいい腕前をしていると思います。
新作が無いのが惜しいとこです。

私のブログについてお褒めの言葉をありがとうございます。
好きで書いてるので出来るだけ続けたい思います。これからもよろしくお願いします。

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