『サブリナ』(1995年)
この作品はシドニー・ポラック監督、ハリソン・フォード、ジュリア・オーモンド主演のラブロマンス・ドラマです。
有名なビリー・ワイルダー監督、オードリー・ヘップバーン、ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン主演の『麗しのサブリナ』(1954年)のリメイクです。果たして出来はどうかな?
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1995年 パラマウント ドイツ=アメリカ作品
ランニング・タイム◆128分
原題◆Sabrina
プロット◆芝居から本気になってしまう話しのようです。
音楽◆ジョン・ウィリアムズ
キャスト
ハリソン・フォード→長男のライナス・ララビー
ジュリア・オーモンド→麗しのサブリナ・フェアチャルド
グレッグ・キニア→次男のデビッド・ララビー
ローレン・ホリー→デビッドの婚約者エリザベス
ファニー・アルダン→パリの指南役イレーヌ
ナンシー・マーチャント→ララビー兄弟の母モード
ジョン・ウッド→サブリナの父トム・フェアチャルド
リチャード・クレンナ→エリザベスの父パトリック・タイソン
アンジー・ディキンソン→エリザベスの母イングリッド・タイソン
シドニー・ポラック監督の演出はよいと思います。
この監督の作品はあまり見たことがないで、この作品に関してはあまり参考にはなりません。
会話シーンでは丁寧に切り返してます。
この当時の期待の新星ジュリア・オーモンドを見たことがなかったので見ました。
私はオリジナルの『麗しのサブリナ』(1954年)は見てます。で、オードリー・ヘップバーンはそれほど好みではありません。
オリジナルでウィリアム・ホールデンが演じてた次男の出来も注目でしたが、ここは思い切り軽いグレッグ・キニアをあてて違うキャラにしていました。
これは賢明なやり方で見てる方は最初からハリソン・フォードとジュリア・オーモンドの話しになってると思わせるのでいい。グレッグ・キニアはラストでいいとこ見せてるし。
オリジナルの脚本はビリー・ワイルダー、サミュエル・テイラー、アーネスト・レーマンと豪華。凄いメンバーとなっています。
ジュリア・オーモンドのナレーションで始まり終わります。いい声でした。
携帯電話は現代の必需品にようです。
フランス訛りの英語というのも聞いてて面白い。ここはギャグで誇張されてるんでしょう。珍妙なフランス式ファッションもギャグ?
ジュリア・オーモンドについて・・・
演じるヒロインのキャラはシャイな性格な設定ですが結構積極的です。そうでないと話しが進まないか。
注目の変身の出来は?ミア・ファローみたいなメガネにカーリーヘアから→メガネを外してショートカットになり若くなったファニー・アルダンといった感じになります。イングリッド・バーグマンにも似てる。
31分でメガネを外しパリ編も終わります。33分で帰国します。話しは早い。
ハリソン・フォードについて・・・
帰国したサブリナを次男はわからないのに長男にわかります。
ここで違いを見せつけるわけです。さすがスターの強みと思ったがオリジナルもそうだっけ?とホトンド忘れてます。→オリジナルもこれでした。
で、オリジナル『麗しのサブリナ』(1954年)での長男役ハンフリー・ボガートのセリフ「まるで神経痛の大学生だ」のセリフはカットされてた。俺はまだ若いとハリソン・フォードがカットさせたんでしょう。
蝶ネクタイだけがハンフリー・ボガートと同じでした。ハリソン・フォード売物のこまった顔はあまり見せずに笑顔が印象に残りました。こまった顔はラストの仕事を放り出してサブリナをフランスに迎えに行くとこでありました。「では失礼」と。
サブリナを追って先に飛んだサブリナの乗った飛行機よりもコンコルドで先にパリに着く設定になってました。→コンコルドの正しい使い方といった感じです。
『ブレードランナー最終版』(1982年/1992年)でハリソン・フォードがショーン・ヤングに無理矢理言わせていた「I need you」このセリフがハリソン・フォードの口から出るとは素敵です。
ファニー・アルダンが出てるとは知りませんでした。
フランスの女優がアメリカ映画に出ると馬鹿みたいに見えることが多いけどこの作品ではファニー・アルダンのチェックが厳しいのかフランスロケだからなのかそうは見えませんでした。よかった。
アンジー・ディキンソンまで出てましたがあまり見せ場はなかった。
そんなわけでホトンド勝ち目のないリメイク作品だと思って見たら意外とよく出来てました。悪くはない作品です。
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