『ランダム・ハーツ』(1999年)
この作品はシドニー・ポラック監督、ハリソン・フォード、クリスティン・スコット・トーマス主演のメロドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1999年 コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆133分
原題◆Random Hearts
プロット◆思いがけぬことから知りあう2人の話しのようです。
音楽◆デーブ・グルーシン この人はジャズの人?ジャズ調の音楽は少し合っていなかったように思えました。
画質 よい。スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。
キャスト
ハリソン・フォード→ダッチ・ブロック巡査部長
クリスティン・スコット・トーマス→ケイ・チャンドラー議員
シドニー・ポラック→ヒロインの選挙参謀
チャールズ・ダットン→ダッチの相棒アルシー
ピーター・コヨーテ→夫のカレン・チャンドラー
スザンナ・トンプソン→奥さんのペイトン・ブロック
ボニー・ハント→チャンドラー議員の友人ウェンディ
ディラン・ベイカー→その夫リチャード
ポール・ギルフォイル→サザン航空のモントーヤ
リン・シグペン→サザン航空のボナパルト
スーザン・フロイド→奥さんペイトンの仕事先の主任モリー
シドニー・ポラック監督の演出はよいと思います。出演もしていました。この目立ちたがりと悪口を書いておきましょう。
この監督とハリソン・フォードのコンビではリメイクにしては悪くない『サブリナ』(1995年)を見ていますのでまあそんなに悪い出来ではないでしょうと予想しました。
始まってすぐに主演スター2人のカットバック描写になっています。
果たしてこの2人はいつコンタクトするのでしょうかとなります。始まって40分位でコンタクトしていました
飛行機事故の現場シーンはホントにロケで作り上げていました。
B級作品ならセリフのみかアーカイブ・フッテージですませてしまうのですが、さすがハリウッドメジャー作品はカネがかかっています。
ハリソン・フォードの仕事は警察内部の犯罪を取り締まることで当然警察内部から嫌われています。別荘の屋根の修理をするんだとセリフがあって、ハリソン・フォードは実生活では元大工だから上手いものでしょうとなります。
飛行機事故からの話しと同時にフォードの仕事の方の話しも進行していました。
クリスティン・スコット・トーマスの選挙の結果の方は省略して、セリフのみで処理していました。別にかまわないけど何で?疑問も出たりします。
ハリソン・フォードは少し自分のイメージを大切にし過ぎているのではとの印象があります。
あまり自分のイメージを大切にしているので出演作の話しが無難過ぎて物足りなかったり、自分より目立ってはいけないので相手役のヒロインがぱっとしなかったり、悪役が弱すぎたり、自分の言うことを聞くのはいいが監督がボンクラだったりすると肝心の映画の出来が悪いことが多くなるのではと思ったりします。他にも同じような人がいますけど。(アーノルド・シュワルツネッガーあたり?)
幸いこの作品はそんなに悪くはなくて普通のメロドラマでよかったです。
ハリソン・フォードは『ブレードランナー最終版』(1982年/1992年)は嫌いでしょうね。見てるぶんにはそれほど抵抗はないけど結果的にはレプリとはいえ女性を2人撃ってたのですから。それこそ自分のイメージが悪くなっている。フォードにとって作品の出来よりそっちの方が重要だったりして。
ハリソン・フォードはスターとしてはどの位に位置しますか?クラーク・ゲイブルやゲーリー・クーパー並み?それはとんでもないとなります。とてもそこまでは達していません。
それなちジョエル・マクリーぐらいか?。ダンゴ鼻と低い声がそんな感じですが、それもとんでもないとジョエル・マクリーのファンから怒られそうです。
2人のラブシーンではクリスティン・スコット・トーマスは顔が映っていないとこは吹き替えっぽかったけど。キスシーンですが周りに人がいないとはいえ外で堂々とやってていきなりカメラのフラッシュが・・・と思ってしまい、そんなことは家の中でやりなさいと勝手に余計な心配してしまいました。
クリスティン・スコット・トーマスは『ミッション:インポッシブル』(1996年)で見てますが、すぐに死んでしまったのであまり見ていないと同じようなものです。この作品ではさすがに出ずっぱりでした。そんなに美形ではないのですが上品でファニーフェイスな美しさ堪能出来ました。
結局ハリウッドではあまり成功せずにヨーロッパに帰ってしまったけど。
クリスティン・スコット・トーマスは『イングリッシュ・ペイシェント』(1996年)に出ているそうですが、『イングリッシュ・ペイシェント』はジュリエット・ビノシュがアカデミー賞を取った作品と認識していたので、ヒロインが2人出ているのか?私はクリスティン・スコット・トーマス、ジュリエット・ビノシュの両方ともいいのですけどヒロインは1人の方がよかったりするので、見るのはさてどうしましょうかといった感じになります。
ピーター・コヨーテが出てると怪しいとなりますが、怪しいと思う間もなくすぐに飛行機事故にあってしまいます。それでも回想でまた出てくると思ったら、これでホントに退場して最初のほんの少ししか出ていませんでした。ぜいたくなキャスティングです。そんなわけで怪しいと思う暇もなかった。
ハリソン・フォード巡査部長の奥さん役ペイトンの仕事先の主任モリー役の人は何だかとても目立っていました。ブルネットで知的な人でした。私の好みです
何故か映画の画面の片隅によく出ているマツダのクルマです。
ここではMX-5(マツダ・ロードスター)が出ていました。シェアが低い割りにはマツダのクルマはよく見ます。他の作品等では古い初代RX-7をよく見ます。
私はメロドラマが結構好きなんです。自分でそう思う。ロマンティック・コメディはもっと好きなんですが近年あまりいいのがやらないのでメロドラマが多くなります。
そんなわけでこの作品は普通のメロドラマでよい作品でした。
« 『攻殻機動隊2.0』(2008年) | トップページ | 『サブリナ』(1995年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1990年代」カテゴリの記事
- 『地獄の女スーパーコップ』(1992年)(2018.12.30)
- 『マングラー』(1995年)(2018.12.16)
- 『ホムンクルス 新種誕生』(1997年)(2018.12.15)
- 『PERFECT BLUE パーフェクト ブルー』(1998年)(2018.08.26)
- 『ありふれた事件』(1992年)(2018.03.11)
コメント