『クローバーフィールド HAKAISHA』(2008年)
この作品はマット・リーブス監督、マイケル・スタール=デビッド、オデット・ユーストマン主演の怪獣映画のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2008年 バッド・ロボット・プロ/パラマウント アメリカ作品
ランニング・タイム◆85分
原題◆Cloverfield
プロット◆謎の怪獣等に追い回される話しのようです。
音楽◆マイケル・ジアッチーノ 後タイトルのみ。ホトンド伊福部昭になっています。
バラマウント発売のDVDにて。画質はよいです。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下左右黒味無しのフルスクリーン。
キャスト
マイケル・スタール=デヴィッド→日本へ栄転のロブ
オデット・ユーストマン→ロブの前彼女のベス
ジェシカ・ルーカス→ジェイソンの彼女リリー
リジー・キャプラン→知人のマリーナ
T・J・ミラー→ビデオカメラ担当となるハッド
マイク・ボーゲル→ロブの兄ジェイソン
ベン・フェルドマン→ベスの彼氏?トラビス
評判がいいので見ました。全編ビデオカメラで撮ったという設定の1発アイデアの出来はどうかな?。
マット・リーブス監督の演出はよいと思いますが、この作品の出来は製作J・J・エイブラハムズの腕前といった方が合っているような感じ。
全編手持ちのビデオカメラで撮っているという設定が1発アイデアなのです。
カット割りはやっています。ぶつ切りにしていかもにビデオを止めているといった感じにしています。
会話シーンではさすがに切り返しはやっていません。一応ドキュメンタリー風になっています。
キャストで・・・
何故かマイク・ボーゲル3作目です。普通の白人男で特徴がないの特徴のようです。
ここのとこDVDでよくお目にかかります。
他のキャストの方々も好演しています。皆さんあまり有名ではないので誰が生き残るかはわからず。そのようなキャスティングなのでしょう。
プロローグ
最初から変則なビデオのカラーバーでの画面できます。普通の映画ではないことがよくわかります。
この映像はなんなのか?となります。
合衆国 国防総省
デジタル記録
暗号名クローバーフィールド
カメラの回収地点 かつてセントラルパークと呼ばれた公園のUS447地区
これがちゃんと伏線になってるわけです。
04.27 6:41AM
マンハッタン セントラル・パーク前のアパートにて。
ロブとベス。ベスのパパのアパートにいるらしい。
コニーアイランドの話しをここで出ています。
時間が飛んで、ベッドのベスをビデオカメラで撮るロブ。
それからパーティの買物となります。
パーティ会場のアパートの1室にて。
05.22 7:20PM
ロブを日本行きを祝うパーティです。一応サプライズパーティとなっています。実は全然驚いていないロブ。栄転先での日本語は大丈夫?等と言われてます。
ロブはビデオカメラの代役をハッドに頼みます。
マリーナにビデオカメラで突撃してるハッド。迷惑がられています。
それにしても登場キャラの紹介があまり上手くない。誰が誰だかわからん。
ロブの兄貴がジェイソン。
ジェイソンの彼女がリリー
ビデオのハッドが熱を上げてるのがマリーナ。
知人でベスの彼氏トラビス
マリーナ→この人が何なのかわからん。誰の彼女?
色々とキャラが出てきますが誰が誰だかよくわからん。
トラビスという男もいます。これがベスと関係があるらしい。
ロブは日本行きということでベスと別れ話をしたようです。
成り行きでロブとベスが玄関から廊下にでて痴話喧嘩をやってます。
ここをビデオカメラで撮ろうとしてるハッド。リリーに止められています。
ロブとベスがセックスしていたのはここだけの話しで内緒にするんだとなりますが、あっという間に噂話で広まってしまいます。よくあるルーティンな描写です。
ロブとベスがセックスの噂を広めたのはハッドでした。口の軽いキャラです。
ベスはすぐに帰ってしまいました。
ロブとケンカ別れしたようです。
見ててなかなか話しが進まないなと思っていたら18分過ぎにようやく何かがおこります。それまでが結構長い。
TVではブレーキングニュースでタンカーが転覆したとなっています。
この近くだから見物に行こうとアパートの屋上に向かう人達。
遠くのビルで爆発となります。見物どころではなくなり逃げる人達。
ビデオカメラが途切れたりする小ネタがあります。
アパートの外に出ます。
ハイライトシーンではおなじみの自由の女神の首が飛んで来ます。
自由の女神は青銅かブリキ製だっけ?はりぼてで中味は空で意外と軽いそうです。
何か大きな物体がいます。
ビルが1つ崩れ落ちれば膨大な土煙が押し寄せてくるわけです。
コンビニに避難します。コンビニ内のビデオカメラ。
すぐ外を何かが移動しています。
足音が通過します。鳴き声もする。巨大な生物のようです。
全体的にあまり手ぶれしていないビデオカメラです。
今のは何だと巻き戻すと戻し過ぎて、間違って重ね撮りしたビデオテープなので地下鉄内にてロブとベスのいい仲の映像になったりします。これは伏線でした。
主人公達は避難のためにブルックリン橋を目指します。
あれは人間を食っていると証言するマリーナ。
ビデオカメラはずっとハッドが担当しています。
パーティだけのはずだったのに。
ハッドのセリフは実際のカメラマンが言ってる?どこかで読んだ気がする。
ブルックリン橋を渡ります。
この橋は絵になります。古くて美しい吊り橋です。
転覆したタンカー、首のない自由の女神をビデオカメラに収めるハッド。
橋を渡ってるとこでベスからロブの携帯電話にかかってきます。
「助けて・・」とベスに言われれば行く気満々のロブとなるわけです。
で、ここでジェイソンとはぐれて、そのジェイソンは怪獣にやられて退場となります。
川に潜んでいるらしい何か。突然尻尾で橋が破壊されます。
ワイヤーの千切れる効果音がいい。ブルックリン橋は吊り橋なのです。吊り橋は英語ではsuspension bridgeといいます。英語の方が語感がいい。
電気屋を略奪するヤンキー達。
黒人のことはヤンキーとは言わないか?
次の避難経路はマンハッタン橋かトンネルだとなります。
で、電気屋で携帯電話のパッテリーを調達するロブ。
これは略奪ともいいます。
電気屋のTVニュースに怪獣の姿が映っています。
それとは別に電気屋のTVではニュースの他に『スポンジボブ』も放映しています。
TVニュースの映像で怪獣の体に付いてる寄生虫のようなクリーチャーがばらまかれてるのがわかります。
この怪獣は大きさはだいぶ大きくなっていますが『WX3 機動警察パトレイバー』(2002年)に登場した怪獣に似ています。
肉食で人を食うとこも同じですし。
違うの小型のクリーチャーもいることです。これは何だ?
ロブの携帯電話にまたベスが「助けて・・」と連絡が入る。
ベスがアパートで動けないと知るロブ。やる気満々のロブは誰に止められない。しょうがないので他の3人を付き合うことになります。
ビデオカメラのハッド
リリー
マリーナ
計4人で行動となっています。
市街地に出ればいきなり戦闘に巻き込まれます。いよいよ軍隊が出動しています。
バズーカ砲に戦車も出ています。多連装ロケットもあります。まるで1950~1960年代東宝特撮自衛隊の豪華版です。これはいいな。
地下鉄駅構内に非難する4人。怪獣はもうそこまできてます。
一休みとなります。スプリング・ストリート駅です。
あれは何だと話し込むが、普通はゴジラと言うはずだけどそうはならない。
東宝はうるさいから。だったらハリウッドも後タイトルにクレジットを入れればいいのにそれは嫌がってる。理由はメンツが潰れるか?
携帯電話が鳴ります。ロブの母からです。兄ジェイソンの死を伝えるロブ。
地下鉄路線図を確認します。
線路を歩くことになります。
真っ暗なのでビデオカメラのライトを点灯しています。
地下鉄の線路を徒歩で移動する4人。
ビデオカメラはいいんだけど、よくバッテリーが持つな。これは触れてはならないことなのか?
怪獣について・・
海から来た?
別の星から来た?
こんな感じで一言多いハッドです。
ネズミが同じ方向に一斉に逃げています。
これは何かがいる?
ビデオカメラをナイトビジョンに切り替えます。
天井に何か張り付いています。これにはビックリして逃げる4人。
クリーチャーに襲撃されて大騒ぎとなります。ここでマリーナが負傷する。
他の3人はクリーチャーとコンタクトはしたけど負傷はなかったようです。
ハッドもやられてビデオカメラがあさっての方向を向く小ネタが入ります。
次の駅の1室のドアを締めてようやく逃げ切ります。
何とか無事な4人。
マウンテンデューの自動販売機をこじ開けるロブ。アメリカには自動販売機があるのか?→自動販売機破りにやられない場所にだけはあるというのが正解かも。
ミネラルウォーターでマリーナの傷口を洗います。傷はひどい。
まず地上へ出ようと移動となります。
反対側のドアを開けて駅構内に出ます。
どこの駅→59丁目駅です。
駅構内のブティック内を移動中にいきなり軍隊と遭遇します。
ビデオカメラを切らそうになります。
ベス救出を行かせてくれと交渉しているロブ。
野戦病院状態なところに入ります。
ケガ人を助けに行くんですと説得しようとしてるロブ。
そんなとこで容態が急変するマリーナが隔離されるが、何だか凄いことになったようです。人間ではなくなったらしい。
大騒ぎになっています。
話しのわかるというか面倒になったのか、上官が色々と情報をくれます。
マンハッタンは壊滅させられる。丸ごと処分されるとのこと。
脱出のヘリコプターは40丁目交差点に06:00に来る。それに乗れと言ってくれます。
街中にて。
ベスのアパートに向かう3人。
地上に出て移動となります。
アパートは傾いて隣のビルに寄りかかっています。39Fにいるベス。
その隣のビルからベスのアパートに乗り移るプランのロブ。
実行します。まずエレベーターが動かない。普通はエレベーターは動かないと思うけど。ロブは一応ボタンを押してる。
階段で移動となります。57階まで歩いて上がったようです。あと2階登るらしい。
裸足のリリー、靴は手に持っています。
上階に上がると風の音がします。
ビルからビルに乗り移る3人。
傾いているビルなので歩いて移動が大変です。屋上のドアを空けて入ります。
ベスの部屋に入ります。
39Fのベスの部屋にたどり着くがドアが開かない。ようやく蹴破るロブ。
死んでると思ったが何とか生きてるベスです。
鉄筋で肩の辺りを貫通されて動けないベス。この状態でも生きてるのはわかるけど。鉄筋を抜いたら普通は死んでるな。
で、一気に鉄筋を抜きます。でも結構大丈夫そうなベス。映画だから。
状況の方は・・
怪獣は近づきます。
ジェット戦闘機は低空飛行でうるさい。
あちこちで爆発はしている。
ビル内には小さいクリーチャーが1匹いる。やっつけます。どうやら1匹だけだったようです。
こんな大変な状況ですが何とかビルを降ります。
街中にて。
ようやくビルから出て40丁目交差点を目指します。
すぐ近くには怪獣がいます。
それにしてもベスはよく走れるな。映画だから。
戦闘状態の市街地内をヘリコプター発着地点へ移動の4人。
ヘリコプターにまずリリーが乗ったらしい。
残り3人は次のヘリコプターとなります。
ロブ、ベス、ハッドが乗ります。
怪獣はすぐ近くで爆撃攻撃をやっています。
3人の乗ったヘリコプターが怪獣に叩き落とされます。他のヘリコプターは不明。
セントラル・パーク付近に墜落するヘリコプター。
まだ生きている3人。
間近に怪獣がいます。ハッドが食われます。
ハッドの死体を映すビデオカメラ。オートフォーカスが微妙に動いてます。このシーンは何となくいい。
ロブとベスは逃げたようです。
セントラルパークにて。
セントラル・パーク内の橋の下に避難のロブとベス。
サイレンが鳴り響きます。マンハッタン壊滅の爆撃まであと2分です。
ロブはビデオカメラに最後の映像を録画しています。
05.23(土) 06:42AM 7時間前から何かが起こった。
ベスにもメッセージ録画をやらせています。
05.23 ビデオカメラが止まります。ロブとベスは死亡したようです。
ビデオテープでコニーアイランドのロブとベス。
溶暗からビデオの内容の検証のようになって04.27デート中のロブとベスの映像が映されます。場所はコニーアイランドのようです。悲惨な結末と幸せだった頃の対比になっています。
エンドとなります。
後タイトル。
ここも凝っています。いかにもビデオですといった感じに仕上げてあります。
後タイトルの音楽ですが伊福部昭と違うのは女性コーラスが入ってるとこだけが違いあとは同じです。
他の作品の映像というかスティルが入っていたようです。『放射能X』(1954年)、『原子怪獣現わる』(1953年)、『キング・コング』(1933年)等。
一瞬出ただけですがTVシリーズ『スポンジボブ』(1999年)のクレジットもちゃんと入ってます。→映画の感想『スポンジ・ボブ スクエアパンツ MOVIE』(2004年)
こういうのが見たかったのです。
『ゴジラ』(1954年)にもこんな感じが1ショットだけありましまた。路地に隠れてゴジラをやり過ごすシーンです。素晴らしいシーンでした。
そんなわけでビデオカメラ目線の1発アイデアで通してるよい作品でした。
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