『攻殻機動隊2.0』(2008年)
この作品は押井守監督の警察物不条理アクションでラブロマンスも少し入っています。で、1995年の作品を2008年に手直ししたバージョン2.0版です。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1995年/2008年 プロダクションI.G/講談社/バンダイ/MANGA ENTERTAINMENT 日本作品
ランニング・タイム◆84分
原題◆Koukakukidoutai 2.0
プロット◆人形使いに一目ぼれされる話しのようです。要するに星新一のSF小説『声の網』なのではと思います。電子頭脳(ここではプログラム)が意志を持ってしまう話しのようです。
音楽◆川井憲次
バンダイ発売のDVDにて。画質はよいです。
キャスト
キャスト=VC
9課の草薙素子少佐 田中敦子
9課のバトー 大塚明夫
9課のトグサ 山寺宏一
9課のイシカワ 仲野裕
9課のボス荒巻 大木民夫
外務省の中村部長 玄田哲章
特殊な手のウイリス博士 小林勝也
強気な某国外交官 小川真司
亡命するプログラマー 保村真
外務大臣 勝部演之
清掃局員 中博史
清掃局員 目黒光祐
ゴミを捨てるオッサン 立木文彦
謎の実行犯 松山鷹志
義体の検死官 斧アツシ
技師A 東地宏樹
技師B 杉山大
オペレーター 大野エリ
通信の声 うえだゆうじ
指揮官 三宅健太
少女擬体の草薙素子 坂本真綾
謎の人形使い 榊原良子
押井守監督の演出はよいと思います。
VCは多少入れ替え、再録音となっているようです。使い回しはないと思う。
これでは全く別の作品となります。と思ったけど・・・
3DキャラにVCは新録音、キャストに入れ替えあり。
3Dでないとこもあります。
3Dは主役とヘリコプターのみ?
3Dと2Dがカットバックしています。
これはすぐに慣れました。
タイトル。
CGの色がグリーンだったのが、赤というか茶というかそんな感じの色に変更になっています。アンバーというのかも・・・
色が変わると印象が大きく変わります。悪くはないと思うけど。
ヘリコプターは3Dになっています。
セリフを少し変わっています。
脚本の伊藤和典はこれにタッチしているのか?。普通はタッチしていると思うけど。
VCの方々。田中敦子、山寺宏一、大塚明夫、再録音ですが上手くこなしています。
オリジナルと同じところは同じで、オリジナルから変更するとことはちゃんと変更しています。これにはビックリ。さすが日本の声優は優秀です。
文句の多い清掃局員役だったVC千葉繁は交代していました。違う声優さんが担当していました。千葉繁はどう演技しても千葉繁にしか聞こえなくなりつつあるので賢明な交代かもしれません。
ウージーのサブマシンガンの銃声の効果音は変更していました。
これは非常によくなっています。この作品で1番の変更だと思えます。
全体的にドルビーデジタル5.1chはよく出来ています。
リミテッドアニメの2Dがホトンドで時々3Dになっています。
ダイビングするとこは3Dでした。
ここの3Dは少しテカテカし過ぎて人間らしい質感がない。これなら前の方がよかったりします。
3Dもまだまだなようです。
VC変更のハイライト。
人形使いのVCが家弓家正から榊原良子に変更となっています。
男の声から女の声になったら全く違うキャラです。出来はどうかな?
→やはり違和感はある。慣れたらどうなるかは微妙なとこです。
ところでヒロインの草薙素子は誰かに似ていると思っていましたが、ナタリー・ポートマンに似ているのです。ようやく納得出来ました。
ところでナタリー・ポートマンは運動神経は全くなさそうですけど。実写でヒロインを演じるのは無理がありそう。アクションより坊主になったり拷問されたり処刑されたりになってしまいそう。
ナタリー・ポートマンのキャラに合わせて話しが全然違うことになるでしょう。
セリフの面白さは伊藤和典が担当していたのか?
押井守単独で脚本担当するようになってからセリフが面白くなくなったのです。
ケンカ別れなのなか?押井守監督のインタビュー等でこの件に関してはオフレコなのか何もふれていないということはケンカ別れなのかも。
時々ヘリコプターが3Dになっています。
ヘリコプターのデザインは凝っています。ハンマーヘッドのシュモクザメのようなヘリコプターが出ています。
カット割りも変更している?
何だか見たことがないショットもあるんですけど。よくわからん。
全体的にこの2.0版自体はよく出来ています。
そんなわけで面白い実験作でした。私は効果音と音楽をドルビーデジタル5.1chにしただけで作画は前の方がいいなとなります。3Dはあまりメリットは感じなかった。今のところはこんな感じです。
3Dのテカテカをもう少し何とかしてくれればいいけど。
その他の詳しい感想は『攻殻機動隊』(1995年)を見てください。
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初めまして!
自分は前作しか観ていないので
2.0も観てみようかなと思います。
投稿: ちぇこ | 2009.02.07 17:32
ちぇこさん、コメントありがとうございます。
こちらにまとめてコメントします。
『攻殻機動隊2.0』を見るなら音関係は出来るだけよい環境で見ることをお薦めします。
TVのスピーカーだけではもったいなのです。
アンプにスピーカー、出来ればドルビーデジタル5.1chが再生出来る環境の方がもっと楽しめます。
前作より『攻殻機動隊2.0』音はマジでよくなっているからです。
投稿: ロイ・フェイス | 2009.02.08 15:22